2014年12月03日

サービス&バトラー


著者:望月唯一
出版社:講談社ラノベ文庫
サービス&バトラー

主人公は、水瀬直哉。日本有数のセレブ学校である、私立悠宮学園のテニス特待生だった高校生。この学園は、セレブばかりで学食もとんでもなく額(それを年間パスで購入する)。直哉はセレブではないが、テニスの能力により、学費全免の特待生として通っています。ところが、肘を故障してしまい、手術しても選手を続けることが出来なくなってしまったため、特待生権限が剥奪され、結果として退学することに……

退学届を出しに学校へいった時、テニス初心者のお嬢様・神坂陽菜と、そのメイドである月城芹葉がテニスをしているところを偶然見ることに。なぜか、そのまま陽菜の執事兼テニスコーチとして、彼女に雇われることになります。陽菜は「強いものが絶対的権力を持つ」テニス部に反抗し、第二テニス部を作っています。テニス部をドロップアウトした選手だけなら問題なかったのですが、芹葉は有力選手。彼女が第二テニス部に移動してしまったため、テニス部が団体戦で勝てなくなる可能性が。そのため、第二テニス部を廃部にし、芹葉をとりもどそうとする勢力が現れます。果たして、弱小クラブは強豪に勝つことができるのか?

「お嬢様と執事の学園ラブコメにスポ根取り入れました」という作品。新人賞受賞作ということですが、ストーリーの進め方やキャラは、かなりレベルが高い作品です。正直テニスに興味はありませんが、それでも充分にラブコメとして楽しむことが出来ました。

なんといっても、直哉の性格…というか言動が、この作品のコメディ部分を盛り上げています。テニスの腕は一級品(といっても、国内レベルのようですが)で、テニスに対する愛も強烈なものがあり、女の子の扱いにも慣れていて、執事としてパーティでも挨拶出来るという、そこだけ見るとパーフェクト好男子なんですが……

「じゃあ、とりあえず走り込みからしようか。Eカップが揺れるし」
「思いっ切りやる気なくなったんだけど!」
「いいから胸揺らしてこいよ」
「もう走り込みですらなくなった!」

と自らの欲望をまったく隠さない! エロに突き抜けており、逆にすがすがしく見えてしまうくらい。この掛け合いがいいアクセントになって、ストーリーにリズムを刻んでいます。

また、ヒロインズもお嬢様・陽菜(少し高飛車だけど、根は素直で優しい)、メイド・芹葉(清楚可憐)、あと二人も元気なチビッ娘と、ぼくッ娘とバラエティに飛んでいます。それぞれのキャラの性格設定に無理がないので、突っかかるところなく話を読み進められました。

ストーリーの展開にひねりはありませんが、その分安心して読める作品でした。

★★★☆
posted by あにあむ at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 講談社ラノベ文庫
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