2015年08月24日

艦隊これくしょん ‐艦これ‐ 瑞の海、鳳の空(2)


著者:むらさきゆきや
出版社:スニーカー文庫
艦隊これくしょん ‐艦これ‐ 瑞の海、鳳の空(2)

艦隊これくしょんノベライズの第二巻。相変わらず、艦これプレイしておりませんので、通常小説として読ませていただきました。

鎮守府に着任した新人提督。なんとかあ号作戦に勝利しますが、北方海域で苦戦を強いられ、秘書艦・加賀が入渠してしまいます。代わりに秘書艦に任命したのは、努力家の五月雨。けれども彼女はドジッ娘でした… それもラッキースケベ方面にドジをするため、加賀たちにあらぬ疑いをもたれてしまいます。そんなこんなで苦労する、提督をねぎらおうと瑞鳳は、玉子焼きを作ろうとするのですが、なかなかうまく行かず…

と相変わらず瑞鳳と提督のラブコメを中心にしてストーリーが展開していきます。なんだかすでに、擬人化がどうでもよくなってきております。普通に若き提督と年頃娘たちのラブコメでいいじゃないかと。まあそうすると艦これファンの方達を引き入れられないんですけどね。ファンな方の気持ちはわかりませんが、そうじゃない(というより理解出来ない)私でも楽しめるというのはすごいですね。いや、擬人化が嫌いな訳ではなく、元ネタがさっぱりわからないということなんですが、それでも各艦娘たちが魅力的なので、楽しむことが出来ます。

次巻が最終刊になるとのこと。どうやらこのままニヤニヤと楽しい作品のまま、終わりそうですね。

★★★☆
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2015年08月19日

マンガの神様(2)


著者:蘇之一行
出版社:電撃文庫
マンガの神様(2)

左右田伊織は、西の天才高校生漫画家・高良翔太郎とのマンガ対決を編集長より持ちかけられます。指定ジャンルは「恋愛マンガ」 翔太郎は恋愛マンガが得意らしく、楪葉もその実力を認める存在とのこと。それでも負ける訳にはいかない伊織がとった行動とは?

今回も伊織の妹・日芽がいい味だしています。翔太郎がWeb連載している恋愛マンガの虜になり、まるで廃人のようになったり…中学一年とは思えないおバカ加減がいいですね。後書きによると、次回以降きちんとフォローされるそうなので、楽しみではあります。

今回恋愛マンガを書くために伊織がとった方法は、まずデートをすること。今までデートどころか、異性を誘ったことがないため、とりあえず日芽を誘おうとしますが、上記のように廃人になっており、挫折。ってか妹誘ってもデートにならんだろ。次に幼なじみを誘おうとしますが、言い出せずに挫折。最後に楪葉をデートに誘うことに成功。初々しいデートを実行するのですが、そこは「マンガの神様」に憑かれている楪葉。いろいろハプニングが起こります。

さらに、編集長の紹介で、ベテラン少女漫画家・糸屑ほたるのアシスタントも経験します。彼女は、独特の制作方法をとっており、アシスタントの仕事は、彼女の「妄想」を高めること。なので、翔太郎とツイスターをさせられたり、いろいろ怪しい関係に…そんな彼女が伊織に告げた方法は「恋愛をしないこと」でした。「できない」のではなく「しない」 異性と触れあわないことにより、異性を想う気持ちを高め、それを妄想に昇華させる。それを作品に転化させると…今まで、リアリティを重視してきた伊織でしたが、その意見に納得出来る部分があり、楪葉たちを避けるようになります。もちろん、その行動により楪葉たちは、大きく傷つくことになり、マンガに捧げることにより大切な友人をなくしそうになります。悩む伊織に、ほたるは「何のためにマンガを書いているのか?」と問いかけます。

前巻では「読者の目」をまったく意識していない作品になっていましたが、今回は大きく方向転換されていました。創作論も語られますが、それよりも「いかに楽しませたいのか」が主眼になっており、ラブコメとしての完成度が大幅に上がってきています。

主人公が挫折を経験することで、大きく成長してきたようです。今後が楽しみな作品になってきました。

★★★
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いでおろーぐ!(2)


著者:椎田十三
出版社:電撃文庫
いでおろーぐ!(2)

