2015年03月30日

黙って私の騎士になれ!忠誠の証は初めてのキス?


著者:早矢塚かつや
出版社:一迅社文庫
黙って私の騎士になれ!忠誠の証は初めてのキス?

世界は武士道と騎士道が残る現代。主人公は、名門武家から離反した黒井健悟。フォルトルテ公国からの留学生であるエミリア=エルフィンホークと出会い、一目惚れしてしまいます。彼女は、名門騎士の一族であり、実家から離反した健悟とは身分が違い過ぎる…… そんなある日の放課後、エミリアは健悟に「アシシの…に、キスしてみない?」と想定外の提案をしてきます。健全(普通より強い)な青少年たる健悟は、申し出に躊躇なく首を縦に振る。ところが、キスをするのは、健悟が想像していたものではなく……

エミリアの「犬」になった健悟を中心としたラブコメに、武士道と騎士道を絡めようとした作品。途中からは、健悟の幼なじみ(結婚の約束をしていた)が登場します。彼女は、お約束に則って、美少女に成長しており、さらに小さい頃健悟に「エロいのが好き」と言われたことを忠実に守り、そちら方面でも健悟に迫っていきます。

この作品もありがちな「中途半端」なエロのために、当初描こうとしていた世界観がどっかに消えてしまっています。エロかコメディか、あるいはバトル。どれかに軸足をおかないと、どうしても盛り上がりに欠けてしまいます。主人公も少々中途半端。この作品のヒロインズに対抗するには、もっと芯があるか、もしくはもっと弱い女好き(諸星あたるのような)でないと難しいのでは? 特に中盤から後半は、主人公が弱いためストーリーがダレてしまっています。残念だなあ。

★★
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2015年03月26日

アウトランド・ヴァンガード〜俺、辺境警備に着任しました


著者:マサト真希
出版社:一迅社文庫
アウトランド・ヴァンガード〜俺、辺境警備に着任しました

タイトルからは、ファンタジーを想像しますが、まったくもってファンタジーとは関係ありません。いわゆる日常系です。田舎を舞台にした作品は、他にもありますが、比較的現実に近いお話で、飲み込みやすかったですね。

主人公は、高天神雄大。高校でドロップアウトして、エリートニート(要するに引きこもりで、FXで小銭を儲けていた)として生活していた高校生。ある日突然、田舎に放り込まれてしまいます。なんの説明もないまま、気がついたら茶畑以外なにもない駅前に放置されていた… そこは、雄大の祖母が暮らす田舎でした。不思議なのは、祖母とまったく面識がなかったということですね。茶畑しかない田舎=ネットにも繋がらない生活にカルチャーショックを受ける雄大。少しでも早く都会へ戻りたいと、考えていたのですが、時代遅れのヤンキーに憧れる美少女・桜や、お茶オタクだけど、天然系爆乳美少女中学生・みみな、「死んだ生き物」が大好きな、美少女ロリッ娘・えみるや、おおらかな田舎の人たち、さらには家畜たちと触れあううちに、新しい生き方に馴染んでいきます。

雄大が、基本真面目なこともあり、嫌みのないラブコメになっています。古き時代のおおらかさを体現した三人娘。決して恥じらいがない訳ではないけど、必要以上の距離もとらない。それが一番現れたシーンが、お風呂のシーンでしょうね。親戚の家で、いとこ達と過ごすような雰囲気。

さらに家畜の扱いも現実的。生物が生きていくということは、他の生命をいただくということ。それを妙に感動的にするのでもなく、かといって機械的に処理するのでもなく、正面から向き合っている姿も心地よいものでした。

ラブコメとしても、田舎日常系としても楽しく読むことができました。唯一残念だったのは、タイトルですね。このタイトルだけだったら、手に取らなかっただろうな。

★★★☆
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2015年03月24日

未来/珈琲 彼女の恋。(2)


著者:千歳綾
出版社:GA文庫
未来/珈琲 彼女の恋。(2)

