2014年12月26日

覇剣の皇姫アルティーナ(5)


著者:むらさきゆきや
出版社:ファミ通文庫
覇剣の皇姫アルティーナ(5)

アルティーナとレジスが主人公となる本編に戻りました。よかった〜

参謀オズワルド率いるハイブリタニア軍が、ベルガリア本土へ侵攻を開始します。帝国軍は劣勢であり、援護に向かおうとするアルティーナたちですが、同時期にヴァーデン大公国が要塞を襲撃してきます。一時劣勢になりますが、レジスの策により、一夜にして撃退することに成功。しかしながら、その戦闘でアルティーナは宝剣を折られ、騎士にも負傷者が出てしまいます。傷つきながらも、帝国軍の援護に向かうアルティーナ達の前に、レジスの姉ちゃんが登場!

ということで、レジスの肉親が登場しております。
「ねねねねねねねねね姉さん……!!」と顔面蒼白になるレジスですが、姉御肌な普通の女性。一応礼儀もわきまえているようで・・・まあ、レジスが今の性格になった大半の責任は彼女にあることは間違いないようですが。

本編の戦いのほうは、レジスが学生時代に戦略合戦で負けたことのある人物が軍師となっている第七軍と合同で進むのですが、彼らはアルティーナ達を馬鹿にしており、かつ絶対負けることはないという過剰な自信を持っており、レジスの進言をすべて却下してしまいます。そのため、ハイブリタニア軍に圧倒されることになり、帝国軍は壊滅の危機。そこにきて、レジスの策で巻き返していくという、いかに軍師が大切かというお話になっています。

今回の戦闘は、一雑兵の視点からも描かれています。搾取する側の貴族、そして騎士。それだけでは戦闘は成り立たず、たくさんの名もなき兵士(大半が普通の農民たち)によって構成されているという事実。兵卒も貴族も持っている生命は一つしかないという事実。それらが描かれております。

今回の戦いを経て、レジスの二つ名は「魔法使い」ってことになるんでしょうね。

アルティーナとレジスの間には、着々と信頼が築かれていっています。さらにアルティーナは、レジスを異性として意識しだしているようなんですが、レジスは・・・「鈍感」と言われるはずですね。

次回は、海戦となるようです。またハイブリタニアの王女出てくるのかなあ? どうも気持ち悪くて仕方がない

★★★☆
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2014年12月24日

世界の敵の超強撃!


著者:霜野おつかい
出版社:GA文庫
世界の敵の超強撃!

超強撃は「オーバースペック」と読むようです。
主人公は、災厄の魔獣と呼ばれる野々柳竜司。やがて世界を滅ぼすと言われている少年。彼が生活をするのは、世界を一度救ったことのある「求道者」が集まる学園。当然、世界を滅ぼす可能性のある主人公は、周りから生命を狙われることになるのですが、あまりにも桁違いな力をもって、俺TUEEEE状態で無双しています。表面だけをなぞる読み方をすると、無敵なはずの全校生徒と超最強な主人公のバトルなんですが、どうも単純な、竜司の無双物語ではなさそう。あらすじにも、竜司が「真の求道者」であることが書かれていますからね。だからといって、力を持つものの悲哀といったものでもなく、案外複雑な物語なのではないかなあ。

テーマを前面に出してしまうと、かなり重くなるストーリーですが、竜司の軽いノリやヒロインたちとの掛け合いにより、明るい雰囲気を醸し出しています。基本的には、周りが太刀打ち出来ないほどの能力を持っていますが、そこは人間。いろいろ弱点もあるようで、特に冷徹になれないというのは致命傷。これから先、そこからピンチになるのでしょうね。

なんだか、世界を救ったヒーローたちが、悪役に見えてしまうストーリー。本来悪役であるはずの、竜司のほうが、よほどヒーローらしいですね。ついでにハーレムも構築しつつありますし。

★★★
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2014年12月19日

ソード・ワールド2.0リプレイ 戦慄のトリプルクラウン (上)


著者:北沢慶/グループSNE
出版社:富士見ドラゴンブック
ソード・ワールド2.0リプレイ 戦慄のトリプルクラウン (上)

グループSNEのGMたち、北沢慶、田中公侍、藤澤さなえ、清松みゆき、川人忠明、ベーテ・有理・黒崎、秋田みやびが順番に「三題噺」という形でGMを行うリレーリプレイ。

