2014年09月26日

ナイトウィザード The 3rd Edition リプレイ 壊れた世界の聖約(1) 月に願いを


著者:菊池たけし/F.E.A.R.
出版社:ファミ通文庫
ナイトウィザード The 3rd Edition リプレイ 壊れた世界の聖約(1) 月に願いを

ルールが3rd Editionになっています。ただし、まだβ版が利用されているので、最終的なルールとは若干異なる部分があるかもとのことです。まあリプレイとして読む分には、どうでもいいんですけどね(爆)

きくたけナイトウィザードですが、今回珍しく「世界の危機」が迫っておりません。いずれもPCが属する集団の中での危機。とはいえ、一話が学園内、二話で都市規模になっているので、これから先どんどん大きくなっていくのかも知れませんが。

プレイヤーは、みかきみかこさん、久保田悠羅さん、遠藤卓司さん、林啓太さん。声優ヒロインじゃないんですね。ある意味身内で固められているのは、バランスを確認する意味もあるからなのかも。
主人公は綾辻綯斗(ナイト)。林さんのPCですが、特性は「裸族」。なにかというと服を脱ぐ。夜は当然全裸です。それを起こしにくるのは、妹(血のつながりはない)。なんかもういろいろ狙いすぎです。
ヒロインは、みかきさんの羽音々鈴夜のはず...設定的にも両親の実験素材として、データを収集するという悲劇のヒロイン的なものがあるのに、なぜか残念なヒロインに。
代わりにヒロインの位置についたのは、ゆーらさんの香取巴。お嬢様で、気立てがよく気品もある。完璧なお嬢様ですね。執事は「きくち」
もう一人は、遠藤さんのレクサンダー・リード。いろいろ裏があるという設定(?)
なんせ主人公とヒロイン候補がアレなもので、実にナイトウィザードらしい展開になっています。

第一話は、輝明学園が舞台。願いが叶うという「セラフィム・コール」が流行。それをやった学生が、存在自体消えてしまうという事件が。存在した痕跡のすべてが消えてしまうので、一般人にとっては「消えた」という事実すら認識出来ない。ウィザードたるPCたちはどのように対応するのか?
第二話は、一話の続きでダンジョンアタックを主体としたシナリオ。

いずれも、導入部分として探りながらのリプレイになっています。今回みかきさんのダイス目が爆発(悪い方に)しており、とんでもないことになっていますが(それがヒロインから滑り落ちた原因)このままで大丈夫なのかな?

なぜかアンゼロッドが「すべての黒幕」に見えてしまう今回のシナリオ。思わせぶりな台詞対決で、話が混沌としてきています。ベルちゃんたちもチラッと登場していますが、これから先、過去のウィザードも出てくるのかな?

★★★☆
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2014年09月24日

マゾヒスティック・エクスタシー(3)


著者:橘ぱん
出版社:オーバーラップ文庫
マゾヒスティック・エクスタシー(3)

エロコメの3巻です。最終巻です。
十珂家の嫡男であることがバレてしまった光平。父親から家を継ぐのかどうか二択を迫られます。家を継ぐのは嫌だけど、沙月を護るためには、家の力必要。悩む光平に、リオが水垢離によってパワーアップした力を使って、アタックを強めてきます。そのため、沙月とリオの間での恋愛バトルが激化し、そのあおりで光平の片呪が暴走します。暴走により、誰彼かまわず発情するようになったため、沙月はショックを受けることに...

今回は、沙月と光平のすれ違いを中心に十珂家の跡継ぎ騒動が描かれております。まあ設定が「んっ、あっ、ああぁぁっ、なに、入ってっ、くるぅううううう」ですから、あまりシリアスにはなりません。というよりもエロコメ度合いが強くなっていますね。さらに単語がより直接的になってきており、もうラノベじゃないというレベルです。それが原因で終了したのかな? このまま進めると違う分野になるのは間違いないですからね。

基本前巻までに登場していた人物がストーリーを進めていきます。いままで広げていた伏線を回収していくという、ある意味わかりやすい最終巻になっています。最近は、打ち切りなのか、バタバタしたまま終わる作品が多いので、その中ではしっかりしたほうですね。

