2016年05月31日

さすがです勇者さま!(2)


著者:あさのハジメ
出版社:講談社ラノベ文庫
さすがです勇者さま!(2)

勇者としてして異世界に召喚された悠理。ところがその世界は、とっくに平和になっていた…規格外の勇者の力をもてあましながら、魔王・シルヴィアや、悠理同様聖痕のある「勇者のパーティ」にいるべき、魔術師・ルチア、エヴァといった美少女達に囲まれ、普通の学園生活を求めて奔走する悠理。しかし、勇者の力を暴走させてしまい、寮の部屋を半壊させてしまいます。これを機に「勇者仕様」に改装することになり、悠理の寝場所がなくなってしまいます。そんな時、ルチアがアタシのとこに泊めてあげようかって言ってるのっ。泊まるところがないんでしょ?だったら…」と言い出します。美少女と同じ部屋で寝泊まり? なんかラッキーな状況ではありますが、ヘタれ悠理なら断わ…らないだと。ただまわりに誤解されないようルチアが言った「弟子入りした」はさらに波紋を呼ぶことに。特にエヴァが反応し、彼女も弟子入りし、一緒に住むことに。ひとつの部屋に美少女二人と生活することになった悠理は?

今回はルチア回でした。彼女が悠理を泊めたのは、ラブコメ的な下心もあるのでしょうが、それよりも悠理に頼みたいことがあったというほうが大きかったようです。彼女の頼みは「エヴァと仲良くなりたい」前回の二人の関係からすると、そんな言葉が出てくるとは思えないのですが、そこには「ある理由」があり…

シルヴィアの女の子らしさも可愛かったですが、ルチアもツンデレ的可愛さがありますね。沈着冷静と思われていたエヴァも、照れることはあるようで、その場合返事が「肯定」ではない「ぽじてぃぶ…」とかわいらしくなるようです。

少しずつ物語も動き出したようです。それぞれが抱える想い。一人では超えられないもの、自分で超えるしかないもの、いろんな壁が立ちはだかり、それでも彼らは一歩ずつ前へ進んでいます。ラブコメ的視点でも、一歩ずつ。いまのところ誰がリードしているのか、よくわかならない状況です。3人の誰にもチャンスがありそう。それとも、強敵が現れてしまうのか?

★★★☆
posted by あにあむ at 08:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 講談社ラノベ文庫

2016年05月28日

メタリックガーディアンRPGリプレイエグゼクス 黙示録の勇者、誕生!


著者:林啓太/F.E.A.R.
出版社:ドラゴンブック
メタリックガーディアンRPGリプレイエグゼクス 黙示録の勇者、誕生!

ロボットバトルRPGのブラッシュアップ版。新たな大戦「第三次世界大戦」が勃発した世界が舞台。そんな動乱とは縁遠い地方都市・命乃町に住む小学生・轟タイガ、神田結たいは、平和な日々をすごしていた。しかし二つの流星が落ちてきた時、日常は失われた。轟タイガは死に、そして戦士・勇者エクスタイガーとして覚醒する。

メタルガーディアンのゲームデザイナー自らが執筆・イラストを担当するリプレイとなっています。TVでのロボットアニメがベースになっているのかな? 全5話で構成されており、展開が非常に早いのが特徴となっています。闘いに巻き込まれて死に、ヒーローによって生命を分け与えられ、ヒーローになる。ウルトラマンの時代からのお約束を踏襲しています。

ロボット大戦に、タイガと結たち小学生の淡い恋模様も描かれており、それがしっかりリプレイに反映されているのはF.E.A.R.らしいですね。各プレイヤーによってPCに生命が吹き込まれているので、盛り上がります。

残念なのは、5話分を押し込めたこと。実際のプレイ時間も短かかったようですが、ストーリーを進めたいがため、一本道シナリオになっています。判定によって、シナリオに影響が出そうな部分がまったくない。さらに戦闘シーンは、ロボット大戦というジャンルが好きな人以外には盛り上がらないですね。ヒーローがピンチになる→さらに合体→必殺技で勝つという流れになっているのですが「なら最初からその形態で戦えよ」という疑問に応えるものはありませんでした。

