2014年08月25日

椎名町先輩の安全日(4)


著者:サイトウケンジ
出版社:MF文庫J
椎名町先輩の安全日(4)

読み進めていくと???がいっぱい飛び交いました。あれ? いつの間にこんな展開になっていたのだろうと...それもそのはず、3巻すっ飛ばしておりました(ヲイ) いや、冒頭でクライマックス前後のシーンを入れてから、本編に入るって手法じゃないですか。なので気がつくのが遅れたんです。そもそも購入していなかったようで、一時期未読が貯まりすぎ「選択と集中」をやった結果、このシリーズを取りこぼしていたようです。というか、他にも最新刊だけ購入しているシリーズがあることが判明。

それはさておき今回は、桜田門優都の罠にはまり、椎名町先輩と八殿識を失ってしまった主人公・桜田門次郎が、残された仲間達とともに、日常を取り戻すため八殿家の屋敷で開かれるパーティに乗り込むところからスタートしております。

途中までは違和感ありまくり(特に先輩がカグヤとなった経緯や優都の存在)だったのですが、少しずつ展開が飲み込めると同時に面白くなってきました。かなりシビアな異能バトルが描かれているのですが、モンジを中心として、軽い言葉のやりとりが戦いにリズム感を出しています。主人公の能力がどんどんチートになってきているのですが、それも納得させるだけのキャラ力がモンジにありますね。

夕顔・夜顔、藤里に久宝、みんなから愛され、ついでに「いつでもどうぞ」状態なモンジは、一度爆発すればいいのですが(あ、何度も死んでいるか)実の母親であるはずの優都も、よくわからないながら参戦しているあたりが、もう...

モンジ&ヒロインズと優都・カグヤ・識のメインキャラと、それ以外の異能者にあまりにも差がありすぎて、見せ場がなかったのが残念。

そうそうタイトルの意味は、ラストに集約されています。やっぱ、そういう意味だったんだ。

次はどんな物語が紡がれるのでしょうか? 一度異能バトルのないラブコメも読んでみたいですね。

★★★☆
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2014年08月21日

猫耳天使と恋するリンゴ(2)


著者:花間燈
出版社:MF文庫
猫耳天使と恋するリンゴ(2)

1冊目で、設定のすべてを使い切ったと思っていた作品。蛇足になりそうだなと思った2巻ですが、あらたな設定を付け加えることで華麗に甦っております。ただこの方法も長期シリーズ化は難しいでしょうが。

バラバラになってしまった天界の林檎の欠片を集めることになった主人公・一樹。前巻では、幼なじみの雪姫に宿った欠片を回収することに成功しました。あと6つ。猫耳天使とともに林檎を宿した少女を探しますが、偶然同じ高校の後輩・桐谷茉奈が欠片を宿していることを発見。彼女は、常に長袖のカーディガンを来ており、不思議な雰囲気を持つ美少女。彼女に翻弄される一樹ですが、少しずつ仲良くなっていきます。
旧校舎へと向かう彼女を見つけて、追いかけていった一樹。教室から歌声が聞こえたため、扉を開けるとそこには、ぱんつをはきかけた茉奈が...横には純白ぱんつが丸まっており、着替えの真っ最中。事故とはいえ、女の子の着替えを覗いたということで、茉奈から罰を与えられます。それは「一週間、彼氏になること」 デートを重ねていくうちに仲良くなっていく二人ですが、その姿を雪姫に見られややこしいことに。どうやれば、彼女の「林檎」を満足させることが出来るのか?

雪姫、猫耳天使・ミント。さらには妹の双樹。美少女たちに囲まれた一樹は「人に恋する」という感情がなくなっています。それでも、ヒロインたちのために一生懸命動き回る姿には好感が持てます。ついでに最近流行の、自分の性癖にオープンだったりします。彼はニーソックス絶対主義。ついでに雪姫には純白ぱんつが、茉奈には水色ぱんつが似合うと本人に言ってしまうタイプ。さらにらっきーすけべに強く、今回も雪姫が入っているトイレの扉をあけてしまったり、茉奈の着替えを二度も覗いたり...

