2016年09月28日

今日から俺はロリのヒモ!


著者:暁雪
出版社:MF文庫
今日から俺はロリのヒモ!

主人公は、なんとなく漫画家を目指している天堂ハル。絵はうまいけど、ストーリーが独りよがりで、なかなかデビューできない。それでも担当編集者がついているという不思議。投資で自ら稼ぐ超金持ち美少女小学生・二条藤花がパトロンになってくれることに。なんでも彼女は、ハルの大ファンだそうで…って一冊も出版していない漫画家の大ファンとはこれいかに? ま、そこはネットなんですけどね。

設定にはいろいろ突っ込みどころ満載です。でも、それをしてしまうと、この危険なタイトルの作品を手に取った意味がなくなってしまいます。まあタイトルがすべてを語るタイプの作品なんですが。

ハルに出会った藤花は、おなかにサインをねだります。この時点でいろいろアウトになりそうな図柄ですね。そして自分の家に住まないかと提案。これにあっさり乗るあたり、ハルのクズ人間さがわかります。で、実際ハルはかなりクズでして、藤花の家に転がりこみ、藤花の財力に頼り切った自堕落な生活。まさにダメヒモの典型。
さらに、藤花の友人(当然小学生)である、ツインテ少女・千鶴(ツンデレ)、天然系ロリっ子・紗奈(中二病)も交えて、肩寄せ合ってゲーム三昧。アニメ鑑賞時は、誰かが膝の上。さらには漫画資料だといって、コスプレ合戦。それも暴走気味に女豹のポーズだとか、やり放題(挿絵では、ぱんつはいてないように見えるけど、いいのかな?) ハルは基本巨乳お姉さん大好きでろりではないため、このような状況で止まっています。もしロリだったら、もう出版できない作品になっていたでしょうね。なんせ藤花はハルを神格化していますから、ハルの言うがままになるでしょうし。

ハルはクズですが、まわりの少女たちは純粋に彼を応援しています。小五のヒモってのは、道義上どうなの? っていうのはありますが、まあ本人たちが楽しそうだからいいのかな。しかし、前半(というかほぼ全体)の主人公のクズぶりはひどいです。あまりにもひどくて途中で読むのやめようかと思ったくらい。ラストのほうでほんの少しだけ、いいところ見せていますが、遅いよ。やっぱクズだわ。

この作者さんって、こんな吹っ飛んだ話も書くんですね。最初に出会った作品がピュアなラブコメだったので、そのノリなのかと思っていた。ってタイトル見たら、そんな訳ないですよね。これでピュアなラブコメだったら、そのほうがびっくりだ。(あと、絵師さんもね)

★★★
タグ:★★★
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2016年09月27日

彼女はとても溶けやすい


著者:丸山英人
出版社:電撃文庫
彼女はとても溶けやすい

主人公は、久田深弥。生まれつき存在感が希薄で、家族にすらその存在を忘れ去られるという不幸な高校生。自動ドアのセンサにすら感知されることなく、椅子に座っていても椅子ごと動かされるという地味さ。一方ヒロインは、美少女で存在感抜群な、重栖かなた。彼女は、すぐにカッとなり、正体をなくしてしまう。他人に関わるのが嫌で、いつも親友・沖島文と一緒にいる。もうそれは百合と思われるほど。たとえ同じクラスにいても、接点がない二人を結んだのは、偶然彼女の秘密を知ってしまったから。そこから物語が動き出します。

「み、みら、見られ、見! 嘘、嘘よね!? ねえ!!」
かなたは、人より融点が低いらしく、体温が上昇すると極端に柔らかくなるという体質です。比喩という訳ではなく、本当に溶けてしまうようですね。深く考えたら負けですが、ありえないですね。一方深弥は、地味で存在感が希薄なため、そんな彼女の秘密を見てしまった時も、その体質に驚くより
「僕の名前を覚えてくれてた・・・・・・」
と感動しております。こちらも大概ですね。

