2017年08月09日

大国チートなら異世界征服も楽勝ですよ?


著者:櫂末高彰
出版社:MF文庫
大国チートなら異世界征服も楽勝ですよ?
  替え玉皇帝になったので美少女嫁も豊富です。

長いタイトル。さらに第一章が上長だったので、これは失敗と思ったのですが、我慢して読み続けると、面白くなってきます。

主人公・日和常信が目覚めると、異世界に召喚されていた…異世界召喚ものです。常信が召喚された理由は、先頃暗殺されてしまった皇帝とうり二つだったため。皇帝の替え玉として召喚されたのです、そのため、チートな能力はなにも身についておらず、現実世界での平凡な能力のみ。その上、召喚時に召喚主である帝国の姫・パオラにより従属魔法により自由を奪われてしまう…はずだったのに、パオラがいい子(別名アホな子)だったため、なぜかパオラが常信のいくことを聞くという従属魔法が、パオラにかかっており…実質的に自由な身となった常信は帝国内を見て回ると、国土は大陸の8割以上を占め、人口や資産は他国全てを集めたものの千倍をほこり、滅ぼした国は万を超えるという超大国。当然内部では、大会社病が蔓延しており、老害がはびこっていました。果たしで常信はこの国の危機を物量によって立て直すことはできるのか?

この作品の成功ポイントは、ヒロインズが生き生きしていることですね。パオラ以外にも、天才猫耳幼女や姫騎士などなど…少しオーバーではというほど、デフォルメされたキャラですが、物語の壮大(なおバカさ)さとうまくマッチしています。タイトルがネタばれしていますが、力がなくても圧倒的物量があれば、チートな能力に勝てるというストーリーは面白いですね。「ないものをあるように見せる」のではなく、本当にあるのだから、タチが悪い…バカな戦法なんだけど、なぜかすっきりするという不思議な感覚がありました。

残念だったのは、パオラの設定ですかね。見た目の年齢(中学生くらい?)に比して、非常に幼い話方をしています。異世界なので、実は話方は年相応で見た目がと思っていたのですが、途中で「昔はそうでなかった」という言葉が出てきます。兄である皇帝が暗殺されたことで、そうなってしまったと…けど、途中からその設定がどこか行ってしまったようで…意味深な割においてけぼりだなと。あと従属魔法。相手に命令されたことを履行するまで、性的快感を得るというもののようですが、これって命令を聞くということにつながるんでしょうか? 普通苦痛を与えますよね(悟空のわっかみたいに)快感だったら、履行したら与えられるご褒美にしないと、意味がないのでは?

最後に…常信は平凡とか、チート能力がないといっておりますが、これだけの大国をコントロールできているということは、ものすごく非凡な能力をもっていますよね。さすがラノベの主人公というべき存在です。

★★★
posted by あにあむ at 16:50| Comment(0) | TrackBack(0) | MF文庫