甘々な中にも、林檎の欠片を集めるというアクセントがあり、飽きないシリーズです。ただ、この作品どんどんヒロインが増えてしまうのでしょうか?

★★★☆
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モブ恋


著者:志村一矢
出版社:電撃文庫
モブ恋

悪くはないんだけど、ギャルゲ時空が邪魔かな?
主人公の友人・渡会秋兎は、見た目はぱっとしないものの、なぜか美少女たちに好意を寄せられ、幼なじみが毎朝起こしに来て、宇宙人の友達がいたりする、いわゆる「ギャルゲ主人公」 主人公は、その「男友達」ポジションで、ヒロインたちと仲良くはなれるが、それだけというモブキャラ。そんな彼が、秋兎に想いを寄せる地味な少女と出会い、モブキャラ同士、下克上を目指すという物語。

秋兎の特異性を強調するために「ギャルゲ時空」なんて設定にしたり、ヒロインズに異能をつけたりしたのでしょうが、別にこれいらなかったのでは? ストーリーそのものは、普通のラブコメ。親友の幼なじみに恋をしている少年と、親友に恋をしている幼なじみの友達が、それぞれの思い人にどう気持ちを打ち明けるのか? という青春ドラマです。もうそれだけでいいじゃん。下手にギャルゲなんて設定入れてしまったために、想いの強さが薄れてしまっています。秋兎のいいところ、主人公のいいところ、それらが隠れてしまっているのも残念。

キャラが生き生きと動いている作品なので、奇をてらった設定がないほうが、じっくり読み込む事が出来ます。異能を持ってきてしまうと、その力でなんとかなってしまいそうで。結局、ギャルゲ時空は最後まで意味を成していないんですけどね。

★★☆
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2014年08月19日

女の子に夢を見てはいけません!


著者:恵比須清司
出版社:富士見ファンタジア文庫
女の子に夢を見てはいけません!

主人公は、高校生の九条咲也。美人で清楚でお淑やかな姉と、明るく可愛い妹がいます。で、本人はどうやら女顔らしい。この姉妹が外面と内面がまったく異なり、家では「やーん萌える!でも大丈夫。さくやちゃんは可愛いから」「姉が弟と一緒にお風呂に入りたがるとか意味不明。妹が兄と入るのが当然じゃん!」というセクハラ発言を繰り返す問題児。そんなある日、なぜか女物の下着などを買いに行かされることになり、その場面を同級生の淡路美月に見られてしまった。そのときはまったく気がついていない咲也ですが、あとでとんでもないことに。

後日、同じような封筒を持っていた咲也と美月が廊下でぶつかり、封筒が入れ替わってしまいます。その封筒の中身を姉妹が開けたところ、中には先輩(女性)に向けたラブレターが...姉妹に糾弾され、なんとか誤解を解き、翌日美月に返しにいったところ、なぜか告白する手伝いをしろと脅迫され...

タイトルは、姉妹にセクハラされ続けた主人公がたどり着いた「女の子に夢を見たらいけない」というところから来ているようですが、ストーリーは逆に「夢見る女の子」が描かれていますね。気を許した人の前では、本質を見せ、威勢のいいことを言う割には、あこがれの人の前では内気になってしまう。なんだか、いにしえから受け継がれてきた少女漫画のヒロインそのもののようです。そういう意味では、王道なラブコメに仕上がっていますね。

悪くはないけど、目新しいところがない。それがこの作品の総評になります。主人公が弱いため、ヒロインたちが目立たない。せっかく兄(弟)Loveな怪しい姉妹を出しているのに、ストーリーへの影響力が少ない。というか、いなくても成り立ってしまう。