ラブコメにシフトし損ねていました。ということで、さらに面白さが欠落していますね。このシリーズは、ここでさようならです。

前回バレンタイン粉砕闘争に敗北した、反恋愛主義青年同盟部。活動拠点も取り上げられてしまいます。そのため一計を案じて、休眠状態にある風紀委員会を乗っ取り、その活動のためと称して、フラワーアレンジメント部の部室を取り返します。そこを使い、まずは「恋愛」を認め、応援する風紀委員を演じ、さらにそれを否定する反恋愛主義青年同盟部としてのビラを作成する。マッチポンプな活動を始めます。それなりにうまく行っているように見えますが、結局はというお話。

領家と高砂は、まわりには完全にカップルとして見られているようで、生徒会長も二人はそういう関係と完全誤解。部室の鍵を厳重なものに替え、さらに防音仕様に改築します。まあ完全に「そういうこと」に使うという前提ですね。

前巻同様、謎の幼女が登場し、若干露出が増えておりますが、いまだよくわからない存在のまま。無理矢理活動家のプロバカンダ的文言を入れたり、ラブコメといったりきたりさせたりするため、結果として「よくわからない」作品に成り下がっています。もう少し面白い方向へ舵取りされるかと期待して2巻読みましたが、もうついて行けません。次巻を購入することはないでしょう。

タグ: 地雷
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2015年08月18日

電想神界ラグナロク(2)


著者:木野裕喜
出版社:GA文庫
電想神界ラグナロク(2)

日本サーバを統一し、世界エリアに進出した雄馬たち。次に戦う国を決める会談に参加するものの、屈辱的な扱いを受け、いきなり降伏勧告されます。そんな中、唯一友好的なサントアリオ国の代表・ピオレルカが「アナタたちの国を見せて下さい」と接触してきます。一見裕福に見えるサントアリオですが、その実支配国を弾圧する実態が明るみに出て…JS(Judgement System)というAIによって統制(=支配)される世界を舞台にした物語の第2段であり、最終巻。要するに打ち切りですね。人気がなかったのが原因か、それとも国名が現実世界のものであったためか、作者の能力不足かわかりませんが、広げた風呂敷がたたまれることなく終了しております。

サントアリオ国は、支配層は裕福な宗教国家ですが、裏では支配下に入れたフランスサーバ住人からRP(仮想通貨)を搾取していました。支配層に生まれ育ったピオレルカは、その裏を知らされていなかったのですが、現実を知ってしまってからも人類共存を訴え続けていきます。しかし、首脳部は卑劣な罠を仕掛け、日本を戦争に引き込みます。

真の意味の「平等」というのは、どういうものなのか? すごく重いテーマを掲げており、途中まで(というより、本編の最後まで)そのテーマに対する葛藤が描かれており、そこにラブコメ要素が入り込むことにより、読みやすい作品になっていたのですが…ラストでいきなりいろいろぶん投げられてしまい……本編内で出てきた伏線も回収されず、どうしようもない終わり方になっています。これなら、ラストなしのほうが、まだすっきりしたかも。

面白くなる前に、終わってしまいましたね。あと個人的にはイラストが合わなかった。そちらも残念。

★★
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2015年08月12日

僕の文芸部にビッチがいるなんてありえない。(4)


著者:赤福大和
出版社:講談社ラノベ文庫
僕の文芸部にビッチがいるなんてありえない。(4)

今回は妹回です。前回助けた九重も少し登場しますが、メインヒロインは義妹・シャルテです。その数奇な過去により、自分のまわりから人がいなくなることを極端に恐れる彼女。特に兄である耕介のそばにいられなくなることを恐れているのに、連続して一人でお出かけをするようになります。彼氏が出来たのではないか? と疑う耕介は、愛沢や東雲たちを巻き込んで、尾行をします。そうしたら、彼氏どころか怪しげなおっさんの車に乗り込むではないですか? よもや「エンコー」 そんなはずはない。たぶらかされているだけだと取り乱す耕介。こいつのシスコンぶりも大概ですね。結局、彼女はバイトをしていただけということがわかるのですが、バイトが必要な理由は教えてもらえませんでした。って読者としたら丸わかりなんですけどね。

今回のことで、シャルテの存在が、愛沢たち文芸部メンバーにも知れてしまったから、これからは登場シーンが増えるのでしょうか? 耕介に近づく女性はすべて「敵」と認識するシャルテですが、愛沢には即懐いたようですね。そういや「ビッチ」という設定はどこに行ったのでしょうね?

