2017年11月01日

若者の黒魔法離れが深刻ですが、就職してみたら待遇いいし、社長も使い魔もかわいくて最高です!


著者:森田季節
出版社:ダッシュエックス文庫
若者の黒魔法離れが深刻ですが、就職してみたら待遇いいし、社長も使い魔もかわいくて最高です!

なろう小説です。んでタイトルが長いです。このタイプは地雷が多いのですが、表紙…もとい、作者名で購入してみました。

魔法学校卒業間近にもかかわらず、就職先(白魔法)が決まらない青年フランツ。成績は悪くないものの、面接がダメ。級友たちにバカにされる毎日が続きます。そんな時、寮母さんから黒魔法の会社を紹介されます。黒魔法会社は、キモイ・キタナイ・キケンの3K魔法業界といわれ、人気がないのですが、背に腹は変えられないと…
ところが、社長のケルケルは美少女(ただし年齢は…)で、若者でも快適に働けるよう、職場環境を改善しまくっている、いい会社。さらにフランツは黒魔法との相性がとてつもなくよく、試しにと召喚した使い魔は、なんとサキュバス。普通新人が召喚できるはずのない上級使い魔。給料も福利厚生もいいということで、就職することにします。

当初は黒魔法会社に就職したフランツをさらにバカにしますが、サキュバスの美少女さなどに、勝手に負けていく級友たち。ということで、あっという間にフランツは勝ち組になります。さらに最近のラノベの特徴を踏襲しており、あっさりサキュバスにサキュバスらしいご奉仕をしてもらい、脱童貞。さらには美少女社長ケルケルから「儀式」ということで、あんなことやこんなことをしてお楽しみと、まったく寸止めしておりません。メインヒロインは、ハーレム作ることに抵抗がなく(そこはサキュバス)あっという間に大人の階段上っていくフランツ。どこかで落ちろ! という心の叫びはおいといて。

この作品は、多分作者の「会社」に対する考えが強く出ています。
「面接の上手さだけで点数をつけて合否を決めるんだったら子供でもできますよ」
とか、給料が普通の倍、本人が嫌なら歓迎会もしない。本人が嫌ならxxしない。
一見、すごくいい会社に見えますが…仕事なめんな! といいたい。会社は「存続発展」していかないと立ち消えます。つまり今ほかより給料がよくても、将来に渡って収益が見込めないなら、それは悪手。面接の上手さを見抜くというのは、かなりのノウハウが必要です。社員一人雇うのは、将来かかる費用を考えると膨大な金額になるんです。話上手=面接上手じゃありません。確かにケルケル社長の会社は、いい会社に見えます。でもどうなんだろう? 世の中は、ブラック・ホワイトと単純に割り切れるものじゃないんだけどなあ。もう一つのテーマ、黒魔法・白魔法で、うわべの判断はダメと言っているのと矛盾しているし…まあ「今」は、とりあえずブラック企業ってたたいておけばいい時代ですからねえ。

ヒロインは可愛いし、面白いんだけどなあ。

★★☆
posted by あにあむ at 09:48| Comment(0) | TrackBack(0) | ダッシュエックス文庫