幼なじみが病死するという暗い未来を変えることに成功した主人公・遼太郎。そう前巻ラスト直前までは感動巨編だったのが、最後の一文で残念なことになった前巻。その続きです。
前回は妻となる幼なじみを取り返すのが主体でした。過去・未来どちらにでも飛ぶことができる「異能」 それも「人生で一度だけ」しか使えないため、物語に厚みが出ていたのですが、前回最後にそれを覆す描写があり、今回は
「父さん、大変なのさ! お姉ちゃんがいなくなっちゃったんだよ! 」
と下着姿の鈴音が天井から降ってくるところからスタート。遼太郎主観だと、鈴音たちと別れた日の夜の出来事。しかも娘がさらに増えており… 三女・時音は、異能を何回でも使えるチート機能付き。その異能を使って、雪音(ペタ胸)が2年前に行ってしまったと…その理由は?

一回しか使えないから、いろいろ感動するストーリーだったのですが、それが「何回」でも使えるようになってしまうと、残念なことになります。未来から自分の娘が会いに来るというラノベは多いので(そういや、あまり息子は来ないなあ)ありきたりになってしまったような。

今回のテーマは、幸せと不幸せは表裏一体ということ。過去に干渉して、不幸な未来を変えることにより、もしかしたらそれが要因で不幸になる人がいるのかも知れない。結論を書いてしまうとネタばれになるので、詳しくは書きませんが、私としては納得しやすい結論になっていましたね。

阿梨亜が、お母さんしています。遼太郎はある意味、年齢相応の対応をしていますが、阿梨亜は本当にお母さん。まあ、以前から遼太郎を正座させて、お説教しているから、慣れているのかな? 相手の言うことを一度受入れて、その上で正しい方向に導いています。
今回自分の過去と向き合った遼太郎。大団円と思われましたが、またもや最後に「次回に続く」なシーンが出てきてぶちこわし。メインストーリーは面白いので、続くのはありがたいんですが、余韻を消すようなラストはいやだなあ。というか、そろそろ飽きてしまうぞ。でも、娘達が可愛いからまた読むんだろうな。

★★★
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2015年03月20日

恋すると死んじゃう彼女に愛されすぎると俺が死ぬ


著者:西型一央
出版社:一迅社文庫
恋すると死んじゃう彼女に愛されすぎると俺が死ぬ

長いタイトルの作品は、たいてい駄作。残念ながらこの作品もそのとおりでした。特に〆切直前にタイトルが決定された作品は、ほぼ確実に…

主人公は、非モテ高校生・修司。テンプレとして、快活な幼なじみがいます。両親は、家にいないというのもテンプレ。
ある日、学園のアイドルである超絶お嬢様・天之川美月にいきなり告白される。彼女は、恋をすると発症し、愛されていると感じられなければ死んでしまう「恋死病」という奇病に冒されている。恋をしてしまい、発症した以上、彼女の命を救うには、相手に愛してもらうしかない。そのため、天之川家あげて、なんとかひっつかせようとします。美月は、美少女で、実家は超金持ち。ある意味逆玉。しかも相手の両親・祖父母も大歓迎。というより、早く一線を越えさせようとする。ところが、修司も、女の子に触れられると吐血し、キスすると生命の危険が、それ以上のことをすると死に至るという奇病「女死病」に罹患しており……

美月が修司の病気を知ってしまうと、身を引く=死んでしまうため、なんとか隠そうとするのですが、それは修司の幼なじみも巻き込むことなってしまい、ラブコメのようなものが展開されます。

設定はともかく、美月に魅力がないんですよね。「恋死病」というわけのわからん病気はともかく、慎みがない。いくら婚約したとはいえ、平気でぱんつを見せようとしたり、脱いだり。さらには風呂に入ってきたり…サービスシーンのつもりかも知れないけど、やたらと絶頂している……いろんな過程があって、そういうシーンならいいけど、脈絡なく「はううん」とかやられても、エロさがまったくない。どっちかつーと「この人大丈夫ですか?」となる。

