2018年03月20日

りゅうおうのおしごと!(7)


著者:白鳥士郎
出版社:GA文庫
りゅうおうのおしごと!(7)

シリーズ内最高傑作です。後半は涙なくては読めません。熱い、熱い一冊です。
今回は、師匠である清滝鋼介九段がメインとなっています。順位戦において、昇級のチャンスを迎えた八一と、降級の危機にある清滝。師匠の苦しみを理解しながらも、破竹の進撃を続ける八一。一方、棋力のみならず将棋への熱をも失い欠けている清滝。
「衰えを自覚した棋士がとれる手段は二つ……」
誰にでもくる、衰え。その残酷な運命にどう立ち向かうのか!

清滝鋼介九段の生年月日が明らかになっています。1966年生まれということで、個人的にはもっと上だと思っていただけにショックがあります。なんとなく将棋の世界って、50歳前後でピークを迎えるというイメージがあったもので……

昔ながらの、人間同士の研究による定石をベースにした将棋を指す師匠世代と、ソフト分析をメインにする八一の世代。その世代格差による、将棋の本質の変遷。まさに変わりつつある将棋の世界が描かれています。私も師匠と同世代。どちらかというと、今のソフト将棋は好きではないのですが、それと強いか弱いかは別問題。嫌いというだけで、取り入れることができなければ、おいて行かれるのが勝負の世界。一巻でも、師弟対決が描かれており、負けた師匠はとんでもない愚行に走ったのですが、今回はそういったおふざけとは異なるベクトルで、師匠と弟子の争いが描かれます。八一が発した一言により、棋士としての信念を否定された師匠。キレてしまったことに対する後悔…つらいというか、キツい現実ですね。

ネタばれになるので、詳細は書けませんが、後半はかなりキツいですよ。今までのスポ根的熱さだけでない世界です。キツいんだけど、読むのを止められない。ついでに涙も止められない。電車の中で、少しずつ読むなんてできない作品でした。


ところで、八一と姉弟子の関係はどうなんだ? 一線は越えていないというものの、結構頻繁にその手のホテルに出入りしているようですし、撮影されたら終わりのような…あ、ロリで通っているから大丈夫なのか。

★★★★★
posted by あにあむ at 17:53| Comment(0) | TrackBack(0) | GA文庫