2015年08月06日

電波な女神のいる日常


著者:望月唯一
出版社:講談社ラノベ文庫
電波な女神のいる日常

主人公は、可愛い幼なじみのいる高校生。学校の課題をなんとか終えて帰宅途中で、金髪の美少女から「信者になりませんか?」と声をかけられる。よくある宗教勧誘と考え「間に合ってます」と答え、通りすぎようとしたら、突然彼女は倒れてしまいます。さすがにほっておけなく、助け起こすと「お腹が減りました」と……空腹で行き倒れしたんですね。手持ちの食料やお金がなかった彼は、少女・セレナを抱っこし、自分のアパートへ連れて行きます。…5分かかる位置だったよう。これって、端からみたら「美少女誘拐」にしか見えなかったのでは?

落ち着いたセレナに事情を確認すると、彼女はヨーロッパの小国出身で職業は女神…電波な人と聞き流したけど、目の前で奇跡を見せられて、女神ということを信じることに。母国で、信仰が失われてしまったため、信徒を求めて日本にやってきたようです。「信者でない人に迷惑はかけられない」と、彼の家を出るセレナ。しかし、どうしても彼女を放っておけず「信徒になる」と宣言し、一つ屋根の下で暮らすことを提案します。

ってことで、美少女女神と同棲するリア充な主人公の物語です。「日常」という言葉が、テーマとなっており、護るべき日常を探していくという筋立てです。主人公とその幼なじみが非常にいい人で、そのことが物語全体を暖かくしています。

主人公の性格を形作った経験、幼なじみとの関係を決定づけた出来事などが、しっかりリンクしており、彼がセレナを助けることになった理由も明白になっており、無理がありません。

少し残念なのは、ラストの処理かな? まあ物語の流れ的には、ああするしかなかったのでしょうが、幼なじみとの関係性が中途半端でしたねえ。もう少し感情描写があれば、すっきりしたのでしょうが、それまでの流れに比べ、唐突感が否めないままでした。

★★★
posted by あにあむ at 11:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 講談社ラノベ文庫
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/160354627

この記事へのトラックバック