2018年03月26日

俺もおまえもちょろすぎないか


著者:保住圭
出版社:MF文庫
俺もおまえもちょろすぎないか

付き合ってください!―少しでも“いい”と思ったらすぐに告白してしまう少年・星井出功成が主人公。冒頭部分から、彼の特性が表現されているが、正直かなりウザいというか、痛いヤツです。でも、友人からの評価を見ていると「なにか理由があるのかな?」と思わせる出だしになっています。そんな彼の前に、初鹿野つぶらが現れます。彼女は、超生真面目な性格で、どんなことでも真正面から受け止めてしまう子でした。誰にでも告白する「ナンパ男・功成」にも何か理由があるのだろうと、真面目に話を聞いてくれて…そんな彼女に「自分のことを理解しようとしてくれた!」と「好きだ!」と告白。つぶらは、「私で喜んでもらえたのが嬉しい…この気持ちを理解したいのでもっと教えてくださいっ!」とOK。ということで付き合うことになった二人はどうなるのか?

つぶらは、しっかりしすぎて、友達が少ない残念な少女。実は功成の妹が親友という子だったりします。功成も、その行動故、女性陣にひかれていますが、実はとてもいい人。そういう二人が、いろいろな問題を乗り越えながら、絆を深めていく姿が描かれています。
作者はアダルト系シナリオライターのようですが、この作品にはそういった要素はまったくなく、非常に爽やかなストーリーになっています。まわりのキャラクターの位置づけもなかなかうまく、無駄な登場人物がいません。主人公の背中を押している、幼なじみ(失敗したら、私とつきあってもいいんじゃないとアピールしているのに、まったくもって本気にされないかわいそうな幼なじみキャラ)。ブラコンというわけではないけど、主人公のことを大切にしている妹。それぞれが、主人公との関わりの中で生き生きと描かれています。

この方向性であれば、次回作も読んでみたいですねえ。

★★★☆
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2018年03月23日

陰キャになりたい陽乃森さん Step1


著者:岬鷺宮
出版社:電撃文庫
陰キャになりたい陽乃森さん Step1

主人公は鹿家野。陰キャを自認するブロガー。陰キャと陽キャは、決してお互い理解し合うことはなく、自治体レベルで隔離して生きていくべきというのが主張。
そんな鹿家野に、陽キャ中の陽キャ、陽乃森が接近してきます。さらに「わたしに陰キャを教えてよ」と言い出します。異文化激突青春ラブコメとのことです。

うーん、入ってこないですねえ。まずは、スクールカースト(そんな言い方があるんですね…)をたった二つに分けてしまっていることで、現実感がなくなっています。現在の学校はそうなんだ!といわれれば、それまでですが、人間ってそんな単純なものではないはず。いわゆる「中庸」という存在は必ずいるはずで、そもそも「わかり合えない」と言っている時点で、それはキャラではなく、単なるコミュ障。それ以外にも「陽キャは空気を読めること」を条件に上げているのに、完全に空気が読めていない発言を繰り返しています。そもそも人の性癖を大声で確認するってのは、どう考えても「空気がよめない」人の行動。陰陽以前に、人としてどうかというレベル。それも高校生ですからね。言っていいことと、悪いことの差くらいわかるはず。後半に出てくるBLの話は、まあそりゃ知らなかったら、聞いてしまうよなというレベルで、前半のものとは意味が違います。
とりあえず、前編通して陽乃森の言動がイラつくレベルですし、主人公も同じ。コメディな感じがまったくせず、結局はコミュニケーションの取り方をうまく学べなかった人間同士が、傷なめ合っているだけに見えてしまいます。
タグ:ラブコメ
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天使の3P!x11