参加するGMたちが事前にお題を書いたものを、前セッション終了時に2つを選択。それをもとに、シナリオを練って、当日セッション直前に最後の1枚を選択するという形で進んでいきます。さらに、前セッションの内容を踏まえたものにする必要もあります。またプレイヤーは、GMをしない6名のうち5名が対応。従い、パーティバランスが崩れてしまうこともあり得ます。
で、今回は、3人のリプレイが入っております。一番最初は北沢慶GM。「魔王」「ドラゴン」というラスボスを引当てしまい、大騒動。藤澤GMは「ぱんつ」に拘ったとんでもないシナリオ。それぞれのGM個性が出ております。

かなりGMの力量が問われるシステムになっていますが、それ故あまり面白くないGMも(誰とはいいませんが)下巻では、どのようなネタが登場するのでしょうか?

面白くなるといいな。

★★★☆
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湯けむり温泉郷まほろばの非日常 〜おんせん部活動日和〜


著者:水樹尋
出版社:講談社ラノベ文庫
湯けむり温泉郷まほろばの非日常 〜おんせん部活動日和〜

主人公は、高校生の広貴。都会の生活で、まわりにうまくなじめず、友人が一人もいなかった(と思っていた)。高校受験にも失敗し、半引きこもりになっていたところ、携帯も通じないような田舎に引っ越すことに。新たな気持ちで入学したのは、女の子しかいない小中高一貫(というか、5人しか生徒がいない)の学校。広貴の一つ上で生徒会長かつ部長の椿杏子に、やや強引に「おんせん部」に入部させられることに。おんせん部は、ただ温泉を楽しみながら交流を深めるという、ゆるーい部活動。

ということで、肌色成分満載のラブコメとなっています。ほんわかした雰囲気が全体を包んでいるのですが、その中に「過疎地の問題」「都会の問題」がしっかり描かれているのも好感度大。

内容を聞かされないまま、部活動に連れて行かれた広貴の目の前で、杏子、千夏(中三)、美桜(中一)、里莉奈(小六)、若葉(小三)の5人娘(全員美少女)は、なんの躊躇もなく服を脱ぎ出します。若葉や里莉奈はともかく、中学生や高校生でもまったく気にしない。本人たち曰く「今まで、同年代の異性が回りにいなかったから、羞恥心が弱いのかも」ってことですが、まあ普通は驚きますよね。一応温泉は、白濁しているので、入ってしまえば、大事なところは見えないということですが、初めての混浴に戸惑う広貴が面白い。千夏は元気いっぱいなのはいいけど、いきなり立ち上がり、たぶん広貴には全部見えてしまっていたんだろうな。

杏子は、村のことを第一に考え、頑張る子。祖父(村長)から「広貴と結婚して、将来は広貴が村長に」といわれても「村のため」を第一に考え、了承してしまう。そんな杏子に対して、広貴は…

基本、広貴がいい人なので、5人娘の好感度は高めになっています。それが、全体にほんわかした雰囲気を醸し出しているのでしょうね。またヒロインズが、それぞれ生き生きと描かれており、まとめ役の杏子、元気娘・千夏、天真爛漫・美桜、恥ずかしがり屋・里莉奈、しっかり者・若葉と性格もバラバラで、5人全員が元気です。

いやあ、いいラブコメですねえ。温泉に入ることの正当性もしっかり確保されており、突拍子のなさというのがない。そして、登場人物がいい人たち。今から30年ほど前の、田舎って、こんな感じだったと思う。

続編が出て欲しいなあ。

★★★★★
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2014年12月18日

シンマと世界と嫁フラグ(3) 〜いつのまにやら両手に花です〜


著者:空埜一樹
出版社:HJ文庫
シンマと世界と嫁フラグ(3) 〜いつのまにやら両手に花です〜

最強異能の持ち主・高校生シンマ。美少女ハーレム絶賛拡大中なんですが、嫁候補の一人・ミンク(幼なじみ)のところへ、姉のレイラがやってきます。彼女は、ミンクがシンマを凋落出来ないため、任務続行させる価値があるかの試験をすると宣言します。せっかく幼なじみに再会できたミンクは不合格であれば、強制送還されると焦ります。シンマも、そんなミンクを助けるために、彼女のポイント稼ぎに付き合うことに。