最終的に、沙月と光平は結ばれるのか? そもそも片呪がある状態で光平の父はどうやって子を成したのか? 最後までヤッてしまうと、相手から一生恨まれる。そのような状況で、一人でも子供がいるのがすごい(確率)のですが、妹もいますからねえ。そのあたりは、光平だけでなく沙月もかなり気になるようですが。

今回もゆながメインヒロインやってます。いろんな意味で十珂家最強の存在でした。もう少しゆなの活躍が見ていたかった気もしますね。

★★☆
posted by あにあむ at 12:46| Comment(0) | TrackBack(0) | オーバーラップ文庫

新妹魔王の契約者(6)


著者:上栖綴人
出版社:スニーカー文庫
新妹魔王の契約者(6)

5巻読んでいない(買っていない)のに6巻。短編集でした。
4巻で「バランスが悪い」と書いておりましたが、この短編集は完全に官能小説に舵を切っております。もうね、無茶苦茶。
第一章では、刃更と澪と柚希によるスク水3P。なんかもうラノベだということを忘れたとしか思えない描写になっております。第二章は、万理亜と澪。淫夢だとか、パンツを食べるだとか、バナナがお食事だとか? 第三章は刃更とゼストと胡桃による絡み。胡桃ですら絶頂しまくる描写があります。ついでに刃更のナニを口でナニする胡桃だとか。はい。第四章は長谷川先生。こちらはパイズリだの素股だの、最後は「もうやっておるだろう」というシーンの連続。1巻の頃は、一応寸止めだったはず。設定の都合上、ヒロインは絶頂していたものの、そこもボカしていました。それが巻数が進むにつれ、ヒロインズの絶頂や大切なところの状態描写が増えてきていました。それでも刃更はあまり決定的なシーンはなかったはず。それが今回は、何回出した?

ということで、5巻を読まないまま、このシリーズからはさよならします。ラブコメや異能バトルなら、もっと面白い作品あるし、官能小説なら専門レーベルのほうがいい。なんども書くけど、レーベル変えてしまったほうが足かせがなくなって、おもしろくなると思うよ。

★☆
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2014年09月18日

オレの青春が灰と隣り合わせのままダンジョンで終わるはずがない アリアンロッド2E・リプレイ・オンライン


著者:鈴吹太郎/F.E.A.R.
出版社:富士見ドラゴンブック
オレの青春が灰と隣り合わせのままダンジョンで終わるはずがない アリアンロッド2E・リプレイ・オンライン

長いタイトルだな。狙ったタイトルではあるんですが、やはり長いですねえ。かなりややこしい作りのリプレイとなっております。仮想のMMORPG「アリアンロッド」をプレイするPCをロールプレイするという形。ゲーム内でゲームを行っているということですね。
主人公は、会社員・稲垣(36歳独身)。彼の婚活に巻き込まれる形でゲームが展開していきます。ってどこまでが現実やねん。現実世界でも、ゲーム内でも侘しいシングルライフを送る稲垣が、出会いを求めてMMORPG「アリアンロッド」のβテストに参加します。その中では、美少女PCに囲まれるという幸運に恵まれます。しかも「関係者」ということで権限のあった「禁断のデバッグモード」発動! 無双状態でゲームを進めることに。しかし、そんなに人生甘くない。とんでもないことに巻き込まれるハメになり...

人生甘くない、ってのがテーマですかね。現実世界でシングルの主人公。MMORPG内では、美少女に囲まれてラッキーと思いきや、それぞれのキャラの「中の人」は、自分が担当する作家・きくたけ、旧知の殺意様・大竹みゆ、社長令嬢(リアル)と手を出せない、もしくは出したら別の世界が開ける人ばかり。しかし、それを知っているのは中の人の中の人のみ。ああややこしい。

TRPGとして考えた時は、あまりよい出来ではありません。ネタリプレイということになるのでしょうね。それでも、過剰にならない舞台裏感が楽しませてくれます。最近のラノベの流行に迎合しながらも独自色もしっかり残っており、いろいろ楽しませてもらえました。

さすがに続編を出すのは無理な設定ではありますが、このプレイヤーたちによる正調・アリアンロッドリプレイも読んでみたいですね。

★★★
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2014年09月17日

閃光のホワイトアウト(2)


