2017年07月31日

りゅうおうのおしごと!(6)


著者:白鳥士郎
出版社:GA文庫
りゅうおうのおしごと!(6)

前巻で竜王防衛を果たし、史上最年少の九段となった八一。順風満帆かと思いきや、

「重度のロリコンですね。治療法は死ぬしかありません」と宣言され、しゃるちゃんに、手術されそうになる…という変な夢や不眠症に悩まされています。まあ前者のほうは、八一にとってはごほうび(JSとのお医者さんごっこ)なところもあるので、ほっておいても問題ないでしょうが…初詣では「吉」の縦棒が消えたおみくじを引き(横からみたらロリ)初JS研でJS全員に告白され…あいは、ロリを殺す服を着て既成事実を作ろうと迫ってくる(嗾けたのは実母。ヲイ) とりあえず八一爆発しろ。

そんな通常運行の中、本当に大変になことになっているのは銀子。奨励会三段を目指して、天才少年と闘いますが、完全に負けていた勝負で、偶然大逆転をして勝ってしまいます。ある意味一番過酷と言われている三段リーグへの参戦が決定する大切な勝ちだったのですが、銀子にとってこれが大きなプレッシャーになります。三段リーグ参加者と自分の間には大きな差がある。そこに「まぐれ」で入ってしまったことにより始まる地獄…
八一と離れたくないがため、努力してきた銀子ですが、ここにきて八一やあいたちとの実力差を突きつけられ、将棋だけでなく八一もとられそうと焦っています。彼女がもう少し器用に生きていければ、すべてを手に入れることができたのでしょうが、その不器用さが故、将棋・八一のどちらも失いそうな焦燥感。桂香さんは勝つことによって、未来が開けましたが、銀子は勝つことによって絶望へと突き落とされたという感じです。

なんとか八一においつきたいという一心で、本来なら笑い飛ばす(あるいは殴り飛ばす)はずの「処女を捨てれば、将棋が強くなる」という戯言を信じ(ようとし)、八一をラブホに連れ込む銀子。そこで一押しあれば、少なくとも八一を手に入れるための「既成事実」は作れたのでしょうが、不器用さがでてしまい、うまくいかず…なんでしょう、見ているのが辛くなるほどの不器用さ。どこまで銀子は苦しめばいいのでしょうか?

将棋も熱いのですが、八一を巡るヒロインたちの闘いも熱くなってきました。ただいまのところ、銀子にまったく勝ち筋がないのが辛いですね。八一にとって「異性」という意味では、銀子が一番上位にいるような気もしますが、ロリに目覚めた八一にはどうか?

アニメ化も決まり、ますます面白くなっていきそうですね。
★★★★☆
posted by あにあむ at 09:43| Comment(0) | TrackBack(0) | GA文庫

2017年07月21日

てのひら開拓村で異世界建国記


著者:星崎崑
出版社:MF文庫
てのひら開拓村で異世界建国記 〜増えてく嫁たちとのんびり無人島ライフ〜

異世界に転生した少年・カイは、邪神に呪われており(祝福とも言える)12歳の時点で行われる儀式(神様の祝福を受けた子供の能力を解放する)で、異端児として魔物だらけの孤島に捨てられてしまう。魔物に襲われ絶体絶命となった時、なぜか島に住んでいる少女・アビスにに助けられます。カイはアビスと共に暮らしていくことにします。またカイは、邪神の祝福により「てのひら開拓村」というスキルを持っていて、箱庭内の村(外部世界からは、スキル保持者とゲストしか入れない)で自由に開拓をしていくことができます。そちらの世界で育った食物や水をこちらの世界に持ち込み、それで生活をするというスタイルになります。

ということで、状況の割にのほほんとした日常系小説です。カイのスキルによって創られる「てのひら開拓村」には、アシスタントがいて(食いしん坊エルフ)、基本彼女が村の面倒をみてくれます。カイが村に持ち込んだもの(種や動物など)に影響され、村が発展していくという仕組みであり、まあ箱庭型ですね。最初はアビスと二人で無人島で暮らしているのですが、1年後にカイ同様邪神の呪いを受けた少女が流されてきます。彼女を助けたことにより、嫁が一人増え…さらにもう一人少女を助け嫁にし、さらに亡国の姫と女騎士(あ、クッ殺言わなかった)も助け、こちらも嫁にし…どんどん嫁が増えていき、さらにはなぜか国を作ることになって…