そういった意味で、幼なじみが常識人なんだけど、結局最後まで存在価値がないまま。いや、何度もメインヒロインになりそうな流れはあるんです。でも、そのあとほったらかしになっていて…… 修司の気持ちも、よくわからないし。すべてが中途半端なままなんです。ラストも尻切れトンボ。

盛り上がりがまったくないまま、終わってしまいました。

タグ:ラブコメ
posted by あにあむ at 15:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 一迅社文庫

2015年03月19日

べつに異能とかいらんです


著者:葉原鉄
出版社:一迅社文庫
べつに異能とかいらんです

主人公は、平凡(かつヘンタイ)なリク。近江の小島に建てられたボロアパート「くろむ荘」で親元を離れて暮らすことになる。くろむ荘は、異次元からの侵略者と闘う異能者たちの女子寮で……ということで、異能と闘う少女たちを中心としたハーレムというか、ラブコメです。

まず問題点。異次元からの侵略者が唐突で、バックボーンを理解するのに苦労します。くろむ荘にいる少女たちは、異能を使える代償として、日常生活に規制がかかっているのですが、説明が少なく理解が難しい。足が動かないという夜水はまだわかりやすいほう。それ以外の2人はよくわからない…… とくにロレッタの制約は「触られると、相手に自分の過去がすべて知られてしまう」といったものですが、これって、相手を信用できれば、別に制約にならないのでは? というか、実際後半ではこの制約どっか行っています。じゃあ、なんのための制約なんだろう?

物語は、リクのまっすぐな(特に欲望に関して)生き様を中心に、少女たちの葛藤が描かれます。狂言回しとして、裸の胸を見ても、まだ性別がわからない年齢の少女・メルっちがうまく機能しております。関西ノリのテンポいい会話。自らのぱんつどころか、大切なところを見られても平気そうなノリが、明るい少女という感じで、全体の雰囲気をよくしています。 本来、くろむ荘の少女たちは、目の前で侵略者の蹂躙を見た生き残り=過去にとてつもなく辛い思いをしているため、もう少し暗くなっても、おかしくないのですが、それをメルの存在が救っています。

一巻完結作品のようですが、もう少し続きを読みたい気がする作品ですね。

★★★☆
posted by あにあむ at 18:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 一迅社文庫

グランクレスト・リプレイ ライブ・ファンタジア (2) 始まりの聖女と決意の姫君


著者:矢野俊策
出版社:富士見ドラゴンブック
グランクレスト・リプレイ ライブ・ファンタジア (2) 始まりの聖女と決意の姫君

ああ、何が何だかわからない……このシリーズ、よくわかりません。どうも1巻読んでいないようで、もうストーリーがまったく……矢野GMですが、ノリがソードワールドっぽいので、余計わかりにくい。うん、いまさらこのシリーズおっかけるのは素直にやめよう。
あらすじとしては、ブランシュが聖印の存在しない世界を作り出し、世界が二分されてしまう。聖印のない世界に抗うカタリナたちの目の前に処刑されたはずの聖女セレリアが現れ…ブランシュの世界を食い止めるため奔走するカタリナたち。ヌルが仕掛けた魔法塔には、ブランシュの手先が群がり、ニーナのいないメディニア国は怪しい君主に乗っ取られていて。

こちらがファンラジア文庫クリエイター陣がプレイヤ−。でもう一つMF文庫クリエイター陣がプレイヤーのシリーズがあって…

ごめんなさい。もう別の作品かと思うくらい違う世界観で、まったくクロスオーバーらしさを感じられない状況です。というか、楽屋落ちが多すぎて、ついていけない。これは、商業作品というより、同人系作品とみたほうがよさそうです。

