2018年09月14日

俺もおまえもちょろすぎないか(2)


著者:保住圭
出版社:MF文庫
俺もおまえもちょろすぎないか(2)

すぐに告白する変な奴・功成。見た目は美少女(ロリ)だけど、眼光鋭く友人が少ない、中学生・つぶら。そんな二人が結婚を前提におつきあいを始めることになったのが前巻。そうバカップルその後という流れになっています。両家の親にも公認のカップル。あと2年(法律上結婚できる年齢)になったら夫婦になる約束までしている二人に立ちはだかるのは?

前巻できれいにまとまっていたので、続編はないと思っていたのですが、物語は継続されていました。功成が以前告白して、殴られた先輩・稀。あまりに突然の告白だったため、混乱してあのような態度をとったけど、じっくり考えてみると功成のことが「好き」「付き合って」と逆告白されます。なんかねえ、今更感が強すぎるんですよね。なぜ今頃になって、告白する? さらにそれに対する功成やつぶらの態度もよくわからん。いや功成はわからないでもないんです。一度は好きになった人ですからね。あれ? 本当に好きだったんだろうか? 1巻での功成は衝動だけで動いていたからなあ。作品内では、先輩を含め「ちょろい」と表現していますが、そうなんだろうか?

先輩とのことでゴタゴタしている時、さらに油を注いだのは幼なじみの梅香。実は子供の時から功成が好きだったと。でもいい出せないまま、つぶらとひっついたから、諦められると思っていたら、稀の告白で火がついてしまった…親友を裏切る告白をかましてきます。ただその言葉が、
「に、ニーソの、中に……指入れて、いいよ……っ」
なんだろ? この特殊なフェチ。あまりにもピンポイントでわからない世界です。というか功成って、子供の頃からこんな性癖があったんですね。ドン引き…

二人からの告白によって、功成とつぶらの関係がどう変わっていくのか? が描かれています。二人の成長を描くという点では面白いですし、いちゃ甘ラブコメしていることは評価できるのですが、カップルが成立したとたん、近親者から波風立てられるってのは、あまり面白くないですね。せっかくのラブコメが重くなってしまいます。どっちかというと、つぶらのお母さんをダークホースにしたほうが、コメディとして成立したかも。

前巻感想で書いていましたが、この作品の脇役は皆存在感があります。そして功成に対して優しい。そういったいい人たちが、話の流れ上ほぼ負け戦に出て行く姿を見るのは辛いです。その後の関係性についても、いろいろ想像してしまうし…

物語は暗く終わっていません。それは救いですね。次巻もあるようです。どうしようかなあ。

★★★
posted by あにあむ at 09:07| Comment(0) | TrackBack(0) | MF文庫