2018年07月24日

若者の黒魔法離れが深刻ですが、就職してみたら待遇いいし、社長も使い魔もかわいくて最高です!(3)


著者:森田季節
出版社:ダッシュエックス文庫
若者の黒魔法離れが深刻ですが、就職してみたら待遇いいし、社長も使い魔もかわいくて最高です!(3)

前回の研修で知り合ったアリエノールが、ネクログラント黒魔法社にミニ留学にくることに。しかもフランツたちの家に一緒に住むことになります(まあ、寮扱いなんだから、おかしくはないのですが)研修の別れ際に、サキュバス的ななにかをしたため、なんとなく気恥ずかしい二人…まあそんな初々しいところはおいといて、ぽんこつ少女は成長できるのか? というのが一本目。なんか甘々な二人がいいですねえ。

次は、ブラック企業で酷使されているという労働問題。また現実にもありそうな話かと思いきや、酷使されているのはアンデッド。道ばたで倒れているのを助けたら、ブラックな状況が判明します。ま、このアンデッドも美少女というのはお約束ですが。アンデッドだけに人権がなく、また最近の墓ではなく、所有者がはっきりしない古い墓の遺体からアンデッドを作成しているので、取り締まる法律がない…でもアンデッドにも心があることから、フランツがとった行動は?

黒魔法業界の企業対抗運動会は、地下墓地で開催されるのですが、女子の体操服はブルマ。なんとなく背徳の香りがするものとなっています。この回はメアリがヒロイン。外見相応の可愛い反応をみせてくれます。

ケルケル社長が風邪をひき、それを看病するフランツ。その甲斐あって元気になる社長ですが、お礼にと新たな契約を…そうサキュバス的ななにかを…

これも前回登場したセリアの姉、リディアが再登場。悪徳芸能事務所にだまされたところを、フランツたちが助けます。で、お礼として姉妹どXXX …ゲフン

最後は、これも以前登場したがうがう…違うホワホワが登場。フランツの領民がレストランを開業するのですが、ミカジメ料を請求され酷い目に。それをフランツたちが想定外の方法で解決します。

今回もヒロインたちとサキュバス的ななにかを繰り返すフランツ。セリア(本職サキュバス)からも「うまくなった」と絶賛されるテクニックを武器に、無双を繰り返していくのでしょうか? まあ倫理的な問題は別にして、ヒロインズがフランツの行為を糾弾していないから、ハラスメントにはあたらないのかな?

★★★☆
posted by あにあむ at 09:55| Comment(0) | TrackBack(0) | ダッシュエックス文庫

2018年07月23日

りゅうおうのおしごと!(8)


著者:白鳥士郎
出版社:GA文庫
りゅうおうのおしごと!(8)

順位戦が終わり、プロ棋界は春休みに突入。八一はあいを伴って、京都を訪れます。嵯峨野を散策し、一見するとデートのような旅行(ってほどじゃない距離ですね)ですが、本当の目的は「山城桜花戦」を見守るため。挑戦者の月夜見坂燎と、タイトル保持者の供御飯万智。親友同士が激突するタイトル戦。そこには、葛藤と切なさがあり…

前回は、師匠と若手の対決が描かれていました。ギャグは薄くなっていましたが、その分熱い展開で、シリーズ一番の盛り上がりでした。ある意味、ピークを越えた作品は、どのようになっていくのか?

竜王やマイナビ女王は、実在ですが、それ以外は少しずつ名称を変えている本作品。この山城桜花も倉敷藤花がモデルでしょうね。それはまあいいとして、対戦場所はもう少し考えて欲しかったな。竜安寺はいいとしても、公開対局というのは現実的にどうでしょう?将棋に詳しい人だけでなく、通りかかると思われるので、かなり騒音があり集中できる環境ではありません。ましてや三条河原なんかそもそも無理がありすぎ。今回は風がいたずらしていますが、雨が降ったらどうするんだ?

それが現実だというのかもしれませんが、将棋をなめた展開になっているのが残念。京都なので、よけいそれが気になったのかもしれませんが、いろいろとね。八一たちが住んでいる大阪地区から、嵯峨野はかなり近いです。(だから急に思い立って出かけられたのですが)その割にすごく隔たりがある書き方になっています。

出だしは、コメディタッチだった作品。それがおのおのの「本気で指す将棋」が描かれることで、熱い作品に変わってきていました。今回は「無理矢理」コメディを入れようとして、いろいろすべっているような気がします。もう一度バランスをとりなおして欲しいですね。

★★★
posted by あにあむ at 17:00| Comment(0) | TrackBack(0) | GA文庫

2018年07月20日

放課後は、異世界喫茶でコーヒーを(2)


著者:風見鶏
出版社:ファンタジア文庫
放課後は、異世界喫茶でコーヒーを(2)

現代から転生してきた高校生・ユウは、異世界の迷宮都市の郊外で喫茶店を営んでいます。理由は、現世で実家が喫茶店を営んでいたからで、少しでも現世とのつながりを持ちたいため。相変わらずリナリアとの仲も進展せず、ノルトリはいつものようにだらけており…そんな日常の中で、アイスコーヒーやパンケーキ、照り焼きバーガー、親子丼ならぬ親子パン等など新メニュー開発も続けるユウ。現世とまったく同じではないけど、似たような食材があるので、迷宮都市の住人にも受け入れられていきます。店主の仕事は、料理や飲み物を準備するだけではなく、お客さんの話をカウンター超しに聞いてあげることも含まれます。女の子にモテたい、一生だらけて生きたい、ずっと愛しのあの子のそばにいたい、立派なお届け屋さんになりたい…ささやかな夢を叶える力を与えるのもマスターの役目。もっともリリアナさんとは進展しませんが…

