2015年04月02日

ハイスクール・ローレライ 運命のひと耳惚れ


著者:志田用太朗
出版社:ファミ通文庫
ハイスクール・ローレライ 運命のひと耳惚れ

第16回えんため大賞優秀賞受賞作。あおりでは、超聴覚系スクールコメディだそうです。
主人公は、人一倍良い耳を持つ田野音好。入学式の部活勧誘を見て回っている時に、エンジェルボイス『鼓膜から脳へ、ぐるりと快感が駆け巡る−−』を聞いて、ひと耳惚れをしてしまいます。その声の君をそこにいた美少女と思い込み、彼女を追って朗読部に入るのですが……実はその声の持ち主は彼女ではなくて…… まあよくあるオチですね。

それはともかく朗読部の先輩やイケメン同級生もいい人ばかりで、なかなか楽しい場所になりそう。中学時代はトラブルシューターとして活躍していたけど、それがトラウマになっており、もうやらない! と心に決めていたにも関わらず、朗読部のトラブルを解決するため、結果的にトラブルシューターをやらざるおえなくなっていきます。

基本登場人物がいい人なので、読みやすい作品になっています。音好がヘンタイなのもいいですね。いや、だってエンジェルボイスの持ち主がわかってからも、リピート再生するってのは、ヘンタイとしか言えないよな。もしくは腐った人たちの好物というか……まあ最終エピソードでの音好の行動は、健全な男子高校生なんですけどね。

あまり「超聴覚系」というほどではなかったな。人より耳がいいのではなく、人より音に対する閾値が低いだけ。というか、自分と異質のものに抵抗があるだけという気がします。特に冒頭だけを読むと、方言に対して「おかしなもの=受け入れがたいもの」という意識があるようで、イラっとさせられました。中盤から少しずつ彼も変わっていくのですけどね。

朗読部のメンバーたちにより、少しずつ成長し、自らの居場所を見つけていく音好の成長物語といった感がありました。トラブルシューターというよりは、簡単な謎解きが主体ですしね。

作品としては完結していますが、ラストの展開から、次があればラブコメ要素も入ってきそうです。主人公もまっすぐ担ってきているので、もっと楽しい作品になりそうです。出来れば続刊が出て欲しい作品ですね。

★★★☆
posted by あにあむ at 11:59| Comment(0) | TrackBack(0) | ファミ通文庫
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