著者:明秀一
出版社:ぽにきゃんBOOKS
閃光のホワイトアウト(2)

魔法少女として電脳空間で闘う少年のお話。2冊目。主人公・松雪は、どこからみても美少女な体系と顔立ち。女の子を護ることが「男らしい」と思い込んでおり、姉から魔法少女のエース・詩織の身辺警護を依頼され、仕方なしに魔法少女として生活を始めます。電脳世界なんだから、中の人の性別なんて関係なさそうなんですが、なぜかアバターは本人の体系をリアルに再現したもので、魔法少女の服はミニスカ。そう、スカートの中を見られたら、膨らみで男であることがバレるという恐怖とも闘わなければならないんです。

今回は、さらに女子高に転校させられる松雪。そこは天国のようなところではなく、陰謀と嫉妬にまみれた世界。容姿に恵まれ、姉というコネもある松雪のことをよく思わないクラスメイトたちによって、いじめの対象にされてしまいます。そんな中、一人だけなんの思惑もなく、優しくしてくれる少女がいて...「男らしい」から、高速で離れていっている松雪。果たして、元に戻ることはできるのでしょうか?

今回も敵は「クイーン」。そのウィルスは予想外の人物に棲みついており...って、もうバレバレの展開になっています。もう少し盛り上がりが欲しいところですね。ストーリー展開のテンポがいいので、あと一つギミックがあれば、さらに盛り上がりそうです。

ラブコメ面も面白くなってきています。とはいえ、松雪の性別を知っているのは、詩織だけ。ということは、それ以外のヒロインズは、松雪を女の子と思い込んで迫ってきていることになりますね。なんというか爛れた世界だ...

今回もあらすじに苦言。前巻のあらすじで「パ、パパパパ、パンツ見せますッ! だからコメントください!」というのがありました。しかし本編ではまったくこんなシーンはありません。そもそも松雪は女装趣味があるわけではなく、本来は「男らしく生きたい」と思っている少年。なぜ? と思いましたが、今回も「おまえもパンツも俺が護るっ! ! 」 いや、そんな台詞本編にないし、そもそもぱんつどこにも出てこないし(パンチラはあったけど) このあらすじ書いている人、もう少し本編を読み込んで下さい。「パンツも生命もかけた、魔法少女コメントバトル」この煽りもおかしいですね。

ぽにきゃんBOOKSは創刊シリーズで、挿絵の間違いなど「編集」レベルの低さを見せつけてくれましたが、あらすじを読む限り未だ「低レベル」なままですね。どうか、この作品が編集に足を引っ張られることがありませんように。

★★★☆
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2014年09月16日

桃音しおんのラノベ日記(4) パーフェクトホワイト


著者:あさのハジメ
出版社:講談社ラノベ文庫
桃音しおんのラノベ日記(4) パーフェクトホワイト

最終巻。前回で、汐音ではなくナツメを選んだはずの歩。それを受け入れたはずの汐音でしたが、やはり失恋の痛手は大きく、小説を書くことで、現実逃避を続けていました。そのため、自らを追い込むことになり、それが原因で体調を崩してしまいます。
そんな折、汐音の両親がアメリカで一緒に暮らすことになり、汐音も渡米することに。

「せんせいは、ナツメさんと付き合った方がいいと思います。きっと……そうした方が、幸せですから」 理性でわかっている部分と心の中では理解出来ないところ。そのせめぎ合いは、当然誰にでもあり、年齢も関係しません。誰もが、それを乗り越えていこうとあがくのですが、汐音は小説を書くことで自らを追い込んでいきます。彼女の中には「歩を欺していた」とい負い目があるため、必要以上に自らを責めてしまうのですね。

一方、歩はナツメと付き合うようになり、幸せになるはずでした。しかし、新作の打ち切りを桃香から伝えられ、なんとかその最終巻を書き上げることは出来たのですが、そこで「書きたいものがなにもない」という問題に直面します。どのようにして、この危機を脱出していくのでしょうか?

