
著者:望月唯一
出版社:講談社ラノベ文庫
電波な女神のいる日常(3)
夏祭りでのセレナの演奏を、超一流アイドル・星庭天音が聴き、彼女のバックミュージシャンとして、ライブステージに立ってくれという依頼が入ります。プロミュージシャンと繋がりを持つことは、布教活動にもプラスになるだろうと考えOKするセレナと智希。ところが、自由奔放な天音に智希が振り回されることになり、さらに天音もセレナと同じ魅了の力を持つことに気がつき……
今回は、セレナがアイドルのバックミュージシャンをするのがメインイベントとなります。セレナは神様であるが故、楽器演奏に長けており、そのピアノの腕に天音が惚れ込んだということなのですが、もともと専属バックバンドがいる状況でよく本人の希望が通ったなと少々不思議ではあります。バックバンドメンバーは、最初は当然反対し、オーディションという形で納得(というか、逆に先生とあがめるようになったみたいですが)しています。その間智希は、天音の付き人をさせられることになり、彼女に振り回されています。そのため、セレナと過ごす時間が少なくなり、わかりやすく焼きもちを焼くセレナ。どうも天音も智希に惹かれていっているようです。順風満帆に準備が進むと思っていたのですが、天音がセレナの弾くバイオリンを聴いたことにより、アクシデントが…天音は、以前はバイオリニストを目指しており、コンクールでも6位をとった腕前。でもある時、自分の才能に限界を感じ、夢をあきらめた経緯があり、セレナの完璧な演奏を聴いて、すべての面での才能の差を感じてしまったようです。折れてしまった天音の心を立ち直らせることは、出来るのか?
音楽(それもクラシック系)を扱うと、ひっかかる部分が多くなってしまいます。今回もバイオリン始めた時期が遅すぎるなと。コンクール6位クラスであれば、ソリストは無理というのは、もっと早い時期で理解出来ているだろうなと。まあいろいろありますが、それはおいておきましょう。
このシリーズ、これが最終巻のようですね。もう少し続くと思っていたので残念です。もっと甘々ラブコメ続けて欲しかった。
★★★