著者:蒼山サグ
出版社:電撃文庫
天使の3P!x11

ついに最終巻となりました。
キッズロックフェスで予選を通過するため、潤たちは霧夢たちと組み、六人体制のバンドで挑むことに決めたのだけど
「絶交!完全に絶交よ〜〜〜!」
と別れ別れになってしまいます。3Pバンドと打ち込み中心バンドが一緒になったため「音が厚く」なるメリットはあったものの、音がかぶってしまうというデメリットが…お互いが一歩引けば、どうってことなかったのですが、ちょっとした主張の食い違いから、大きなトラブルに発展してしまいました。
そんなバンドメンバーを再び一つにするため、響が一人で頑張ります。元々本当に二度と会いたくないと考えている訳でないメンバーたち。掛け違えたボタンを直すことができたら、より強固なものになるはず。まずは身近な妹のくるみの意見から確認していく響。もう一度「どこに問題があるのか?」を考えることで、トラブルを乗り切っていきます。

後半は、キッズロックフェス本番が描かれています。その場でもいろんな問題が発生し、それを成長した響が解決していきます。っていうか、響の台詞は、端から聞いていたら完全に口説いている(というよりプロポーズ)としか思えないですね。最強のたらしだった響。それが全体の印象になってしまいました。

そうそう、今回もくるみは、響とお風呂に入っています。でも、少し変わってきたようで、身体の中心を手で隠すようになったそう。少しずつ成長しているんですね。正常な方向に成長しだしたくるみ。果たして、響はこれから先、どうなるのでしょう…

今回で一応のピリオドが打たれることになりました。少し残念な気もしますが、少しずつ作者の音楽嗜好の押しつけが出てきていたので、いいタイミングだったのかもしれませんね。

★★★
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2018年03月20日

りゅうおうのおしごと!(7)


著者:白鳥士郎
出版社:GA文庫
りゅうおうのおしごと!(7)

シリーズ内最高傑作です。後半は涙なくては読めません。熱い、熱い一冊です。
今回は、師匠である清滝鋼介九段がメインとなっています。順位戦において、昇級のチャンスを迎えた八一と、降級の危機にある清滝。師匠の苦しみを理解しながらも、破竹の進撃を続ける八一。一方、棋力のみならず将棋への熱をも失い欠けている清滝。
「衰えを自覚した棋士がとれる手段は二つ……」
誰にでもくる、衰え。その残酷な運命にどう立ち向かうのか!

清滝鋼介九段の生年月日が明らかになっています。1966年生まれということで、個人的にはもっと上だと思っていただけにショックがあります。なんとなく将棋の世界って、50歳前後でピークを迎えるというイメージがあったもので……

昔ながらの、人間同士の研究による定石をベースにした将棋を指す師匠世代と、ソフト分析をメインにする八一の世代。その世代格差による、将棋の本質の変遷。まさに変わりつつある将棋の世界が描かれています。私も師匠と同世代。どちらかというと、今のソフト将棋は好きではないのですが、それと強いか弱いかは別問題。嫌いというだけで、取り入れることができなければ、おいて行かれるのが勝負の世界。一巻でも、師弟対決が描かれており、負けた師匠はとんでもない愚行に走ったのですが、今回はそういったおふざけとは異なるベクトルで、師匠と弟子の争いが描かれます。八一が発した一言により、棋士としての信念を否定された師匠。キレてしまったことに対する後悔…つらいというか、キツい現実ですね。

ネタばれになるので、詳細は書けませんが、後半はかなりキツいですよ。今までのスポ根的熱さだけでない世界です。キツいんだけど、読むのを止められない。ついでに涙も止められない。電車の中で、少しずつ読むなんてできない作品でした。


ところで、八一と姉弟子の関係はどうなんだ? 一線は越えていないというものの、結構頻繁にその手のホテルに出入りしているようですし、撮影されたら終わりのような…あ、ロリで通っているから大丈夫なのか。

