2019年01月31日

終末の魔女ですけどお兄ちゃんに二回も恋をするのはおかしいですか?(2)


著者:妹尾尻尾
出版社:ダッシュエックス文庫
終末の魔女ですけどお兄ちゃんに二回も恋をするのはおかしいですか?(2)

人類最強の歩兵として従軍していた経験がある、普通の男子高校生・七星昴。藤原一味による事件を解決したのち、最愛の妹(義妹)・紅葉とともに、断界魔装の訓練と、それに伴う医療行為(という名の、肉体接触=キスによる魔力補給)に励んでいた。そんなある日、紅葉そっくりの妹のひとり・夕陽がベッドに潜り込んできます。彼女は、国家組織「魔女狩り」に出向していて、リーダーである水奈星込愛の命により、送り込まれてきました。三つ巴生活が始まり、爆乳姉妹に迫られ、挟まれ(何に?)、理性と戦う昴。そんな中、藤原一味の残党が何者かに暗殺される事件が発生。込愛の思惑や夕陽の狙いは?

ということで、さらにややこしいことになっています。前巻が発刊されてから、少し間があいたこともあり、なんだかわかりずらい作品になっています。人間を喰らう界獣に唯一対抗できる「魔女」…のはずなんですが、一般人から奇異な目で見られるだけでなく(理解出来ないものは怖いですからね)、そこに魔女狩り、軍とそれぞれの思惑で動く組織があり、かなり混乱しています。7人の姉妹(全員妹になりますが)は、今回全員登場しています。とはいえ、紅葉より上の4人にフォーカスされており、下3人は少しだけの登場。まだ七人姉妹という設定が生かされていませんね。なんせ人間離れした爆乳ばかりの姉妹。下3人が年相応の体格でよかったです。

今回もストーリーは暗く、エロシーンだけ明るいというアンバランスな状態が続いています。お風呂で、姉に投げ飛ばされ、縦筋を昴の顔面にぶつける…といったギャグシーンや、爆乳姉妹2人によって、精を放ってしまうシーンもギャグ風になっています。でも本筋は非常に暗いお話。夕陽の抱えている闇もかなり深いものです。

うーん、そろそろ限界かなあ。いつも思うことだけど、ラノベでここまでのエロシーンは不要(今回ラストで一線越えていますしね) というか、ストーリー上必要とは思えない。メインエピソードだけでは、ひきつけられないから、エロ要素足したという感じしかしません。で、最近は少々のシーンでは目立たないので、ポルノに限りなく近いものになってしまっている… さらに前回も書きましたが、爆乳を通り越えて、悪意しか感じられないイラストと表現。こちらもひいてしまう要因です。

★☆
タグ:異能 ★☆
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2019年01月28日

りゅうおうのおしごと!(9)


著者:白鳥士郎
出版社:GA文庫
りゅうおうのおしごと!(9)

今回は、夜叉神天衣がメインヒロイン。わずか十歳にしてタイトル挑戦を決めた、シンデレラ。両親の墓前で「お父さま、お母さま。必ず女王のタイトルを手に入れます…私たちの夢を」と誓いを立てます。でも、相手は史上最強の女性棋士にして、師匠の姉弟子−空銀子。彼女たちが争うのは、タイトルなのか、それとも…? 浪速の白雪姫・銀子と神戸のシンデレラ・天衣が激突する。

今回のテーマは「家族愛」。今まで、あいに比べて、大人に描かれてきた天衣。そんな強い彼女の本当の姿が描かれています。なぜ彼女は、一人で将棋を指すのか? なぜ彼女は強気なのか? 今まで「生意気な女の子」として描かれていた彼女が、本当は10歳の女の子なんだという事実を、これでもかと出してきています。

あいは、師匠・八一に依存することで、強くなってきています。八一もあいを溺愛し、将棋を教え込んでいます。でも天衣に対して八一が直接指導することはありません。天衣自身もそれを望んでいないようですが、なぜ八一は指導しないのか?いままで隠されていた事実が明かされていきます。

将棋の戦法については、詳しくないので、理解していません。それが「異常なこと」といわれても、さっぱりわからない。でも師匠と弟子の関係、それは十分に理解することができるエピソードになっています。

ロリコン竜王とか、いろいろ言われている八一ですが(内弟子二人が10歳の少女で、JS研の面倒を見ていたり、シャルちゃんに「ちちょーのおよめさんになる」と抱きつかれたり、そりゃそう言われて当然なんですが、そんな八一の「師匠の顔」が描かれています。どんどん八一が格好よくなってきていますね。最初は「運で竜王になった」だけ(それでもすごいのでしょうが)のクズ人間と思っていたのですが、年齢を考えると、恐ろしく思慮深い青年(少年)だということがわかってきました。こんな師匠についていける二人は、幸せなのかもしれません。今回は、コメディ色が消えています。純粋に熱い回でした。

★★★★
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俺が好きなのは妹だけど妹じゃない(7)


著者:恵比須清司
出版社:ファンタジア文庫
俺が好きなのは妹だけど妹じゃない(7)

