2017年04月18日

ぜったい転職したいんです!!


著者:山川進
出版社:GA文庫
ぜったい転職したいんです!! 〜バニーガールは賢者を目指す〜

勇者によって魔王が倒され、冒険者たちは暇になってしまった世界。その世界では職業(RPGでいうところのジョブやクラス)が決まっており、それぞれの職業に従った行動原則をとってしまう。原則職業は変わらないが「要件」を満たすと、転職することが可能な世界。ただそれには金・アイテム(クエストで入手)などが必要。そのため転職は困難なのですが、かつて様々な職業に転職し「あらゆる職業を極めしもの」と呼ばれた青年・アサヒが主人公となります。しかし、彼も職を失い放浪しており、餓死寸前。パン屋の呼び込みをしているのに、まったく客寄せできていないバニーガールの少女に、客寄せ方法を教える代わりにパンを恵んでもらうという交渉を成立させますが、今度はあまりにも客が押し寄せ、肝心のパンがなくなってしまう…その少女・マキナ(職業:遊び人)は、賢者への転職を目指しており、そのコーチを依頼されます。好条件にひかれて、依頼を受けることになりますが、メンバーは一筋縄ではいかないものばかり。
・賢者になりたいけど恥ずかしがり屋のバニーガール遊び人
・アンデッドになりたいくらいゾンビをアイする死霊術士の幼女
・土魔法が得意だけど炎魔法に憧れる、園芸が得意な魔道士
それぞれ、ある意味一流だけれど残念なヒロインたち。アサヒは彼女たちを転職させられるのか?

ファンタジー世界の転職を扱った作品。ヒロインたちが、その職業として、それなりの能力を持っていることがミソになっています。そんな彼女たちが、転職を希望する理由は様々ですが、やる気だけはあるようです。まあ一名転職ではない子が混じっていますが、そこは愛嬌ということで。

勇者になるための条件は、遊び人・金・アイテム・名家の血筋が必要で、マキナはアイテムとお金さえあれば、条件を満たすことが出来ます。アサヒのポリシーは「目的のためには手段を選ばず」というもののようで、自らの経験をフルに生かして、裏道を歩んでいます。とはいえ、人をだますといった手段はとらないようなので、読後感が悪くなるというものではありません。

職業:遊び人って、どんな職業だったんでしょうね? 冒険家として役にたつシチュエーションを思いつきませんでした。遊び人の正装は「バニーガール(って男はどうするんだろう?)」水着になっても、胸のリボンとしっぽとうさ耳はデフォルトのようです。でその能力は、ダイスの精が踊りながら、指し示した目の行動をすると、幸運がもたらされるというもの。その内容は「踊る」など比較的マシなものから、「胸を揉む」「キスをする」など、王様ゲームのようなものまで様々。しかもその命令に背くことができないようです。冒険に役立ちそうにないですよね。

この作品のメインヒロインは3名ですが、実はこのダイスの精が一番ヒロインなのかもしれない。満面の笑みで踊る彼女を見てみたいと思うのは、私だけじゃないはず。しかも挿絵に登場しないし…

すでにパターンができあがっています。なので、あまり長く続くとマンネリ化しそう。そこが不安ですね。

★★☆
posted by あにあむ at 11:54| Comment(0) | TrackBack(0) | GA文庫