★★★★★
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2018年03月16日

マジメな妹萌えブタが英雄でモテて神対応されるファンタジア


著者:みかみてれん
出版社:スニーカー文庫
マジメな妹萌えブタが英雄でモテて神対応されるファンタジア

主人公・蓮城蒼太は、体重120kg超。妹と二人暮らし(蒼太が小学校の時に、両親は事故死している)で、妹の作る料理がおいしくて、妹は蒼太を甘やかして、結果どんどんデブに…。ある日妹が、蒼太がこのままでは太って死んでしまうと気づき(遅いわ!)ダイエットを始めようとします。妹の笑顔みたさにダイエットを始めた頃、妹が不思議な黒い靄の中に消え、慌てて蒼太もおいかけます。
蒼太が目覚めたのは、異世界。身体に蓄積した脂肪が魔力となり、デブほど強力な魔法が使えるという設定。さらに蒼太には魔法の才能もあったようで、救国の英雄として歓迎されます。というか、そのために召喚されたようです。で妹はどうなったかというと、その国の王女(影武者)となっていました。そんな世界でも、頑なに痩せようとする蒼太。なんとか思いとどまらせようと、その国の偉いさんが考えたのは「蒼太は妹に弱い。なら、まわりを妹で囲んで、食べさせよう」というもの。結果、3人の妹メイドさんがお世話をするようになって…
「もっと、ボクのこと食べてよ!兄さん!」「お体、前も洗いますね。に・い・さ・ま」

デブが主人公な作品は結構ありますね。デブが特殊な能力を持っていたり、デブが優遇される世界ってのも、よく見ます。そういう意味で、この作品もどこかで見た気がするものでした。

どうやら続刊があるようで、今回はキャラ紹介を兼ねたストーリーになっているようです。妹と蒼太の関係性や、妹メイドたちとの関係性など、すごくおもしろく描かれています。後半のあるシーンでは、涙が出そうになるところもあり、まとまった作品です。でも、なんか物足りないんです。たぶん「?」がかなり残っているからでしょう。

・たかだか120kgで国を滅ぼすほどの大魔法使い?
 120kg程度の人って、結構いますよね。蒼太に魔法の才能があったのは、召還後にわかった話。なぜ蒼太だったのか?
・なぜ異世界に、デブが少ない?
 この世界は、食材が豊富なよう。お菓子も多い。デブのほうが美しいという考えもある。ではなぜ、妹メイド含め、通常体型の人が多いのか?
・なぜ蒼太はダイエットをやめない?
 妹メイドをあっさり受け入れるほどの変態。さらに自らがダイエットする=異世界の人が困るということを理解していながら、なぜなんの悩みもなくダイエットしようとする?・妹のキャラが変
 ブラコンってのはおいといても、妹のキャラ変。考え方が根本的に狂っている。

なんかデブという設定を考えただけで、満足してしてしまったかのよう。もったいないです。妹のイチャラブなどは、非常にいいのに。

★☆
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2018年03月14日

嫁エルフ。(2)


著者:あさのハジメ
出版社:MF文庫
嫁エルフ。(2) 〜前世と来世の幼なじみをデレさせることになった俺〜

異世界を救った功績を評価され、転生者見習いたちの教師をすることになったルミナが主人公。ヒロインは、転生前に幼なじみだった千雨、千雨が過去に転生した結果生まれたハイネ、アイドル声優で前世では、ルミナと相打ちになった勇者でもあったジルベットの3人(?)パラドックスを無視した構成となっています。

現在は、ルミナが先生で、ヒロインズが転生者見習い中の生徒という関係なんですが、ジルベットが全裸でベッドに潜り込むわ、ハイネは呪い(?)の人形を押しつけてくるわ、千雨は昔の「お兄ちゃん=ルミナ」の秘密(ベッドの下のあれやこれや)を暴露するわで収集がつかなくなっています。それでも、そんな馬鹿騒ぎが楽しくなってきた頃、上司であるニーナが「ハイネ・タウゼントが遺した魔導書が見つかった」と告げます。千雨の転生先かもしれないハイネの過去を探るため、ルミナは魔導書の中に入る決意をするのですが、結局4人とも魔導書の中に吸い込まれます。そこで、ハイネそっくりの管理者が与えたミッションは「一緒に入ったヒロイン3人をデレさせること」

パラドックスな部分を除けば、異世界でのラブコメとなっています。それぞれのヒロイン攻略も面白い構成です。ただ、パラドックス部分がややこしい。前巻の設定でもかなり複雑怪奇になっていましたが、今回さらにそれがややこしくなります。ファンタジーな世界なんだから、下手にパラドックス導入せずに「そういう世界なんだ!」と割り切ったほうが、楽しめたような…もっとも、そこまで割り切ると、単にヒロインとイチャイチャするだけの日常が描かれることになり…それはそれで、おもしろくなさそうですね。やはりこの設定は必要だったのかな?