デビュー作ということなので、これから先いろいろ修正されてくれば面白くなるのかな?会話文が流れるようになれば、楽しくなるのかも。ただ「ファンタジア文庫ラブコメの看板作品」というには、荷が重すぎますね。

★★☆
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2014年08月18日

グランクレスト・リプレイ ファルドリア戦狼記(2) 狼たちの戦旗


著者:田中天
出版社:富士見ドラゴンブック
グランクレスト・リプレイ ファルドリア戦狼記(2) 狼たちの戦旗

王道リプレイの第二弾。若き王・レグナム・ヴォーティガンの成長記にもなっています。自分自身が持つ「夢」が希薄なため、王が持つ(出す)ことが出来る「戦旗」をだせなかったレグナムが、戦旗を持つ(出す)ようになるまでが描かれています。よくある「青臭い」感傷だけでは、国をまとめていくことは出来ないということが表現されています。

前巻でレグナムを支えていたPCのうち、アフラヴァーンが一度レグナムと袂を分かつことになります。ヴァーンによっては、復讐こそがすべてであり、その目的の前には自らの生命ですら屑のようなもの。
「ならば、それまでの運命よ。無様な死にぞこないが、惨めに死ぬだけだ。」
「死を恐れては何も出来ぬ。」
レグナムは、このような考えを「是」とすることを躊躇し、そのことが原因でヴァーンは「目的が違う」と彼の元を去って行きます。

元父の臣下だった騎士が敵であるゼフォス側につき、圧政を行っている。父が目指した国造り。そして自らが目指すべき国の姿。それを見失い、あがき、そしてある結論に達していく姿が描かれます。

ようやくグランクレストの世界観に慣れてきました。もう少し付き合っていけそうなシリーズです。

★★★
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2014年08月12日

俺が主人公じゃなかった頃の話をする(4)


著者:二階堂紘嗣
出版社:MF文庫
俺が主人公じゃなかった頃の話をする(4)

前巻は、似非ゲームブック形式で、途中で投げ出したくなりましたが、今回はまともな小説に戻っていました。よかった。

メインエピソードは、かなりシリアスな話のはず。それをヒロインズの明後日な行動でコメディに転嫁しています。主人公である三柴直道はどうやら世界の未来を混乱させた張本人のようで、それが原因で本来であれば、別々の世界で、別々の三柴直道と過ごすべき、ありす(幼なじみ)、スズ(妹)、麻乃(同級生)、人魚を独り占めするような形になってしまっています。そのため、彼女たちの物語と矛盾することがたくさん出てきて...

直道も「一番いい姿は、なになのか」をシリアスに悩むのですが、なぜかヒロイン好感度対決に巻き込まれ、迷走することになってしまいます。この「三柴直道」でない、直道と過ごしていたはずの彼女たちですが、短い間とはいえ、この直道と過ごすことにより、彼こそが唯一無二の直道だと思うようになり...

なんとなく、現状一番有利な位置にいそうなのがありすなんですが、直道の優柔不断さが状況を混沌とさせてしまっていますね。しかし、このままコメディに寄ったままで、物語を解決することが出来るのでしょうか? 少々心配です。

このシリーズ、1巻は、夢オチのようなパラレルワールドの描き方で混乱を生じさせ、2巻でうまく集束させたかに見えたところで、悪夢の3巻へ。そして今回また本筋に話が戻りつつあり。この流れだと5巻はまた「混乱」させる回になるのかな?