かなたの危機を救ってきた文は、そんな深弥に対し、かなたの体質改善に協力して欲しいと持ちかけます。親が食事を作り忘れることは日常茶飯事。さっきまで一緒にいた友人に忘れ去られる、誕生日、退院した母親が病院に忘れていくなどなど悲惨な経験をしてきた深弥は、彼の名前を覚えていてくれたかなたの頼みを断ることはできませんでした。

まずは文の提案により、かなたと深弥はデートをすることに。その待ち合わせで、人混みの中から深弥を見つけてくれたかなた。今まで認識してもらえなかった彼にとって、彼女の存在感はどんどん大きくなり、それが好意に変わっていくのは当然の推移ですね。

その後も3人(時には二人)で体質改善を目指し、途中なんども危機を迎えながらも、深弥の頑張りによって回避していき、さらに二人の中は近くなって。そのままハッピーエンドかと思いきや、深弥にもどうしようもないピンチが訪れ、二人の関係性に大きな変化が訪れます。

後半のラブコメパートは、結構面白かったです。しかしかなたが「溶ける」という設定が生かし切れていないですね。そのためラストが中途半端になっています。駆け足すぎて、それまでの伏線がなくなっています。それが残念な作品ですね。

★★
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アリアンロッド2E・リプレイ・フォーリナーズ オレたちが異世界トリップして、エリンで無双する?


著者:大畑顕/F.E.A.R.
出版社:ドラゴンブック
アリアンロッド2E・リプレイ・フォーリナーズ オレたちが異世界トリップして、エリンで無双する?

今回のGMはO畑さん。って今までF.E.A.R.名義のリプレイを書かれたことなかったんですね。ちょっと驚きました。まあベンネットなどO畑さんのキャラは、斜めの方向に突き抜けた面白さがありますから、プレイヤーとしてのほうが需要があったのかな?

今回は、ストレンジャーガイドの新クラスや新データを用いたリプレイになっています。4人のキャラが全員地球人という偏った設定。

ヒロイン・ラヴィニア(きくたけさん)は、エルーラン王国リベンジ伯爵令嬢。そう本来であれば、お嬢様。しかし中年サラリーマンだった記憶を持つ彼女は、権力を握るべく暗躍しており「毒と炎の悪役令嬢」と呼ばれるようになります。その努力が実るかと思われた時、ダイヤモンドプリンセスによってすべての計画が崩れ去ります。その上、島流し。でも彼女はくじけず開拓村しかない南の島で起死回生のチャンスをうかがいます。

仲間となったのは、魔剣に宿った魂・五十嵐鉄也(かわたなさん)、ポメ郎(濱田さん)、近未来からやってきたサイボーグサラリーマン・サイバーゼロ(社長)という地球からの転生者たち。鉄也は幼なじみの少女を花園へ連れて行くと約束した元ラガーマン(今となっては、双子の兄が連れて行っているんだろうけどってね)。それがシナリオの役にたったのかはわからない設定ではあります。

パーティが行ったのは、まずは水と食料の確保。そうその島では、水にすら苦労する生活をしていたのでした。ラヴィニアたちは転生前の知識も使い、少しずつ住みやすい島に変えていきます。最後に笑うのは悪役令嬢か? それとも…

O畑さんがGMされると、シナリオ全体に三下臭が漂うんですね。さらに美少女なはずなのに、そう思わせないキャラ。まあ今回声優さんプレイヤーも不在だし、仕方ないのかもしれませんがね。ラヴィニアがどれだけ頑張っても、所詮中の人はおっさん。そのギャップがねえ。

★★★
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2016年09月15日

薪割りスローライフをはじめますか?(はい/いいえ)


著者:新木伸
出版社:スニーカー文庫
薪割りスローライフをはじめますか?(はい/いいえ)

小説家になろうからの文庫本化作品。掲載時は、Twitterでの投票により物語が分岐するという形態だったようです。
主人公は、別世界で魔王と闘い、相打ちになって死亡した模様。今までの行いがよかったので、勇者はいやで「普通の生活がしたい」という希望が聞き入れられ、転生したようです。でもいきなり5歳って?