想定範囲内の結末でしたが、なかなかいいラストシーンですね。こういったほんわかラブコメは、誰かが犠牲になるのではなく、ほんわかしたまま読み終わりたいものです。

★★
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魔法少女のスカウトマン


著者:天羽伊吹清
出版社:電撃文庫
魔法少女のスカウトマン

主人公は、黒羊のマスコット−ではなく、凄腕の魔法少女スカウトマン・ジェイジェイ。人の心を喰らう怪物「ソウルイーター」と魔法少女が戦っている世界。ところが近年のアニメや小説による風評被害により、魔法少女業界は深刻な人材不足に陥っています。
そのため、一度は引退していた「凄腕」のスカウトマン・ジェイジェイに再び声がかかります。適正を持った乙女を探し出し、誤解を解いて契約を交わせるか! 魔法少女スカウトマンを描いたラブコメ。

魔法少女が魔法を使う源泉は、魔法少女の恥じらう心。ソウルイーターは、人の羞恥心が好物だけど、限界以上に喰らわせれば倒すことができる。そのため、魔法少女は、恥ずかしい思いをする必要がある…これは、決して魔法少女に知られてはいけない秘密となっています。今回登場する魔法少女も、武器を出すためにスカートを太ももあたりまでまくり上げなければならない少女、分身できるけど分身が素っ裸な少女、ブルマをはかされた少女などなど。そう恥ずかしいのベクトルは「エロ」方向に振り切られています。そのため、パンチラといった優しいものではなく、乙女の秘密モロだしというシーンが続出しています。魔法と関係のないところで、大人への階段上ってしまった少女もいますし、ラブコメというよりエロコメですね。

ジェイジェイは、マスコットのような姿をしていますが、少女のことを一番に考えている非常に有能なエージェントです。その優しさ故、魔法少女と一線を越えてしまい、さらに子どもまで作ってしまった…そのため、一時期前線から外されていたのですが、緊急事態なため、戻ってきています。他のエージェントは、ネコ型だけど角があるという設定。この角は、物語後半で、とある魔法少女の大切な部分に挿入されてしまいます(単なる事故)羊の角も、少女が大人の階段上がる(要は絶頂する)道具となっていましたし、そういう趣味がある作者さんなのかな?

魔法少女をスカウトしていくことの繰り返しになると思っていたのですが、単純なスカウト話は案外少なくて、すでに魔法少女となった少女たちとの話が多くなっています。アフターサービスですね。

★★☆
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2018年03月09日

渋谷のロリはだいたいトモダチ(1)


著者:あまさきみりと
出版社:スニーカー文庫
渋谷のロリはだいたいトモダチ(1) ノーゴスキュア・ノーライフ

主人公は、友達のいない高校生・寺原創芽。彼は女子小学生に人気のゲーム「ゴスキュア」ランキングで渋谷1位だった過去を持っています。高校デビューに伴い、ゲームを絶ち、リア充な生活を夢見ていたのですが…

この主人公ご多分に漏れず、実はかなりリア充な生活をしています。一つ下の幼なじみは、美少女だし、身の回りの世話はしてもらえているし、妹もいるし、JSにもなつかれるしね。爆発しろ!
すでに足を洗ったはずのゴスキュア。偶然少女たちが、いじめられているのを助けた美少女・依鈴が、弟子にして欲しいと懇願し、師匠となることに。ゴスキュアで渋谷幼女の頂点を狙う暮無楓(8歳)との戦いの火蓋が切って落とされます…創芽は「俺はロリが好きなわけじゃない…ロリしか友達がいないんだ!!」と叫んでおりますが、それを世間ではロリという訳でして…

