2014年08月19日

女の子に夢を見てはいけません!


著者:恵比須清司
出版社:富士見ファンタジア文庫
女の子に夢を見てはいけません!

主人公は、高校生の九条咲也。美人で清楚でお淑やかな姉と、明るく可愛い妹がいます。で、本人はどうやら女顔らしい。この姉妹が外面と内面がまったく異なり、家では「やーん萌える!でも大丈夫。さくやちゃんは可愛いから」「姉が弟と一緒にお風呂に入りたがるとか意味不明。妹が兄と入るのが当然じゃん!」というセクハラ発言を繰り返す問題児。そんなある日、なぜか女物の下着などを買いに行かされることになり、その場面を同級生の淡路美月に見られてしまった。そのときはまったく気がついていない咲也ですが、あとでとんでもないことに。

後日、同じような封筒を持っていた咲也と美月が廊下でぶつかり、封筒が入れ替わってしまいます。その封筒の中身を姉妹が開けたところ、中には先輩(女性)に向けたラブレターが...姉妹に糾弾され、なんとか誤解を解き、翌日美月に返しにいったところ、なぜか告白する手伝いをしろと脅迫され...

タイトルは、姉妹にセクハラされ続けた主人公がたどり着いた「女の子に夢を見たらいけない」というところから来ているようですが、ストーリーは逆に「夢見る女の子」が描かれていますね。気を許した人の前では、本質を見せ、威勢のいいことを言う割には、あこがれの人の前では内気になってしまう。なんだか、いにしえから受け継がれてきた少女漫画のヒロインそのもののようです。そういう意味では、王道なラブコメに仕上がっていますね。

悪くはないけど、目新しいところがない。それがこの作品の総評になります。主人公が弱いため、ヒロインたちが目立たない。せっかく兄(弟)Loveな怪しい姉妹を出しているのに、ストーリーへの影響力が少ない。というか、いなくても成り立ってしまう。

デビュー作ということなので、これから先いろいろ修正されてくれば面白くなるのかな?会話文が流れるようになれば、楽しくなるのかも。ただ「ファンタジア文庫ラブコメの看板作品」というには、荷が重すぎますね。

★★☆
posted by あにあむ at 12:01| Comment(0) | TrackBack(0) | ファンタジア文庫
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