「……ここはどこ? ぼくはだれ?」
辺境の村にぽつんと立ってた"ぼく"は、村長さんから薪割りの仕事をもらった。
試しに薪を、割ってみますか? [はい/いいえ]
→[はい]ぱっかん。ぱっかん。オバちゃんたち、村人みんなに喜ばれて、またぱっかん。
てなスローライフが始まります。いろいろ突っ込みたいところではありますね。5歳でいきなり薪割りできるのかい? と。まあそこは、転生するときに前世の能力がついたままだったのでしょう。

で、この村で最初に出会った同い年の男の子、マイケルの案内で、同い年(一部お姉さん)の女の子たちと出会っていきます。その出会いには感動的なものはなく、二言三言会話(って主人公は、基本はい/いいえしか言わない)するだけで、女の子たちは主人公に好感度Upというチートなことになっています。キサラはテンプレなツンデレ状態だし、べた惚れな女の子もいたりして。でも主人公は、朴念仁。なのでなんの進歩もない。

マイケルは、もう見事な男の子で、女の子のぱんつを見るのが大好き。二言目には「おしり触らせて」とエロガキ一直線。まあじめじめしていないから、女の子たちも受け入れているんでしょうね。でもマイケルは爆発しなさい。

Twitterでの投票を元に「はい/いいえ」で分岐していくということですが、最後に出ているNG選択(本編と逆を選んだ場合)を読んでも、結局は同じ状況になっています。そういう意味では、あまり自由度はないのかな?大惨事になるかもしれませんが、もっと選択によってストーリーが変わるほうが面白いですね。

★★★☆
posted by あにあむ at 11:41| Comment(0) | TrackBack(0) | スニーカー文庫

姉と妹の下着事情。(3)


著者:柚本悠斗
出版社:GA文庫
姉と妹の下着事情。(3)

最終巻。やはり3巻の壁は越えられなかったか。
羽織から「どうか、私の胸を触ってください」と告白をうけた終業式から数日、彰人はその言葉に応えられないまま夏休みを過ごしています。そんな時、突然姉の瑞穂に連れられ服部姉妹と一緒に軽井沢に行くことに。旅の目的は、姉の会社で検討している新企画のプレゼン用の写真を撮影すること。七緒は彰人と羽織の間のわずかな距離感に気づき、二人のために立ち上がります。彰人が出した結論は…

人の心がわからない彰人が、好意を寄せてもらうということの意味に気づき、そして自分としては、その好意にどう向き合うべきなのかを考え出していたので、今回の旅行はいろんな意味でいい機会になっています。それを彰人が生かすことができるのか。でも彰人の周りって、いい人ばかりですよね。瑞穂も彰人のこと思って行動していますし、まわりの女の子たちもそう。暴走しながらも、実は彰人の幸せを一番に考えているようです。

今回3巻の壁があったためか、かなり駆け足になっています。ページ数も減っており、それぞれのキャラとの関係性がすごく中途半端なまま終わっているところが多いです。もう少しじっくりとらえて欲しかったですね。

実は、一番彰人が選ぶべきは、服部姉妹やリサではなく、ポメ子なんじゃないでしょうか? 彰人はポメ子の裸みても、なんとも思わないし、ポメ子も彰人に見られても平気みたいですが、その意味が彰人とポメ子で違うような。彰人はポメ子を自分に懐いている子犬のように見ていますが、ポメ子は彰人のことを「主人」としてではなく、一番信頼できる異性として見ているのではないかなあ。だから安心して寝顔見せられるし、裸見られても気にせずいられる。いや、彰人がピンチに陥った時のポメ子の対応見ていたらね。

