2019年04月25日

あなたにだけちょっとあざとくなる私をお許しくださいっ


著者:さくらいたろう
出版社:MF文庫
あなたにだけちょっとあざとくなる私をお許しくださいっ

主人公・光輝は、高校卒業の日にクラスメイトの彩花、後輩の雫、義妹のこのみの三人(美少女)に同時に告白されます。ハーレム展開キター!と思いきや、それぞれ、顔・上半身・下半身(足だよ)が好きということで、「分割」されることに…そう、彼女たちはヤンデレてしまい、サクッと殺されます。死後の世界で、未来に生まれてくるはずだった、娘のヒカリと不運をなげくことに。そもそもこんな状況になった原因は、女神・イザナミが興味本位で「光輝に好意を持っている女性」の好意度を200%に設定したこと。そのため、ヤンデレになってしまったという…娘ヒカリのために、爆笑する女神をよそに、光輝は何度も何度も生き返ります! 果たして、ハッピーエンドを迎えることが出来るのか?

まあゲームですよね。ゲームオーバーになったら、リセットして、もう一度挑戦する。それを繰り返すという流れになっています。そう考えないと、あまりにも簡単に光輝が死にすぎ…。三人のヒロインのヤンデレポイントが低すぎ…さらにはリセット回数が多すぎです。一回あたりのプレイ時間(違うか)を長くして、回数を減らしたほうが、面白かったように感じています。

ヒロインよりも、ヒカリのほうが可愛いというのが特徴。毎回ヒカリの性格が微妙に違うというのは、バラエティがあったよかったですね。

主人公がよく死にますが、ゲーム的処理となっているので、痛そうなシーンは、ありません。光輝とヒカリによるイザナミへのお仕置きも「くすぐり攻撃」なので、暗さがありません。それはこの作品のいいところですね。これでホラーだったら、無茶苦茶辛いですからねえ。

ただ、この作品最大の欠点は、最初の数ページでオチが分かってしまうこと。もうああやって、でも結局そうなるわなあ、という結末が見えてしまいます。もう一段予想外のオチがあったら、★増えていました。

★★
posted by あにあむ at 08:59| Comment(0) | TrackBack(0) | MF文庫

2019年04月22日

美少女作家と目指すミリオンセラアアアアアアアアッ!! (5)


著者:春日部タケル
出版社:スニーカー文庫
美少女作家と目指すミリオンセラアアアアアアアアッ!! (5)

業界最強(最凶?)のカリスマ編集者・鳴海は、新レーベル創設を宣言し、天花、ひよこ、ソレイユなど清純が担当するクリエイターに次々と引き抜きの声をかけていきます。さらには、編集部にまで現れ、清純以外全員を「編集者」としてスカウトしていきます。清純には、編集者としてではなく、クリエイター・棗としてスカウトをかけてきます。天花は、「究極の創作物」を最優先する鳴海の影響で、すべてを捨てて創作にのめり込む異常事態に。天花を救うため清純は、もう一度だけ小説を書く決意をします。

前巻で、新しいキャラとなるJSが登場してきたので、もう少し続くのかな? と思ったのですが、最終巻になりました。後書きで作者は「悔しさ9割」と書かれていますが、確かにもう少し続いてもよかったかなあとも思います。無理矢理1巻にまとめたからか、後半が駆け足になっていますし、ひよこがクリエイターとして独り立ちするのかどうかなど、置き去りにされてしまったエピソードも残っています。

鳴海との対決は読み応えがあるシーンの連続になっているのですが(ギャグという意味で)ラストは、あまりにもスピリチュアルになってしまっており、少々怖いです。何度も「薬はやってません」というサブタイトルが出てきますが、本当「なんか変なもの、使っているんでは?」という流れが続きます。はっ、彼らはニュータイプだったんだ!

後半のドタバタがなければ、もっと面白かったんでしょうけどねえ。最後の数ページの展開は、非常に好みです。まさにラブコメという展開。評価が難しい作品になってしまいました。

★★☆
posted by あにあむ at 15:32| Comment(0) | TrackBack(0) | スニーカー文庫

2019年04月17日

可愛ければ変態でも好きになってくれますか?(6)


著者:花間燈
出版社:MF文庫
可愛ければ変態でも好きになってくれますか?(6)

書道部なのに、書道をほとんどしていないという至極当たり前な指摘を生徒会から突っ込まれた、主人公with変態娘たち。それだけなら、なんとかごまかす方法はあったのでしょうが、さらには部長(及び全員)による、部費の使い込み(バニーガール衣装代)が発覚してしまいます。部長以外の3名は、自らのお小遣い等で補填できたのですが、部長はすでに前借りが限界にきており、自ら稼ぐしかない状況。そのため、バイトをすることになるのですが、部長が働けるのか? さらにペナルティとして、慧輝は生徒会に人質として出されます。生徒会では、愛梨に冷たい視線を向けられ、彩乃からは執拗に匂いをかがれながらも、臨時役員として奔走します。なんせ生徒会も美少女揃い。彩乃はアレだけど、書道部娘のように変態は少ないかも。