前巻までで、ハーレム内正妻ポジションを盤石のものにしつつあるコトハは、今回もまったく微動だにしません。それどころか、さらに強くなったような感じも。特に娘的立ち位置にいる無の姉というか、母親的なポジションも手に入れ、すでに家族のような感じに。
正直このままだと、ミンクが消えてしまうので、今回のお話があったのかな? でも結局は、あまり目立っていなかったような。シンマが昔のことを覚えていないということも、不利に働いているのですが、本人が自爆キャラだということもマイナスに働いています。
シンマハーレムは、なんらかのしがらみや、強制によって構築されているわけではなく、シンマがそうしたい、また女の子たちがそうしたいと想うことによって、成り立っています。さらに、女の子同士の繋がりが、少しずつ出来てきているようで…

★★★★
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グランクレスト・リプレイ ファルドリア戦狼記(3) 狼たちの栄光


著者:田中天
出版社:富士見ドラゴンブック
グランクレスト・リプレイ ファルドリア戦狼記(3) 狼たちの栄光

軍事同盟「群狼」の結成から半年あまりが経過したが、ゼフォスとの戦いは継続中だった。ファルドリアを中心とした群狼諸国は、人的・物的交流を保護することで、国力を高めてきていました。そんな中、ゼフォス王バイバルスからの書状により、一気に最終局面に向かって動き出します。そう今回で最終巻となっています。

戦記ものの特徴として、ファルドリアサイドの歴史の見方になるのですが、ゼフォスなりの「正義」の意味も明確にされており、盛り上がる展開になっていました。特にシスの行動が、すごくかっこいいものだったのが、ストーリーを引き締めていましたね。

レグナムの成長も含め、リプレイとして、また戦記ものとして楽しむことが出来ました。天さんらしい(?)斜め上にいく展開はありませんでしたが、正当派のファンタジーTRPGを久しぶりに読むことができました。

このシリーズで、最後までなじめなかったのは、唯一ヴァーン。復讐の鬼という設定が強すぎて、他プレイヤーと融合しないままでした。未来を見据えた主人公たちと、過去に拘泥したヴァーン。光と闇というには、落差が激しすぎました。

★★☆
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2014年12月12日

城姫クエスト 僕が城主になったわけ


著者:五十嵐雄策
出版社:電撃文庫
城姫クエスト 僕が城主になったわけ

いちゃあまラブコメの名手、五十嵐雄策さんの作品。ということで、手に取ったのですが、メディアクロス作品だったんですね。もともとゲームだったのかな? お城を擬人化した物語となっています。先に断っておきます。歴史好きの方、というか史実を求める方は読まない方がいいです。途中でバカバカしくなって、投げ出してしまいます。戦国時代(だけじゃないけど)のお姫様がタイムスリップして現代に現れたという「ファンタジーラブコメ」として楽しめば、かなり面白い作品です。

主人公は、天城秋宗。その部屋に、「―私は熊本城。肥後国に拠を置く加藤家縁の者にして…栄えある九州地方最大の“城姫”だ」と名乗る美少女・銀杏が突然現れます。普通なら「変な人」で終わるのでしょうが、そこはラブコメ。そのまま一緒に暮らすことになります。銀杏は気が強いものの、根っこは可愛い女の子。いろいろとかまってしまう秋宗です。さらに、他の城姫たちも現れ…

基本、登場する城姫は最初敵対しています。で、それを開城させ…という流れで、ハーレムを作るというのがメインストーリー。一応、城姫はベースとなった城が持つ特徴を生かした「特技」を持っているのですが、ちょっとね。なので最初に言ったように、史実を考えると楽しめなくなります。(大和郡山城って城はないよ。大和国にある(った)郡山城だよ。他の城姫が「知らない」って言ってたけど、そんなことはないはず。秀吉の時代は、実弟の居城で100万石だったんだから)

一方ラブコメとして読むと、城姫に個性があり楽しいですね。作者さんらしく、ライトえっちも含まれていますし。ハーレム状態の割りに、メインヒロインは明確になっています。これからも続くのかな?

★★★
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2014年12月11日

覇剣の皇姫アルティーナ(4)


著者:むらさきゆきや
出版社:ファミ通文庫
覇剣の皇姫アルティーナ(4)

帝都での戦いに勝ったアルティーナ陣営。ようやく一息つけると思ったのもつかの間。ベルガリア帝国が、軍師オズワルド率いるハイブリタニアの蒸気船団、そしてヴァーデン大公国の軍勢の奇襲を受けた。アルティーナ陣営も敵兵の攻撃を受け…というところでベルガリア帝国第三皇子バスティアンの視点にいきなり変わります。最後までアルティーナやレジスは登場しません。

正直面白くない巻になってしまいました。外伝として読んでいたら、もう少し変わった見方が出来たのでしょうが、ようやく慣れてきた主人公がまったく出てこないと、感情移入のしようもありません。もしくは、「一方その頃」程度で章を費やすくらいでよかったのではないかなあ。

さらにバスティアンのイメージが、大きく変わってしまったのもマイナスポイント。もっとマッチョと勝手に思っていました。

次巻からは普通に戻ってくれるのかな?