二人の女の子を同時に好きになってしまったことに起因する、諸問題。小説の世界ならば、ハーレム展開だとか「両方選ぶ!」という展開があるのですが、この作品では現実世界と同等の幕引きに向かって物語が展開していきます。

1巻では、11歳少女が裸で執筆しているだとか、風祭病だとかロリに特化した方向性だったのが、最終的には青春小説に着地しました。出来れば、後日談が知りたいお話ですね。
★★★☆
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2014年09月10日

マゾヒスティック・エクスタシー(2)


著者:橘ぱん
出版社:オーバーラップ文庫
マゾヒスティック・エクスタシー(2)

エロコメの2巻です。主人公は悪瞳という異能を持つ高校生・千種光平。名家である十珂家の嫡男だったりします。彼の異能は、
「んっ、あっ、ああぁぁっ、なに、入ってっ、くるぅううううう」
というもので...性的に興奮(というか、意識した状態)で異性を見ると、相手が迫ってくるというものです、ちなみに「入ってくる」ものは剣のようで、胸=心に突き刺さるようです。うまく使えば、ヤリたい放題なんですが、欠点もあり、Hしたりキスして、最後まで行き着くと、一生その人から嫌われるという呪いつき。人生で一番最初に呪いをかけてしまったのは、幼なじみの沙月。まあ、呪いがなくとも女性には嫌われる異能ですね。
今回から新しいヒロインが登場しています。七尾家の跡継ぎである七尾リオ。
「千草光平をアタシの魅惑のバディで墜としてみせるわ! 」
沙月とリオの間で、光平の奪い合いが勃発し、それが他の名家も巻き込んだお家騒動に発展してしまいます。

前回同様のエロコメとなっているのですが、前巻ほどのインパクトがなかったというのが正直なところですね。パターン化してきていることが要因と思われます。光平の呪いがアレですから、どうしてもパターン化してしまうんですよね。一応リオの性格付けでバラエティだそうとされているんですが、ちと弱い。沙月が自分の思いを隠さなくなってきていますが、それも呪いが要因で先に進まない。

そんな中、今回も妹・ゆながいいところを持って行っています。光平のことを信頼しており、実はかなりのブラコン。自分が可愛いということを理解しており、それをうまく使っているところなど。美少女(子供)から「おトイレどこですか?」「おしっこ漏れちゃう」と言われたら、そりゃ放っておけないのが常識(どこの?)さらに、今回はリナの暴走によって、ゆなの艶めかしいシーンも。ある意味メインヒロインなのかも。

さて、ここからどのように独自色が展開していくのでしょうね? 楽しみではあります

★★
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2014年09月08日

グランクレスト・リプレイ ファンタジア×ファクトリー (下) 激突のバトルフィールド


著者:矢野俊策/重信康
出版社:富士見ドラゴンブック
グランクレスト・リプレイ ファンタジア×ファクトリー (下) 激突のバトルフィールド

2シリーズがクロスオーバーするリプレイの2冊目。今回は、二つのパーティが共同で動くセッションもあります。
最初は、それぞれのパーティが相手より先に「聖女の遺跡」へ到達しようとして、ぶつかり合うのですが、その中で利害が一致するところは、共同で動くようになるという作りになっています。

一応、PC同士の恋模様もネタになっているのですが、どうもね。お互い軽いんですよね。さらに前巻同様プレイヤーの自由度が高すぎ、シナリオが意味を成していない(というか、プレイヤーの自作自演にしか見えない) クリエイターたちがプレイヤーということで、遠慮があるのか、それとも我が強いのか?

たぶん、収録現場は和気藹々笑いが絶えなかったんだろうな、と想像できますが、TRPGとして見た時にはどうなんだろう? このシリーズへの思い入れが少ないから、そう思うのかも知れませんが、PCの行動に納得度が少ないんですよね。その場のノリで豹変していまっていることありますし。続刊あるようですが、個人的にはここで打ち止め。

posted by あにあむ at 12:07| Comment(0) | TrackBack(0) | ドラゴンブック

2014年09月04日

落第騎士の英雄譚(5)


著者:海空りく
出版社:GA文庫
落第騎士の英雄譚(5)