涼花が入学してきて、登下校も昼食も一緒という生活が始まります。涼花の小説も高校編に突入するとあって、ベタベタしたまま学園を一周したり、部活見学で、チア衣装で「が、がんばれがんばれお兄ちゃん…!」と応援したりと、取材がヒートアップしていきます。ていうか、ここまでされて「取材だから」で納得している祐はいったいどんな鈍さなのか? そんな二人の仲をみて、校内では「兄妹以外の怪しい関係」を噂されるようになります。それを知った祐は、涼花の悪評を流すわけにはいかないと、涼花に取材を控えめにするよう提案。でも涼花は「隠れてイチャイチャ作戦」を繰り出してきて…

今までは、学園外の出来事が主体となっていましたが、今回から高校編に突入しています。涼花のイチャイチャは、どんどん過激になってきており、端からみていると、兄妹を越えた関係を疑われてもおかしくない状況。というか、普通疑うだろうという状態ですね。これで疑わないのであれば、この学園の生徒、みんなおかしいです。

今回から新しいキャラが二人登場しています。どちらも涼花の高校入学後に出来た友人。一人は剣士といった感じの女の子。もう一人はふわふわした感じの女の子。今回は剣士さんのほうがメインとなっています。彼女が、涼花と祐の関係(兄妹を越えた関係)を疑い、涼花を守るために、祐に敵意を持つという流れになっています。でもこの子も変態で、自ら「クッ殺」な展開を想像して「はぁはぁ」している。まあ最近、剣士タイプのキャラって、こんなのがおおいですけどね。

前巻の感想で、祐の鈍さに疲れてきたと書いていますが、今回さらにその気持ちが強くなりました。ここまでデレデレな涼花をみて「妹だから・取材だから」という理由で、納得するのは無理でしょう。「妹だから」そういう目で見ないようにする…ってのはわかります。でも涼花の異常さには、いい加減気づけよ! それに祐の小説はどうなった? ところどころにおまけのような記述がありますが、本筋とまったく関係のない状態になっています。もうそろそろ決着つけたほうがいいのでは?

高校編になって、マンネリ脱却できるかな? と思いましたが、いまのところ変わっていません。さらに「なんで?」が増えただけでした。

★☆
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2019年01月22日

異世界に間違った人材を派遣してしまったのですが何とかしてもらっていいですか?(泣)


著者:逢坂為人
出版社:電撃文庫
異世界に間違った人材を派遣してしまったのですが何とかしてもらっていいですか?(泣)
駄女神・ペディアの尻拭いのために、異世界にプチ転移させられる高校生が主人公…なんですが、いろいろ設定をすっ飛ばしているため、非常にわかりにくい作品になっています。ペディアは、その名前から分かるように「知識の女神」 でもその知識を生かす知恵を持っていないため、役に立たない。異世界を救うために転移させる人間のチョイスも、若干ずれているため、うまくいかず困っている。そこに主人公二人組が転移させられ、なんだかんだで、その世界を救うという繰り返しになっています。

主人公二人は幼なじみという設定ですが、その関係性がいまいちよくわかりません。というか中途半端に学校を登場させるから、よけいよく分からないことになっています。転移先の世界で会う、先輩転移者も、同じ学校というパターンもありますが、こちらも唐突な感じしか残りません。さらに、その転移者とその後のストーリーで、まったく絡みがないので余計に謎設定になっています。

ペディアの能力も、最初はなかった「MP」という設定が後半になって追加され「検索が出来ない」というシーンが登場しますが、そのことがストーリーに与える影響はまったくなく、なにがしたかったのか?

そもそも珠が、異世界を救おうとするモチベーションが、なにから生まれているのかがまったくわかりません。「ヲタだから」だけで解決しようとしていますが、そんな単純なものでしょうか? そのあたりがはっきりしないので、いまいち入り込むことができません。ペディアの登場シーンを増やし、狂言回しにして、主人公を追い込んでいくほうが、わかりやすいストーリーになるような気がします。

最後に、ペディアがぱんつ要員にされていますが、必要あったのでしょうか? イラストでは、そもそもぱんつすら穿いてないように見えているなど、下品なだけになっています。

★☆
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2019年01月15日

私を自分のものにした責任とってよね


著者:火海坂猫
出版社:GA文庫
私を自分のものにした責任とってよね 〜シロもそう思います〜

魔導書を従え、魔導書を狩る少年・黒鳥司が主人公。彼は、魔導書たるシロを従え、忌まわしき魔導書を狩る仕事を教会の依頼で行っています。魔導書は、人間の常識を越えたもので、それに触れることで普通の人間は正気を失ってしまうという設定。司の仕事は、そのように正気を失った人から、魔導書を回収するもの。穏便にすめば簡単な仕事だが、実際はそんな例はほぼなく、たいてい惨状を呈することになります。

魔導書を探すため、生徒たちの記憶を書き換え「転校生」として学園に潜入した二人の後をつけてきて、物陰からじーっとうかがう少女・蒼空叶。
「というか本当に何なんだ」
「一目惚れだとシロは思います」