シリーズを最初から押さえていなかったことが要因ですね。もうあきらめます。

posted by あにあむ at 11:58| Comment(0) | TrackBack(0) | ファンタジア文庫

2015年03月13日

契ってください魔王陛下。


著者:あさのハジメ
出版社:講談社ラノベ文庫
契ってください魔王陛下。

主人公は、落ちこぼれの祓魔師だった地獄崎公太。祓魔師の名家・地獄崎家の長男だったにもかかわらず、落ちこぼれだったため家族からも辛く当たられる。そんな彼を信じて支えてくれたのは、妹のひなた。彼女は公太とは真逆で、天才祓魔師と呼ばれるほどの実力の持ち主。そんなひなたに、これ以上迷惑をかけたくないと公太は家出をします。その直後、夜界という異世界に召喚されることに。そこで、吸血鬼の姫君クリスの眷属として、次期魔王の座をつかんだのですが、その瞬間またもや誰かに召喚されることに。召喚された先は、元の世界で召喚師はひなた……。「ヒロインになりたい」というひなたの願いにより、ラブコメ主人公のように振る舞わないと魔力を回復出来ないという制約を課せられてしまった。もちろんひなたは、召喚した魔王が自分の兄とは気づいていない…その後、クリスも召喚され、一緒にラブコメ生活を送ることに。

現世に嫌気→異世界に召喚→ヒロインに見初められる→俺TUEEEEEE というラノベ定番を一瞬にして経験した公太。ハーレム構築出来ると思った瞬間、召喚。今度は元の世界でラブコメ(それも妹相手に……) 異世界でも現世でも召喚主である美少女にいきなりキスされるというリア充は、充分にラブコメ主人公属性を持っています。ひなたは「妹属性」、クリスは「メイド属性」と、割り付けられた属性に対応する能力や行動をすることになってしまうという、ラブコメのお約束を逆手にとった作品です。

魔族のメッちゃんを始めとしたサブキャラもしっかり描かれているので、物語が小気味よく進んでいきます。現世でハーレムを構築しているのでは? という公太ですが、誰か一人と契ると、その時点で物語がハッピーエンドになり、元世界(この場合、どっちが元なんだろう)へ戻ることになる制約が。そう、据え膳な美少女に囲まれながら、ゴールインは出来ないという生殺し状態。この制約が、物語を面白くしていますね。まだヒロインは増加するはず。しばらく続きそうですね。

★★★★
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2015年03月12日

勇者が魔王を倒してくれない


著者:逢空万太
出版社:GA文庫
勇者が魔王を倒してくれない

ニャル子さんの作者さん。ということで、不条理ギャグになっています。タイトルは、勇者=かのじょ、魔王=ぼくと読むそうです。
主人公は、宗方閑也。ある日異世界の神様(ただし、空飛ぶオニイトマキエイにしか見えない)に召喚されてしまいます。
「魔王になってください!」
「絶対にノウだ!」
ということで、全力で拒絶する閑也ですが、なんと力を使い果たしてしまったため、元の世界に戻すことが出来ないと言われます。唯一戻れる方法は勇者に倒されるということ。仕方なく、勇者に倒されるために勇者の元に行くのですが、そこでは全裸で水浴びをする美少女が……当然のごとく、悲鳴を上げられるのですが、その後の展開が斜め上。
「あ、あんた、責任取ってあたしと結婚しなさいよっ! 」
その少女は、アホの子で閑也に好感度MAXで…しかも、この少女こそ勇者・ユーシャだった……
ラブコメのような、異能バトルのような不思議な雰囲気の物語です。オニイトマキエイな神様がいい加減で、それ故苦労する閑也。ユーシャ(ゆー子)も、閑也にとって容姿はど真ん中ストライクなようで、アホの子でなければ、またその彼女に倒されなければならない身でなければ……という葛藤が面白いです。まあね、そんな容姿の異性に「そんなに見つめられると、濡れる……」とか「優しくしてね」とか言われればもう…ストッパーなんて、簡単に外れますよ。
神様が作った世界が舞台となっており、その世界のルールは、基本RPG。なのでステータスがものを言う世界のはず。しかし、創造主の偏った知識(主にラノベから吸収)のため、所々変。さらに閑也が「異物」であるが故、システムが暴走しており……