せっかく、パラレルワールドをうまく料理しているメインエピソードがあるのだから、もっとうまく話を膨らませて欲しいですね。

★★☆
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2014年08月07日

ご覧の勇者の提供でお送りします(2)


著者:田口仙年堂
出版社:富士見ファンタジア文庫
ご覧の勇者の提供でお送りします(2)

作者の意図とは別に2巻で終了...要するに打ち切りですね。2巻を読む限り、打ち切りになっても仕方がないなあというのが、正直な感想。なんだろ、作者のやる気のなさが端々に現れてしまっているんです。少しでもいいものを、というより「どうせ打ち切りシリーズだし」ってのが見えるような。もちろん作者が、そのように思って書いたわけではないと信じたいですが。

今回は、お抱えTVではないマスコミがテーマ。自らに利することしか報道されない、お抱えTVや新聞社ではなく、ゴシップも含めて自由に書く雑誌社。そこにあることないことを書かれ、怒りまくるフウト。一方相棒のフィオーレは、その雑誌社を逆に利用しようとします。フィオーレの考えが理解出来ないフウト。そんな中、雑誌では報道されているのに、新聞やTVでは報道されていない事件があることがわかります。疑心暗鬼になるフウトですが、実際に自分がその事件に巻き込まれ、雑誌のよさもわかるようになり...

ということで、1巻で出てきた「年間ポイント制」は、どうでもよくなっております。フウトとフィオーレの価値観の違いは、埋めることが出来ていません。さらに2巻で発生した新たな脅威もほったらかし(勇者という仕組みの存続に関わる出来事だったのに)。伏線がまったく回収されないままになっています。

これだったら、1巻だけにしたほうがよかった感じですね。少なくとも1巻は、きれいにまとまっていました。ストーリーの破綻はないのが残念です。

#最近、あとがきで「打ち切られた」もしくはそれに相当することを書かれる作者が増えているように思います。商業作品なのだから、売上その他の理由で打ち切りになるのは、仕方がない話。でも、それは出版社と作者の問題。読者には関係ありません。打ち切りになった作品でも「読みたい」と思ったから手に取り購入したんです。それを「打ち切り」を前面に押し出されても... 商業作品として世に出す以上、楽屋事情は隠して欲しいものです。

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2014年08月06日

天使の3P!x3


著者:蒼山サグ
出版社:電撃文庫
天使の3P!x3

電撃文庫が誇る甘々ラブコメの一つ。ついでにロリです。
今回は、小学生たちと過ごす最初の夏休み。響のところに、霧夢から南の島での島おこしイベントへの出演依頼が届きます。霧夢は、前巻ヒキで響に挑戦状を送りつけてきた絵師さん。受けるべきか悩む響ですが、霧夢から『双龍島』の島おこしに来て欲しい。挑戦状は撤回すると言われ、「なんかスゲー魚釣れそう!」と乗り気な残念'sの後押しもあり、招待を受けることになります。霧夢の中の人である柚葉が中学生であり、見た目はいい人だったこともあり、前半はロリ成分全開の楽しいお話が続きます。

響はかなり重度のロリさんですね。小学生の水着見て、声をなくすようではねえ。リアル小学生が目の前にいる状況で、頼むから犯罪起こさないでね、という感じになってきました。

そんなほんわかムードが、枕元に置かれた「今すぐ帰れ!」という警告文で一変します。さらに双龍島に伝わる神様が、かなり重い設定。というか、現行法からすると完全に「犯罪」な設定になっています。

当初の妨害は、子供のイタズラレベルで、まだ許せる範囲だったのですが、双龍島のしきたりが出てきたあたりからいきなり話が重くなります。今回のシリーズは1巻で一度はシリアスな展開になりますね。そらの過去も、かなり重いもののようですし。

後半部分の感想は、今回割愛します。っていうか、それ書いてしまったら「ネタばれ」すぎることになるので。でもこれだけは言えます。最後までロリです。いやこれからロリ成分が増強されていく気配すらあります。そして、リアンドファミユのメンバーは、大人が考えるよりも強い子たちです。

前巻感想で危惧した動画サイト絡みの話がほとんどなかったことに安堵しています。一般の人が理解出来ない用語を連発して、ストーリーが弱いのをごまかすのではなく、しっかりしたストーリーの上で、IT機器を利用しているのが楽しい。キャラがきちんと生きているのがいいですね。

★★★☆
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続・城ヶ崎奈央と電撃文庫作家になるための10のメソッド