5巻にして、七星剣武祭開始。暁学園の陰謀により、開始前から波乱含みとなってしまった今年の大会ですが、主人公である落第騎士・黒鉄一輝にとっては、絶対に負けられない大会となります。

その一輝が初戦で戦う相手は、前年の覇者・諸星雄大。この作品の敵役は、本当にたちの悪い奴らばかりだったのですが、雄大は純粋な奴でした。ようやく好敵手が現れてきたという感じですね。小学校の時、妹にせがまれて家族で向かった遊園地。その途中電車事故で、両足を失い(この世界でも再生不能なくらいの傷)伐刀者としての道が閉ざされそうなった過去があります。普通ならば不可能だったカムバック。それを支えたのは水使いのキリコ。倫理的に問題のある研究をしていた彼女がとった方法は、死なない程度に肉や骨をそぎ落とし、それを水使いの力によって再生するというもの。上半身と下半身の比率からしたら、それだけで瀕死の状態です。さらに筋肉をつけなければならいため、リハビリ。組織は完璧なものではないため、すぐに崩れてしまう。そのたび壮絶な痛みが彼を襲い...3ヶ月でキリコのほうが音を上げてしまう。それでも雄大はあきらめず。そんな彼は、戦いを臨む相手には「万全の体調」で向かってきて欲しいというタイプ。そのため、前日に自分の親が経営しているお好み焼き屋に招待したります。

ということで、今回から剣武祭本戦が始まっています。と、同時に少々読みづらくなってきてしまいました。もともとバトル系(ジャンプ系−ドラゴンボールとか)が嫌いなこともあるのですが、一輝や対戦相手の能力がインフレを起こしているのが辛い。主人公にとって「大きな壁」としていた対戦相手に勝ったことにより、より強い対戦相手が必要となる。それに勝つためには、主人公も強くなる必要がある。次はもっと強く...それが繰り返され「強さのインフレ」が起こっているんですね。当初は達人レベル(非現実であるけど、お話としては許容できる範囲)だったのが、すでに人を超越した戦いになっています。こうなると、感情移入も出来ないし、しらけてしまうんです。「結局、主人公が新しい力に目覚めて勝つんだろ」という気持ちが出てしまう。で、その通りの展開になるんですよね。バトルシーンのすべてが悪いわけではありませんが、強さのインフレが一度起こると、ストーリーが破綻していくんですよね。今回は、雄大と妹の物語があっため、それがストーリーを紡いでくれました。でもこの後どうかなあ? 今回でさらにインフレが起こっているしなあ。

タグ:異能 落第
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魔王なあの娘と村人A(8)〜アップダウンスパイラル


著者:ゆうきりん
出版社:電撃文庫
魔王なあの娘と村人A(8)〜アップダウンスパイラル

今回、主人公達が進級しています。同じクラスにしておくことによる「マンネリ」を防止するためでしょうね。ヒロインズや主人公&友人たちは、基本同じクラスになり、より動かしやすくなっています。

今回は、魔王・竜ヶ峯桜子や勇者・光ヶ丘翼ではない新しい登場人物がストーリーの中心となっています。桜子の後輩が新たな個性者・魔道神官として登場しています。その後輩がどのような騒動を巻き起こすのか?

さらに佐東は、またもや「役所」に翻弄されることになります。「個性者生徒諸君の悩みは、我が校の《村人A》が誠意を持って対応いたします」と校長が宣言。本人がまったく知らないところで、話が進んでしまっています。しかし、この世界の役場は酷いな。本人の意向を無視して話を進めてばかりです。

佐東は、個性者と村人の間には、恋愛関係は生まれないと思っているようですが、翼だけでなく、桜子が彼に向けているのは間違いなく「異性に対する好意」 これから先も、そういう好意を寄せるヒロインが増加していきそうな気配です。

新たな個性者が登場したことにより、ラブコメ比率が上がることになってきましたね。下手にバトルに走るより、このままの路線のほうが読みやすいです。

★★★
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2014年09月01日

銀弾の銃剣姫(4)


著者:むらさきゆきや
出版社:MF文庫
銀弾の銃剣姫(4)