全体にのんびりしたイメージを作りたいんだろうなというのが、文章からは読み取れます。でも日常系を続けるだけの、テクニックが不足しているのか、ストーリーが劇的に進みすぎ。さらに中途半端な設定が後々矛盾を生んでおり…(女騎士の首輪設定どうなった? 主人が決まれば、感情を殺してしまう機能があったんじゃないのか?)おもしろいんだけど、もう少しって感じですね。

この作品の最大の問題は、日常系の別作家の別シリーズそっくりなところ。絵師さんが同じなので、雰囲気が似ている(特にエルフなど)のは仕方がないんですが、登場人物の性格や、ところどころに出てくる文体、さらに章間のイラストに記載される内容…すべてが似ているんですよねえ。一瞬二次創作を読んでいるのかと思うところも…

もう少し、独自色が欲しいですね。今更登場人物の口調などを変えることはできないでしょうが、他になにかプラスしてもらえたら、楽しくなりそうです。今のままだと、飽きてしまうかな。やっぱり本家にはなかなか勝てないでしょうし。

★★
posted by あにあむ at 11:29| Comment(0) | TrackBack(0) | MF文庫

底辺剣士は神獣<むすめ>と暮らす(2)


著者:番棚葵
出版社:MF文庫
底辺剣士は神獣<むすめ>と暮らす(2) 家族で過ごす冒険者学院

チートな神獣娘たちの助けもあって、強敵を打ち倒し、街の英雄となったアード一家ですが、有名になったがためアルバイトができず家計がピンチに! そんな時アードに「冒険者学院」の臨時教師をやらないかという話が持ちかけられます。最初は、娘達と離れることになるので、と断ったアードでしたが、その娘達も臨時生徒として同じ学院に通うという条件で、低学年クラスを受け持つことになります。しかし、すぐにアードが低レベル英雄であることがばれ、生徒達からの信用はなくなってしまい… それでも娘達の教育、なにより友達を作ってやるために、頑張るアード。

今回は、ダンジョンではなく、学校が舞台となっています。大人とは違い、すぐに分かるレベルという数値に惑わされる子供達。さらに校長(英雄)の妹・キスカは、本来であれば姉が受けるはずだった賞賛をアードが受けたこともあり、アードを受け入れることができません。アードを慕う3人娘も当然受入られず、お互いが反目することに。 そんな四面楚歌な状態でもアードは、自らを飾ることをせず、相手が子供であっても真摯に対応していきます。そんなアードを見て、子供達が少しずつ考えを改めていく成長物語となっています。後半は「異質な者に対する、畏れ」が描かれており、こちらも深いお話になっています。
もちろん、ラブコメもあります。前巻より3人娘も成長しており、自我の芽生えと共に、「大切な人の役に立ちたい」という気持ちも強まってきているようです。「となりの芝は」状態で、人より劣っていると考える娘たち。でもそれをマイナスではなく、プラスに考えさせるのは、アードのうまさでしょうね。劣っているからダメなのではなく、劣っているから、努力して自分の長所を伸ばしていく…「No1にならなくてもいい」と思った瞬間、堕落が始まりますが、そうではないことをうまく説いているなあと。

前回同様リウナは、3人娘の恋敵として、涙目になっていることが多いかわいそうな役割です。端からみれば、リウナとアードはお似合いなんですけどねえ。幼馴染みだからといって、必ず不幸になるというのは、勘弁して欲しいな。

★★★★
posted by あにあむ at 11:03| Comment(0) | TrackBack(0) | MF文庫

2017年07月15日

女神の勇者を倒すゲスな方法(2)


