2018年10月17日

それでも僕は、モブキャラが好き


著者:氷高悠
出版社:講談社ラノベ文庫
それでも僕は、モブキャラが好き

主人公はモブキャラ好きなオタク・嘉島諒介。彼は、アニメを観たり、本を読んだり、マンガを描いたりと自由な「すみマン」部所属。大切な部だけれど、現在の部員は3名(うち1名は幽霊団長)学校の規定で4人いないと部として存続できない。そんな危機的状況で目をつけたのが、クラスメートである地味な少女(でも美少女)佐藤佐由梨さん。直接勧誘するのは難易度が高いので、手紙にして彼女に渡したはずが、なぜか学校二大美少女の一人である、美園姫芽さんに告白したと勘違いされ、しかもフラれてしまう…そもそも告白すらしていないのになぜ? そのような勘違いから始まった学園生活ですが、気がついたら主人公は美少女たちに囲まれていました…

物語のメインヒロイン佐由梨の諒介に対する好意は、実は最初からMAX状態です。諒介が普通の感性の持ち主なら、カップル成立!めでたしで終わってしまうような状況。でも佐由梨の消極性もあり、しっかりラブコメしています。

ネットでの評価は散々な作品ですが、非常に素直なストーリー運びで、佐由梨と諒介の関係も背中がムズムズするような初々しさがあります。最近の「付き合った」「別れた」という軽いノリではない「人を好きになる手順」をしっかりと踏んでいるので楽しいです。
姫芽の残念さもそうですが、各ヒロインの性格がはっきりと描かれており、等身大で楽しむことができます。若干中だるみなところもありましたが、全体を通してニヨニヨと読める作品でした。

★★★★
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2018年10月15日

可愛ければ変態でも好きになってくれますか?(5)


著者:花間燈
出版社:MF文庫
可愛ければ変態でも好きになってくれますか?(5)

ぱんつを忘れたシンデレラ=妹・瑞葉の性癖が書道部メンバーにも暴露された前巻。それまでの妹のイメージは崩壊。ところが、瑞葉はバレておとなしくなるどころか、暴走を始めます。それに触発されるように、書道部メンバーのアプローチも激しくなり…それが真っ当なものなら「リア充爆発しろ」で終わるのですが、ドM・ドS・腐女子・露出狂と変態ばかり…もう自分には普通の恋愛は出来ないと落ち込む慧輝ですが、ふと「自分のことを好きな女の子が変態なのであれば、その子を変態じゃなくなればすべて解決では」と思いつきます。ということで、今回は「俺は、みんなを普通の女の子に変身させようと思う! 目指せ、脱・変態!」がテーマです。

とはいえ一筋縄でいくメンバーではありません。瑞葉は「ノーパン」で登校。それを阻止しようとした慧輝に「ぱんつはかせてくれるなら、従う」と条件をだされ、物陰で妹のぱんつをはかせることに…絵面も字面もアウトな案件になってしまいますし、よく考えれば瑞葉の性癖を満足させただけ…そんな頃、ロリストーカーな小春先輩は、ロリコンイケメンの翔馬の浮気疑惑で落ち込んでおり、そちらも助けようとする慧輝。まあ要するにお人好しなんですよね。

ヒロインの性癖を治そうとして、よけい深みにはまっていく慧輝が哀れですね。今回は翔馬の姉(双子)も変態性癖の持ち主ってことが判明して、ますます慧輝のまわりには「まともな」人がいない状況になっています。超絶ブラコンな姉ですが、片方は小学校の時にオトナの女性になったというビッチでもあったりします。

慧輝ハーレムは、どうやら書道部という枠組みを超えて広がっていきそうな感じです。彼女たちの性癖を知らない人からは、慧輝は極悪非道な人間のように思えるでしょうね。てっきりぱんつのシンデレラで終わると思っていた、このシリーズ。まだ続きそうです。

★★★☆
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2018年10月10日

業焔の大魔導士(2)


