2018年01月16日

若者の黒魔法離れが深刻ですが、就職してみたら待遇いいし、社長も使い魔もかわいくて最高です!(2)


著者:森田季節
出版社:ダッシュエックス文庫
若者の黒魔法離れが深刻ですが、就職してみたら待遇いいし、社長も使い魔もかわいくて最高です!(2)

今回のエピソードは4つ。一つ目は、使い魔であるサキュバス・セルリアがお見合いをすることに!本人が望まぬお見合いということで、それを阻止するため、有給休暇を使って、魔界に乗り込みます。次は、男爵としてもらった領地を訪問すると、そこは限界集落でした。街の過疎化を食い止めることができるか? 3つめは、黒魔法会社の新人研修。最後はフランツの地元で女子社員全員とバカンス。と盛りだくさん。そのため、一つ一つのエピソードは、あまり深いものではありません。

セルリアのお見合いは、サキュバスの価値観がキーになっています。いまいち理解しがたい価値観ですねえ。サキュバスは、使える主人に性的ないろいろをするわけですから(実際セルリアもそう)、主人がいた状態で結婚をしようとするなんて…さらに実の姉とはいえ、自分の主人にサキュバス的ないろいろをお礼としてさせることは平気だったり。かといって主人を性的対象としかみていないのではないようで。もうなにがなんだか。

黒魔法会社の新人研修。研修施設で、合同開催されるのですが、いきなりポルターガイストなどがお出迎え。普通の新人(黒魔術にあまり触れていない)は、その時点で逃げ出します。フランツも逃げ出しそうになりますが、セルリアたちのおかげでなんとか研修に参加します。といっても、いきなり使い魔としてサキュバスを召喚する実力の持ち主ですからねえ。研修って意味があるんだろうか? ここで新しいヒロインが登場しています。

二つ目と最後は、現代社会ネタが入っているので、正直面白くありません。大型施設建設の話が持ち上がりますが、沼を埋めなければいけないという理由で拒否。他の方法を探りますが、そこが弱い。ファンタジーなんだから、現実社会の要素入れないほうが面白くなります。というか現実社会要素としては弱いんですよね。そんな甘くねーぞと。最後のエピソードは、またもやブラック企業が登場しています。が、ブラックの意味がわかっていないというか、これってブラックというより不法会社だろ。前巻よりマシだったのは、解決に魔法が生かされていたことかな。せっかく面白い魔法体系があるんだから、そちらをメインに据えて欲しいです。

ラブコメ部分は面白いです。セルリアの立ち位置も面白いですが、フランツを巡る女性陣も魅力的。ただ簡単に「サキュバス的ななにか」をしすぎな気はします。今のところ、決まった女性はいないようですし、相手合意の元とはいえ、もともとフランツの真面目な性格からしたらどうかな? どんどん逡巡がなくなってきているような気がします。

★★★
posted by あにあむ at 16:20| Comment(0) | TrackBack(0) | ダッシュエックス文庫