2014年07月24日

前略。ねこと天使と同居はじめました。五匹目


著者:緋月薙
出版社:HJ文庫
前略。ねこと天使と同居はじめました。五匹目


巻を重ねるごとに「甘さ」が濃くなってきている作品。なんだか澪が天使だということが、どこかに置き去りにされているような気がしないでもない展開です。
今回の舞台は、天狐の里=伏見稲荷の裏山。三匹のネコたちの変身の秘密がわかるかも知れないということなんですが、それだけが目的ではないのがいつも通り。

そもそも京都へ向かうのは、細音と悟だけだったはず。この二人は、修学旅行とその引率という正当な理由。もっとも、出発前に澪との間では「永久の別れ」のような寸劇が繰り広げられ、細音のクラスメイトのHPをごっそりこそげ取ったのですが...キーアは、幽霊ということで、普通に着いてきたのですが、なぜかイブまで着いてきて...悟たちがわたわたしている裏で、なぜか澪の京都行きと「保護者」として黒木も同行することが決定してしまいます。

ということで、いつものメンバーが京都に集合することに。天狐の里では、リッドを久遠の婿に迎えるべく村人たちが、包囲網を形成。ちょうど行われていたお祭りもあり、いい雰囲気に。悟と澪もさらに一歩進み、バカップルの空気感染はさらに広がり...

結局、変身の秘密はネコではなく他の人にあることが判明しただけで終わっています。ま、この作品はそんなことどうでもよく、それよりもバカップルの空気感染ぶりを楽しむべきなんでしょうね。しかし感染力強いですねえ。どんどん増殖してますよ、バカップルが... あと一巻で終了。よし一気に読んでしまおう。

★★★★
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2014年07月22日

前略。ねこと天使と同居はじめました。四匹目


著者:緋月薙
出版社:HJ文庫
前略。ねこと天使と同居はじめました。四匹目

甘々ラブコメ。水上家の3匹の子猫たちも人間に変身することが出来るようになりました。その事実を、なんのためらいもなく受け入れる環境が恐ろしいのですが、水上家とその周りにとっては「普通のこと」のようですね。

イブは比較的長い時間人間になることが出来ますが、それ以外の2匹はうまくいかない模様。そこで、ガブリエルたちが気を利かせて、先生として、天狐の少女を派遣してくれることに。このきつねっ娘・久遠は、以前に無茶な変身を試みたことが祟り、声が出なくなっています。そのため、当初は筆談で教える予定だったのですが、なぜかリッドとテレパシーのようにお互いの言葉がわかるようになり、リッドが通訳することに。リッドと久遠は、言葉だけでなくお互いに考えていることもわかるため、気がつくと二人の距離は一気に縮まっていきます。ということで、3つめのバカップル誕生!

初々しい二人を見ているうちに、悟と澪(主に悟)も、忘れかけていた感情を思い出し、新しい一歩を踏み出すことになります。

今回も、甘々ラブコメ通常運転です。言葉が話せない天狐・久遠という存在が、停滞気味の悟と澪の関係を好転させることになり、そのことがもう一つのバカップルにも派生していき...イブの気持ちも明確になり、ますます糖度が上がっていく水上家。どこまで甘さが増していくのでしょうね? 最近のラブコメは、最後までラブコメせずに、わざとずらしたものが多かったので、久しぶりに安心して悶えられるラブコメに出会うことが出来ました。

★★★★
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強気な姫騎士さまのしつけ方(2)


著者:マサト真希
出版社:一迅社文庫
強気な姫騎士さまのしつけ方(2)

限りなく地雷に近いというより、地雷ですね。設定が無茶苦茶というのは一巻から続いているのですが、さらに酷くなっています。さらには、細かい章割りで動きをだそうとしているようですが、細切れになっているだけで、スピード感もまったくなく、ぶち切れ感しかありません。前巻で「地雷というほどではないですが、次作を読む気にはなれないです。」と感想を書きましたが、今回はモロ地雷かなと。

