2015年09月15日

女勇者が俺のクラスでぼっちになってる


著者:門倉敬介
出版社:富士見ファンタジア文庫
女勇者が俺のクラスでぼっちになってる

主人公は、下上勇気。別世界から転生してきて5年。元世界では「村人」だった。現代からファンタジー世界へ転生するのではなく、ファンタジー世界から現世へ転生するというパターンですね。ヒロインはリーン。彼女も転生してきたのですが、クラスでの自己紹介時に『私は勇者リーン!魔王を追ってこの世界にやって来たの!(クスクス)奴らの情報を…(うわー、何あれコスプレ?)」弁当は「やくそう」趣味は「探索」』とやって、入学早々クラスから浮きまくり…というあらすじになっているのですが、本当に浮いていたんだろうか? そういう描写はまったくなく、どちらかというとクラスに受け入れられていたような気がする。現世に馴染めないリーンは、同じ世界出身の勇気に「現代の攻略法を伝授して」と泣きつかれます。しかしながら、勇気も対人スキル(特に異性)はたいしたことがないようで、アニメやゲームを使って対人スキルをつけようとします。さらには、魔術師や錬金術師、さらには女騎士まで現れ、転生組で「現世に馴染む」ことを目的にした部活動を始めるというストーリーです。当然勇気以外は美少女で、しっかりハーレムしています。

いろいろ設定が生かし切れていないところがどうも…「クラスでぼっち」というのも違うようだし、元世界でのジョブ設定も生かし切れていないですね。「なぜ転生してきたのか?」「なぜこの高校に集まってきているのか?」といった部分に納得できる理由がないため、ご都合主義な作品になってしまっています。

でもリーンたちヒロインズはしっかり描かれていますし、異世界転生という部分を抜いてしまえば、面白いラブコメになっています。ヒロインズが自分の気持ちに素直になっていけば、さらに面白くなりそうです。この部分を中心に話が進んでもいいんじゃないかなあ。

今回は導入部分で、このあと話が展開していくというのを期待してみましょう。

★★
posted by あにあむ at 08:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 電撃文庫
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