2019年03月22日

遅すぎた異世界転生(2)


著者:なめこ印
出版社:GA文庫
遅すぎた異世界転生(2) 人類を滅ぼした魔王ですけどよかったらウチで働きませんか?

突然異世界に呼び出され、魔王シシーに仕えることになった元勇者マサムネ。前巻では、いろいろ設定の浅さが見えて、ストーリーに入り込めなかったのですが、今回は設定を無視して、ラブコメとして楽しむ方向をとることができました。それでもマサムネの性格は、しっくりこないのですが…

今回は、世界平和を願うシシーが、人魚族とともにフェスを開催し、多くの魔族同士の交流を図ろうとするエピソードがメインになっています。フェスは、水着コンテストにグルメコンテストなど、フェスっていうか夏祭りといった感のものになっています。マサムネは、人間ということだけで、他種族から警戒されていますが、どうなんでしょうね? 普通滅ぼされた側が、警戒するもので、滅ぼした側はあまり警戒しないような気もします。まあ魔王が一番人間らしいってのもあるんですけどね。

前巻の登場人物はほぼ出てきています。そのため、各キャラの印象が薄くなってしまっているというのが実情。ワイバーンは、新キャラ・カリンの特異性を目立たせるための再登板なのだと思いますが、それ以外は不要だったのでは? というキャラもいます。メイドたちが、前回以上にどうでもいい存在になっているのが残念。

魔王も自分の気持ちに気がついていないですし、マサムネも同様。以前より少しだけ、シシーを意識するようになってきるようですが、まだまだといった感ですね。そのわりにしっかり、ジゴロぶりを発揮して、ヒロインがどんどん増加しています。これ以上登場人物増加させてしまうと、いろいろ薄くなってしまいそうなんですけどねえ。

前巻は★一つと厳しい評価になりましたが、今回は少し面白くなってきたということで、★の数増やしています。たぶんこの作品は、マサムネが異世界から転移してきたなどの設定を深く考えずに、ラブコメとして楽しむべきなんだと思います。

★★☆
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2019年03月20日

異世界作家生活 女騎士さんと始めるものかきスローライフ


著者:森田季節
出版社:ダッシュエックス文庫
異世界作家生活 女騎士さんと始めるものかきスローライフ

中堅小説家・長谷部チカラが主人公。異世界との交流がある世界が舞台となっています。そんな異世界から来た女騎士シーナ・マスクリフに頼まれて、異世界で小説教室を開くことになります。「作家がほぼいない異世界なら楽勝で最強の作家になれる!」という低い志で…異世界の教室には、毒舌なドワーフの美少女・ミクニ、神話級のおっぱいを持つ貴族令嬢・ユサ、見た目ロリだけど137歳の魔道士・シヴァなど個性豊かな生徒がいました。彼女たちに、チカラはラノベの書き方を教えることができるのだろうか?

舞台は異世界となっていますが、生徒の種族がバラバラなことを除けば、あまり現世と変わりない世界のようです。実際授業シーンも中盤からは、異世界ということを忘れそうになります。現代日本のラノベやコミックもかなり読まれているようですし…

ストーリーは、あってないようなもので、チカラによるラノベ講習が続いています。ただその手法は押しつけではなく「あくまでも一つの事例」という形になっているので、How Toものにある押しつけがましさは少なくなっています。さらに、現世からチカラを追っかけてきた、売れっ子作家である堀松ひらや、生徒たち(特にミクニ)によるラブコメも楽しめそうです。

今回は導入部分ということもあり、大きな事件は起こっていません。これから、いろんなエピソードが描かれていくのだと思いますが、もう少し振り幅がないと面白くならないかな?

今回非常に残念だったのは、ラスト。ヒキといえば、それまでなのかもしれませんが、私は「Web連載分を一冊ボリュームで切っただけ」といった感を受けてしまいました。ってこんなこと書くと「批判者」と捉えられるかな? 

