2015年10月26日

聖剣士VSブラック企業


著者:弘前龍
出版社:電撃文庫
聖剣士VSブラック企業 〜ラノベ作家、社畜エルフを救う!?〜

内輪ネタ作品ですね。現代日本をエルフの国「ヤーパン」に置きかえ、ファンタジー色を持たせて、ブラック企業を断罪していくというお話。主人公は、表向きは人気ラノベ作家、裏では聖剣を用いて、ブラック企業を断罪する聖剣士。いくつかのブラック業界がネタになっています。

最初は、高級羽毛布団の訪問販売会社。そこで働いているエルフがヒロインになっています。そこでは、成績が上げられないと、朝礼で上司よりお仕置き(魔法によって殺される)が、ふらふらになって帰社すると(23時頃)翌日までに資料を作成しておけという上司からの伝言が……ま、現実にもありそうで、なさそうな企業が舞台です。で、主人公が社長を断罪(剣でぶった切る)という流れ。以降ラノベ編集部での新人賞下読み、牛丼ならぬミノ丼チェーンでのワンオペ、トラック業界などが舞台となり、主人公がぶった切っていくというパターン化された流れになっています。確かにどこも典型的なブラック企業ということになっていますが、どうも一方的な見方をしているような気もします。

現実世界ではなく、ヤーパンを舞台としているのは、関係者への配慮もあるのでしょうが、殺す→生き返る→心だけが浄化されるという流れを正当化するという目的のほうが強そうです。

パターン化されてしまっていること。ブラック企業だらけという世界観が成り立たないのでは? という疑問が残ること。ラノベ編集部の事例だけ上司の描写が長いこと。いろいろ考えていくと、出来のよくない「内輪ネタ」ですね。続きがあるのかも知れませんが、もういいや。

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posted by あにあむ at 12:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 電撃文庫
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