著者:五十嵐雄策
出版社:電撃文庫
続・城ヶ崎奈央と電撃文庫作家になるための10のメソッド

身体がむずむずする甘々イチャラブコメ。前巻では、10のメソッドのうち賞に応募するまでの5つを消化。今回はデビューが決定してからの5つのメソッドとなっています。

(6)原稿修正の基本作法
(7)取材のやり方
(8)文庫ができるまで
(9)あとがきについて
(10)作家としての心構え

前巻で応募した「電撃小説大賞」は、4次選考で落選。しかしながら「拾い上げ組」として、電撃文庫からのデビューが決定します。奈央と渉は編集さんとの打ち合わせや、推敲を重ね、商業レベルまで原稿の質を高める努力を続けていきます。そんな中、電撃大賞の授賞式に参加させてもらえることになり、そこで電撃文庫MAGAZINE大賞を受賞した女子高生作家・久遠寺三月がライバル意識剥き出しに絡んできます。

三月は「売れる小説を書くためなら努力を惜しまない」ということで「好きなものを書く」奈央とは違うタイプです。同月の雑誌にデビュー作が掲載された二人ですが、アンケート順位が奈央のほうが上だったことに腹をたて、奈央たちの学校まで文句を言いに来る三月。なぜか矢面にたったのは渉なんですが・・・

怒りが収まった後、三月はなぜか渉を取材に強制的に同行させることになり..本屋に行ってラノベの流行をチェック(セーフ)、アダルトDVDをチェック(グレー)したり、ラブホに行ったり(アウト!)... すべて作品の取材ということなんですが、ラブホが出てくる作品ってをい? しかも偶然渉に押し倒されたようになった際、受入体制万全だったような...天然ジゴロ渉...

普通のラブコメなら、これが奈央にバレてギクシャクしたりするのですが、奈央と渉の関係は、まったく微動だにしません。文庫出版の準備として、奈央の家で同居するまで仲が進んでおります。しかし、よく許したよなあ。奈央の両親。なんだかんだで、気に入られている渉。もうね、完全に結婚状態ですよね。奈央の書いた作品のあとがきの一文が二人の関係を表しております。

1巻冒頭からラストまで2年が経過しております。もともと2巻程度を想定されていたのか、かなり時間の流れが早い作品ですね。それ故、主人公とヒロインの仲が最初から固定されていたのかな?

まず続編はないであろう、今回の作品。甘党であれば、安心して読むことができる作品でした。

★★★★☆
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2014年08月04日

猫耳天使と恋するリンゴ


著者:花間燈
出版社:MF文庫
猫耳天使と恋するリンゴ

第9回MF文庫Jライトノベル新人賞「佳作」作品

主人公は、高校2年の一樹。店先で一目惚れしたリンゴを食べたところ、それはどんな願いも叶える「天界の林檎」だった。このことにより、悪魔に生命を狙われることになる一樹。人だけでは対処出来ない状況ですが、天使・ミントが現れ、協力して「林檎の片割れ」を創作することになります。

天界の林檎は、女性の身体の中で熟し、片割れの林檎を食べた男性に収穫されるのを待っているという設定。男性の身体に宿る林檎は、悪魔の好物であるが故、悪魔に狙われることになる。女性の身体の林檎は、悪魔にとって「毒」にしかならないので、女性は安全。収穫の方法は、男性が女性の身体に表れる「痣」にキスをすること。林檎の力によって、男女は惹かれるようになるので、そういったことが可能な関係なるという。

一樹には、幼なじみの雪姫がいて、彼女一途であり、林檎の力によって惹かれ合うことに拒絶反応を示します。一樹と雪姫の関係は、ゆったりふんわり進んでおり、雪姫のおっとりした性格とも相まって、二人の間には優しい時間が流れています。