★☆
タグ:★☆ 覇剣
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2014年12月10日

僕の文芸部にビッチがいるなんてありえない。(2)


著者:赤福大和
出版社:講談社ラノベ文庫
僕の文芸部にビッチがいるなんてありえない。(2)

文芸部廃部の危機を乗り越え、ラノベに浸れると思っていた耕介。ところが、生徒会の手伝いとして行っていた相談受付に訪れる生徒が急増。文化祭の準備もあり、部活がまったく出来ない状況に。どうやら、文芸部を試している人がいるようで…そんな中、耕介は天姉・愛羽・東雲の4人でデートに行くことに。

1巻でも思いましたが「ビッチ」って言葉が浮いていますね。愛羽がビッチとはほど遠いいい子だということは、前巻で判明していましたが、東雲も年相応にかわいらしいところが、強調されてきて、ますますビッチから離れています。それを除けば、面白いラブコメなんですけどねえ。

今回さらにヒロイン候補が追加されています。そのため、ますます天姉の存在が希薄になってきています。ヒロインを増やしたほうが「面白くなる」こともありますが、この作品の場合、それがマイナスにしか作用していないですね。非常にもったいない状況です。ヒロインを増やすよりも、愛羽と東雲を中心に回すほうが絶対面白くなりそうです。

どう見ても、リア充な耕介。これから先、さらにリア充度が増加していくのでしょうか?

★★★
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2014年12月09日

今日から僕は!


著者:鈴木大輔
出版社:MF文庫
今日から僕は!

主人公は、高校生の高橋千尋。「めちゃくちゃセックスしたい!」という孤高の男。十六年間の人生を勉強に捧げたため、モテない。そこで転校を機にリア充になり、女の子とやりまくりの人生を送って見せる! といった煽りのラブコメ。

千尋が、転校デビューをするために、美容室に行き「金髪に染めてください」と斜め上に間違った依頼をした頃、隣では前髪ボサボサの明らかに「モテそうにない」女の子が…お互い「あいつには勝てる!」と心の中で思ったものの、なんと女の子のほうは、とんでもない美少女に変身! ショックを受ける千尋。
下宿となるアパート(シェアルーム)についた千尋が、部屋のドアをあけると、着替えをしている美少女が! ってさっきの女の子ではないか? 千尋という名前が原因で女性に間違えられ、同じ部屋に入れられることになったようです。普通なら「そんなん無理」と女の子のほうから、いいそうですが、なぜか同じ部屋でOKと。千尋も後に引けなくなり、奇妙な同居生活が始まります。ラブコメのお約束で、クラスも一緒となる二人ですが…
なんども「これはラブコメなので、最後はハッピーエンドです」と但し書きのあるストーリー… 崩壊はしていないのですが、煽りとの違いが大きすぎて、面白さが減少しています。っていうか「セックスしたい!」って別にいらないじゃん。中途半端に過激な言葉を使っていますが、それがストーリーに影響していない。まあこの台詞がなければ、ありきたりのラブコメになってしまったんでしょうけど。

いまいちヒロインに魅力がないため、薄くなってしまっていますね。主人公が目指すのもハーレムなのか、純愛なのか見えてこないのもマイナス。まだまだという感じですね。

★★
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ソード・ワールド2.0 リプレイ 竜の学舎と守護者たち(1)


著者:秋田みやび/グループSNE
出版社:富士見ドラゴンブック
ソード・ワールド2.0 リプレイ 竜の学舎と守護者たち(1)

ドラゴンレイド リプレイシリーズ。秋田GMらしい作りとなっており、PCは「お人好し」だけど「劣等生」、幻獣たちも含めたいろんな種族が一緒に暮らしている島が舞台となっています。

主人公はカイン・ガラを追われたエルフのラーク。その理由が「発表した理論の存在が証明できず、まわりから後ろ指をさされる」という、なんかどこかで聞いたことのあるような理由。「xx細胞はあります!」の世界ですね。そんなラークを、とある学校の講師にならないかと、助けたのは指導教授。なんだろうな。他のキャラは、自称・ハイパーメディアクリエイターのナイトメア・ダニエル。天真爛漫お嬢様ヴァルキリー・イエッタ。なんかこちらも元ネタがありそうだな。