前巻から登場した九重も、口だけビッチなところを見せ続けます。耕介に「セックスしよう」と迫るくせに、ちょっと迫られるとボロボロに…現実にここまで極端なヤツはいないよなあ。

エロコメは天姉が犠牲者。お泊まりに来たとき、昔のようにと耕介・シャルテと一緒にお風呂に入ります。が、シャルテと自分の胸を比べて……そんな天姉をみて、シャルテが「大きくする方法知っています」と……天姉の胸を揉みます。って2巻でも似たようなシーンがあったような。天姉撃沈……というか、耕介の理性すごいや。さらにシャルテは、毎晩自分の胸を揉んでから、耕介の部屋に行っていると。だから乳首はぷっくりしていると……えーと、どう反応すれば? 慌てる耕介に「本当は、ほてりを鎮めてから行っている。でないと、耕介が寝ている間に、一人で女になってしまう」って、どういうシチュエーションなんでしょう?

エロコメいらんように思う。それがなくても、充分に面白いラブコメになっているんだけどなあ。
★★★
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2015年08月10日

二線級ラブストーリー


著者:持崎湯葉
出版社:講談社ラノベ文庫
二線級ラブストーリー

主人公は、高校二年の松尾家之助は、親友の生徒会長・一ノ瀬秋、憧れの美少女・月本紗姫、妹の芽衣と共に生徒会に所属し、楽しい高校生生活を送っていました。その中で、家之助は、紗姫への想いを自覚するようになりますが、紗姫は秋のことが好きな様子。まあここまではよくある話ですね。友人が完璧超人で、想いの君も憧れている…… ところが、親友であったはずの秋にはとんでもない秘密があり、それを知ってしまったが故に、いろいろややこしいことになり…というのがストーリーになっています。

家之助・芽衣兄妹の軽妙な掛け合いを初めとする会話劇になっているのですが、どうもね、紗姫の性格が好きになれないため、途中からだれてしまいました。さらに秘密(カラー口絵で描かれているから、隠す気ないんでしょうね)がバレてからの秋の言動も、共感できるものではなく……

(少々ネタばれなので、ここで空白入れます)









(もういいかな?〜)
秋の秘密=女性だったってのは、いったいどうやって2年間も周りを欺していたんだ? という疑問が残りますが、そこは「ラノベご都合主義」で片付けるにしても、男装していた理由や、バレてからの行動は、異常すぎますね。秋が女性だということがわかってからの、紗姫の行動も異常。アブノーマルな女性ばかりで、読んでいて辛くなりました…

秋−家之助−紗姫という正三角形を作るのであれば、もう少しまともな性格にしないと、崩壊してしまいます。秋の性別というネタがあるのだから、それだけにしておけばよかったのに……せめて、秋が男装するようになった理由をマシなものにするとかさ。下着にはぁはぁするってのは、もうヘンタイでしかありません。男でも「妄想」で好きな娘の下着をはぁはぁってのはあっても、本当にするヤツは、ヘンタイのみ。ましてや女の子で、そんなことするなんて……「ラノベご都合主義」とはいえ、2年間もバレなかったというのは、現実味がなさすぎますね。もともと男性になりたいと思っていたといったバックボーンがないと、中学卒業−高校入学の間に、完璧に男性を演じきるのは無理でしょう。声や話方。さらには、健康診断やら体育やら……

まさに二線級のできばえでした…

★☆
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2015年08月06日

電波な女神のいる日常


著者:望月唯一
出版社:講談社ラノベ文庫
電波な女神のいる日常

主人公は、可愛い幼なじみのいる高校生。学校の課題をなんとか終えて帰宅途中で、金髪の美少女から「信者になりませんか?」と声をかけられる。よくある宗教勧誘と考え「間に合ってます」と答え、通りすぎようとしたら、突然彼女は倒れてしまいます。さすがにほっておけなく、助け起こすと「お腹が減りました」と……空腹で行き倒れしたんですね。手持ちの食料やお金がなかった彼は、少女・セレナを抱っこし、自分のアパートへ連れて行きます。…5分かかる位置だったよう。これって、端からみたら「美少女誘拐」にしか見えなかったのでは?