これはもう作者ごと無視すべきなのかもしれない。そこまで合わないということです。

ちなみに内容は、なぜか回転寿司屋で女体盛りとか、戦国メイド喫茶とか、前後の脈絡のないどうしようもないエピソードが続いております。というかもう覚えていないや。

地雷設定です。

タグ: 地雷
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2014年07月17日

グランクレスト・リプレイ ファンタジア×ファクトリー (上) 決戦のプレリュード


著者:矢野俊策/重信康
出版社:富士見ドラゴンブック
グランクレスト・リプレイ ファンタジア×ファクトリー (上) 決戦のプレリュード

グランクレストの2シリーズがクロスオーバーするリプレイ。「プレリュード」というサブタイトルからもわかるように、前哨戦になっており、盛り上がりはありません。って本当にそうなのかな? このシリーズそのものの立ち位置的に盛り上がらないのではないのか? そう思ってしまうところがあります。

どちらもプレイヤーは、作家やイラストレーターなどのクリエイターとなっています。そのためか、マスタリングの特徴なのか、GMのシナリオより、プレイヤーの声のほうが重要視されている感があります。プレイヤーの行動を縛り付けるのもよくありませんが、両シリーズとも、プレイヤーを自由にしすぎて、シナリオが明確になっていないように感じてしまいます。それが、ストーリーの重厚さを損なう要因になり、全体としてわかりにくい流れになってしまっているのでは?

後半パーティでの、潜入調査も「枕事」という単語に引きずり回され、スリルも笑いも消えてしまっています。「お約束による笑い」というのも確かにありますが、それを求めるのであれば、もっと長くシリーズを続けて「xxなら仕方がない」という空気を作り出してからでないと...

盛り上がりという点では、次巻以降を期待するしかないのかな?

★★
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2014年07月15日

異世界因果のトラベローグ(3)


著者:姫ノ木あく
出版社:オーバーラップ文庫
異世界因果のトラベローグ(3)

異世界ファンタジー修学旅行シリーズの最終刊。1巻で異世界からエルフのファルが現れ、2巻で修学旅行バスごとファルの住む異世界へ。そして、そこで異種族や魔法といったファンタジーな存在と邂逅する二年B組の生徒たち。普通ならば泣き叫んだり、少なくとも理性を失いそうな状況下でも、なぜか統率がとれている一行。しかも、なんだかんだと異世界に適応していきます。その理由は、もともとアエテルナミナと因果が結ばれていたから...二つの世界は相似形のようで、少しずつ違う。パラレルワールドに「時間」の概念を入れて、さらに複雑な因果律を作り上げています。が、あまりそちらに気を取られると、物語が面白くなくなってしまうのも事実。この作品は、弘武を中心としたラブコメとして読んだほうが圧倒的に楽しいです。

前巻で、元世界に飛ばされてしまった弘武と鼎は、再びアエテルナミアへ戻ってきます。日本では数時間しか経っていないはずなのに、アエテルナミアでは一ヶ月の時間が過ぎており、羽澄たちにとっては長い間二人と逢えなかったことに。しかもその一ヶ月の間に、エルフ戦争が勃発しており、毒矢に倒れたジルの変わりにファルが総指揮をとっており、羽澄も魔法使いとして活躍中。戻ってきた弘武たちも、エルフ側の戦力として活躍していくことになります。

といっても、エルフ側は「不殺生」を徹底しており、血なまぐさい展開にはなりません。途中弘武がかなり厳しい状況に陥るのですが、そのシーンもファルの「いただきます」「ごちそうさまでした」で、間の抜けたシーンになっていますし...

上にも書きましたが、あまり設定を深く考えると、面白くなくなります。正直あまりにも散文的に書かれているため、理解出来ないですしね。それを無視すれば、非常におもしろいシリーズでした。

残念なのは、最後の数行。この付け足しがなければ、各登場人物の未来に無限の選択肢があったのですが、数行のために大幅に未来が狭まってしまいました。その直前までは、いいエンディングだったので「この数行さえなければ」と思ってしまいます。もしこのエピソード入れるのであれば、もう少しページ数が必要だし、このページ数ならば「読者の想像」に委ねたほうがよかったのでは?