なんか最近似たような小説読んだ記憶がありますね。「キラプリおじさん」も少女向けゲームにはまった高校生を主人公にしているので、同じような感じになっています。まああちらは、ゲームが主体ですが、この作品は、ゲームそのものよりも「友達をつくりたい」というところに主眼点がおかれているという点は異なります。その分、おもしろくなっています。ゲームに主眼点が置かれてしまうと、主人公が単なる「痛い人」になってしまいますが、こちらの作品では創芽の成長(退化?)も描かれています。

創芽が風呂に入っていると、裸の依鈴と小雪(妹)が入ってくるし、スク水のJC・千秋(幼なじみ)も入ってくる。もうハーレム状態ですね。依鈴は、まだまだ恋愛感情というには、幼すぎるようですが、千秋はもうチョロイン一直線。小雪は怖いです。年齢的には、兄に甘えてもおかしくないのですが、彼女の行動は「かわいい」という域を超越しています。創芽を独り占めするために、平気で人を殺しそう。かなり病んでいるような。

設定が分かりづらいところもありますが、ストーリーはそこそこ楽しめます。
★★☆
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2018年03月08日

自重しない元勇者の強くて楽しいニューゲーム(3)


著者:新木伸
出版社:ダッシュエックス文庫
自重しない元勇者の強くて楽しいニューゲーム(3)

前巻手に入れた馬は、実は美しいお姫様だった。しっかり呪いを解いて、新たなヒロインをゲット。パワーレベリングで三人娘を成長させます。そんな、やりたい放題の中、モーリンが突然「里に帰りたい」と言いだします。用ができたので、一度里に戻るということなんですが、他娘はおいて、モーリンと二人で帰郷。そこは、世界樹の枝と呼ばれる場所で、その枝には実がたくさん。そのうちの一つをモーリンが収穫すると、中からは12歳相当なモーリンが!モーリンの身体の予備なんですね。通常は、入れ替えの時期に合わせて、次のモーリンが成長するのですが、今回急だった(元勇者が夜自重しなかったら)こともあり、まだ成長しきっていなかったようです。この通称・コモーリンも仲間入り。今日も元勇者は自重しません。

今回コモーリンに加え、もう一人(一匹?)ヒロインが追加されています。前巻で入手した馬車馬が、実は美しいお姫様・ミーティアだったのです。彼女は月夜だけ人間に戻れるという呪いをかけられています。で、前回泉で水浴びしている時に、すでに元勇者とはヤッているのですが…勇者にとっては、呪いを解くことなどどうってことないのですが、本人が「馬の生活も楽しいし、馬がいなくなったら馬車が引けないのでは?」と言い、元勇者がコマンドワードを唱えることで、人間に戻れるようにします。彼女が草もおいしいということから、モーリンの魔法により、元勇者も馬に。二人して草原を駆け巡り、その馬並みなイチモツを使って交尾。少々変態になってきましたね。

駄犬やスケさんのクラスチェンジも描かれています。クラスチェンジには、必須スキルがあるようで、スケさんは、誘淫への耐性。魅了と誘淫をかけてくるモンスターの群れに向かい、耐える耐える耐える…それによって一気に取得してしまいます。こちらもパワーレベリング。後半は武闘大会での娘たちの無双が描かれています。ああ、そういえば、もう一人ヒロインが増えていますね。元勇者をして「師匠」と呼ばせるほどの…

最近勇者は自重しないのが普通になってきてしまったので、意外性がなくなってしまいましたね。どこまでひっぱれるかなあ。

★★★
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2018年03月02日

うちの聖女さまは腹黒すぎだろ。


著者:上野遊
出版社:電撃文庫
うちの聖女さまは腹黒すぎだろ。

タイトル以外は面白い作品です。
主人公は、落ちこぼれ騎士志望のカイ。いろんな国に仕官要望を出すものの、ことごとく「お祈り」されてしまう日々を過ごしていました。そんな中、辺境にある国・ブラウファルト聖王国から「採用したい」と連絡があります。カイが知るブラウファルトは、代々清らかなる聖女が治める静閑な国。「聖女様の騎士になれる!」と舞い上がるカイ。そこに待ち受けていたのは、見た目は天使な聖女・フローラ姫。なんとすでに騎士団はなく、彼は姫様付きの財務担当官僚として雇われることに。フローラが命じたのは「自分のお小遣いを稼げ」というもの。確かに、この命令だけを見ると「ブラック」ではありますが…