著者:笹木さくま
出版社:ファミ通文庫
女神の勇者を倒すゲスな方法(2) 「おお勇者よ! 返事がない、ただの聖女のようだ」

勇者を撃退し(一名は捕獲。っていうか、恋心射止めた)平和な日々の中、真一は魔族たちと畑作りを進めていた。真一が人間の街で仕入れてきたジャガイモとオリーブオイル。それを用いて、フライドポテトを作り、魔王や娘・リノたちと楽しんでいたとき、魔王を狙って最上級の光魔法「聖光奔流」が放たれます。城ごと壊滅できるほどの攻撃魔法を放ったのは、新たな勇者「聖女」。当然というか魔王にはまったく歯が立たなかったのですが、面倒なことはかわりない。ということで、真一が攻略に乗り出すことに。自分と同じように口説き落とすのかと心配な元勇者・アリアン。しかし、聖女・サンクティーヌは、神官戦士に囲まれ、真一の甘言にまったく耳を貸さない。さてどうする?

ってことで、新たなヒロインを迎えての2巻。前回ヒロインであるアリアンはあまりにもチョロインでしたが、今回のサンクティーヌは、真逆。というか、信念に凝り固まっており、聖女というよりも「お飾り」といった感じを受けます。そんな彼女に対しては、正攻法では無理。というかそもそも真一って、元世界でモテだったわけでもなく、異性を簡単に口説き落とすような技は持っていません(アリアンは勝手に堕ちた)

そんな真一が考えついた方法は、なんと「リノちゃんアイドル化」……想像の斜め上を行く展開になってしまいました。最初は「天の岩戸」的なオチなのかと思ったのですが、まったく違う方向でしたから… でもリノちゃんハイスペックすぎます。いくら魔法の力(一度でも見たり経験した記憶は、すべて探ることができる)を借りているといっても、今まで見たことも聴いたこともないリズムでアイドル曲を歌い踊るだなんて…さらに、その曲をリュートで演奏する吟遊詩人さんもすごいですね。

リノちゃんコンサートは、完全にアイドルコンサートノリ。ちゃっかり親衛隊も構成されており、ヲタ芸・コールも完璧。まったく存在していなかったはずの「親衛隊」を短期間でまとめ上げた、リーダーの能力もすごい。さらにいうと、このリーダーの財力もスゴイ(親衛隊用法被は5万円程度とか暴利過ぎる) 後半でその謎が明かされますが、まあ中盤で読者も気がつくレベルではありましたね。

ネタバレになりますが、サンクティーヌは当然オチます。が、想像していたものとはまったく違いました。そうか、そう来たか!という流れ。このあたり、真一が転生しても、チート能力もらえなかったという設定が生きていますね。面白いや。

今回も細かなギャグがちりばめられています。神官戦士内の尻担当とか、もうね。いろいろ笑う要素が多い。ってリノちゃんが聞くと大変なことばかりですが…

さらにセレスさんがデレる回数が増えてきたような気がします。真一は誰を選ぶのでしょうね?(リノちゃん選んだら、何回殺されるだろう…)

★★★★
posted by あにあむ at 11:26| Comment(0) | TrackBack(0) | ファミ通文庫

ソード・ワールド2.0リプレイ 竜伯爵は没落しました!(2)


著者:秋田みやび/グループSNE
出版社:ドラゴンブック
ソード・ワールド2.0リプレイ 竜伯爵は没落しました!(2)

前巻で、主人公・ロランが死亡。アンデッドドレイクというよくわからない存在になってしまい、大騒ぎのうちに終了。

その混乱を引き継いだ形で2巻がスタートしています。父親が急逝。母親は行方不明。さらに息子はアンデッド化。蛮族としては異端な平和なドレイク伯爵家ヴァルテックは大混乱に陥っています。この混乱を乗り切り、ロランは新たな領主となれるのか?