この作品は、登場人物が少なく、主人公がヒロイン一途であるため、メインストーリーが明確になっています。

すでに続刊が出ていますし、今更ではありますが、この作品は1冊完結のほうがきれいだったのではないでしょうか? ラストのエピソードが冗長に感じられます。

★★★☆
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パンツではじまる世界革命


著者:綾野陽一
出版社:一迅社文庫
パンツではじまる世界革命

駄作。地雷作品でした。

舞台は「レベル」によってすべての価値が決まる異世界「アイランド」 そこに男子高校生が飛ばされたことで物語が始まるのですが… この主人公最後まで名前が出てきません。冒頭から、女子高生を「観察」するシーン。いわゆる変態さんですね。まあ本のタイトルが「パンツ」ですから、そういった登場人物が出てくるのは想定内。異世界ものなのもOK。でも、導入部がまず無茶苦茶。電車内で女子高生を観察していたら、突然異世界へ飛ばされてしまう。さらにご都合主義な記憶喪失になるが、なぜか女の子への「熱い」思いは変わらない。

異世界に飛ばされた女子高校生と一緒に帰る方法を探そうとしたところで、スライムに遭遇。なんとかスライムの「弱点」を探り当てて主人公が勝つのですが、そこはエロコメ。どうやら「弱点」というのは、女の子のあの部分だったようです…。負けたスライムは、いきなり主人公に服従。しかも元の姿は美少女。さらにパンツを穿いていない… この世界は女の子ばかりで、しかもパンツを穿いていない…というかパンツが存在しない。主人公は「俺は…この地にパンツを発明する!」とよくわからない行動を…

この作品が「地雷」なのは、その設定ではなく、文章そのもの。徹頭徹尾、説明調の台詞が続きます。その割に、それらの設定がまったく生かされることはなく、すべてご都合主義で解決。よくこのレベルで商業出版できたなというもの。

途中でゴミ箱へポイ(比喩ではなく)というかたたき込んでしまいました。

タグ: 地雷
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アリアンロッド2E・リプレイ聖弾のルーチェ(1)ファースト・ストライク


著者:菊池たけし/F.E.A.R.
出版社:富士見ドラゴンブック
アリアンロッド2E・リプレイ聖弾のルーチェ(1)ファースト・ストライク

サガシリーズが長大になったため、初心者が取っつきにくいということで、久しぶりの初心者向けリプレイとなっています。プレイヤーにも初心者が二人(一人は、本当に初心者かといいたい)入って、キャラメイクからGMの思考も交えて記載されているなど、入門用ですが、物語としてもきちんと成立しているところがF.E.A.R.らしいですね。

初心者その1は、声優さんの味里さん。腹ペコ神官戦士・ルーチェを演じます。もう一人は、浅見正義さん。TRPG初心者ということなのですが、データの読み込み方がすごい。最初から初心者とは言えないレベルです。こちらはルーチェの幼なじみの魔術師・ベルダーを演じています。

第0話は、この二人だけの小さな冒険。そこで二人にTRPGの基本を説明し、第1話からおーはたさんのアモーレ・カモーレが参加。第2話からはかわたなさんのサムライ・サジがパーティの盾として登場します。しかしおーはたさんのキャラメイクはさすがですねえ。いい加減に作ったキャラを10年使うことになった反省から、きっちり作り込むということでしたが、今回もらしいキャラになっております。「犯罪組織の生まれで、大切なものを紛失し、逃亡している」今回も「逃げて」います。そのうち、海岸でひからびるのかな?
シナリオは、単純なものになっています。それよりもルーチェの腹ペコキャラや、本来パーティを支えるはずのベテラン二人のロールプレイを楽しむことが主眼になっています。
キャラが馴染んできたら、ストーリーが動き出すのかも知れませんね。サガシリーズも1冊目は、殺意様のキャラも定まっておらず、ストーリーはあまり動いていなかったように記憶していますし、同じように広がっていくことを期待しております。

★★★
posted by あにあむ at 08:11| Comment(0) | TrackBack(0) | ドラゴンブック