こうなったら、後日談短編書いて欲しいです。

★★★☆
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2014年07月14日

前略。ねこと天使と同居はじめました。三匹目


著者:緋月薙
出版社:HJ文庫
前略。ねこと天使と同居はじめました。三匹目

甘々天使ラブコメ3冊目。前巻で過去の経緯を思い出した主人公・悟。その関係で、一冊目ではミステリアスな存在になっていたはずの、天使や守護霊が普通の存在になっています。当事者だけでなく、悟の友人である警察官にまで普通に受け入れられつつあるようで。
今回は、ねこが人間に変わってしまうというイベントが登場します。まっすぐだけど、いろいろと残念なヴィスが人間になったら、少々残念な部分のある美少女になりました。なるほど、こういうヒロインの増やし方もあるんですね。三匹同時に人間になるわけでもなく、その仕組みも「なるほど」と納得出来るものでした。ショタ要因もいるようですし、いろんな方向に進めそうですね。

悟を中心としたラブコメなんですが、なんせメインヒロインが強すぎる! 今のままだと、割り込む隙間はまったくなさそうです。そこに想定外の切り込みをしたねこたち。これから先もこういった斜め上からの切り込みがあれば、さらに楽しくなりそうです。

甘々な雰囲気は、今回も健在。というかどんどんひどくなってきています。そろそろ砂糖をそのまま舐めたような甘さになってきましたね。

★★★☆
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絶対騎士の嵐天刃


著者:神尾丈治
出版社:一迅社文庫
絶対騎士の嵐天刃

「パンツブレイカー」の作者さんによるファンタジー系作品。

本当は相応の実力があるのに、史上最弱の騎士を自負する少年ジャックが主人公。その言動から「嘘つきジャック」と蔑まれています。もっとも、そちらも本来の姿ではなく、自ら有利な状況を作り出すための方策。一方、幼なじみの少女・クラリスはまっすぐな正義感と、その「力」により、「剣姫」と賞賛される存在。正反対の二人が、どのように時代を乗り越えていくのか?

この作品での騎士は、霊宝石(ジュエル)に宿る「力」を武器として操る存在=ドライバーという位置づけになっています。ある意味、財力が「力」の強さを決定する一因になる世界ですね。

本来の力を隠して、最弱を名乗る。隠密行動を行う部隊では、よくある話です。そこが、この作品の弱いところなのかも。パンツブレイカーは、一定範囲のぱんつを消し去るという、バカバカしい力でしたし「Re:俺のケータイなんてかわいくない!」では、携帯電話の擬人化という、よくわからないもの。どこか尖ったところがあったんですが、この作品は非常にマイルドになっています。

もっとも、主人公が「実は無茶苦茶強かった」という設定ではなく「そこそこ強いけど、まだまだ成長過程」となっていることや、ひねくれた性格という訳でもないところが、この作品の強み。それ故、最後まで読むことができました。あとは、もう少し尖った異能が出てくると、さらに楽しくなりそうですね。

★★☆
タグ:異能 ★★☆
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2014年07月08日

ヴァルキリーワークス(4)


著者:逢空万太
出版社:GA文庫
ヴァルキリーワークス(4)

ラブラブヴァルキリーコメディ。相変わらず理樹は、自らの欲望一直線な「たらし」を続けています。前巻、フェルスズが「戦乙女」としてイリーガルだということを知らされ、シリアスモードに移行するのかと思うと、絶賛平常運行中です。フェルスズに敵対していたはずの、戦乙女も完全に「理樹とゆかいな仲間」の一員へ。ま、もともと現実世界では、めいっぱい関係があったんですけど。

今回も、そんな仲間たちで、プールへ行ったり、母親とお風呂に入ったりと、爛れた生活(あれ?)を送っています。そんな日常は、前巻でも現れたヴァルトラウテとフードマンによって破られようとします。さらに謎の戦乙女(おねえさん)も現れ、いろんな思惑が絡み合い……

……でもこの作品は、シリアスになりません。理樹がそうさせているのか、駄ルキリーさんが原因かはわかりませんが、危機的状況下でもシリアスになりきれないんですよね。ヴァルトラウテ(勇子さん)も、理樹のらっきーすけべにより陥落していますし。

今回もフェルスズの焼きもちは続いております。さらに「わたしは別に、リキの赤ちゃんなんて……赤ちゃん……リキの……」と乙女の妄想爆発。まわりから「かわいい」と思われる能力は恐ろしいものがあります。

総食系男子・理樹は、戦乙女とキスするだけでは飽き足らず、実母ともキスしているし、もうなにがなんだか。もっとも実際に「赤ちゃん」つくろうと迫ってくる人には、極限まで弱いようで、そのあたりは年相応なのかな?