著者:鬱沢色素
出版社:講談社ラノベ文庫
業焔の大魔導士(2) 〜まだファイアーボールしか使えない魔法使いだけど異世界最強〜

魔王を倒したり王女セシリアを救った功績により、英雄として讃えられながらも、あいかわらずファイアボールしか使えないユアン。相変わらず美少女に囲まれて学園生活を謳歌しています。そんな中、学園から臨海学校に行くことなった彼らが海で楽しく遊んでいる(くらげごっことか)中、邪神が突然現れます。ユアンはファイアボールを放ち一瞬で粉砕するのですが、小さな羽根を生やした美少女がユアンの前に現れます。天使ベルネットと名乗った彼女は、ユアンを倒すためにやってきたとのこと。何度も邪神を降臨させて、ユアンを倒そうとしますが、ことごとく失敗。彼女の寂しさに気づいたユアンは「それより一緒に遊ぼう」と声をかけます。まあ要するにナンパしやがった訳です。少しずつ打ち解けていくベルベットですが、黒幕が暗躍を始め世界の危機を迎えます。ユアンは、ファイアボールだけで世界を救えるのか?

今回も妙なファイアボールが登場しています。水の中でも消えないファイアボールだとか、怪我を治すファイアボールだとか…さらに「ファイアボールもストレスがたまるから」とリラックスさせる…ファイアボールが犬のように見えてきました。あ、ファイアボールに乗って空を飛ぶってのもありましたね。もうすでに「それはファイアボールではないよ」と言ってあげたいです。

さらにエロも継続しております。セシリアたちに日焼け止めを塗るという鉄板シーンでも、いつのまにか、背中だけでなく胸やあそこにまで塗り込み、ヒロインたちはイッてしまうという…普通そこまで塗るかあ? ベルベットもびくんッびくんッしていますし、息をするようにエロシーンが入っています。

あまりにもファイアボールが無双しているので、ストーリーは軽いノリになっています。結構面白くなってきましたが、これ以上は難しいのかなあ?

★★★☆
posted by あにあむ at 10:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 講談社ラノベ文庫

下僕ハーレムにチェックメイトです!(2)


著者:赤福大和
出版社:講談社ラノベ文庫
下僕ハーレムにチェックメイトです!(2)

かなり前に読んだようなのですが、記録をつけていなかったので二度読みして途中で気がつきました。あ、これ読んだヤツだと…

ヒロインはエルフ・フローラ(清純)、聖女・ミラル(ツンデレ)、獣耳・ロア(ロリばばぁというか、合法ロリ)、女神・ナンナ(ロリ)と豊富なこの作品ですが、フローラ以外の活躍がほとんどない状況です。というか、もう下僕どこいったという感じです。今回は、魔術大国ルーンセイズで起きた大規模誘事件の調査でルーンセイズに入るところから、スタートしています。黒幕はよくありがちな女王の側近である宰相…だけでなく、さらにその裏に本当の黒幕がいるという展開。宰相が黒幕ってのは、最初のほうで分かってしまいますし、魔族が憑依しているってのも容易に想像できます。その割に主人公たちは鈍いんですけどね。

全体的に、ストーリーに深みがないというのが本音ですね。せっかくヒロインを各種そろえているのに、ラブコメとしての深みもない。「一定以上エッチなことをしたら、許さない」と女神からくさびを打たれていますが、こちらも中途半端。女神なのに、監視に漏れがあったり、そもそもナンナ自身が主人公に好意を持っているとか、どう許さないのか?などなど…

どうやら2巻で打ち切りになったようです。それもあってか後半はさらに投げやりな展開です。こういう作品を世に出してしまうと、次作品も読みたくなくなってしまうのが必然。もう少しなんとかしてほしかったな。


タグ:ラブコメ
posted by あにあむ at 09:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 講談社ラノベ文庫

2018年10月09日

絵師殺しの戌亥さんとエロい絵に定評のある俺


著者:猫又ぬこ
出版社:講談社ラノベ文庫
絵師殺しの戌亥さんとエロい絵に定評のある俺

主人公は、絵のエロさに定評があるものの、ストーリー構築力が壊滅的な新人漫画家(高校生)の近衛虎鉄。彼が描く絵は、本人の意識とは別に非常にエロいものらしい。でも主人公が身長2cmで150cmを目指しているといった突拍子もないストーリー(しかもファンタジーではない)を作るなど漫画家としては、困った存在で、何度も漫画を出版社に持ち込みをしては、ボツを喰らっています。