彼らが向かった学校がある島は、モンスターと人族が仲良く暮らしている場所でした。学校内に入るための基準が「穢れが1以下であること」というもの。なんか昔、同じような設定があったなあと。

今回は、学校の紹介や島独特の問題を紹介がてら解決していくというストーリー。従い、行動範囲も限られていますし、大きな戦闘などもありません。どちらかというと、戦闘よりもまったりとした会話を楽しむといった感があります。

さて、これから先盛り上がっていくのでしょうか? それとも…

★★☆
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2014年12月04日

シンマと世界と嫁フラグ(2) 〜これがホントの修羅場です〜


著者:空埜一樹
出版社:HJ文庫
シンマと世界と嫁フラグ(2) 〜これがホントの修羅場です〜

しばらく忘れていたシリーズ。
主人公は、神になれちゃうほどの異能を持ちながら、普通に平和に暮らしたい男子高校生シンマ。「嫁が欲しい」という言葉が一人歩きしてしまい、3つの集団からそれぞれ「嫁候補」の美少女3人がシンマの周りに集まってきています。

嫁の座を狙って、美少女達が一喜一憂しているという「普通」ではないかも知れないけど、ある意味平和な日々が戻りつつあったある日、アリスの誘いで遊園地デートをすることに。シンマのシンマたる所以か、ツンデレアリスががんばって誘ったデートなのに、なぜかコトハ、ミンクさらには妹の奈々まで一緒に遊園地に行くことに。しかも、奈々とコトハと一緒に現れたシンマの姿(奈々を真ん中に手を繋ぐ)に「仲のいい家族」を見つけて愕然とする二人…大変だな…

それでも、根はいい娘たち。仲良く楽しんでいたのですが、シンマの明後日の方向への気遣いで、女子だけで観覧車に乗ることに。その時、一人残ったシンマを「幻狼の一族」を名乗る兄妹が襲う。妹・無は、アーティファクト「カウ・ジン」を操る猛者で、シンマはかなり苦戦を強いられることに。そこに、観覧車の窓を割り、飛び降りてきたコトハが助けに入り、なんとか勝利することが出来ます。

兄は妹を見捨てて逃げてしまい、その姿を見たシンマは、まわりの反対を押し切って彼女を自宅まで連れて帰ります。どうも無の姿に奈々を重ねてしまったようです。彼女は、資格者を世界の害悪として抹殺するための一族の末裔で、そのための教育を受けて育ってきたことがわかります。シンマと奈々の強引とも思えるお節介を通して、徐々に心を開いていく無ですが、幼い頃からすり込まれた「資格者を殺す」という使命との間で、葛藤を続けます。

ということで、新たなヒロインが投入されていました。ミンクとアリスのターンはないのかなあ? コトハは、少しずつデレてきている…というか、異性としてのシンマを意識しだしているようですしね。

そうそうシンマくん。幼女ぱんつを握りしめて「肌触りがいい」とかやっていると、いろんな意味で人生が終わりますよ。

★★★☆
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2014年12月03日

サービス&バトラー


著者:望月唯一
出版社:講談社ラノベ文庫
サービス&バトラー

主人公は、水瀬直哉。日本有数のセレブ学校である、私立悠宮学園のテニス特待生だった高校生。この学園は、セレブばかりで学食もとんでもなく額(それを年間パスで購入する)。直哉はセレブではないが、テニスの能力により、学費全免の特待生として通っています。ところが、肘を故障してしまい、手術しても選手を続けることが出来なくなってしまったため、特待生権限が剥奪され、結果として退学することに……

退学届を出しに学校へいった時、テニス初心者のお嬢様・神坂陽菜と、そのメイドである月城芹葉がテニスをしているところを偶然見ることに。なぜか、そのまま陽菜の執事兼テニスコーチとして、彼女に雇われることになります。陽菜は「強いものが絶対的権力を持つ」テニス部に反抗し、第二テニス部を作っています。テニス部をドロップアウトした選手だけなら問題なかったのですが、芹葉は有力選手。彼女が第二テニス部に移動してしまったため、テニス部が団体戦で勝てなくなる可能性が。そのため、第二テニス部を廃部にし、芹葉をとりもどそうとする勢力が現れます。果たして、弱小クラブは強豪に勝つことができるのか?

