2019年04月04日

女神の勇者を倒すゲスな方法(6)


著者:笹木さくま
出版社:ファミ通文庫
女神の勇者を倒すゲスな方法(6) 「なんと、我と結婚したいと申すか!?」

前巻でメインエピソードが完結した当作品。エピソード2が始まる…というわけではなく、中途半端になっていた懸案事項をまとめるための、後日談的なものになっています。

女神の脅威が去り、世界に平和が訪れたかというとそうではなく、信じるものを失った人間社会は乱れていました。勇者不在のため、魔物が跋扈したり、きな臭くなる国家情勢の不安。そういった大きなものから、白エルフたちとの合コンの約束、女神教残党の腐海化、リノちゃんに同世代友人がいない問題など、難問が山積みとなっています。ゲス参謀は、そんな状況をゲスな方法で解決していきます。フェスを開くことで、お互いを理解しようという比較的まともなものから、あえて武器をばらまき、小規模戦闘を発生させ、大規模戦闘を防ごうといったゲスなものまで、真一のゲスさに磨きがかかっています。

そんな忙しいなか、アリアン、セレス、リノちゃんからのアピールがどんどん過激になっていきます。アリアンは、恥ずかしがらずに自分の想いを告げるようになりますし、セレスは少しずつデテていき、リノちゃんは暗黒面を見せながらも「おにいさん、子作りしましょう」と迫ってくるし(一部勘違いはあったようですが)、真一も自分がどうしたいのかを考えるようになります。そんな真一が出した答えは?

最終巻に来て、シンイチが現代社会から転生してきたという事実が再びクローズアップされます。それまで忘れられたかのような扱いでしたが、いろいろ解決していく上で、一番避けて通れない問題です。

この作品に出てくる、神様級(という言い方が正しいかは別として)の存在って、ロクなのいませんでしたね。超絶親馬鹿な魔王がマシに思えるほど…特に龍は腐っていやがる…
シンイチがゲスとはいえ、根っこの部分で「いい人」なのが、この作品を面白くした要因でしょうね。楽しませていただきました。

★★★
posted by あにあむ at 09:36| Comment(0) | TrackBack(0) | ファミ通文庫