まあ、TRPGではPCが死んでしまうことは、よくあることのはずで、それを防ぎたかったら、オープンダイスではなくGMがこっそりダイスを振るようにしなければなりません。最近のリプレイは、オープンダイス減っていたから、そういった意味では久しぶりにTRPGのスリルを味わうことができたのかもしれません。ただ以前に比べると、死亡したPCが復活することが多くなっているので、以前ほどのスリルはなくなっていますね。以前は、連載リプレイでも、PCが死亡してその後、プレイヤー自体が出てこないってのもありましたからねえ。(初期のSNEリプレイはプレイヤーが表に出てこなかったので、PC死亡=プレイヤー退場だった)

今回はドレイクアンデットとなったロランの蘇生方法を探るのが主目的になっています。シナリオ本来の目的である「ヴァルテック領の安定」はとりあえず先送り。GMが準備した救済方法にプレイヤーが乗るのか?という駆け引きが続きます。その中で、さらなる惨事が続くのですが…

少し以前のSNEリプレイの雰囲気に近づいてきたかなという感じですね。プレイヤーたちが、GMの思惑を越えて(無視して)、PCならこうするだろうという前提で動くようになってきています。GMとしては、いろんな想定をしなければいけないし、即応力も要求される状況ですが、やはりベテランGMなので、安定しています。

このまま進んでいけば楽しそうですけどね。

★★★
posted by あにあむ at 10:55| Comment(0) | TrackBack(0) | ドラゴンブック

2017年07月10日

女神の勇者を倒すゲスな方法


著者:笹木さくま
出版社:ファミ通文庫
女神の勇者を倒すゲスな方法 「おお勇者よ! 死なないとは鬱陶しい」

いきなり剣と魔法の世界に召喚された外山真一に召喚主である「蒼の魔王」は、「勇者共をどうにかしてくれ!」と土下座した。偶然手に入れた人間界のパンの味が忘れられない娘(美少女)のために、人間界に来ただけで、人類に危害を加える気は一切なかったのに、人類は魔王を倒そうと勇者を派遣します。魔王のほうがはるかに力があり、勇者など一瞬で撃退できるのですが、この勇者、殺しても蘇るというやっかいな輩。しかもデスペナルティもないようで、毎日のように襲ってきます。この魔王(やその側近たち)は、「力こそ正義」という魔族の価値観は持っているものの、勇者が復活できるよう(例えば灰にしてしまうと、蘇生できないらしい)な殺し方をしているし(娘が「かわいそう」と懇願するから)、ある意味人間以上に人間らしいのですが、さすがに毎日攻めてこられると面倒なようで…勇者側の魂胆は「毎回魔術を使えば、一日では回復しきらないだろう。そうすれば、少しずつ弱っていって、いつか(数十日)で魔力が切れるはず…だから毎日攻撃する…ってどれだけゲスな方法やねん! この世界では人類のほうが、魔族よりもゲスなようです。

魔王から頼まれた真一は、チートな能力があるわけではなく、人より少し度胸がある程度(過去の経験でそうなった)。そんな彼がとったのは、力ではなく知恵で撃退するという、ゲスな方法。ということなんですが、実際はさほどゲスではないような…まず勇者たちは、殺してしまうと蘇ってしまうので、殺さず捕獲。その上で口撃により、相手の精神を弱らせていき、心を折ってしまおうという作戦。勇者のうちの一人に下剤成分が含まれたものを食べさせ、その状態で拘束。我慢できなくなり大惨事となったところで「お前の恥ずかしい映像をバラ撒くぞ」と脅す…「茶色い英雄」作戦(そんな名前は出てきません)…ゲスか。仲間の勇者(フィアンセ)から「人間は生まれた時と、老いた時には、誰もがシモの世話をしてもらうことになる。だからたいしたことじゃない」と優しい言葉をかけてもらい、立ち直りかけますが「リア充滅びろ」の思いと共に、結局彼らの心は折れ…

変わりに派遣されることになったのは、美少女勇者。しかもボクッ娘。真一にとってどストライクな美少女だったようで、こちらには別の対応をします。んで、ほぼ落としてしまうのですが、魔王のメイド(美少女)に嫉妬され、最後の一線は越えられませんでしたとさ。このメイドさんが可愛い。ほぼツンツンなんですが、たまにデレるときがあり、それがなんとも。

物語を通して、人類側のほうがゲスな人間が多いです。人間の暗いところがすべて出ているといったほうがいい人物ばかり、登場してきています。ヒロインズが可愛いこともあり、楽しい作品になっています。

★★★★
posted by あにあむ at 15:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 電撃文庫

異世界支配のスキルテイカー(6)


