2018年06月20日

お助けキャラに彼女がいるわけないじゃないですか


著者:はむばね
出版社:ファンタジア文庫
お助けキャラに彼女がいるわけないじゃないですか

主人公の平地、ヒロインの庄川さん、イケメン空知、美少女ギャル(腐女子)里崎の、勘違いだけで構成される物語。

悪の組織と戦う魔光少女・まほまほの正体は、庄川さんだった。まほまほの大ファンである平地は、偶然まほまほが、魔法を解いて庄川さんになるシーンを目撃してしまいます。そのときに使い魔(フェレット)が言った「魔光少女だということがバレたら、30歳まで恋愛ができない」というよくわかならない罰を防ぐために、彼女の秘密を守ろうと決意します。って、ここでもういろいろ勘違いが起こっているのですが…秘密を知られたことを知らない庄川さんと、その秘密を守ろうとする平川の勘違いラブコメ。

まず、各キャラがひねくれすぎています。主人公・平川の性格もひん曲がっているし、庄川さんも変。サブキャラ2名もおかしい。まともな性格をした登場人物がいないから、物語全体に「それはないだろう」という空気が漂っています。庄川さんの行動も、納得性がまったくありません。魔光少女であることを隠したいという割には、教室で変身しようとしたり、授業中に抜け出すいいわけとして「トイレ」ばかり利用したり…中学校でのあだ名が「尿川」ということですが、悪の組織と戦って、教室に戻ってくるまでの時間「小」という時間で済むのでしょうか?

一番の問題は、中盤以降、次々に一人称キャラが変わること。この方式のため「もしかしたらバレているのかな?」などといったスリルがまったくなく、勘違いも「もしかしたら」という裏読みができないので、見事なまでに内容が薄くなっています。

この作品、ファンタジア文庫の金賞受賞作品らしいです。え? これで? というのが正直な感想。投稿時は、このような章立てになっていなかったらしいので、改悪としか言えませんね。著者は「笑いのために必要」と後書きに書かれていますが、どこに笑いの要素があったのだろう?

結論 地雷です

タグ: 地雷
posted by あにあむ at 15:16| Comment(0) | TrackBack(0) | ファンタジア文庫