主人公以外が、暴走しまくり、それに主人公が突っ込んでいくというのがスタイル。ユーシャは、おつむが弱い以外は、すごくいい子だし、神様も悪い奴ではなさそう。さらに、神様は、なにされても死なないし、世界観もモンスターはぬいぐるみのような死に方をするので(ゲームだな)グロテスクな部分もなし。ユー子がすぐにスカートをたくし上げようとしたり、閑也にぱんつが見えるように跳び蹴りしたり、わざわざぱんつが見やすいようにしゃがんだりと色ぼけしてなければという作品です。

一見ヒロインが一人しかいないように見えますが、実は神様は女の子のようです。しかも閑也が好みのタイプらしい(中性的な顔立ちで、一人称が「ぼく」) 力を受け渡すのに、キスをせがむというのも……見た目がアレなんですが、そこは創造神。そのうち、閑也好みの容姿に化けそう(笑) あ、でもそうなると、閑也のストレス解消が難しいか。さすがに人間の形をしているものを切り刻んだり、すり下ろしたり、あぶったりできないものなあ。

もう少し、ユー子が恥じらいを覚えると、強力なヒロインになりそうです。うむ。しばらく続いて欲しい作品ですね。

★★★☆
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2015年03月10日

お嬢様の幸せは理想郷の果てに


著者:黒羽朽葉
出版社:電撃文庫
お嬢様の幸せは理想郷の果てに

おしりを撫で上げろ! 勇気を出すんだ。そうだ。ぺろん! と!!

という煽り文句……まあね、読む前からそんな気はしていたんです。でももしかしたらと思ったんだけど、やっぱり……

主人公は、臆病で人見知りなお嬢様・椋子を人知れず護衛しながら、一人前のレディに育成する執事候補として選ばれた・赤津槙。無愛想で人付き合いが悪いので、友人がほとんどいないけど、いい奴ということなんですが、普通に友人いたような?

椋子は、人見知りというか対人スキルがゼロというか、人前に出るのが苦手ということで、高校への入学手続きを行うときも、校門前で「行くの嫌」とダダをこねるレベル。そんな彼女の尻を槙が撫でると性格が豹変し、高飛車お嬢様モードになる。このギャップがキモなんだと思うのですが、それが描き切れていない。というか、登場人物が多すぎて、個々のキャラを描けていないんですよね。もっと登場人物を絞りこめばもう少し楽しい作品にできただろうな。

槙の学校での立場を面白くするために、初日の通学中に槙が「痴漢」として捕まるというエピソードがありますが、これも空回り。相手が椋子とはいえ、槙がやっているのは紛れもなく犯罪行為。なので、全く面白くない。

後半の、合同授業というエピソードもよくわからん。なぜ缶蹴りが授業になるんだ? さらにそこから「スカートめくり」にすり替わっていく過程もさっぱりわからない。非条理系ギャグを狙ったのかも知れないけど、失敗してますね。さらに「エロコメ」を目指したかったのかもしれないけど、そちらでも失敗。主人公が尻に執着するんだったら、もっと徹底的にそれを生かしていかないと……

全体的になにが狙いなのか理解できない作品でした。地雷認定でもいいけれど、一応最後まで読むことは出来るレベルだったので、地雷にはしませんでした。ただし、続刊があっても、読む気はありません。

タグ: エロコメ
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2015年03月06日

オレと彼女の萌えよペン(2)


著者:村上凛
出版社:富士見ファンタジア文庫
オレと彼女の萌えよペン(2)

生駒アギトの母親の説得に成功し、二人で漫画を書き続けていくことが出来るようになった主人公・君島泉。さらに賞をとり、連載権も勝ち取ったところまでが前巻。順風満帆な船出に見えたけど、嵐は去っていなくて……

春休みを経て、泉の通う学校に転校生として生駒アギトが現れます。彼女は、コミュニケーション能力が高くないため、クラスで浮いた存在に。なんとか溶け込まそうとする泉ですが、想いが空回りしてしまいます。同じオタクとして、みなせならば仲良くなれるのでは? と期待するものの、好みの方向性が違うことから大げんかになってしまう。いったいどうすれば? そのうち、泉との仲もおかしくなり始めて……もともと友人が少ない人同士が、現代のマニュアル友人になることに失敗して……

