2015年06月03日

魔王が迷宮から出られなくなり勇者に助けを求めたようです


著者:手島史詞
出版社:一迅社文庫
魔王が迷宮から出られなくなり勇者に助けを求めたようです

またまた長いタイトルの作品です。主人公は勇者・アレクサンドル(通称アレックス)
舞台はケテル王国にある(上空に浮いている?)迷宮都市ケテルベルグ。魔王ヴィーチェッスラヴァ(通称ヴィーチェ)により、住人ごと捕らわれている都市です。

都市は7層に分かれており、それぞれの層で人間の「7つの大罪」が強調されるという仕組み。傲慢・嫉妬・憤怒・怠惰・強欲・暴食・色欲ですね。迷宮に潜った冒険者も、それらにより仲間割れしたりして、魔王の元にたどり着けないでいたというのが、過去の話。それをアレクッスは、くぐり抜け魔王を倒すことに成功します。そのことで人々も解放されるはずだったのですが、なぜか迷宮は存在しつづけ、さらにアレックス自身も大罪人として指名手配されることに……さらに、力を失った元魔王である少女ヴィーチェもアレックスの前に現れ…… とりあえず再度最奥にいかないと解決しないということで、再び迷宮に望む勇者たち。

いろいろ残念なお話でしたね。力を失い、魔王自身も迷宮から出られなくなったというのは、面白い設定ですが、それに付随するものがついてきていなかった。せっかく7つの大罪と組み合わせて、7階層の迷宮にしたのに、階層ごとに温度差があり(たぶん、ネタ思いつけたかどうか)設定を生かし切れていない。脇役キャラも使い回し感があり、生き生きしていない。登場時は、ヤンデレだとかインパクト重視の性格設定されているのに、最終的に「いい人」になっている。

あと少しひねりがあったら、面白かったのになあ。

★★
posted by あにあむ at 10:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 一迅社文庫
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