今回は、ほぼ生徒会での出来事となっています。なんだかんだでスペック高めの慧輝。書道部娘たちの、いろんなアプローチにより、実は女の子扱い慣れてきています。生徒会は副会長の彩乃は、匂いフェチな変態娘だけど、愛梨は男嫌いということを除けば、普通の女の子、さらに新キャラ…書記の凜はちょっと羞恥心が足りないけど、元気な娘。と、実は居心地がいいのも事実。教育係となった彩乃との仲は、どんどん進んで、端から見れば「バカップル」の様相を呈してきます。もともと彩乃を危険視していた書道部娘たちは、あの手この手で慧輝奪還を試みますが、ことごとく失敗します。

今回も、彩乃さんによる「くんかくんか」だけでなく、瑞葉までがくんかくんか…さらにはとあるメンバーとの「目隠しプレイ」などなど、変態オンパレードとなっています。というか、瑞葉の変態度が巻数が増していくにつれ、酷くなっていますね。露出狂(ぱんつをすぐ脱ぐ)というだけでなく、匂いフェチという性癖まで露わにして…いくらムラムラしていても、それはヤバいよね。

なんだかおもしろさが増したようです。
★★★☆
posted by あにあむ at 15:51| Comment(0) | TrackBack(0) | MF文庫

JKでエロラノベ作家ですが何か?


著者:わかつきひかる
出版社:講談社ラノベ文庫
JKでエロラノベ作家ですが何か?

ジュブナイルポルノ(エロラノベ)で有名な、わかつきひかるさんの作品。エロラノベ業界の話となっており、内容的にはさほどエロは入っていません(まあ、エロ期待するなら、そちら用レーベルでいいしね)
主人公は、官能小説大手イタリア書院に勤める23歳契約社員・鈴木遼平。彼は上司命令により、鬼畜系ポルノ作家・美月トオルに萌え系学園ラブコメを依頼することになります。ところが、美月トオルの正体は、17歳の女子高生で萌え作品以前に、編集者を頑なに拒否します。成功報酬として正社員の座と特別ボーナスをちらつかされ、なんとか萌え小説を書かせようと奮闘します。美月の心を開くことは出来るのか?

鬼畜系ポルノ作家として、スマッシュヒットを出している女子高生作家に「萌え系ラブコメ」を書かせようというのがメインストーリー。しかしながら、美月は編集者にトラウマを持っているようで、言うことを聞いてくれません。遼平はあの手この手で、彼女の心を開こうとし、当然の帰結として、彼女の恋していきます。まあそりゃね。

多くの小説を書いておられる方なので、読みやすい文章になっています。一部編集者の行動が「それはないだろう」というもので、読者に怒りを共有させ、ストーリーに入り込ませようということなのでしょうが、常軌を逸した行動で、さすがにそれはないだろう、と逆にストーリーが不自然になっているのは残念ですね。前半の膠着した状態から、突然後半ストーリーが急速に展開していくのもちょっと…前半あまりに膠着していて、読むの諦めようとしました。後半は,展開も早くおもしろいですよ。

エロ成分としては、美月が書いたというポルノ小説が章ごとに挟み込まれていますが、少し浮いた存在になってしまっています。あとは美月に勉強を教えるシーンで、膣などの漢字書き取りや、この方が大好きな子宮頸管粘液だとかの淫猥な単語が、なんの前触れもなく出てきます。特に意味は持たされていないのですが…

レーベル名や出版社名は、仮名になっていない状態です。大丈夫なんでしょうか?

★★
posted by あにあむ at 15:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 講談社ラノベ文庫

2019年04月10日

それでも僕は、モブキャラが好き(2)


著者:氷高悠
出版社:講談社ラノベ文庫
それでも僕は、モブキャラが好き(2)

前巻で、モブキャラ・佐由梨とカップル成立したオタク・諒介。諒介は、他人に優しいという長所がありますが、それは短所にもなる…

佐由梨たちの入部により、廃部の危機を乗り越えた「すみマン」の平和な日々。永遠に続くかと思われた日々は、文化祭が近づいたある日に、幽霊部員状態だった、現団長である佐倉川真音先輩がふらりと姿を現したことで崩れ去ります。真音は、現役女子高生マンガ家として活躍しており、マンガに集中するため、すみマンから遠ざかっていました。彼女が幽霊部員になった経緯を理解している諒介は、真音の復帰を喜びますが、新しいメンバーである佐由梨たちにとっては、異分子であり、諒介に団長職を押しつけている「わがままな人」と認識されます。さらにいえば、彼女が諒介に好意を抱いていることを、感じ取って、余計に攻撃的な対応をとります。真音が再び現れた目的は何なのか? 諒介と佐由梨の関係はどうなっていくのか? 「今を大切にする」のか「未来を大切にするのか」という青春の悩みが描かれています。