泉に好意を寄せる女の子が増加しています。幼なじみみなせ、生駒、エミリに加え、生駒の妹まで! JK,JC,JSよりどりみどりな状態ですね。しかも全員美少女。ただ問題は、全員好意をストレートに表すタイプではないということ。下手すると「嫌われている」と思ってもおかしくない状態。そんな中妹さんが一番ストレートなのかも知れません。なんせ、泉がお風呂に入っているところに、全裸で乱入するのだから。

前巻に比べ、漫画業界について触れられた部分は減っています。今回は、前回取りこぼした「幼なじみ」枠少女の行動範囲をひろげたような状態。その分、ラブコメパートがおもしろくなってきており、今後が楽しみですね。

★★★☆
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2015年03月05日

高度に発達したラブコメは魔法と区別がつかない


著者:宮澤伊織
出版社:一迅社文庫
高度に発達したラブコメは魔法と区別がつかない

タイトル長いです。ということは…
その樹の下で告白した二人(両思い)は結ばれるという噂のある「伝説の樹」の下で、大げんかをした黒船蓮司と甘紙伊月。次の日からヘンな出来事が起こるようになってしまいます。いぶかしむ蓮司の前に、恋の魔法使いと名乗る少女が現れ「れはね、少年。恋の“魔法”だよ」と告げる。彼女が言うには、伝説の樹にかけられた恋の魔法が暴走し、蓮司と伊月を強く結びつけようとしているらしい。暴走を止めるためには「二人が別れる」ことが必要だといわれ、魔法使いに協力してもらって、奔走する蓮司。ところが、まわりの女の子も巻き込む形で事態は混沌としていき…

素直に読めば、どたばたラブコメです。ヒロインたちもしっかり動いており、ラブコメも楽しい出来になっています。幼なじみが不遇なのも、甲斐甲斐しい妹がいるというのも、テンプレながら、いいアクセントになっています。

惜しいのは、後書き。本編を楽しく読み終え、後書きを読むと、なんかすごくイラついてしまいました。ロジックの説明になっているのですが「これいる?」というのが正直な感想。これがあるが故、続きがあっても読むの不安になってしまいます。ラブコメにロジックは不要です。

★★☆
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2015年03月04日

魔王なあの娘と村人A(9)〜村人たちの秘密のクエスト


著者:ゆうきりん
出版社:電撃文庫
魔王なあの娘と村人A(9)〜村人たちの秘密のクエスト

《魔王》竜ヶ峯桜子と、《勇者》光ヶ丘翼の生徒会選挙の火蓋が切って落とされた。二人が生徒会会長に立候補することに。佐東は、学級委員兼選挙管理委員になり、どちらにも味方出来ない(しない)立場に。ところが、投票日前に開催される体育祭に、なぜか個性者たちが参加することなる。そのため、役所からは「順位をつけない」という、よくわからない通達が出て、事務局は混乱に陥る。そりゃ、幼稚園の「仲良しうんどうかい」じゃないんだし、順位がつかなければ、盛り上がりようがないものなあ。事務局(村人たち)は、裏で個性者と競う形にして、盛り上がろうとするのですが……

なんだか、どんどん個性者の行動根拠がわからなくなってきました。特に運動会に参加することなった経緯がよくわからん。桜子と翼は理解できるんだけど、それ以外の個性者にとって、目的はなんだったのだろう。基本一人一人が主役な個性者たち。チームプレイは出来ないはずなのに……

というか、佐東の「村人A」も充分個性者なんですよね。当初もう少しエキセントリックだった「個性者」という存在が、どんどん曖昧になってきたため、一般人との差がよくわからなくなってきています。

シリーズものにしてはめずらしく、比較的早い流れで作品内時間が流れています。ということは、いずれ「卒業」という時期が来るということですが、最後はどうなるのかな? 個性者という概念をぶっ壊す形で話が進むのか、それともうやむやのまま進むのか?

さらには、佐東とヒロインたちのラブコメの行方も楽しみですね。

★★★
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