またタイガが、ヒーローになることを受け入れることに対して逡巡がなさ過ぎたり(選択肢がなかったとはいえ)、短くしたことによる弊害がいろいろ…

せっかくリプレイなんだから、もう少し「運」や「プレイヤーの選択」が生かせるシナリオになっていたらよかったんですけどね。演出過多で楽しむことが出来ませんでした。

★☆
posted by あにあむ at 11:22| Comment(0) | TrackBack(0) | ドラゴンブック

2016年05月25日

一刀両断のアンバー・キス(2)


著者:三萩せんや
出版社:GA文庫
一刀両断のアンバー・キス(2)

秘鍵使いの高校生・居抜が主人公。前巻で、庫巫女でもあり妹(血は繋がっているが、実妹ではない)でもある中学生の双子姉妹と高校生の琥珀と4人での同居生活が始まっています。庫巫女は秘鍵使いに「選ばれる」ことが誉れであるため、当然のごとく居抜に迫ることになり…居抜は古風な考えであるがゆえ、ポップに受け入れることは出来ず…ってそれやったら、別ジャンルになりますね。

今回は、冒頭で双子姉妹が居抜の寝起きを襲います。今までも直接・間接に居抜に迫っていた二人ですが、どうも今回は若干変。「苦しいんです…お兄さまが好きすぎて燃え尽きてしまいそう」「兄さま、えっちなこと、しよ?」と発情。というか、読者には丸わかりなんですが、なぜか居抜は気がつかないし、琥珀も気づかない。この時すでに、双子の身には異変が起こっていたんですけどねえ。しかしながら、その後もところ構わず悶え、まとわりつく姿にさすがに「闇」の気配を感じ、母・すずに預けることになります。

ところが、このことにより「居抜と二人きり」になった琥珀が暴走。姉妹の発情に影響を受けたのか「…こ、今夜しかない!」と思い込む始末。避妊具まで準備して夜を迎える琥珀。二人はどうなるのか?

今回は、緋色と青生の突然の「発情」とクリスマスがテーマになっています。聖夜が性夜にというベタな展開ですね。もちろん本筋である敵との戦いもあるのですが、あまり重視されていないような気がします。そう、前巻ではエロ成分とメインストーリーのバランスがしっかりしていたのですが、今回はストーリー性よりもエロ! という感じになっています。そのため、解錠シーンも、前巻より長く、かつ執拗な描写になっていますし、それ以外のシーンでもそう。よくあるパターンですが、レーベルを間違っているというか、エロければ読者が喜ぶと思い込んでいるというか…

シリーズは、今回で完結したようです。というか打ち切りかなあ。せっかく興味深い設定だったのに残念です。
★☆
posted by あにあむ at 12:21| Comment(0) | TrackBack(0) | GA文庫

2016年05月23日

異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術(3)


著者:むらさきゆきや
出版社:講談社ラノベ文庫
異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術(3)

MMORPGクロスレヴェリにそっくりの異世界へ召喚されたディアブロこと坂本拓真。PCとして所有していた魔法反射の能力のため、レムとシェラと奴隷契約を結ぶことになる。本来は、二人が拓真を召喚し、隷従させようとしたのだが、逆になってしまっということ。
PCのチートな能力と、ゲーム世界で培った「魔王ロールプレイ」により、魔王というより世界を護る活躍をしています。
今回は、魔族エデルガルトが「レムの中に封じられている魔王クレブスクルムを復活させる協力をしないか」と持ちかけてきます。以前レムの中の魔王を取り除くと約束してことと、魔王ロールプレイのせいで、魔族の提案に乗ることに。「魔王クレブスクルムを復活され、この俺が倒す!」と…