著者:柑橘ゆすら
出版社:講談社ラノベ文庫
異世界支配のスキルテイカー(6)

最凶の刺客・近衛愛菜との戦いが終わり、ほっと息をついたのものつかの間、悠斗たちを待ち受けていたのは「彗星世代」と呼ばれる、腕利き冒険者たちの手洗い洗礼でした。いままでのイチャイチャ時々冒険という生活ではなく、シルバーランクの冒険を行うには、絶対的に己の力不足を痛感することになります。さらに、信頼に値する仲間の不足も問題。そこで、エルフの里でハードな修行の日々を送ることになるのですが…

「原点回帰」ということで、改めて「100人のハーレム」というキーワードが出てきております。スピカたちに囲まれ、すでにハーレム構築完了という感じだったのですが、ここにきて、再度初心に立ち返ることに。すでに、悠斗のテクニックは、かなりのレベルに達しているようで、たいていの女の子は落とせるようになっているのですが、単純に身体の関係を構築するのがハーレムではないということで。

エルフの里での修行は、普通かなりかかるもののようですが、そこは悠斗。「3日で終わらせる」と宣言して旅立ちます。なんでしょうね。とりあえず、この作者はすべてをエロに置き換えないと気が済まないのでしょうか? 武術の修行のはずなのに、全身にローションを塗る(一応秘薬のようですが)って、いったい… さらにその秘薬効果のある温泉では、ふたりの美少女を手業だけで、どうこうしてしまうし、武術の修行をしているのか、エロ修行をしているのかよくわからない状況になっています。すでにケットシーの村長さんとは、最後まで行っているハズなので(村長さんが処女じゃなくなったんだから、そういうことだよな)他メンバーにも手をつけてもおかしくないのに、最後の一線だけは越えていないようです、たぶん。もうなにがなんだか。

ヤンデレ妹が登場しないので、かなり読みやすくなりました。少々強引な「原点回帰」ですが、もう一度仕切り直しで、爽快なコメディに戻りつつあります。

★★★
posted by あにあむ at 15:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 講談社ラノベ文庫

2017年07月07日

進め! たかめ少女 高雄ソライロデイズ。


著者:三木なずな
出版社:GA文庫
進め! たかめ少女 高雄ソライロデイズ。

高雄といっても京都の話ではありません。台湾第二の街・高雄を走る地下鉄・高雄メトロが舞台の小説です。「たかめ少女」は、てっきり「高雄を高める」少女という意味だと思っていたのですが「高雄メトロ」の「たかめ」だそう…いろいろと難しいですね。

主人公は、シャオチョン。ニコニコと笑顔がまぶしい駅員さん。高雄が大好きで、おいしいものはもっと大好きな少女。「〜なんだよ!」という語尾が特徴的な元気少女。彼女が高雄をもっと盛り上げたいと考え出したとき、偶然運転士のエミリア、エンジニアのジェアー、カスタマーサービス員のナナたちと出会います。彼女たちは「たかめ少女」として、活躍できるのでしょうか?

台湾で実際に高雄メトロのイメージキャラクターとして、活躍している彼女たち。当然日本の萌えを取り入れた訳ですが、このキャラが台湾で大人気になった(そうです。実際のところはまったく知りませんが) そんな彼女たちが逆輸入される形でノベライズされたのがこの作品になります。

高雄メトロのために頑張ろうとする4人の姿を読むのは楽しいですし、シャオチョンの元気さが、明るいコメディになっています。さらに、若干の百合要素もあり…と楽しい作品になっているのですが、今のところ、あまり台湾(高雄)らしさがないですねえ。確かに舞台は高雄メトロですし、地元のスイーツなども登場しています。でも「なぜ台湾を舞台にするのか?」が弱いかな。まあ、そんなこと抜きにして楽しんでしまったほうが、いい作品なんでしょう。でもこれから続くのであれば、もう少し台湾(高雄)を描いてもらいたいですね。そうしないと、他作品に埋もれてしまいそうで、もったいないです。

★★★☆
posted by あにあむ at 13:13| Comment(0) | TrackBack(0) | GA文庫

2017年07月04日

異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術(7)