★★
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2019年03月19日

フリーライフ 異世界何でも屋奮闘記(5)


著者:気がつけば毛玉
出版社:スニーカー文庫
フリーライフ 異世界何でも屋奮闘記(5)

異世界スローライフ、第二部始動。ということなんですが、どんどんスローライフから、離れていっていますね。そろそろスローライフという看板下ろしたほうが…

イースィンド王国に突如として、混沌龍が襲来します。レベル250のレイドボスであり、王国の戦力では太刀打ち出来ない敵です。アルティはタカヒロに「一緒に戦ってくれ」と頼みますが、彼我の戦力差を理解しているタカヒロは、アルティに逃げろといいます。ユミエルにも逃げるよう伝えますが、彼女はどうしてもタカヒロと一緒にいると言います。説得できないと悟ったタカヒロは、彼女を眠らせ安全な場所に運びます。

王国の軍隊は、状態異常ブレス一発で壊滅。絶望感が漂う中、タカヒロは会心の一撃を龍の眉間にたたき込み、自分に注意を惹かせ、安全な場所まで逃げます。戦力差を痛感し憔悴したタカヒロに混沌龍は、目的がタカヒロだということを聞かされます。以前心臓をえぐられたことが原因のようで…自らが混沌龍に倒されることで、王国の人々が守られるならと覚悟を決めたタカヒロ。ドラゴンがタカヒロに飛びかかってきます。美少女になって…で、「子づくりしよう!」と熱烈に迫ってきます。心臓をえぐられたことにより、タカヒロをつがいとして認めたようで、「タカヒロが目的」の意味が違いました。

冒頭は、かなりシリアスな展開になっていました。前巻がシリアスな終わり方だったので、その流れが続くかと思ってがっかりしていたのですが、ゴスロリ美少女(混沌龍)・ルートゥーが出てきてから、ラブコメ一直線。フリーライフらしさが出てきました。日常系(ドラゴンが出てくる世界観でどこがやねんという話もある)は、やはりこういったゆるいエピソードでなくちゃ面白くありません。第二章に出てくるルートゥーの保護者たちもいい味だしています。特に青龍がいいですね。第三章に出てくるバルトロア帝国第三王女ドロテアも、なんかよくわらない存在です。彼女は、かつてバルトロアに侵入したタカヒロのことを知っているようで、その際恐怖のあまり失禁してしまったことが、トラウマになり、タカヒロを逆恨みしているようです。今回はありませんでしたが、今後また同じような目にあいそうなエピソードですね。

今回は、かなりゆるいエピソードに戻りつつあります。ただ端々にシリアスな伏線があるようで、少し心配。このままゆるいラブコメで進んで欲しいなあ。

★★★☆
posted by あにあむ at 10:05| Comment(0) | TrackBack(0) | スニーカー文庫

2019年03月11日

14歳とイラストレーター(6)


著者:むらさきゆきや
出版社:MF文庫
14歳とイラストレーター(6)

イラストレーターを目指したいという希望を持った乃ノ香は、実力者である京橋彩華(悠斗の姉)に指導を願いでます。「家族は賛成してくがれてる?友達に笑われない?才能ある?」 彩華は、美人で歌えて絵も描ける女子高校生・海老名水織を弟子として抱えていました。水織はその見た目とは異なり、かなり難儀な性格。物怖じしないといえば、よく聞こえますが、自分の前に立ちはだかるものには容赦しないところがあるようです。
真面目な乃ノ香は、彩華に言われたことを、忠実にこなしていき、イラストレーターへの第一歩を踏み出しました。

悠斗は、アニメ化企画が動き出し、人見知りマリィの要望で関係者との打合せに参加したり、膨大な仕事の依頼を受けたりと忙しくなっていきます。前巻までは、ナスが一歩リードしていた感があったメインヒロインレースも、マリィが酔い潰れたことで、少々変化が出てきます。潰れたマリィを彼女の自室まで運び、なぜか服を脱がせる手伝いまですることに…下着まで脱がせることになり、よく理性が持ったなという状況へ。乃ノ香は、生まれて初めてのコピー本をつくることになり、こちらも忙しくなり、悠斗との関係が少し薄れる時期が出来ます。これまでは「悠斗に尽くす」という立場を保っていた乃ノ香ですが、イラストレーターを目指すことになり、将来悠斗たちと、戦うことになるかもしれないと不穏な空気も流れ出しています。

悠斗を中心とした、人間関係。イラストレーターのいいところだけではなく、欲望丸出しの世界も描かれ出しています。今までは乃ノ香のピュアな視点があったのですが、それがなくなると厳しいですね。夢と希望を分けることを覚えず、利口ではないかもしれないけど、ピュアな世界でいて欲しいです。

今回のラブコメ担当は、マリィです。逆に乃ノ香は、それどころではないというか、新しい夢に向かって一直線といった感じですね。あ、そういやナスさんも、しっかり悠斗のラッキースケベに付き合っています。というか、本当悠斗はラッキースケベが増量中ですね。

