2015年07月09日

魔王と勇者が不適切な関係。



著者:日富美信吾
出版社:講談社ラノベ文庫
魔王と勇者が不適切な関係。

主人公は、魔王子・リファイ。父である魔王ハダルが勇者に倒された。その復讐をするために、地球に現れます。が、この魔王子さん、かなりおバカ。勇者を探すために、紛れ込んだ学校で、
「俺は魔王ハダルの息子、リファイ・ケウルス! 勇者を倒すためにやってきた! 勇者について、知っていたら教えて欲しい!!」
というほど……当然「中二病」認定される訳ですが……そもそも、勇者がその辺に転がっているのか? という疑問もありますが、作中で「勇者1人見たら、100人はいると思え」という某黒色害虫の扱いを受けていたので、結構普遍的存在のようです……勇者様。魔王からすれば、勇者は悪鬼羅刹な存在。その憎き勇者を見つけることが出来るのか?

とファンタジーのような設定で始まりますが、内容はラブコメになっています。それもほぼ一目惚れバカップルとして……誰と誰がというのは、タイトルでバレバレですけどね。地球の勇者、美少女・井寄琉羽に一目惚れしてしまったリファイ。そのために、地球征服や、仇討ちがどこか飛んでしまい、お供の美少女・ミルファはご機嫌斜め。というか、ミルファの想いに気づいてあげようよ。

キャラクタそのものに魅力がない訳ではありません。でも全体に読みづらいんですよね。一つは、リファイがおバカ過ぎること。もう一つは、文章構成。視点が定まっておらず、いろんな人物の心情描写が突然出てきて、散漫になっています。このあたりは、文章構成の稚拙さなんでしょうね。

後書きには「エロを入れた」と書かれていますが、そのようなシーンはありません。ミルファが、リファイにかじりついていますが、なんとなくがっちゃんを思い出す程度で、ほのぼのとしたシーンにしか見えない。最近過激になったラノベの性描写に汚染されてしまったかな?

他サイトで「デビュー作から5作目になり、マイナスがゼロになった」という書き込みを見かけました。ということは、まだまだ伸びしろがありそうなので、それを楽しみにしてみましょう。

★★
posted by あにあむ at 11:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 講談社ラノベ文庫
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