ということで、今回はクロスレヴェリの魔王の復活にまつわるお話になっています。結果がどうだったかを書いてしまうと、ネタバレになるので、そちらには触れず、ということで物語の後半にも触れることなく感想をば。

前巻ではエルフの王女・シェラが物語の中心でしたが、今回は豹人族・レムが物語の中心。誰にでも優しい拓真の本質により、魔王なんだか勇者なんだか分からなくなってきたディアブロですが、相変わらず偉そうなロープレを続けています。もっとも、周りに生暖かく見守られるようになってきている気がしないでもないです。

最近、魔法を用いて体内にある「なにか」を取り出す時は、性的快感を得るというのがデフォルトなんでしょうか? なんか似たような話が多く、どれがどれだか…今回もレムが性的快感を得たようです。まあ「死にそうな苦しみ」を描いても、あまりうれしいものではないでしょうし、かといってなにか「苦しそう」なシーンにするために、一番手っ取り早しのかも知れませんね。

ストーリーの特徴が消えてきています。他作品と「違う」ところを探すのが難しくなってきており、正直読むのが辛くなってきたかな。相変わらず物語が複雑というのも欠点ですね。

★★
posted by あにあむ at 11:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 講談社ラノベ文庫

2016年05月20日

妹さえいればいい。(4)


著者:平坂読
出版社:ガガガ文庫
妹さえいればいい。(4)

『妹のすべて』のアニメ化が決定し、さらにはコミック化も決まり絶好調の羽島伊月。コミカライズ担当に選ばれたのは、新人マンガ家・三国山蚕。彼女は、原作を愛しており、作画力もネーム力も完璧。それゆえ満場一致で決まったのですが、実はとんでもない秘密があり…結果、可児那由多や白川京まで巻き込んでの騒動となっていきます。相変わらず、一部を除き「弟」で通している千尋。いったいいつになったら、伊月は本当のことに気がつくのだ!

前回、作家仲間である春斗の作品がアニメ化されたものの、いろいろな巡り合わせから、どうしようもなく不出来なものになってしまい、メディアミックスを単純に喜べない現実に気がついています。そんな中、伊月の作品がアニメ化されることに。担当編集者は、今回のアニメ化が、最初から「妹のすべて」を対象とした企画ではなく、別作品の企画として動き出したものの、原作が突然人気を落としたため、同じ「ラブコメ」ということで、白羽の矢がたったものだということを打ち明けます。そのため、すでに「xx制作委員会」も出来ており、スタッフも決定している状況。つまり原作者の要望が「ほぼ通らない」環境であり、それでも「アニメ化に承諾するか」迫ります。

確かにスタッフが「原作を知らない」ということは多いようですね。今回何度も出てきている「原作レイプ」のように、原作のテーマすら替えてしまう場合もあるようで。コミカライズも同じ。というか、コミカライズされた作品って、原作のよさを消していることが多いように感じます。文章と絵というのは、相性が悪いのかな?

それはさておき、今回登場した三国山蚕。いままで登場したクリエイター達も大概「変」でしたが、彼女は、他を寄せ付けないほど変、いや変態ですね。見た目は清楚な女子大生ということですが…趣味趣向が偏っているのはいいとして、彼女の場合は現実と創造の世界が混在してしまっているんですよね。いやそのカチューシャはおかしいだろ! さらにテクニシャンなようで…

ラブコメとしては、さらに伊月と那由多の距離が近づいているようです。伊月がプライドを捨てられるか(そうすると伊月のよさも消えるかも知れないけど)爆発的な人気が出れば、そのままゴールインしそうですね。まあ那由多も、かなりヘタレなんで、現実にそのような状況になったらどうか…今回も伊月へのプレゼントに自らの裸体(や、あんなことをしている姿)を自撮したデータを渡そうとしましたが、伊月が開き直って強気に出たら、もうヘタレる、ヘタレる…その後、一人反省会と一人えっちしているようですが…