今回、ラストで「さすがに次回はシリアスかな?」という展開がありました。それを覆す本作であって欲しいと願っております。


★★★☆
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2014年07月07日

アリアンロッド2E・リプレイ・サヴァイヴ! (1)戦乙女は荒野を駆ける!


著者:田中信二/F.E.A.R.
出版社:富士見ドラゴンブック
アリアンロッド2E・リプレイ・サヴァイヴ!(1)戦乙女は荒野を駆ける!

アリアンロッド2Eの新シリーズ「サヴァイブ」
舞台は、南方大陸マジェラニカ。大自然の中を巨大魔獣が闊歩しているような大陸です(アフリカ大陸のイメージなのかな? 魔獣を野生動物に置き換えるとしっくりくるかも)
ヒロインは、そんな大陸に住むヴァルキリーの少女ウェンディ。祭りの夜に、謎の魔獣たちに呪われ、彼女以外の時が止まってしまいます。彼女自身の呪いの一部を受け、身体の成長が止まってしまい、外見は10歳程度のまま。この呪いを解くために、ウェンディは、ネフィリム(巨人族)・ジン、エクスマキナ・マッツロッカー、宮廷庭師・ルシャナととともに7体の巨大魔獣を倒すべく冒険を始めます。

ということで、キャンペーンの目的が明白な新シリーズ。プレイヤーは、ウェンディを殺意様が担当。その見た目とは裏腹に殺意の高さはさすが大竹クオリティ。チャラ男で「いい加減成人しろ」と週略を追い出されたジンは。林啓太さん。妙に臆病だけれど、身体は異常に硬いナッツは社長。名門出身ながら、墓穴を掘りまくる庭師・ルシャナはゆーらさん。もう殺意様がプレイヤーというだけで、方向性が明白ですね。ルシャナは、どこぞの「裏目軍師」を彷彿とさせます。

2話構成になっていますが、1話からぶっ飛んだ設定です。シナリオ自体は「集落まで護衛する」というシンプルなものなんですが、その集落は、特殊な猟をする村でして、半年に一度の猟の獲物は、巨大な黒き流線型の魔獣... ちなみに集落の名所はカトゥーラ。嫌な予感しかありません。ちなみに、本筋とは関係なく流されるはずだった移動シーンが、墓穴庭師のせいで、パーティの危機を招いております。

2話も大概な設定となっており、かわたなさんの出目のよさもありDead or Alive? な進行になっています。もっとも殺意様は「オラ、わくわくしてきたぞ」状態で「お前をぶち殺す!!」と叫んでおります。ピアニィ様の時は、いちおう「隠そう」としていた殺意(ダダ漏れだったという実績は別にして)が、今回はまったく隠されておりません。

キャンペーン目標が明確になっているので、短期型なのかも知れませんが、このパーティ。セッションを重ねる毎に面白くなりそうなので、長く続けて欲しいですね。

★★★☆
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はぐれ聖者の神剣勝負


著者:葉原鉄
出版社:一迅社文庫
はぐれ聖者の神剣勝負

ファンタジーです。ラブコメなのかな? 異端の鎮護僧・ケインが、古代遺跡の中で、近隣の失踪事件を調査していた騎士の少女・フィオレンツァと出会ったことから物語がスタートします。この騎士様、考え無しに行動する癖があり、罠発動させて、退路を絶ってみたり、窮地に追い込まれてみたりというのが趣味のようになっています。
遺跡奥でも、この趣味が原因で、しっかり罠にかかり、魔族を呼びだす呪い・魔王痕を刻まれてしまいます。この魔王痕を消すのが鎮護術。これ幸いと、ケインに呪いの解除を依頼するフィオですが... その方法が、フィオの身体を触りまくることだったという設定。なので、鎮護術を受ける相手は、性的な快感を得るというエロ設定になっています。

で、これがアクセントであり、メインストーリーがしっかりしていれば、いいのですが、どうもこの「設定」がすべてのようで、他に盛り上がるシーンが見つかりません。さらに世界観が説明されていないので、なにが正しいことなのかもわからない状況。