わふぅ! ガンソーディアのWであります。
「普通が一番」だと思っていた高校生・龍崎蛍介。いろいろあり、不死身の銃剣将として、世界の命運を決定する戦いに挑もうとしています。前巻の戦いで致命的な損傷を受けた蛍介や銃剣姫たちですが、蛍介はその不死身という体質のため、急速に回復していきます。しかしながら、次の戦いは蛍介たちの生命の保障が出来ない戦い。万が一負けて、蛍介の持つコードバレットが敵の手に渡ってしまえば、それですべてが終わりになってしまいます。前半は、このようにバトル中心の重い展開となっています。

世界の命運を握る総指揮者であると同時に、実の姉でもある鷹音。戦いを勝利に導くべく、蛍介の生命が危険にさらされることがわかっていても、非情に徹していたはず。けれでも、真実に気がついた蛍介との話の中で、心が折れてしまい自決しようとします。信じられないくらいの重圧。それから解き放たれたいという想いからでしょう。

また銃剣姫たちも、蛍介に対する想いを打ち明けてきます。直接的な行動に出る銃剣姫や、搦め手でくる銃剣姫。けれどもいずれの気持ちも嘘偽りのないもの。特にルノアの「大切な大切な想い」は、蛍介の大きな力になります。大切な人を死なせたくないと引き金を引こうとする蛍介。大切な人がいない世界など意味がないとするルノア。
「おまえが生きていく世界を守るためだから……俺はトリガーを引けるんだ」「蛍介様のおそばにいたいであります! ずっとずっと! 」
お互いの想いが昇華するとき、どのような世界が広がるのか。

このような展開の前半から打って変わって、ラストはいつもの「むらさきワールド」 肌色成分が非常に高い、ラブコメが続きます。やっぱりこのほうがいいですね。このシーンがなかったら、読む楽しみが半減します。

しかし、今回ルノアがかなり犬化していますね。もともと「わふぅ!」な返事していましたが、今回は唸っていますし。

この作品は、今回で終了。エピソード的にもきれいに収まったなという感じです。バトルシーンも含め、非常に面白い一冊でした。

★★★★☆
posted by あにあむ at 12:50| Comment(0) | TrackBack(0) | MF文庫

僕と彼女とカノジョとかのじょ(3)


著者:田尾典丈
出版社:オーバーラップ文庫
僕と彼女とカノジョとかのじょ(3)

金の斧ならぬ、金の黒恵。泉に落ちた幼なじみが、金と銀に分裂した...そんなお話。
今回から、新たなヒロインが登場しているのですが、この巻をもって完結。コメディ部分と切なさがバランスしたいい作品だったので、残念ですね。

主人公たちのクラスに、五百野薔薇(いほの しょうび)という少女が転入してきます。経歴が謎であることや、社のことを知っていたこともあり、黒恵たちは警戒しますが、特に怪しい行動もなく、クラスへと馴染んでいきます。しかし、裏ではいろいろ動きだしており、今回は(も)社の身に異変が起こります。それは「らっきーすけべ」 なぜか、ヒロインズがなにもないところで躓き、気がつくと社に覆い被さるように倒れている。さらに社の手が胸に。 逆に社が躓き、倒れたらなぜかヒロインズのスカートを引きずり下ろしていて... 黒恵は比較的まともな反応(恥じらい+デコピン)をしますが、銀花は「見たかったらいつでも言ってね」というアレな反応。

ま、ラブコメ主人公にはよくある事象ですが、それも度を過ぎると妙。しかも社は「不幸体質」だから余計におかしなことになります。今回は女神にも詳細がわからず、誰がなんの目的で行っているのかが、なかなかわかりません。ヒロインズが社を取り巻く謎に臨んでいくのですが...

ヒロインズたちの、社に対する想いが伝わってくるお話になっています。人が幸せになるというのは、どういうことなのか? それを考えさせてくれるストーリーです。誰かの犠牲の上に成り立つ「幸福」というのは、本当の「幸福」ではない。では、本当の「幸福とは」? それを主人公達は具現していきます。

最終巻になってしまったのは残念です。ネタ切れ発言(後書き)がなければ、余韻がある作品だったので、さらに残念。

★★★☆
posted by あにあむ at 11:19| Comment(0) | TrackBack(0) | オーバーラップ文庫