さらに前巻では、ひそかに一人えっちしている描写をされてしまった京は、今回はレズ3Pに巻き込まれたりして、というかこの人、一番ノリがいいのかも知れない。

果たして、伊月は順風満帆に作家生活を送っていくのでしょうか? 千尋の存在がキーになることは間違いないですけどね。

今回も、TRPGリプレイが挟まっています。これいらないんじゃないかなあ。ストーリーを分断してしまっていて、そこで一度冷めてしまうんですよね。いや正直出来のいいシナリオとは思えないので余計にね。

★★★
posted by あにあむ at 15:58| Comment(0) | TrackBack(0) | ガガガ文庫

2016年05月18日

天使の3P!x7


著者:蒼山サグ
出版社:電撃文庫
天使の3P!x7

だから、短編集は連番に入れないでと…いや短編集が嫌いな訳ではなく、むしろ好きなんですが、本編と巻数を同じにするのはやめてほしい。そうでなくとも記憶が曖昧なのに…
ということで、今回は短編集です。で、この手の作品のお約束として、本編よりもお色気がUpしています。というか、響さんや。全編でOutでしょう。もう申し開きできませんよ。
・ライブを盛り上げるため、ユナさんの店でリトルウィングの少女たちがコスプレ
 いや、最初はステージアートの話だったはずなのですが、どこからかおかしくなってきて、ついにはとある人の、隠された性癖が目覚めかけたし…

・ストレッチ
 練習の合間に行う、普通のストレッチのはずがなぜ? 「わ…にゃ、もっと響さんとしたいです」 さらには桜花もミイラ取りがミイラになり…確かに「奥まで挿れるぞ」とかねえ…

・桜花とパン屋でバイト
 普通にバイトするはずがなぜ? ってかパン屋のオーナーさん、いい趣味してるわ。着ぐるみ内で「だいしゅきホールド」だと…なんか、そんな18禁マンガが登場しそうだな、おい。

・もふもふ&ぱふぱふ
 ……人間、こんな簡単に壊れるんですね。確かにもふもふには、逆らいがたいものがありますけどね。くるみは、狙ってやってるのか? もふもふ依存+妹依存 そりゃ人生終わっているな。裸見られるの嫌なんだ、今更と思ったが「こんなところで」ということで、場所の問題でした。なんか納得。

・貫井家の大掃除と母娘対決
 年末大掃除。なにごともなく終わるわけもなく。お風呂掃除を裸で行おうとしたくるみ。確かに挿絵状態が裸とすると危険すぎますね。さらにここから斜め上の展開が…くるみのぱんつ断捨離! その判定係が響。白色は「いろいろ見る必要があるから」難易度が高い…っていろいろってなんだ! いろいろって! 書けないこと多すぎだろ。
で、なぜか断捨離を妹の部屋のベッド上で行っているところを、帰宅した父親に見られ、その後母親に見られ…普通なら家族会議になりそうなところ、母親の斜め上の言動「自分のぱんつ断捨離もやって!」「響の前では、いつまでも一人の女としていたい」…えーと。それにくるみも対抗し…結局料理(カレー対決)へ発展…
うーん、こんな両親や妹がいて、なぜ響は引きこもりだったんだろう…というか、無茶苦茶対人能力高いよね(対象がロリという話もあるが)

うん、すべてで響はOutでした。

★★★★
posted by あにあむ at 12:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 電撃文庫

2016年05月17日

SE-Xふぁいる シーズン2 斎条東高校「超常現象☆探求部」の秘密


五十嵐雄策
著者:五十嵐 雄策
出版社:電撃文庫
SE-Xふぁいる シーズン2 斎条東高校「超常現象☆探求部」の秘密

主人公・護田映一朗は、青春イベント一杯の生活を夢見て高校へ入学したはずなのに、超常現象を解明する謎の部活に追われています。とはいえ、部長の白羽根さんをはじめ、超常現象☆探求部に集まるのは、美少女そろい。しかも全員が護田に好意を抱いているようで、これってどう考えてもリア充だよね。爆発しろ!

