2015年09月03日

魔界貴族のなつやすみ


著者:哀川譲
出版社:電撃文庫
魔界貴族のなつやすみ

「朝からゲームして、虫を採ったり、釣りをしたり。ただ、ひたすら夏休みです。」
主人公は、魔界貴族のアンセム。アンセムは、悪魔のわりに、価値観が人間とほぼ同じという不思議な人物。魔王からの手紙で休暇をもらい、唯一の領民であるフェンネルと共に日本の田舎に遊びに来て、バス停でフェンネルと言い争いをしている時、偶然花梨という少女と出会います。花梨はかわいいけれど彼氏いない歴=年齢で、夏休みも特に予定がないという少女。そんな彼女は、人に言えない子供の頃の秘密があり……基本的に面倒見のいい花梨の計らいによって、花梨家に滞在することになり、そこで知り合った小学生'sとめいっぱい夏休みを楽しみます。

ということで、悪魔が田舎のバカンスを楽しみ、かつ恋をするという物語です。地主神やカッパ、烏天狗といった妖怪たちも登場する「非現実」な物語のはずなんですが、アンセムたち人外の行動が、あまりにも人間くさく、田舎のごく日常を描いているかのように錯覚してしまいます。アンセムは2200歳ということですが、見た目は大学生くらい。ムダに魔力を使って、遊び倒す姿はすがすがしいですね。

花梨との恋の行方も、古き良き時代の恋愛といった感じで微笑ましいものです。もっとも、花梨とアンセムは大きく寿命が違うため、これから大変なことも多いでしょうけどね。でも二人だったら乗り越えていきそう。

読後感が爽やかな物語でした。

★★★★
タグ:ラブコメ
posted by あにあむ at 10:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 電撃文庫
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