面白い作品だっただけに残念です。次回作ではもう少しうまくエンディングを迎えて欲しいですね。

★★★☆
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2016年09月12日

異世界支配のスキルテイカー(4)


著者:柑橘ゆすら
出版社:講談社ラノベ文庫
異世界支配のスキルテイカー(4)

ハーレム構築で忘れておりましたが、悠斗の本来の目的は「元の世界に帰ること」今回、その方法にたどり着いております。でもそれを使えるのは一人のみ…ということで、冒険は継続することに。というか、そんなあっさりしたものでいいのか? なんの葛藤もなくていいのか?

ダンジョン攻略クエストを達成したことによって、一躍有名人となった悠斗は猫耳美少女ルナと出会います。彼女に請われて久しぶりにケットシーの村へ向かった悠斗ですが、そこでは史上最悪のネームドモンスターが待ち受けており…ついでに現地妻となる村長も待ち受けており。この作品の中では最年長な20代のお姉様。大人の色気と余裕をみせて悠斗に迫りますが、実は処女。そういった経験はまったくなく、気がついたら悠斗に食われていました。はい、ついに悠斗が最後までコトをいたしております。なんかある意味一番ノーマルな関係だなあ。それ以外はいろいろアブノーマルなもので。ルナは男嫌いらしく、リリナ大好きな百合娘。もともとそういった関係だったようです。

ラストには、ある意味最怖の敵である「悠斗の妹」も登場しており、ハーレム化がどんどん進んでいます。スピカたちを虐めることで精神的に満足し、村長で肉体的にも満足する。もう異世界満喫しすぎな悠斗。さらにリアルロリなサーニャにも手を出しそうな感じだったりして、守備範囲がどんどん広くなってきています。

というか、本来の目的がどこかに消えてしまっていませんか? 大丈夫ですか? 違う方向に行こうとしていませんか?

★★★
posted by あにあむ at 10:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 講談社ラノベ文庫

異世界支配のスキルテイカー(3)


著者:柑橘ゆすら
出版社:講談社ラノベ文庫
異世界支配のスキルテイカー(3)

主人公は、異世界ライフを楽しむ悠斗(変態)。スピカ、シルフィアという美少女二人に加えて、ケットシー(猫耳姉妹)のリリナ・サーニャも奴隷としてハーレムを着々と構築しています。彼には異世界に召喚された時、倒した相手のスキルを奪うことができるという能力を得、しかもすべての運動・武術を取り入れたという武術の達人でもあります。つまり無双ができるんですね。奴隷といっても主従関係を明確にするだけの意味で、実際には仲間といった感じなんですが、そこは悠斗(変態)得たスキルをスカートめくりや触手プレイに利用して…結局は性の奴隷にしている状態。

今回は、ダンジョン攻略クエストを受注することになりますが、そのダンジョンで悠斗は女子高生の姿をした魔族の少女・ベルゼバブに出会います。って最近ベルちゃん、こんなのばかりですね。なんか魔族だということを忘れてしまいそうです。偶然ベルゼバブを助けたことにより、彼女に一目惚れされてしまいます。ということで、魔族にまでその魔の手を伸ばす悠斗。変態に磨きがかかってきました。

なんか悠斗は、自分の性欲を満たすために強くなろうとしているとしか思えない状態になってきました。このままいくと100人ハーレムまでさほど時間がかからないのかもしれませんね。

