2014年08月07日

ご覧の勇者の提供でお送りします(2)


著者:田口仙年堂
出版社:富士見ファンタジア文庫
ご覧の勇者の提供でお送りします(2)

作者の意図とは別に2巻で終了...要するに打ち切りですね。2巻を読む限り、打ち切りになっても仕方がないなあというのが、正直な感想。なんだろ、作者のやる気のなさが端々に現れてしまっているんです。少しでもいいものを、というより「どうせ打ち切りシリーズだし」ってのが見えるような。もちろん作者が、そのように思って書いたわけではないと信じたいですが。

今回は、お抱えTVではないマスコミがテーマ。自らに利することしか報道されない、お抱えTVや新聞社ではなく、ゴシップも含めて自由に書く雑誌社。そこにあることないことを書かれ、怒りまくるフウト。一方相棒のフィオーレは、その雑誌社を逆に利用しようとします。フィオーレの考えが理解出来ないフウト。そんな中、雑誌では報道されているのに、新聞やTVでは報道されていない事件があることがわかります。疑心暗鬼になるフウトですが、実際に自分がその事件に巻き込まれ、雑誌のよさもわかるようになり...

ということで、1巻で出てきた「年間ポイント制」は、どうでもよくなっております。フウトとフィオーレの価値観の違いは、埋めることが出来ていません。さらに2巻で発生した新たな脅威もほったらかし(勇者という仕組みの存続に関わる出来事だったのに)。伏線がまったく回収されないままになっています。

これだったら、1巻だけにしたほうがよかった感じですね。少なくとも1巻は、きれいにまとまっていました。ストーリーの破綻はないのが残念です。

#最近、あとがきで「打ち切られた」もしくはそれに相当することを書かれる作者が増えているように思います。商業作品なのだから、売上その他の理由で打ち切りになるのは、仕方がない話。でも、それは出版社と作者の問題。読者には関係ありません。打ち切りになった作品でも「読みたい」と思ったから手に取り購入したんです。それを「打ち切り」を前面に押し出されても... 商業作品として世に出す以上、楽屋事情は隠して欲しいものです。

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posted by あにあむ at 13:14| Comment(0) | TrackBack(0) | ファンタジア文庫
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