2014年07月01日

闇堕ち騎士がダンジョン始めました! !


著者:東亮太
出版社:スニーカー文庫
闇堕ち騎士がダンジョン始めました! !

街中にダンジョンがあり、その攻略を行っている冒険者(人間)がたくさんいる世界。そんな一人のナオハルが主人公。彼には、冒険者として高レベルな幼なじみがいて、彼女にふさわしくなろうと、魔剣を手に入れようとダンジョンを攻略しています。この世界でのダンジョンは、Rougeのように入るたびに敵(魔族)や罠・宝箱がランダムに配置されるもの。何度も挑戦しているうちに、偶然最下層にたどり着き、偶然魔剣を入手します。ところが、その魔剣には「呪い」がかけられており、彼は魔族に転生してしまいます。ま、ファンタジーでは、ありがちですね。
「ゲーム脳」なラノベですね。ダンジョンは、魔族が「生活」のために作ったもので、冒険者(人間)が、身の安全(一定ダメージを受けると、安全に脱出できる)のため購入する「オーブ」が収入源になっています。ダンジョンのモンスターは、雇われた魔族か、市場で購入されたモンスター。罠や宝箱も市場で購入したもの。もちろんモンスターたちも「身の危険」はなく、一定のダメージを受けると、バックヤードに自動転送されるという設定。一種のテーマパークですね。

当然、ダンジョン間には競争があり、いかに冒険者に来てもらえるかが勝負。しかも「魔族にはダンジョン以外の働き口はありません!」という状況で、魔族になってしまうと、働きかたも選べません。さらに元人間は、魔族社会では「最下層」の扱いなため、就職もままならない状況。ナオハルも、仕方なくダメダメ魔族のフェリスとともに、新規ダンジョンを立ち上げることに。一緒に働くのは、セイレーンのセレナ(水場がないと、戦えない)や、脳もかなり腐っているグールの少女・タニヤ。お金がないので、モンスターは大ネズミと、歳をとって石化出来なくなったコカトリスという「使えない」連中。果たして、生き残ることはできるのか?

ありがちな設定になっています。ナオハルの周りの魔族が美少女ばかりなのもお約束ですね。グールのタニヤも本体(魂)は美少女というお約束もあります。

ネタバレ気味ですが、冒頭でわかることなので書きますと、ナオハルは現代世界(現代日本)から、この世界に転生しています。しかもそのときの記憶が一部あるようです。これが、後半の伏線になっていくのですが、うまく生かせていないですね。別にこの設定なくして、ドタバタラブコメにしたほうがよかったのでは? 各キャラの個性は悪くないので、設定を複数混ぜようとして失敗しているのが残念です。

でも、最近この手のゲーム世界を舞台にした小説が多いですねえ。でも不条理感では、かなり以前に出版された火浦功さんの「ファイナル・セーラー・クエスト」に勝てないなあ。これを超える不条理コメディを期待。

★☆
posted by あにあむ at 13:58| Comment(0) | TrackBack(0) | スニーカー文庫
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