2015年10月02日

妹さえいればいい。(2)


著者:平坂読
出版社:ガガガ文庫
妹さえいればいい。(2)

妹バカラノベ作家・羽島伊月は「妹法大戦」の最終巻の執筆に苦しんでいました。気分転換のために、大学時代の友人・京たちとボードゲームをしたり、混浴温泉に入ったり、お月見をしたり、担当編集への言い訳メールを考えたりと、現実逃避しながらもなんとか頑張って作品を完成させていきます。悩みを抱えるのは伊月だけでなく、青春三冠王・白川京も、美少女作家・可児那由多も、ラノベ作家・不破春斗も、それぞれの悩みを抱えながら日常を過ごしています。恋模様もややこしいことになってきているようで……ビッチのように見せかけて実は純情処女の京。激しい愛情表現をするものの、実はおこちゃまな那由多。そこに春斗も巻き込まれてきて……

前回同様、ラノベ作家の「極端な」裏側も語られております。那由多は「全裸」でないと小説が書けない(少なくとも、ぱんつを脱がないと無理)とか…これって、どこかの小学生ラノベ作家がそういう登場をした作品があったような…

今回は、アニメ化の悲哀が描かれております。一生懸命創り上げた作品が「大人の事情」によって、どうしようもないアニメになってしまった…でも、作品に関係する人たちは、個々に見ると、皆夢に向かって必死であることには変わりはない… そういえば「アニメ作品と自分の作品はまったく別物だ」といった作家もいましたね。この作品では、私のような感想書きへの非難めいた表現も多いですね。まあそれはそうか……でも、エンターティメント作品は「評価がすべて」というのも事実です。だから辛い世界ですねえ。自らの書きたいものを書くのか、それとも受けを狙うのか? 難しい選択です。

今回、人外の妹が登場する作品のプロットが語られます。普通の人は「アウト」な作品ですが、伊月にとっては「ギリギリセーフ」……この人の妹Loveはどこへ向かっているのでしょうね。那由多も伊月を「おにいちゃん」と呼べば、あっさり伊月は陥落するんではないかい? ま、伊月たちが気がついていないだけで、身近にリアル「妹」がいるんですけどね…(作者さん、もう隠す気ないだろう)

次巻も楽しみですね。

★★★★
posted by あにあむ at 11:16| Comment(0) | TrackBack(0) | ガガガ文庫
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