出だしは、なんとなくラブコメになるのかな? 少なくともコメディタッチだなと思うのですが、途中からはシリアスな流れになっていきます。それはいいのですが、シリアスになればなるほど、ストーリーが複雑になってきて、理解することが難しくなってきます。設定の都合もあり、司たちが敵対するのは「正気を失った人たち」それだけでも、ややこしいのに、いろいろと複雑な設定があり、それがいまのところ、生かされている訳でもなく…ただややこしくしています。

ネットでの評価は高いようなので、この作者さんは合う・合わないが明確に分かれるようですね。私には合わなかったようです。

★☆
タグ:異能 ★☆
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2019年01月10日

放課後は、異世界喫茶でコーヒーを(4)


著者:風見鶏
出版社:ファンタジア文庫
放課後は、異世界喫茶でコーヒーを(4)

迷宮街に歌姫がやってくるということで、街の喧騒から逃れるため、ユウの店は深夜営業中。いままでの常連さんではなく、ろくでなし(という名の気のいい人たち)が登場しています。昼の常連さんと違う人もいますが、ゆったりとした空気が流れているのは一緒。そんなある雨の日、真っ白なドレスに身を包む鳥族の女の子ティセと出会います。雨に打たれていた彼女は「わたし、またここに来ていいですか?」と、深夜営業喫茶店の常連となります。少女が、深夜に出歩く…なにか訳ありな彼女は、どうやら祝祭の主役である「歌姫」そのひとのようです。

ということで、今回は歌姫が主役となっています。想像していた華やかな話ではなく、少し辛いお話。ティセの背中の羽根は小さく、空を飛ぶことができません。それは、鳥族にとって「落ちこぼれ」を意味し、小さい頃に「間引かれる」こともある重要な要素。ティセは歌姫の家系に生まれ、祖母と母に優しく守ってもらいながら、生活していましたが、母が心労から亡くなり、それとともに祖母からも笑顔が消えた…それを「自分のせい」と背負い込んでいるティセ。「歌姫」としてだけ存在価値があると信じていたのに、デビューコンサートで、まったく声が出ない…すべてを失い、行き場をなくした彼女に、ユウは異世界に転移してきた自分の姿をダブらせます。ユウと深夜の喫茶に集う、ろくでなしたちが、ティセを救う物語。そこには「異能」はまったくなく、いつものように、正面からぶつかっていくユウの姿があります。そんなユウを応援する勢力はどんどん大きくなっており、すでにこの異世界にユウの居場所はあるようです。

ユウのメインヒロインとしては、リナリアが一歩リードした状態のようです。歌姫来訪の祝祭もそろそろ終わりそうです。そうしたら、また昼間の営業に戻るのでしょうか?そのほうが、リナリアたちの登場シーンは増えそうですけどね。

まったりした雰囲気はそのままの「シーズン2」 もう少し楽しむことができそうです。

★★★☆
posted by あにあむ at 16:38| Comment(0) | TrackBack(0) | ファンタジア文庫

2019年01月08日

オタギャルの相原さんは誰にでも優しい


著者:葉村哲
出版社:MF文庫
オタギャルの相原さんは誰にでも優しい

オタクで地味で、サメ映画が好きな、アッキーこと綿貫アキラが主人公。リアルに興味がない(フリをしているとしか見えない)アキラが放課後教室に残っていると、ギャルで巨乳美少女で水泳部のリア充な、相原璃子(実はオタク)が、ノリと勢いで「カノジョ(仮)」になってくれることに。そのコミュ能力を用いて、アッキーに最適なカノジョを見つけてあげようということ。そのマジ天使な璃子と一緒にいると、楽しい。そんな日々が続くと思っていたけれど…

最近よくある「ギャルがオタクで優しい」というパターンではあります。スクールカースト上位と下位の「なんで?」という組み合わせなのですが、璃子がまったく気にしていないのと、主人公も不必要な卑下をしていないので、あまり気になりません。最近は、極端に卑下した主人公が多いですからねえ。さらに、結構早い段階から、自分の素直な気持ちに気がついて、まっすぐ行動しているのも好感が持てます。出会いから付き合うまでや、たぶんあったであろうクラスメイトの驚きなどは端折られていますが、そのぶん、二人のイチャラブぶりが描かれており、楽しむことができます。

璃子のノリが非常によく、それに応えるアッキーのノリもいいので、掛け合いが楽しい。でも璃子の名付けセンスはどうよって感じですね「青春オタク同盟」ですからねえ…やっていることは、オタクに優しい本屋でオタデート、サメ映画を一緒にみて、深夜アニメの録画を一緒に見て、ご飯作ってもらって。うんどこが「(仮)」なんだろうね。アッキーも「リアルに興味がないクソオタク」という割には、普通に人と付き合っているし、なんだかんだと思春期男子しているしなあ。

にまにまラブコメとして純粋に楽しむことが出来ます。続刊もあるようですが、もっとイチャラブになっていくのか、それとも…

★★★☆
posted by あにあむ at 11:14| Comment(0) | TrackBack(0) | MF文庫