今回は、ほぼ「おっさん」が主人公。いろいろな経緯で喫茶店を訪れるようになった「おっさん」たちの想いが語られています。みないろいろな過去を持っており、現在の姿があります。誤った道に行ってしまった過去を持つ人もいますが、根っこは「いい人」ばかり。そんな彼らの夢を叶えるお手伝いをするお話が中心になっています。もちろんその方法は、喫茶店らしく飲み物と料理を使って…

1巻では、現世とのつながりが切れることを恐れて、お客さんと深く関わらないようにしていたユウ。それが原因でリリアナと喧嘩することになってしまい、少しずつ考え方が変わってきています。今巻では、さらにその傾向が強くなってきているようです。もちろん、現世の両親・友人たちを忘れた訳ではなく、気にしていることは事実。でも、異世界で築いてきた人間関係も大切なものだと考えるようになってきています。お客さんを通じて、いろんな人間関係を見ることで、想いが変わってきたのでしょうね。

リリアナとの仲は進展するのか? また元世界に戻る方法は見つかるのか? しばらくはまったりとした時間が流れていきそうです。

★★★★
posted by あにあむ at 11:43| Comment(0) | TrackBack(0) | ファンタジア文庫

2018年07月18日

俺が好きなのは妹だけど妹じゃない(5)


著者:恵比須清司
出版社:ファンタジア文庫
俺が好きなのは妹だけど妹じゃない(5)

妹の代理を務める「永遠野誓」としての祐。それと現実のギャップを埋めようとして、頑張った祐ですが、結論としてなかなかうまくいっていません。そこで「仕方なく」という設定で、「わ、私をお兄ちゃんのラノベのヒロインにしてください!」と頼み込みます。涼花の助けを借りて、理想のヒロインを見つけることができるか?

もうすでにツンデレという領域を凌駕している涼花ですが、なぜかいまだに周りにはバレズにすんでいます。なんでしょうね? かなり無理がある設定になってきました。また最近、同種のラノベが量産されており、この作品も埋もれつつあるような感じになってきました。そろそろ起爆剤が欲しいですね。

ところで祐の書いた作品が、受賞、あるいはすくい上げにかかった場合、一体誰が編集さんと話をすることになるんでしょうね? すでに祐は「永遠野誓」として表舞台に立っている訳ですから、出て行く訳にはいかない。かといって涼花が替わりをするのも無理がある。なんかこの時点で詰んでしまうような気がしてなりません。

そうこの作品の怖いところは、バッドエンドしか想像できないことなんですよね。もう少し前の段階だったら永遠野誓が涼花であることがバレる。ってのが一番傷が浅そうでしたが、今となっては利害関係者が増えすぎて大変。さらに祐自身が作家を目指している時点で、もう破滅しか目に浮かばない。

うやむやにして終わるのか、それともなにかすごい解決方法があるのか?もう少し付き合ってみましょう。

★★☆
posted by あにあむ at 09:16| Comment(0) | TrackBack(0) | ファンタジア文庫

2018年07月12日

妹さえいればいい。(9)


著者:平坂読
出版社:ガガガ文庫
妹さえいればいい。(9)

相生初に続き、第15回新人賞受賞者たちの作品が次々刊行されていきます。那由多に憧れる笠松青菜の作品も出版されるのですが、そこに待っていたのは酷評の嵐でした。それまで自信満々だった彼女も、あまりの酷評に大きく落ち込みます。そんな彼女を見て、伊月は自分のデビュー当時のことを思い出し、励ましの言葉をかけます。そのことにより、青菜も伊月に懐くことになり、新たなライバルが登場することに。
一方、「妹のすべて」のアニメ制作でもトラブルが続出。一番大きいのは制作が逃げてしまったというもの。そのため、全13回(1クール)の作品を、12回に短縮し1回は「総集編」とする。それにより、伊月が一番嫌がっていた「オリジナル」展開にしないと、うまくまとまらないことに…当初と異なり、監督も妹愛に目覚め(実妹とお風呂に入るようになるくらい)ているので、状況は変わったとはいえ、悩む伊月。京は、就職活動で苦しみ、千尋の前には、お掃除ロボットではなく人間のライバルも登場します。

妹がさらに増えて、妹成分過多になってきたこの作品。このあと、どうなっていくのでしょう? いくらなんでも、妹多過ぎです。「さえいればいい」といいながら、「しかいない」になってきているような…毎回描かれる業界ネタは、スタッフ逃亡と出版界(担当)就活物語。クリエイターの資質によるのでしょうが、本当にこのような状況になっているとしたら、そら斜陽業界になるわなというのが本音ですね。忙しいというレベル越えた労働。しかもそこに「作品への愛」は残っていない。そんな描き方になっているので、エンターテイメント作品を見る(読む)のが辛くなってしまいます。この業界はxxだ。という話をよく聞きますが、それをあまり強調すると、そのこと自体が事態を悪いほうへ導いているような気がします。

せっかく、魅力的なヒロインが多いのですし、もう少しエンターテイメントとして楽しめる流れにして欲しいですね。

★★★
posted by あにあむ at 15:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 電撃文庫