落ち着いたセレナに事情を確認すると、彼女はヨーロッパの小国出身で職業は女神…電波な人と聞き流したけど、目の前で奇跡を見せられて、女神ということを信じることに。母国で、信仰が失われてしまったため、信徒を求めて日本にやってきたようです。「信者でない人に迷惑はかけられない」と、彼の家を出るセレナ。しかし、どうしても彼女を放っておけず「信徒になる」と宣言し、一つ屋根の下で暮らすことを提案します。

ってことで、美少女女神と同棲するリア充な主人公の物語です。「日常」という言葉が、テーマとなっており、護るべき日常を探していくという筋立てです。主人公とその幼なじみが非常にいい人で、そのことが物語全体を暖かくしています。

主人公の性格を形作った経験、幼なじみとの関係を決定づけた出来事などが、しっかりリンクしており、彼がセレナを助けることになった理由も明白になっており、無理がありません。

少し残念なのは、ラストの処理かな? まあ物語の流れ的には、ああするしかなかったのでしょうが、幼なじみとの関係性が中途半端でしたねえ。もう少し感情描写があれば、すっきりしたのでしょうが、それまでの流れに比べ、唐突感が否めないままでした。

★★★
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湯けむり温泉郷まほろばの非日常(2)


著者:水樹尋
出版社:講談社ラノベ文庫
湯けむり温泉郷まほろばの非日常(2) 〜おんせん部活動日和〜

温泉ラブコメの第2弾。村の生活にも慣れてきた広貴。ヒロインズとの関係も良好。廃村の危機も脱し、穏やかな日々を送る真秀村に、高校進学と同時に町に引っ越した和泉子が戻ってきます。彼女は杏子の親友ですが、都会への憧れが非常に強いようで… 彼女は、本校からあるミッションを持って帰郷してきていました。それは「分校がなくなる」ということを、皆に伝えること。町から真秀村へバスが通ることになり、村の子供も本校へ通学出来るようになるため…けれど、本校に通うということは小中高がバラバラになり、おんせん部がなくなってしまうということになります。裸でのコミュニケーションを大切にしてきた彼女たちにとって、それは受入れがたい事実でした。そこで、分校を残してもらえるようある計画を立てます。和泉子も元おんせん部のメンバー。当然みんなを応援すると思ったのですが、どうも様子が異なり……

ふるさとを大切にするという気持ちは同じでも、その方法にはいろいろあったということです。その差をお互い理解できず(言葉にしなかったから)ギクシャクしてしまいます。それをどうやって、ほぐしていくのか? って、広貴は本当にコミュ障だったのでしょうか? 無茶苦茶コミュニケーション能力いんですけど。

ラブコメのほうも、熟成が進んでおります。メインヒロインである杏子と広貴の間は、さらに近づいてきたようですし、里莉奈も「異性」として広貴を「好き」ということが、前面に出つつあります。若葉も少しずつ意識してきているんでしょうけど、さすがに小三ですからねえ。千夏は今回陥落したようですし、広貴ハーレムもすごいことになりそうです。今回から登場した和泉子は、どじっ娘。お姉さん、ボクッ娘、巫女、控えめ、ツンデレ幼女に加え、熟女にどじっ娘ですか。ほぼすべての属性に対応できそうですね。

最初は、混浴することに抵抗があった広貴。最近は、完全に慣れていますね。まあそんなものかな?もともとおてんば千夏はすべて見られていたようですが、今回和泉子も「3回も見られた〜」と、フルオープン状態です。実は若菜が一番ガード固いのかも。

ラストで新たに2名登場しております。益々続きが読みたくなってきたのですが、どうも続編は難しいようで…残念だなあ。

★★★★☆
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2015年08月05日

さて、異世界を攻略しようか。(3)


著者:おかざき登
出版社:MF文庫
さて、異世界を攻略しようか。(3)

100年解かれていなかったクエストが義弥たちによって攻略され、その後2つ続けてクエストが攻略されたため「クエスト攻略禁止令」が出されます。表向きの理由は、新しく増えた土地の開拓や整備が間に合わないから…なんですが、どうも裏ではいろいろあるようで…

そんな訳で、今回はクエスト攻略が主体ではなく、温泉+ラーメン回となっています。知り合ったレッドドラゴン・ダリル。本来であれば、ドラゴン形態になれる年齢であるにも関わらず、空を飛ぶことさえ出来ない「落ちこぼれ」そのため、クエスト攻略にも積極的になれない状況。さらに、ダリルの母親は料理屋を経営しているのですが、こちらも芳しくない状態。なんとか助けたいヨシュアは、仲間に協力をもとめ、いろいろなプランを練ります。

まずは、料理屋のほう。こちらは杏奈がゲームガルドにある食材から創り上げた「ラーメン」をウリにしようということに決定。ただそれだけでは、いま一つ足りないと考えていた時に、偶然温泉を発見します。そこで「救世主プロデュースの温泉+ラーメン」という形で、売り込むことに。果たしてうまくいくのか?