今回は、さらにリア充なイベントが盛りだくさん。まずは、夏休みに伊豆の旅館で座敷童子探し。旅館の部屋は部員全員同じ。ということで、女子ばかりの中に護田一人が一緒に寝るという…美少女たちのほっこり風呂上がりを堪能したりして。夏休みといえば、花火・祭り・浴衣!ということで、こちらも美少女たちに囲まれ夜店を堪能。さらに鈴緒(しかもかぶりものなしVer)と二人きりにしっとり花火を楽しみ… 最後は鈴緒のおうち訪問。もうね、これはまっすぐいくしかないんじゃないかな?鈴緒も
「モルダくん……こ、これからわたしと……お、お付き合いしてくれませんか……っ……?」
と言っていることだし。って違うか。

非常に可愛いけど、かぶり物によって別人格になる鈴緒。今回は宇宙人絡みの謎ではないということで、ぬらりひょんのぬーちゃんが登場しています。って、日本妖怪のボスさんではないですか? そのぬーちゃんが、顔を赤らめて(どうやって?)もじもじする姿…シュールだ。なぜ鈴緒がこうなったのか? 鈴緒の過去も少しだけ明らかになって…

今回もSE-Xふぁいるは発動しました。なんか屋外が多いですね。作者の趣味なのかな(げふんげふん)
★★★★
posted by あにあむ at 11:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 電撃文庫

ヴァルハラの晩ご飯 〜イノシシとドラゴンの串料理〜


著者:三鏡一敏
出版社:電撃文庫
ヴァルハラの晩ご飯 〜イノシシとドラゴンの串料理〜

神の国の台所「ヴァルハラキッチン」で働くイノシシ・セイ(本名は、セーフリームニル)は、主神オーディン直々の指名によってスタッフになった。料理するのではなく「料理される側」として…

北欧神話をベースとしたストーリーとなっています。闘いの中で散った勇者たちが、ヴァルキューレ(戦乙女)の導きによって集う場所=ヴァルハラ。じゃあ来たるべき闘いに備える勇者たちの「空腹」は、どのようにして満たされているのか? そんなニッチな所に視点をおいたことがこの作品の特徴。ありきたりな北欧神話を面白いものに替えています。

さらにセイの特殊能力「一日一回生き返る」を利用した「毎日死んでご飯になれ」という命令。これも、それだけだとまさしく「ブラック企業」。でもセイの独特の性格のおかげで、ギャグにしつつ、かつ「生命」も十分に大切に描かれています。さらにイノシシ一匹だと量が知れているのでは? という疑問には「料理したらその日のうちは、食材が減らない鍋」を登場させることで解決。ギャグのようでいて、抜け目有りません。

このセイくん。ほんといい性格しています。もちろん毎日死ぬというとんでもない恐怖と戦っているのですが、それ以上にヴァルキューレ9姉妹たち(特にブリュンヒルデ)への対応が、欲望剥き出しで面白い。どうもブリュンヒルデたちも、セイのことを「食材」ではなく「異性」としてみている部分もあるようで…可愛い女性がイノシシ(ウリボウ)を撫でる。「ああ動物好きなのね」で済むシーンも、セイの独白によって妖しいシーンになっていたり…どうも神界では、種族の違いというのは些細なもののようです。ま、そうでないとイノシシが人間の姿をした戦乙女に欲情しないですね。

会話の軽妙さをベースにしたストーリー。今回登場していないヴァルキューレや神様もたくさんいます。彼ら(彼女ら)と、どのような会話劇が進んでいくのか非常に楽しみですね。

★★★★
posted by あにあむ at 11:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 電撃文庫

2016年05月09日

異世界Cマート繁盛記(2)


著者:新木伸
出版社:ダッシュエックス文庫
異世界Cマート繁盛記(2)

