2018年04月09日

格安温泉宿を立て直そうとしたらハーレム状態になったんだけど全員人外なんだ


著者:うみ
出版社:スニーカー文庫
格安温泉宿を立て直そうとしたらハーレム状態になったんだけど全員人外なんだ

第2回カクヨムWeb小説コンテストの特別賞受賞作。最近はWeb小説ばかりですね。面白い作品も多いので、悪いことはありませんが、設定が若干甘いことが多いのが難点。この作品も甘さがあります。それと、各章が短く展開が早いってのも特徴ですかね。

主人公は高校生の筒木勇人。祖父から聞かされていた「ものすごくおいしい謎肉」を提供してくれる温泉旅館を探して、飛騨高山を訪れます。道に迷ったことなどから、日暮れがどんどん近づいてきて慌てる勇人。弱り切ったところで目の前に現れたボロ温泉旅館。ラッキーと中に入ったら、帳場に出てきたのは、セーラー服の美少女。さらには、ビスクドールのような美少女。価格も安く、宿泊することにした勇人の手をとって部屋に案内する美少女。セーラー服といい「そんなサービスの宿なのか…」と期待(オイ)する勇人ですが、実際はそうではなく、彼女たちは人外の存在。というより、この宿自体が人外のみで経営されていることが判明。しかもどうやら祖父が泊まったのと同じ旅館のよう…人外故のズレた感性のため、お客さんがほとんど来ない旅館になってしまっており、その立て直しを依頼されることに。美少女(吸血鬼・猫又・デュラハン・化け狸)たちに囲まれ、ハーレム状態で旅館の建て直しを頑張る物語となっています。

この導入部分、説明が少ないというか、途中がすっ飛んでいるので、祖父の「謎肉」エピソードが、意味のないものになっています。いっそ、そんな設定をなくしてまったほうが、納得感が高かったような気がします。

とはいえ、ヒロインズは、それぞれその特性を生かした行動をしていますし、ゆるいラブコメも楽しいものです。イントロや設定を忘れて、人外ヒロインと勇人の会話を楽しむほうがいい作品なんでしょうね。深く考えたら矛盾だらけになりますから…

少々ずれた会話劇をゆったりと楽しみましょう。

★★★☆
posted by あにあむ at 09:05| Comment(0) | TrackBack(0) | スニーカー文庫