★★★
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2016年09月09日

押し入れの中のダンジョンクラフト


著者:からて
出版社:MF文庫
押し入れの中のダンジョンクラフト ‐幸福で不幸で幸福な兄妹‐

タイトルと表紙を見て購入しました。MF文庫お得意のラブコメだと思って…

主人公は、高校生の椎名透。幼い頃事故で妹と死に別れ、なぜか死体が消失したこともあり、その死を受け入れることができないまま生活していました。ところが、ある日寮の自室の押し入れを開けたところ、そこにはまるでゲームのような広大なダンジョンが広がっていました。導かれるまま、その中心にある大きな樹の下にたどり着くと、そこには死んだはずの妹・あーちゃんが眠っています。普通なら夢と思うシチュエーションですが、妹の死を受け入れられず心が死んでいる透にとっては、この世界こそが現実。その日から、あーちゃんとともに、ダンジョンの成長を見守ることになります。「あーちゃん、ただいま」「おかえり、おにいちゃん」 死んだはずの妹との切ない物語です。

ダンジョンにいるモンスターは、基本あーちゃんが想像したもの。そうダンジョン内の生活はふわふわした暖かいものでした。「あーちゃんがいる」それだけですべてが幸せに思える透。でも現実世界から見れば、それは単なる逃避にしか思えず…ずっと透のことを気にかけている幼なじみも、透が元気になったことは素直にうれしいものの、その裏にある言動に危うさを感じます。そんな生活が続く中、ダンジョンに本当の敵が攻め込んできて…二人は世界を守ることができるのか?

読者には、あーちゃんが「死んでいる」ことが最初から明かされています。それは透とあーちゃんが、いつか再び別れなければならない、もしくは透と幼なじみが別れなければならないことを暗示しています。これがつらいですね。切なくなってきます。さらにあーちゃんが創造するモンスターの武器は、お菓子の味がするというのも切ない。彼らが幼い頃両親がいなくなり、廃棄弁当を二人で分け合いながら生活していた時期があることが明かされているので切なさが…

最後まで切なさがあり、でももっと暖かいものが流れている良作です。

★★★★☆
タグ:★★★★☆
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2016年09月07日

お前を、祝ってやろうか!?(1)


著者:御守いちる
出版社:講談社ラノベ文庫
お前を、祝ってやろうか!?(1) ラッキースケベの呪いを解いてくれ!

主人公は、小学校の頃からラッキースケベばかり体験してきた。転けると、女の子のスカートに突っ込む、手を振れば下着をはぎ取る…コメディ世界ではまさに「ラッキー」ですが、実際に自分の身に降りかかると、ラッキーではなくアンラッキーな呪いとなります。そりゃ、周りからすれば、常時セクハラかますやつですからねえ。主人公も小学校時代は、笑って済ませたものが中学あたりからしゃれにならなくなり、女子生徒からは汚いもの扱いされるように…

そんな主人公が突然、銀髪の魔女に口の中へ銃口を突っ込まれる…不幸きわまれり…その魔女クロエは「ラッキースケベの呪い……アホらしいけど、Aランクの呪いよ。私の“試験”を手伝うなら呪いを解いてあげる」と持ちかける。彼女の試験は、呪われた生徒を探し出し回収するというものなんですが、当然この申し出を断ることはできません。学校で目立たずに活動できるよう「クラブ活動」という体をとることになるのですが、少々強引ですね。

いろいろ不条理なことがおこるのですが、説明がまったくなく、ストーリー展開が早すぎてついていけない。冒頭でラッキースケベによりスカートに突っ込んでしまった少女が、突然幼なじみになったり、幼なじみがいきなり妹になったりとヒロインが多過ぎ。また、主人公だけに聞こえる「謎の声」が謎のまま。意味あったんだろうか? たぶん、タイムボカンシリーズの「説明しよう」を取り入れたのでしょうが、唐突すぎて意味がわからない。

コメディ部分は面白いし、キャラも魅力的なんですが、すべてを一冊に詰め込みすぎて消化不良になってしまっています。もう少し文章がこなれてきたら、面白い作品を生み出してもらえそうな魅力も秘めています。

★★★
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2016年09月02日

迫害不屈の聖剣錬師(2)


著者:天羽伊吹清
出版社:電撃文庫
迫害不屈の聖剣錬師(2)