★★★
posted by あにあむ at 10:16| Comment(0) | TrackBack(0) | MF文庫

俺が好きなのは妹だけど妹じゃない(7.5)


著者:恵比須清司
出版社:ファンタジア文庫
俺が好きなのは妹だけど妹じゃない(7.5)

巻数が7.5となっているので、本編とは別の短編集と思っていたのですが(いや、実際に雑誌連載を加筆修正されたもののようですが)一冊まるまるで一エピソードとなっており、特に短編というわけではありませんでした。本編に出てこないキャラだったことと、若干時間軸がずれているため、と考えたほうがよさそうです。

永遠野誓に憧れる、涼花の後輩・万里小路寧々が新キャラとなります。涼花の学校で開催された祐の講演会がきっかけで、ラノベの存在を知り、なぜか祐に憧れてしまった少女です。彼女はラノベ執筆をしたがっており、永遠野誓に教えを請いたいということでした。とはいえ、実際の永遠野誓は涼花のほう。いろいろ逡巡があり、涼花と祐の二人で教えることになります(そうすれば、涼花は祐とイチャイチャできる) で、二人が教えるのは、イチャイチャ体験… 頭ナデナデとか、恋人繋ぎとか…『ぽっきーげーむ』ってなんですか、お兄ちゃん?」そういや、涼花もラノベあまり知らなかったんだ…さらには、舞・Wピース先生は「ラノベにはラッキースケベ」が必要という理論を持ち出します。しっかり、実践してしまう兄妹…さらに水無月さんの妹講座、神坂姉妹によるアキバ体験ツアーとどんどん過激になっていき、いつものごとく涼花もバグって…寧々の本心に気がついた涼花は「寧々さんがお兄ちゃんに告白を!?なら私にできるのは…!」と暴走…

番外編ですが、いつものノリになっています。今までのヒロインの中で一番祐への本気度が高いのが寧々なのかな? 舞は祐を見ているというよりは、永遠野遥という存在に憧れているような気がしますし、Wピース先生はおもしろがっているだけ、神坂姉妹はよくわからないし、水無月さんは、自分の兄の代替と考えているようだし…そういう意味で一番純粋に祐のことを見ているような気がします。寧々は番外扱いのようなので、これから登場シーンはないんですかねえ。こういった娘がいたほうが、ラブコメが面白くなりそうです。

★★★
posted by あにあむ at 09:44| Comment(0) | TrackBack(0) | ファンタジア文庫

2019年03月06日

大国チートなら異世界征服も楽勝ですよ?(5)


著者:櫂末高彰
出版社:MF文庫
大国チートなら異世界征服も楽勝ですよ?(5)
現地嫁と楽しみながら世界の黒幕を追い詰めます。

グロリア帝国の替え玉皇帝として、どんどん嫁を増やしていた常信は、外遊に赴いて、各国が抱える問題を「うち大国だから」の一言で、物量チートで解決していきます。しかしそこには、大陸を裏から支配してきた一族の影がちらついており、エイズムルやアレグランサでも同様の問題に直面した常信は、根源から問題を絶つことを決意。

とかなり話が大きくなってきています。でもやっていることは、ほぼ同じ。マライカと壁の中で密着し「皇帝さん……もう、許して……。何でも言うこと聞くからお願い……」と言わせたり、って胸を触ってしまうというのはまだしも、いったいどうやったら、秘所に直接触れてしまうんだ? ナタリアと無人島で、葉っぱ一枚生活を繰り広げるはめになったりと、今までと変わらないクオリティになっています。

今回はさらにネットワークが有効活用されており、生配信を使ったり、逆に検閲されてしまったりと、現代社会と同じような状態が発生しています。そこだけ読むと、現代が舞台の作品に感じますが、それと同時に魔法も存在している不思議な世界。

パオラの言葉足らずな書き込みや発言は、今回も健在で、「残念ながら皇帝は処女でない」という噂がネットを駆け巡るなど、常信の株だけが大暴落することになっています。このあたりも通常通りですね。

そういや、常信が替え玉という設定はどこに行ってしまったのでしょうか? 完全に忘れ去られているような気がします。というか、替え玉がこれだけ目立っていいのでしょうか?

★★★☆
posted by あにあむ at 14:18| Comment(0) | TrackBack(0) | MF文庫