2016年10月24日

四億円当てた勇者ロトと俺は友達になってる(2)


著者:新木伸
出版社:スニーカー文庫
四億円当てた勇者ロトと俺は友達になってる(2)

ヒキニートなろととの共同生活(別名保護者)を始めたトレボー。ろとがロトで当てた4億円を節約しながら、まったりネトゲをする日々。最初の危機であるアパートの取り壊しは、ゲーム仲間のゾーマ、ワードナーに助けてもらい(ゾーマの会社で一棟買い)、ずっとまったりした日々が続くかと思っていた時、突然ろとままが訪ねてきます。その「ろと」を生んだはずの女性は、ろと以上にJSっぽく、そういうことするのは、絵面的にNGな感じ。っていうか、そもそも何歳なんだ? さらにまったりネトゲーについに「サービス終了のお知らせ」が。彼らの日常が続くことはある得るのか?

ろとままが登場します。大人な女性ではなく、ろと以上にJSっぽい女性。トレボーは、ろとままに「お兄ちゃん」と呼ばれうろたえたり。どう見ても、そういう経験なさそうな容姿ですが、なんと彼女曰く「そういった経験はない」と。ではろとはどうやって生まれた? 天才科学者であるろとままは、自らのコピーがあれば研究がはかどると考え、研究仲間から精子の提供を受け、人工授精したと。で、身体が出産に耐えられそうにないから、帝王切開でろとを生んだと。へー、ほー、はー。じゃあなぜろとをきちんと育てなかった。なぜネグレクトしていた? という問いにも答えはあり、さらにろと自身が気にしていないようなので、しぶしぶ怒りを収めるトレボー。

ろとままも加えて、また日常が戻りますが、今度は「サービス終了のお知らせ」が…どうしようもなく、トレボーは代わりのネトゲを探そうとしますが、時代は月額無料の課金制が主流。定額でまったり遊べるゲームは皆無な状態。そもそもろとは、ネトゲが続けたいのではく、トレボーと出会った今のネトゲを続けたいのであり…今回ばかりは手詰まりかと思えましたが、またもや。

まったりネトゲな日常が描かれる当作品。別にいつまででも続けられそうな作品でした。この作品が終わるとしたら、ろととトレボーが一般的な意味でひっついた時かな? と思っていたのですが、なるほどこういうイベントもあったんですね。

この作品は、ラノベにしては登場人物の年齢が高め。ろとも20歳は超えているようですし、ワードナーとゾーマは40歳前後。トレボーも20代後半のようですし、ラノベ主人公にしては珍しく「童貞」ではないようで、ワードナーとゾーマもそういう関係のようですし、ろとままも見かけはともかくママなんですし。
個人的には廃人(ゲーマー)が理解できないので、ろとの言動にいらつかされました。その分、作者の他4コマ小説に比べて読みづらいところがあったのは事実です。トレボーも世間知らなすぎるし、ゾーマの会社経営も常識からずれてしまっています。Win-Winな関係ってのは、わかるけど、会社買収はお金だけで解決しないことが多いんですけどね。

★★★☆
posted by あにあむ at 13:30| Comment(0) | TrackBack(0) | スニーカー文庫

ギャルこん!


著者:三門鉄狼
出版社:講談社ラノベ文庫
ギャルこん! ギャルと新婚生活することになった。

主人公は、高校の入学式を終えたところの圭太郎。その日から住むことになった寮に向かうと、「おかえりデース、ケータロー」と完璧なギャルに出迎えられます。真乃と名乗った彼女は、圭太郎のことをよく知っているみたいですが、圭太郎には記憶がない。しかも二人で新婚生活を送りたいといいだし、裸エプロンで料理したり、初夜だといって寝室にやってきたりと、圭太郎を動揺させるに十分な行動をとってきます。そんな圭太郎の状況を見て、それまでクール美少女を演じてきた幼馴染みの果音が、キャラ崩壊させて、ラブコメに参戦してきます。圭太郎は真乃のことを思い出せるのか?

記憶はないけれど、幼い頃に出会ったことがあるらしいギャル美少女。全面的な愛情を注いできます。彼女のことを知りたくなった圭太郎は、いろいろな方法で過去の記憶を探ろうとしますが、それがクラス内で波紋を呼ぶことになってしまい、本当のギャルと敵対していくことになります。

真乃も見た目はギャルっぽいのですが、中身はまったくギャルではなく、料理も完璧だったりします。長い間、海外で生活していたため、日本語が少しおかしいことと、愛情表現の仕方がおかしいこと以外は、ある意味普通の子。ただその見た目と外国育ちのフレンドリーさが、クラス内ヒエラルギーに影響を与えてしまいます。

一方、果音のほうは、まったく男性を寄せ付けないクールビューティ。中学の時に告白してきた男子に「レポート」を提出させ、その誤字脱字を添削して突き返したという伝説を持ちます。しかし、その実態は、圭太郎のことが大好きで、そのことに気づいてもらえるまで、男子が近寄らないようキャラを演じていたというかわいい女の子。真乃の登場で、一気にキャラ崩壊していますが、いままでよくボロ出さずにいましたね、この子。

圭太郎はギャル嫌い。その理由は、昔の仕打ちにあるのですが、なんか最近の主人公って、この手の経験がある率が高くなっていますね。まあ「xxが嫌い」という理由付けとして、一番簡単だからでしょうが、もう一ひねりして欲しかったなあ。

真乃の一途さもすばらしいのですが、なぜか応援したくなる果音。キャラを崩壊させてまで、圭太郎に気づいてもらいたいというけなげさが魅力ですね。ヒロインはもう一名中二病なのがいますが、そっちはどうでもいいや。

★★☆
posted by あにあむ at 11:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 講談社ラノベ文庫