鬼道に落ちた敵を捕縛する活動を行っていたジュダスは、勢い余ってスランプに悩む天才少女・アシュリーが聖錬中の部屋に飛び込んでしまい、彼女のあられもない姿を見ることになります。アシュリーは、7歳頃に聖錬ができるようになった天才。ところが1年ほど前から聖錬に失敗するようになります。それまでが天才少女としてもてはやされていた分、他人からいじめの対象になっています。
アシュリーも当然聖錬中は性的快感を得るわけで、ジュダスに見られたのはそういう姿。しかもほぼ全裸(ショーツのみ) 彼女がジュダスに対して告げた代償は「八紘聖戦」のデュオ部門のパートナーになること。ジュダスは、出自からデュオでの参加はあきらめていたので、即了承します。まあこれが、トワたちにとって驚異となるのですが、当然ジュダスは気がついておりません。

デュオでの練習を始めるジュダスとアシュリーですが、アシュリーは体格にも恵まれず(12歳だし)持久力もない。さらに剣技も極めていないということで、どうしてもジュダスの足手まといにしかなりません。それを苦にするアシュリー。せめて聖錬ができればという悩みを打ち明けます。ジュダスは、そんな彼女に対して、アシュリーが聖錬できなくなった原因を告げます。それは、彼女が初潮を迎えたから…ジュダスの母親はジュダスを身ごもったことにより、聖錬できなくなった。それと同様、子供から大人へ身体が作り替えられることにより、聖錬できなくなったということです。で、ジュダスは、彼女の聖門に直接手を突っ込み、そのゆがみを直すという大技を使います。聖錬は性的快感を得る…なのでこの行為も性的快感が強いようで、アシュリーにとっては、初めての経験だったようです。ジュダスは代償として腕に大やけどを負うのですが、それがアシュリーにとって、さらに「頑張らねば」という気持ちにさせます。
そんな中、偶然街でそれと知らず「禁忌の聖錬術「鬼道」に触れてしまい…鬼道を用いるとマキナ化してしまう。ジュダスはどうするのか…

前巻では、エロコメ部分が強調されていて作品ですが、今回は哀しいエピソードが描かれています。それがストーリーに幅を持たせてくれており、単なるエロコメから一歩進んだストーリーを楽しむことができました。

★★★☆
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魔王なオレと不死姫の指輪(3)


著者:柑橘ゆすら
出版社:HJ文庫
魔王なオレと不死姫の指輪(3)

今回の舞台は魔界です。
音信不通だった母親から豪華客船クルーズの招待券が届きます。受け取った千春は、大喜びでゾンミや杏子たちとお出かけ。ところが案内役の美人メイド・リリスに連れて行かれた先は魔界… 普通なら怯えるところなんでしょうが、そこは普通の人ではないメンバー。魔界になじんで、魔界リゾートを楽しみます。特に千春は魔界料理も口に合うようで、まったく苦にしません。そんな中、リリスから千春に衝撃の事実が告げられます。

今回も愛美は暴走しています。一部を切り取るとラブコメというのも続いています。でも、全体的には心の奥底を不快にさせるストーリーであることは変わっていません。すでに5巻まで購入しているので、読まなければならないのですが、心に余裕があるときに読まないと、力つきそう…

今回、千春の宿した真の魔王の力が覚醒しますが、その課程もどうもね。いやストーリーだけを切り出すと、よくある物語なんですが、この作者さんの手にかかるとなぜか、サイコホラーじみた仕上がりになります。前回感想でも書きましたが、たぶん登場人物の心が壊れていることが怖い原因なのでしょうね。完全なる狂気であれば、それは物語の中と割り切れるのですが、一見普通に生活しているにもかかわらず、実は心が壊れている…それがざわつきの正体なんだと思います。

タグ: 不死姫
posted by あにあむ at 08:31| Comment(0) | TrackBack(0) | HJ文庫