真音の目的は、諒介に自分の作品を手伝って欲しいというもの。それだけならば、問題は起こらなかったのですが、彼女が諒介に突きつけたのは「プロ漫画家のレベルまで引き上げてあげるから、すみマンは辞めること」…つまり「いま」ではなく「未来」を取るようにということです。それに対し、他メンバーは各様の態度をとります。自分が「して欲しいこと」を相手に言えない、諒介と佐由梨…その関係性が崩れていきそうになります。前回は、ギャルとオタクの対立でしたが、今回は青春の悩みがメイン。優しさは時に人を傷つけるということですね。このような葛藤は青春時代の特権なのかもしれません。成人してからは、様々なしがらみによって、選択肢が狭まりますからね。青春時代(特に高校の頃)は、選択肢が無数にあり、それを選ぶことで、傷つき傷つけあいます。そんなピュアな姿が描かれており、好感が持てます。

★★★☆
posted by あにあむ at 15:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 講談社ラノベ文庫

2019年04月05日

入職したら歳下上司と幽霊相手のお仕事でした


著者:三門鉄狼
出版社:ファミ通文庫
入職したら歳下上司と幽霊相手のお仕事でした

大人のお仕事ホラーコメディとのことですが、コメディ部分が見えない…

主人公は公務員を目指す加藤小太郎。「社会に貢献したい」といった積極的理由ではなく、勤務時間や給与が安定していて自分の趣味(読書)を存分に出来そうだからという、理由。それでも念願かなって公務員に採用されます。しかし「視える」体質のため、幽霊絡みの問題を解決する部署に配属されてしまいます。小太郎は、幽霊は「視える」ものの、除霊は出来ないという中途半端な存在。いままでは「視える」ことを隠していたため、霊障にあったことはなかったようです。しかも上司になる姫咲麻姫は、どうみても高校生な上、常にスマホをいじり「適当にやってればいいのよ」としか言わない。小太郎は公務員生活を実現できるのか?

コメディと銘打たれていますが、途中まで読んだ感じでは、サイコホラーばかりで、コメディ色が出てきません。コメディどころか、精神にくる嫌な小説になっています。「自殺アプリ」のエピソード。こういう話は嫌ですね。少なくともラノベとして読みたい内容ではないです。コメディ色を入れようとされているのが、逆に恐怖を煽ってきます。救われないお話です。

ということで、中盤で読むの断念しました。無性に疲れてしまいました。表紙は、ラノベっぽいのですが、どうも内容がね。少女マンガに耐性のある方には大丈夫なのかもしれませんが、私には無理でした。


タグ: 地雷
posted by あにあむ at 09:52| Comment(0) | TrackBack(0) | ファミ通文庫

2019年04月04日

女神の勇者を倒すゲスな方法(6)


著者:笹木さくま
出版社:ファミ通文庫
女神の勇者を倒すゲスな方法(6) 「なんと、我と結婚したいと申すか!?」

前巻でメインエピソードが完結した当作品。エピソード2が始まる…というわけではなく、中途半端になっていた懸案事項をまとめるための、後日談的なものになっています。

女神の脅威が去り、世界に平和が訪れたかというとそうではなく、信じるものを失った人間社会は乱れていました。勇者不在のため、魔物が跋扈したり、きな臭くなる国家情勢の不安。そういった大きなものから、白エルフたちとの合コンの約束、女神教残党の腐海化、リノちゃんに同世代友人がいない問題など、難問が山積みとなっています。ゲス参謀は、そんな状況をゲスな方法で解決していきます。フェスを開くことで、お互いを理解しようという比較的まともなものから、あえて武器をばらまき、小規模戦闘を発生させ、大規模戦闘を防ごうといったゲスなものまで、真一のゲスさに磨きがかかっています。

そんな忙しいなか、アリアン、セレス、リノちゃんからのアピールがどんどん過激になっていきます。アリアンは、恥ずかしがらずに自分の想いを告げるようになりますし、セレスは少しずつデテていき、リノちゃんは暗黒面を見せながらも「おにいさん、子作りしましょう」と迫ってくるし(一部勘違いはあったようですが)、真一も自分がどうしたいのかを考えるようになります。そんな真一が出した答えは?

最終巻に来て、シンイチが現代社会から転生してきたという事実が再びクローズアップされます。それまで忘れられたかのような扱いでしたが、いろいろ解決していく上で、一番避けて通れない問題です。

この作品に出てくる、神様級(という言い方が正しいかは別として)の存在って、ロクなのいませんでしたね。超絶親馬鹿な魔王がマシに思えるほど…特に龍は腐っていやがる…
シンイチがゲスとはいえ、根っこの部分で「いい人」なのが、この作品を面白くした要因でしょうね。楽しませていただきました。

★★★
posted by あにあむ at 09:36| Comment(0) | TrackBack(0) | ファミ通文庫