2014年12月19日

湯けむり温泉郷まほろばの非日常 〜おんせん部活動日和〜


著者:水樹尋
出版社:講談社ラノベ文庫
湯けむり温泉郷まほろばの非日常 〜おんせん部活動日和〜

主人公は、高校生の広貴。都会の生活で、まわりにうまくなじめず、友人が一人もいなかった(と思っていた)。高校受験にも失敗し、半引きこもりになっていたところ、携帯も通じないような田舎に引っ越すことに。新たな気持ちで入学したのは、女の子しかいない小中高一貫(というか、5人しか生徒がいない)の学校。広貴の一つ上で生徒会長かつ部長の椿杏子に、やや強引に「おんせん部」に入部させられることに。おんせん部は、ただ温泉を楽しみながら交流を深めるという、ゆるーい部活動。

ということで、肌色成分満載のラブコメとなっています。ほんわかした雰囲気が全体を包んでいるのですが、その中に「過疎地の問題」「都会の問題」がしっかり描かれているのも好感度大。

内容を聞かされないまま、部活動に連れて行かれた広貴の目の前で、杏子、千夏(中三)、美桜(中一)、里莉奈(小六)、若葉(小三)の5人娘(全員美少女)は、なんの躊躇もなく服を脱ぎ出します。若葉や里莉奈はともかく、中学生や高校生でもまったく気にしない。本人たち曰く「今まで、同年代の異性が回りにいなかったから、羞恥心が弱いのかも」ってことですが、まあ普通は驚きますよね。一応温泉は、白濁しているので、入ってしまえば、大事なところは見えないということですが、初めての混浴に戸惑う広貴が面白い。千夏は元気いっぱいなのはいいけど、いきなり立ち上がり、たぶん広貴には全部見えてしまっていたんだろうな。

杏子は、村のことを第一に考え、頑張る子。祖父(村長)から「広貴と結婚して、将来は広貴が村長に」といわれても「村のため」を第一に考え、了承してしまう。そんな杏子に対して、広貴は…

基本、広貴がいい人なので、5人娘の好感度は高めになっています。それが、全体にほんわかした雰囲気を醸し出しているのでしょうね。またヒロインズが、それぞれ生き生きと描かれており、まとめ役の杏子、元気娘・千夏、天真爛漫・美桜、恥ずかしがり屋・里莉奈、しっかり者・若葉と性格もバラバラで、5人全員が元気です。

いやあ、いいラブコメですねえ。温泉に入ることの正当性もしっかり確保されており、突拍子のなさというのがない。そして、登場人物がいい人たち。今から30年ほど前の、田舎って、こんな感じだったと思う。

続編が出て欲しいなあ。

★★★★★
posted by あにあむ at 01:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 講談社ラノベ文庫
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