2017年04月06日

ソード・ワールド2.0リプレイ 竜伯爵は没落しました!


著者:秋田みやび/グループSNE
出版社:ドラゴンブック
ソード・ワールド2.0リプレイ 竜伯爵は没落しました!

久しぶりのTRPGリプレイ。最近以前の勢いがなくなってきて残念です。

秋田GMによる蛮族領「紫闇の国ディルフラム」を舞台としたキャンペーンです。蛮族が治める地であり、人間は家畜・奴隷扱い。その中のドレイク伯爵家ヴァルテックでは、奴隷にも、快適な環境を与え、その分生産性を上げるという考え。その跡取り息子・ロランは、まだ頼りないけど、有能な人族奴隷たちが助けているという領地。この考えは珍しく、他領地では、人族は「労働力になるけど、基本食料」という考え。
そんなヴァルテック家では、平和と繁栄が保たれていたのですが、突然領主が死亡。ロランが当主ということに。これは近隣領の策略なのか?

「強いものこそ正義!」なディルフラム。領主夫妻の庇護によって、平和にゆったりとロランを育ていたのに、突然当主代行として領地を治めなければならないことに。当然近隣領から侵攻を受けます。というか、そもそもこの当主交代そのものが、近隣領の策略であることは、ほぼ確実。ロランだけだと、どうしようもなかったでしょうが、ヴァルテック家の人族奴隷たちによって、彼は立派な当主へと成長していくはず。そう、このシナリオは、ロランの成長物語になるはずだったんですが…どうしてそうなった? な展開になっています。まあTRPGには、ありがちな展開ですし、ロランのPCがとった行動も理解できるものなんですが…たぶんキャンペーン前半で、こんなことになって、いったいどうするんでしょうね? まあ秋田GMなので、仕方がないか。

前半は、ロランを中心として、ストーリーもさくさく進み、久しぶりにいいリプレイになりそうでした。ところが、後半のある事件を境にして、閉塞感が強くなり、なんとなく最近のSNE色が強くなってしまっています。もともとSNEは、シナリオ(GMの思惑)をあまり表に出さず、PCの自由度が高いリプレイだったのが、シナリオ重視のあまり、PCの行動を束縛してしまい、閉塞感が生まれることが多くなっています。まあ昔のように「剣と魔法の世界」という単純なものでなくなっているので、いろいろ仕方がないのでしょうが…
「ぞんざいず」のような名作が生まれてくることを期待しています。

★★
posted by あにあむ at 11:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ドラゴンブック