そんなある日、同じ出版社の売れっ子ラノベ作家からイラストの依頼が舞い込みます。作家の名前は鬼瓦先生。虎鉄は、ストーリー構築方法を教えてもらおうと、この仕事を受けることにします。指定された仕事場に行くとそこにいたのは、戌亥詩織と名乗る一つ年下の美少女。彼女に連れられて入った部屋には、鉄格子があり、虎鉄はそこに軟禁されることに。彼女は、虎鉄の描くエッチな女の子に惚れ込み、自分の作品の挿絵を描いてもらいたい一心で、このような行動にでたようです。彼女は超速筆で月2冊以上文庫を出版しているような作家。自分の時間がとれないと焦る虎鉄ですが、美少女においしい料理を作ってもらい、エロいこと(風呂上がりの姿を見せるとか、下着を見せるとか)をしてもらい、どんどん深みにはまっていきます。さらに主人公のラフを見て、涙ぐむほど感激してもらったり、ヒロインの完成した絵を見て、軽くイクくらい興奮してもらったり(担当編集者=童顔美少女も2、3回軽くイッたようです)と激賞してもらい、悪い気がしません。さらに、同級生の美少女作家からもイラストを描いて欲しいとエッチに迫られ…

二人の美少女作家に迫られ、リアルなエッチなシーンを表現するために、えっちなシュチュエーションを展開してもらったり…なんだろう? 虎鉄に殺意さえ覚えます。普通、失禁がテーマの小説を書くために、みずから失禁しようとする美少女がいるでしょうか? 下着を下ろした状態で、便器に座っている美少女がいるでしょうか? そういった変態的なものだけでなく、普通に女の子としても接してくれる美少女がいるだろうか?

軽く読めるラブコメでした。

★★★☆
posted by あにあむ at 11:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 講談社ラノベ文庫

2018年10月05日

最強パーティは残念ラブコメで全滅する!?(3)


著者:鏡遊
出版社:ファンタジア文庫
最強パーティは残念ラブコメで全滅する!?(3) 恋する君の冒険人生

2つめのグランドクエストのどさくさの中、やっとフィオに告白できたナギ。ところが、2つめのグランドクエスト攻略による呪いのせいで、フィオが記憶喪失に…戦力的にもピンチになる「紅い戦団」は、以前パーティにいた神官の薦めに従い、聖地の山を登り頂きにある天界で解決策を探すことに。ナギの想いは伝わるのか?

本来7つあったはずのグランドクエスト。今回3つめをあっという間にクリア(というのだろうか?)し、間をすっとばして最終クエストへという流れになっています。やはりこれは、打ち切りなんでしょうかねえ。でもこれでよかったような気がします。グランドクエストで呪いを解く−新たな呪いを受ける てのが何度も繰り返されると、いい加減飽きてしまいますからねえ。まあ2つめのグランドクエストでも扱いが雑だったし、そんなものなのでしょうが。

聖地の山を登る時も、このパーティはいつものように目的そっちのけでラブコメしています。温泉に一緒に入ったり、ナギハーレムが続いています。もっともナギは必死で耐えるしかない状況なのですが…さらに今回は、ラスボスまで「私の恋路を邪魔しようというなら、神の力でどつき回しますよ!」というやばい奴。世界の命運が三角関係に発展してしまった状況。すでに目的がなんだったのか、わからない状況になっています。メインヒロイン周りが強烈なので、忘れられがちですが、パーティメンバーも虎視眈々と狙っているわけで、私利私欲が世界の平和より重要になっています(当然ですけどね)

ラストシーンも、まずまずうまく収まっているなというものです。もう少し彼らの活躍を見ていたかったという気持ちと、こkが潮時という気持ちが同居しています。

★★★
posted by あにあむ at 15:25| Comment(0) | TrackBack(0) | ファンタジア文庫

2018年10月04日

遅すぎた異世界転生


著者:なめこ印
出版社:GA文庫
遅すぎた異世界転生 人類を滅ぼした魔王ですけどよかったらウチで働きませんか?

