2019年01月28日

りゅうおうのおしごと!(9)


著者:白鳥士郎
出版社:GA文庫
りゅうおうのおしごと!(9)

今回は、夜叉神天衣がメインヒロイン。わずか十歳にしてタイトル挑戦を決めた、シンデレラ。両親の墓前で「お父さま、お母さま。必ず女王のタイトルを手に入れます…私たちの夢を」と誓いを立てます。でも、相手は史上最強の女性棋士にして、師匠の姉弟子−空銀子。彼女たちが争うのは、タイトルなのか、それとも…? 浪速の白雪姫・銀子と神戸のシンデレラ・天衣が激突する。

今回のテーマは「家族愛」。今まで、あいに比べて、大人に描かれてきた天衣。そんな強い彼女の本当の姿が描かれています。なぜ彼女は、一人で将棋を指すのか? なぜ彼女は強気なのか? 今まで「生意気な女の子」として描かれていた彼女が、本当は10歳の女の子なんだという事実を、これでもかと出してきています。

あいは、師匠・八一に依存することで、強くなってきています。八一もあいを溺愛し、将棋を教え込んでいます。でも天衣に対して八一が直接指導することはありません。天衣自身もそれを望んでいないようですが、なぜ八一は指導しないのか?いままで隠されていた事実が明かされていきます。

将棋の戦法については、詳しくないので、理解していません。それが「異常なこと」といわれても、さっぱりわからない。でも師匠と弟子の関係、それは十分に理解することができるエピソードになっています。

ロリコン竜王とか、いろいろ言われている八一ですが(内弟子二人が10歳の少女で、JS研の面倒を見ていたり、シャルちゃんに「ちちょーのおよめさんになる」と抱きつかれたり、そりゃそう言われて当然なんですが、そんな八一の「師匠の顔」が描かれています。どんどん八一が格好よくなってきていますね。最初は「運で竜王になった」だけ(それでもすごいのでしょうが)のクズ人間と思っていたのですが、年齢を考えると、恐ろしく思慮深い青年(少年)だということがわかってきました。こんな師匠についていける二人は、幸せなのかもしれません。今回は、コメディ色が消えています。純粋に熱い回でした。

★★★★
posted by あにあむ at 11:47| Comment(0) | TrackBack(0) | GA文庫

俺が好きなのは妹だけど妹じゃない(7)


著者:恵比須清司
出版社:ファンタジア文庫
俺が好きなのは妹だけど妹じゃない(7)

涼花が入学してきて、登下校も昼食も一緒という生活が始まります。涼花の小説も高校編に突入するとあって、ベタベタしたまま学園を一周したり、部活見学で、チア衣装で「が、がんばれがんばれお兄ちゃん…!」と応援したりと、取材がヒートアップしていきます。ていうか、ここまでされて「取材だから」で納得している祐はいったいどんな鈍さなのか? そんな二人の仲をみて、校内では「兄妹以外の怪しい関係」を噂されるようになります。それを知った祐は、涼花の悪評を流すわけにはいかないと、涼花に取材を控えめにするよう提案。でも涼花は「隠れてイチャイチャ作戦」を繰り出してきて…

今までは、学園外の出来事が主体となっていましたが、今回から高校編に突入しています。涼花のイチャイチャは、どんどん過激になってきており、端からみていると、兄妹を越えた関係を疑われてもおかしくない状況。というか、普通疑うだろうという状態ですね。これで疑わないのであれば、この学園の生徒、みんなおかしいです。

今回から新しいキャラが二人登場しています。どちらも涼花の高校入学後に出来た友人。一人は剣士といった感じの女の子。もう一人はふわふわした感じの女の子。今回は剣士さんのほうがメインとなっています。彼女が、涼花と祐の関係(兄妹を越えた関係)を疑い、涼花を守るために、祐に敵意を持つという流れになっています。でもこの子も変態で、自ら「クッ殺」な展開を想像して「はぁはぁ」している。まあ最近、剣士タイプのキャラって、こんなのがおおいですけどね。

前巻の感想で、祐の鈍さに疲れてきたと書いていますが、今回さらにその気持ちが強くなりました。ここまでデレデレな涼花をみて「妹だから・取材だから」という理由で、納得するのは無理でしょう。「妹だから」そういう目で見ないようにする…ってのはわかります。でも涼花の異常さには、いい加減気づけよ! それに祐の小説はどうなった? ところどころにおまけのような記述がありますが、本筋とまったく関係のない状態になっています。もうそろそろ決着つけたほうがいいのでは?

高校編になって、マンネリ脱却できるかな? と思いましたが、いまのところ変わっていません。さらに「なんで?」が増えただけでした。

★☆
posted by あにあむ at 11:27| Comment(0) | TrackBack(0) | ファンタジア文庫