続刊があっても、読み続けるのは辛いなあというレベルでした。地雷というほどではありませんが、限りなくそれに近いものでした・

タグ: エロコメ
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2014年07月02日

前略。ねこと天使と同居はじめました。二匹目


著者:緋月薙
出版社:HJ文庫
前略。ねこと天使と同居はじめました。二匹目

前巻で、猫のイブを助けるため、燃えさかる家に飛び込み、生命を落としそうになった主人公・悟。天使の卵であった澪の願いにより悟は助かり、澪は天界へ。という流れだったのが、なんだかんだで時間が巻き戻され、16年前に澪が「人間の子供」として生まれたという前提の世界となっています。そのため、悟は澪はいとこという関係になっており、澪の幼なじみとして、鈴宮細目という少女が登場しています。とはいえ、相変わらず澪と悟はネコ3匹と同居しており、その関係はもう新婚さんそのものといった痒いもの。

今回は、細目が物語の中心となります。彼女の周りで、不思議な事象(彼女に害が及びそうになると、周りが怪我をする)が発生します。どうやら彼女が飼っていた犬が原因のようで。

悟には澪が天使だったという記憶はありません(少しだけ残っているようでもありますが)そういう意味では、至って普通の高校教師が、超常現象に立ち向かうストーリーになっています。

相変わらず、黒木はアレな正確ですし、3匹のネコたちの「異常さ」もそのままです。ノリもまったく変わっておらず、ヒロインとして細目が増えた分、おもしろさだけが増量されています。これはコメディだということを心がけて。読まないと感動を返せ〜というシーンもたくさんあります。次はどうなっているんでしょう。楽しみですね。

★★★☆
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2014年07月01日

闇堕ち騎士がダンジョン始めました! !


著者:東亮太
出版社:スニーカー文庫
闇堕ち騎士がダンジョン始めました! !

街中にダンジョンがあり、その攻略を行っている冒険者(人間)がたくさんいる世界。そんな一人のナオハルが主人公。彼には、冒険者として高レベルな幼なじみがいて、彼女にふさわしくなろうと、魔剣を手に入れようとダンジョンを攻略しています。この世界でのダンジョンは、Rougeのように入るたびに敵(魔族)や罠・宝箱がランダムに配置されるもの。何度も挑戦しているうちに、偶然最下層にたどり着き、偶然魔剣を入手します。ところが、その魔剣には「呪い」がかけられており、彼は魔族に転生してしまいます。ま、ファンタジーでは、ありがちですね。
「ゲーム脳」なラノベですね。ダンジョンは、魔族が「生活」のために作ったもので、冒険者(人間)が、身の安全(一定ダメージを受けると、安全に脱出できる)のため購入する「オーブ」が収入源になっています。ダンジョンのモンスターは、雇われた魔族か、市場で購入されたモンスター。罠や宝箱も市場で購入したもの。もちろんモンスターたちも「身の危険」はなく、一定のダメージを受けると、バックヤードに自動転送されるという設定。一種のテーマパークですね。

当然、ダンジョン間には競争があり、いかに冒険者に来てもらえるかが勝負。しかも「魔族にはダンジョン以外の働き口はありません!」という状況で、魔族になってしまうと、働きかたも選べません。さらに元人間は、魔族社会では「最下層」の扱いなため、就職もままならない状況。ナオハルも、仕方なくダメダメ魔族のフェリスとともに、新規ダンジョンを立ち上げることに。一緒に働くのは、セイレーンのセレナ(水場がないと、戦えない)や、脳もかなり腐っているグールの少女・タニヤ。お金がないので、モンスターは大ネズミと、歳をとって石化出来なくなったコカトリスという「使えない」連中。果たして、生き残ることはできるのか?

ありがちな設定になっています。ナオハルの周りの魔族が美少女ばかりなのもお約束ですね。グールのタニヤも本体(魂)は美少女というお約束もあります。

ネタバレ気味ですが、冒頭でわかることなので書きますと、ナオハルは現代世界(現代日本)から、この世界に転生しています。しかもそのときの記憶が一部あるようです。これが、後半の伏線になっていくのですが、うまく生かせていないですね。別にこの設定なくして、ドタバタラブコメにしたほうがよかったのでは? 各キャラの個性は悪くないので、設定を複数混ぜようとして失敗しているのが残念です。

でも、最近この手のゲーム世界を舞台にした小説が多いですねえ。でも不条理感では、かなり以前に出版された火浦功さんの「ファイナル・セーラー・クエスト」に勝てないなあ。これを超える不条理コメディを期待。

★☆
posted by あにあむ at 13:58| Comment(0) | TrackBack(0) | スニーカー文庫