最強の傭兵マサムネはある日、勇者として異世界に転生した。ところが転生した世界で、彼を迎えた魔王・シシーは
「人類は、もう滅んだよ」
と告げます。マサムネの転生が遅かったため、すでに人類は滅んでいたようです。いきなり存在価値を失ったマサムネに対し、シシーが「きみ、よかったらウチで働かない?」と持ちかけます。それを受入れ、魔王の執事として働くことになったマサムネ。

という導入なんですが、もういろいろすっ飛ばしてい、まったく中身がありません。マサムネは、傭兵として死と隣り合わせの人生だったということですが、異世界でのマサムネは、単なる変なやつ。シシーも人類を滅ぼした魔王とは思えない言動で、単なる中二病にしか見えない。人類が滅んだ世界だから、人類が嫌われているという設定もよくわからん…というか、そもそもそんな単純に「人類だけ」滅ぼしてしまうことが出来るのか、ということにも触れられていない。実際作品内には、人類がもう一人登場しているし…このリンリットも変。ネコに変身できるようだけど、それだけで魔王や魔族から「人類」と感知されない理由もよくわからん。曲がりなりにも「魔王」が存在する世界なんだし、魔法も一般的なようだし…

ラブコメということですが、こちらも薄いですねえ。各キャラの心情描写がまったくといっていいほど出来ていないので、楽しむことが出来ません。テンプレに当てはめて、機械的に作り出したキャラのようです。メイド長がクールだけど、頭のキノコの胞子は感情豊かという設定も、生かせてない。

たぶん、マサムネのキャラ設定が薄いため、どうしようもなくなっているんでしょうね。笑えないコントを見ているようでした。

タグ:ラブコメ
posted by あにあむ at 10:13| Comment(0) | TrackBack(0) | GA文庫

2018年10月02日

妹さえいればいい。(10)


著者:平坂読
出版社:ガガガ文庫
妹さえいればいい。(10)

前巻末で爆弾発言した千尋。今巻ではその続きからのスタートとなります。最初はジョークとして丸くおさめようとした千尋ですが(実際成功しかけた)そこにぷりけつが現れ、いろいろ台無しに。結局「妹」であることを認めるようになった千尋ですが、今まで「弟」と偽っていたことの矛盾が一気に噴出してしまいましたね。そもそもなんで千尋が弟して接していたのか? について説明がありますが、いまいち納得できないもの。そもそも伊月の父親が結婚を見送ろうとしたのは、伊月の作品を読んだから…つまり伊月のことを妹好きの変態と感じたから。そんな状況で、12歳の子供が「弟」として接するといっただけで、納得できるものか? 同居する中でバレるということは考えなかったのか? 特に年齢的にどんどん性差が出てくる時期なのに(というか、中学校に入ったら制服でばれるよな) などなど妹だと知った後の伊月の変わり身が…なんか違和感しかありませんでした。うーむ。この流れは…相変わらず那由多とイチャイチャしたり、イチャイチャしたりという生活を続けている伊月ですが、表と裏がはっきり分かれてきたような気がします。
後半は、台湾でのイベントが描かれています。台湾からの招待でサイン会に出席するための訪台です。確かに台湾にはアニメショップもあるようですし、ラノベも展開されているから、おかしな話ではないですね。

今回も出版界の闇が描かれています。明文化されていない決まり事の話です。作品内では「必要悪」というか、そのことによって、助かるというスタンスで描かれていますが、これからの時代どうなんでしょうね? 出版社と専属契約をするとかでない限り、縛りは不法行為のような気がします。業界統一アグリーメントがあり、そちらにサインをしているのであれば、理解できるのですが。

絶対的ヒロインが存在する物語。果たしてこれからどうなっていくのでしょうか?

★★★
posted by あにあむ at 14:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ガガガ文庫