今回もCマートは、ゆるーく営業中。
途中で一名、Cマート住人が増加しています。それは孤児の女の子・エナちゃん。段ボールハウスを店の中に作り、一緒に生活。まるでエルフ娘との間に出来た子供のような…いやいや… この主人公、現実世界で現実に破れているのですが、なんか勝ち組感がハンパないですねえ。エルフ娘には「おじいちゃんになっても、おしめ替えてあげませんよ」って、人間にとっては「一生添い遂げます」と言っているのと同じようなものでし、エナちゃんも「親子は嫌」と…つまりそういうことですね。さらに、現実世界でのス^パー女子高生・美津希も、かわいらしい愛情を注いでいるし… 異世界との交易でお金持ちだし。
今回は、段ボールや変Tシャツが無双しています。玉露が珈琲に変わり、Cマートのまったり時間の主役になりつつあるようですし、あひるさん温度計も売れました。でも包丁は売れない(異世界のほうが、安く品質いいから=ツンデレドワーフさんが、いい仕事しているようです)など、難しいところもあるようですが。

各話が独立した作りになっているので、まったりと楽しむことが出来ますね。エルフ娘と美津希の関係も気になりますし。そこにエナは割って入ることが出来るのか? 一緒に寝起きしているというアドバンテージがあるチーム異世界なヒロインズ。でも、そもそも羞恥心が違うような気もするので、実はリード出来ていないのか? まれびとさんの前では、可愛い服を着る、でもすっぴんジャージ姿も見せる=心を許しているので、美津希がリードしているのか? そちらも楽しみではありますね。

★★★★
posted by あにあむ at 14:28| Comment(0) | TrackBack(0) | ダッシュエックス文庫

2016年05月02日

オレと彼女の萌えよペン 増刊号


著者:村上凛
出版社:ファンタジア文庫
オレと彼女の萌えよペン 増刊号

すでに完結したシリーズの後日譚を含む短編集。5編が本編時間軸上に存在するショートストーリーで、1編が後日譚となっています。時間軸に沿った構成になっているので、わかりやすい短編集ですね。個別に感想を書くことはしませんが、一番最初の「凸凹漫画家コンビ、始動!」がお気に入りになりました。泉がエミリと出会うのがメインエピソードとなる短編ですが、最終巻でのエミリを見てからだと、よく分かるお話になっています。「かっこいい男の子だったらどうしよう」という乙女心と「どうせヲタにかっこいい人なんていない」というあきらめの心境。実際に泉を見たときに、彼女はどう感じたのか?
この短編読むと、泉って最初からモテる要素持っていたんですね。まあ残念な幼なじみも美少女でしたし、十分リア充な生活だったということで。

他の短編も、それぞれ主役が異なっており、バラエティにとんだものになっていますが、別作品とのコラボとなる「そう、コスプレは垣根を越えるもの。」は、少々難ありですね。コラボ作品なので、対象作を読んでいないと、わかりにくくなるのは仕方ないのですが、コラボ上で伏線を混ぜ込むのはどうかと。オタリアは読んでいなかったので、分からないだけかと思いましたが、泉たちが相手キャラと出会った学祭の話は、そもそもどこにも描かれていないようですね。なんのためのコラボなんだか残念です。

後日譚は、二人が大学2年になった時間軸です。共同執筆は続けており、バカ売れするという訳ではないけど、堅実に部数を伸ばしているという二人。「先生」−「茉莉ちゃん」−「茉莉」と呼び方が変わっていった二人のゆるやかな繋がりが描かれています。なので、あのラストシーンはいらなかったような気が。この二人ならば、もっと時間をかけて近づいていくほうが「らしい」なと。マンガ家としての収入があるとはいえ、まだ大学2年。それほど慌てる必要はなかったような。本編で「告白」シーンがあったから、次の段階に進めるしかなかったのかも知れませんが、もったいないなあ。恋人として、こういうイベントを経験していく過程で、人生について考えていくというほうが、二人らしいのに。
少し消化不良だったかな。

★★★
posted by あにあむ at 11:58| Comment(0) | TrackBack(0) | ファンタジア文庫