まずはタイトルへの文句。「腹黒」ってのは、表面はともかく、裏でなにを考えているのか分からない人であって、フローラのような人のことをいう言葉ではないです。実際、カイには、最初から高圧的に出ていますし、後半になって明かされるフローラの本心は、もう純白そのもの。なのでタイトルを信じていると「どこでフローラが裏切るんだ?」と疑心暗鬼になってしまいます。が、そんなことはまったくありません。素直になれないだけの、純真なお姫様です。

まあそうでなければ、いくら象徴的存在としても、国民から慕われることないですよね。決して裕福ではない(有り体にいえば貧乏)な国なんですから普通なら、為政者はもっと糾弾されそうなもの。少なくとも、政治の現場では…そこでも慕われているようですし、腹黒なところは全くないですね。

姫様ラブなメイドのリーリエも、この手の小説にしては、まともですね。口絵の紹介だと、もっと壊れた人かと思いましたが、至極まとも。姫様が好きなのは間違いないですが、特にカイに対して、なにかするわけでもない。わかりやすく嫉妬するだけ。こちらは、もう少し、暴れさせたほうが面白くなったような気もします。

ストーリーとしては、最初は義務感(強制力)で仕事をしていたカイが、いろんな要因で生命の危機に陥り、姫様の素直になれないところを見抜けず、爆発。それをリーリエがうまく取り持ち、そこからは本気で姫様のために頑張るというものです。カイが騎士道を見つける過程が描かれたラブコメですね。テンポも悪くないので、読みやすいです。本当タイトルさえ、まともだったら、もっと楽しめたのに…

重ねていいます。タイトルにだまされてはいけません。純粋にラブコメとカイたちの成長を楽しめばいい作品です。

★★☆
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2018年03月01日

くずクマさんとハチミツJK(3)


著者:烏川さいか
出版社:MF文庫
くずクマさんとハチミツJK(3)

二学期になり、久真の通う日夏高校は文化祭の準備が始まります。委員長によって、文化祭実行委員にさせられそうになった桜をかばい、久真が実行委員に立候補します。久真は、桜がその体質のため、実行委員にさせられるのを嫌ったと思い込んでいましたが、桜の本心は「忙しい役についたら、久真と過ごす時間が減る」というものでした。もちろん、鈍感な久真がそんな心に気づくはずもなく…

委員会に参加するようになった久真は、生徒会役員でもある金髪美少女・リー・シェンリューと出会います。妙に偉そうな彼女ですが、生徒会長の言いつけで、二人だけで書類を取りに行くことに。そこでお約束通り、閉じ込められてしまい、さらになぜか久真は、クマの本能が騒ぎだし…気がつくと、パンダになっていました。って確かにパンダもクマなんだろうけど、そうきましたか。まあクマ−シロクマときたら、次はパンダくらいですよね。ちなみにリーの髪は笹でできているようで、はむはむすると人間に戻ります。

今回は、桜と久真のすれ違いが描かれております。ラブコメ度数が一番高いような気もします。久真の餌付け合戦が熾烈になってきており、そこに若干(かなり?)突っ走った妹も参戦してきており、もうハーレム状態。まあ一部「面白い」というだけで参戦している娘もいるんですけどね。

桜との仲は、端からみているとすでに「夫婦」のようなもの。そりゃねえ、突然二人で授業抜けだしてとか、お昼はいつも一緒。帰りも一緒… もし桜の汗(蜂蜜)をなめているところを見られたら、もう完全不純異星交友事案ですね。桜も、久真になめられるのが癖になってきているようで、都度絶頂しているようですから。

今回ラストは、大団円のような感じになっています。たぶん、これでこのシリーズは終了なんでしょうね。可愛いクマも、ネタ切れのような気がしますから…(さすがに黄色いクマは、出せないでしょうから)

蜂蜜とメープルシロップで彩られた甘いラブコメ。堪能いたしました。

★★★★
posted by あにあむ at 14:55| Comment(0) | TrackBack(0) | MF文庫