2015年03月10日

お嬢様の幸せは理想郷の果てに


著者:黒羽朽葉
出版社:電撃文庫
お嬢様の幸せは理想郷の果てに

おしりを撫で上げろ! 勇気を出すんだ。そうだ。ぺろん! と!!

という煽り文句……まあね、読む前からそんな気はしていたんです。でももしかしたらと思ったんだけど、やっぱり……

主人公は、臆病で人見知りなお嬢様・椋子を人知れず護衛しながら、一人前のレディに育成する執事候補として選ばれた・赤津槙。無愛想で人付き合いが悪いので、友人がほとんどいないけど、いい奴ということなんですが、普通に友人いたような?

椋子は、人見知りというか対人スキルがゼロというか、人前に出るのが苦手ということで、高校への入学手続きを行うときも、校門前で「行くの嫌」とダダをこねるレベル。そんな彼女の尻を槙が撫でると性格が豹変し、高飛車お嬢様モードになる。このギャップがキモなんだと思うのですが、それが描き切れていない。というか、登場人物が多すぎて、個々のキャラを描けていないんですよね。もっと登場人物を絞りこめばもう少し楽しい作品にできただろうな。

槙の学校での立場を面白くするために、初日の通学中に槙が「痴漢」として捕まるというエピソードがありますが、これも空回り。相手が椋子とはいえ、槙がやっているのは紛れもなく犯罪行為。なので、全く面白くない。

後半の、合同授業というエピソードもよくわからん。なぜ缶蹴りが授業になるんだ? さらにそこから「スカートめくり」にすり替わっていく過程もさっぱりわからない。非条理系ギャグを狙ったのかも知れないけど、失敗してますね。さらに「エロコメ」を目指したかったのかもしれないけど、そちらでも失敗。主人公が尻に執着するんだったら、もっと徹底的にそれを生かしていかないと……

全体的になにが狙いなのか理解できない作品でした。地雷認定でもいいけれど、一応最後まで読むことは出来るレベルだったので、地雷にはしませんでした。ただし、続刊があっても、読む気はありません。

タグ: エロコメ
posted by あにあむ at 10:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 電撃文庫
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