「お嬢様と執事の学園ラブコメにスポ根取り入れました」という作品。新人賞受賞作ということですが、ストーリーの進め方やキャラは、かなりレベルが高い作品です。正直テニスに興味はありませんが、それでも充分にラブコメとして楽しむことが出来ました。

なんといっても、直哉の性格…というか言動が、この作品のコメディ部分を盛り上げています。テニスの腕は一級品(といっても、国内レベルのようですが)で、テニスに対する愛も強烈なものがあり、女の子の扱いにも慣れていて、執事としてパーティでも挨拶出来るという、そこだけ見るとパーフェクト好男子なんですが……

「じゃあ、とりあえず走り込みからしようか。Eカップが揺れるし」
「思いっ切りやる気なくなったんだけど!」
「いいから胸揺らしてこいよ」
「もう走り込みですらなくなった!」

と自らの欲望をまったく隠さない! エロに突き抜けており、逆にすがすがしく見えてしまうくらい。この掛け合いがいいアクセントになって、ストーリーにリズムを刻んでいます。

また、ヒロインズもお嬢様・陽菜(少し高飛車だけど、根は素直で優しい)、メイド・芹葉(清楚可憐)、あと二人も元気なチビッ娘と、ぼくッ娘とバラエティに飛んでいます。それぞれのキャラの性格設定に無理がないので、突っかかるところなく話を読み進められました。

ストーリーの展開にひねりはありませんが、その分安心して読める作品でした。

★★★☆
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2014年12月01日

アキハバラ・ライターズ・カルテット(1)


著者:三木なずな
出版社:ぽにきゃんBOOKS
アキハバラ・ライターズ・カルテット(1)

幼なじみグループが、ライトノベルを創り上げるのがメインエピソード。そういってしまうと、内容がないみたいだな……

主人公は、吉武森(よしたけしん)。中三の春休みに応募したライトノベルで大賞を受賞し、現役高校生作家としてデビュー。しかしながら「大賞受賞作家」という壁を乗り越えられずスランプに陥り、ほぼ1年新作を書けない(プロットが次々ボツになっていく)状況。そんな、彼に幼なじみの一人・松中夢幻(ゆめ)が「一緒に同人誌を作ろう」と持ちかけます。さらには、もう一人の幼なじみ・香苗や、森の妹・小梅も巻き込んでいくことに。連休に「合宿」と称して温泉旅館(ホテル)に泊まり込み、一冊分の同人ノベルを書き上げてしまいます。しかしながら、その過程で森はプロ作家としての限界を感じてしまい……

ヒロインズが異能レベルに創作能力が高いというのが、この作品の肝。幼なじみ二人は、とてつもなく筆が速くおもしろい作品を紡ぎ出せる。妹もとてつもないスピードで、その世界観をイラストに仕上げる。それに比べて自分は…ということですね。

ヒロインズは、森に対して好感度MAXな状況です。特に奔放な夢幻は、彼に裸を見られることに恥じらいがありませんし、香苗も「彼になら別に…」状態。つまり、森が行動を起こせば、どうとでもなる状況。小梅がブラコンだったら、よくあるパターンになるのですが、手を恋人繋ぎしたりする割りには、ブラコンという訳ではなさそう。また森もシスコンというほどでもないようで… 温泉で、夢幻や香苗の胸を見て(見せつけられて)、とある部分が反応してしまいますが、小梅の裸を見せられたら「萎えた」「しぼんだ」ということですしね。

この作品が面白いのは、会話にテンポがあること。さらにサブキャラである3ポセイドンのロリババァ...見た目は10歳ながら実年齢は30超えの売れっ子ラノベ作家が、アクセントになっていることですね。彼女は、森がお気に入りで、その妹である小梅にも、彼と顔・胸・おしりの形が似ていると一目惚れ。(って、小梅はかなりぺたなのかな?)「兄妹丼がしたい。性的な意味で」と迫ってきます。けれど、案外まともなアドバイスもしていたり…

作品タイトルに「アキハバラ」と入っていますが、さほどそっち系の話題は出てきません。純粋に若者達が創作活動をする中で、ラブコメしています。まあ少し「出来すぎ」なストーリーであることは間違いありませんが。

続きが読みたくなる作品ですね。ただ作者さんの後書きに出ている「続きの設定」は、あまり面白くなさそう。っていうか、世界観が壊れてしまいそう。今のまま、はかないけど面白い青春を描いて欲しいですね。

★★★★
posted by あにあむ at 10:10| Comment(0) | TrackBack(0) | ぽにきゃんBOOKS