著者:むらさきゆきや
出版社:講談社ラノベ文庫
異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術(7)

レムの中に残る魔王の魂を消す儀式魔術が、ダークエルフに伝わっているという。個人的な問題だからと一人で向かおうとする彼女に、ディアヴロは同行を提案する。ゲーム設定の「ダークエルフは爆乳」が頭にあったことは否めない…ダークエルフは、過去の経緯から他種族に敵対心を持っており、ディアヴロたちは弓を向けられる。この世界に来て、大きく成長したと(思い込んでいるだけ)のコミュ力を発揮すべく、ディアヴロは交渉を始める。
「貴様らの恨み辛みなど知ったことではない。我に従うがいい!」
……どうなのよ? そんなに現実世界ではコミュ力がなかったのか? まあ結局圧倒的な力によって場を収めてしまうのですけどね。

ダークエルフとの交渉の中で、エルフの領地をダークエルフに譲渡するという話がまとまり(ダークエルフ側は、当然不可能な申し出と思い込んでいる)シェラは、エルフの村に戻ることになります。なんとか領地の件はOKがでますが、代償としてシェラはエルフの王女として、エルフの男性と結婚させられることになります。

なんか、ファンタジーの王道のような展開になってきましたね。当然シェラの相手は、かなり酷いご面相。ただ、その裏には優しさもあるようなないような…微妙なエルフだったりします。前世(現実世界)では、コミュ障でさらに異性とのそういった経験もないディアヴロ。シェラに直接的な好意を告げられ、慌てます。さらに童貞ってことも、エルフ女王たちには見抜かれたようで… この世界にきてから、かなり経験積んでいるはずなんですけどねえ。正直かなりリア充だし、ある意味女性を知っているはずなのに。

後半は、なかなか熱い展開でした。しばらく楽しませてもらえそうですね。すごく安定したシリーズになってきました。

★★★☆
posted by あにあむ at 17:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 講談社ラノベ文庫

2017年07月03日

ワールドエンド・ハイランド


著者:つくも三太
出版社:MF文庫
ワールドエンド・ハイランド 世界樹の街の支配人になって没落領地を復興させます。

異世界に召喚された高校生・榊喜一が主人公。彼は、召喚主の美少女・アイシャの願いにより、没落寸前の領地を救う手助けをすることに。
喜一は、現代社会で「自称妹」という一種ストーカーにつきまとわれており、その存在から逃れるためなら、異世界でも問題なしという状況でした。ってここですでに躓いてしまうなあ。ネットでの評価は非常に高いのですが、この自称妹・ヒナタの存在がまったく理解できない。「心の病」にかかった少女という扱いですが、それだけで「まわりも逃げていく」というのが理解できません。世代の差かねえ。

と最初で躓いたもので、後も展開もよくわからない。召還された異世界は人工的なダンジョン・戯迷宮へ望む冒険だけが娯楽になった世界。死んでも簡単に蘇生することができ(蘇生するたびにバカになっていくが、時間が経てばもとどおり)「死」さえ意味を持たなくなった世界。そんな世界でアイシャの領地は、最果ての地・ヒト・モノ・カネのすべてがないどうしようもない状況。そのため冒険者がほとんど来ない。さらにアイシャが創る戯迷宮は難易度が最悪で「またやらかしたね!こんな殺人“戯迷宮”だから冒険者が来ないんだよ!」というもの。喜一はそんな領地を、意識高い系・スマリ、厨二病・ユーフォリア、現世から追っかけてきた妹・ヒナタと共に、復興しようと頑張ります。

本来ラブコメなんでしょうね。でも全くコメディが見えてこない。ヒロインズが酷すぎて、全然共感できない。アイシャの「笑顔になる」という方向性のズレも酷すぎ、なにをしても笑いの要素が見えてこない。

「人と違う」ことを笑いにするという、昭和に流行った悪しき風習が復活してきているのかなあ。「人を笑わせる」ことと「人を嘲う」「人に笑われる」というのは、すべて違うはずなんだけど、ごっちゃになっているような。残念です。

タグ:
posted by あにあむ at 13:41| Comment(0) | TrackBack(0) | MF文庫