またもやヒロインが増加しています。幼女枠(?)も埋まりました。義弥ハーレムはどれだけ大きくなっていくのでしょう? そんな中、メインヒロインの杏奈は着実に攻略されつつありますね。今回も、父親の形見であるメモリカード保管用のケースをプレゼントするなど、無意識とはいえ、着実にポイントを重ねていきます。このままゴールインするのかな?

★★★
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2015年08月03日

東京聖塔(3)


著者:雨野智晴
出版社:MF文庫
東京聖塔(3)

最終巻です。どうやら打ち切りかな? 急転直下にストーリーが進んでおります。公開されているあらすじで、葉桜の死と一衣の病気の急激な悪化が明かされており、それだけでもクライマックスが近いことがわかります。

葉桜の死……ですが、プロローグでいきなり描写されています。まあ映画などでもよくある手法ではありますね。で、本編に入ると、最初は穏やかな雰囲気が流れています。31Fのボスを倒し、淡雪を救い出し、次の戦いに向けて、淡雪たちとレベル上げることを優先していた一護。ラブコメ的には、淡雪の策略で、性的な気分を高める催淫能力のあるモンスターと対峙し、あっさり催淫にかかる一護(淡雪は、最初からその気なので、当然そうなって、妖しい姿をさらしています)。一護も、催淫の影響で、そういうことをしなければいけないという気持ちになり、もう少しで…というところで、葉桜が助けに入って、未遂に終わります。葉桜は、二人が気になるので、ずっと観察していたという……

ところが、ある日一衣の病状が急激に悪化し、下半身がほぼ動かなくなってしまいます。気丈に耐える一衣ですが、一護はひたすら焦るようになり、3人の間がぎくしゃくし出します。そのような状況でうまく攻略が進むはずもなく、一護の高速剣・真名解放でも歯が立たないボスに、葉桜が殺されてしまいます。普通であれば、一護たちも殺されていたはずですが、とある存在により、淡雪と一護は生命だけは助けられます。淡雪は、葉桜を失った精神的ダメージから立ち上がることが出来ず……

こういった「非現実世界での死」の場合、現実世界では「存在自体がなかった」ことになる場合が多いと思うのですが(ロストですね)、この世界ではまるで行方不明のような感じでとらえられるようです。辛いですねえ。

今までの2巻分以上に相当する、イベントを一気に消化しようとするあまり、かなり駆け足になっています。

ラストは、またこの作品らしく、おバカテイストになっており、読後感はいいですね。ただ残念なのは、駆け足になったあまり、聖塔新聞のネタが立ち消えになっていること。後日譚が弱くなってしまったことですね。

★★★☆
posted by あにあむ at 13:40| Comment(0) | TrackBack(0) | MF文庫

東京聖塔(2)


著者:雨野智晴
出版社:MF文庫
東京聖塔(2)

ネイキッドソードアクション第二幕! って無茶苦茶怪しい煽りですね。
石化病を煩った妹・一衣を助けるために、攻略者のいかなる願いも叶えてくれるダンジョン「東京聖塔」の攻略に臨む主人公・千畳敷一護。当初は本当に弱かった主人公も、協力者である祇王寺葉桜、牧野ヶ池淡雪の助けもあり、少しずつ力をつけていきます。それにより、塔の攻略は少しずつ進展していくのですが……

一護は、今回も脱いでおります。高速剣の真名解放を使うと、その見返りとして五感の一つが使えなくなるという代償が必要なので、使ってはいけないのですが、結局今回も使ってしまい、左目の視力を失うことになります。さらに、聖搭新聞というギルドの部長が登場しており、彼による陰謀が一護たちの邪魔をすることになります。ダンジョン攻略と共に、こういうゲスとも闘わなければならないため、前途は多難となっています。

一方、ラブコメのほうは、順調に熟成がすすんでいますね。一衣との「禁断の世界」も少々垣間見えてきていますし、葉桜、淡雪の両ヒロインから明確に告白されることなります。小動物のようで一途な淡雪、すべてを包み込む太陽のような葉桜。しかも二人とも美少女。その二人から積極的にアタックされる一護。そりゃ聖塔に関係のない人にとっては「リア充爆発しろ!」状態ですね。

ラブコメとしての結末も楽しみですし、さらなる真名解放はあるのか? など楽しみが増えてきました。

★★★☆
posted by あにあむ at 13:08| Comment(0) | TrackBack(0) | MF文庫