2014年06月28日

あやかしちぇんじ!(2)


著者:栗栖ティナ
出版社:オーバーラップ文庫
あやかしちぇんじ!(2) 〜吸血鬼は今日も血が吸えない〜

なんとか種族本来の力を取り戻すために作った「コスプレ部」が正式に部として認められ、活動拠点を手に入れた残念な少女たち。とりあえず安泰かと思いきや、コスプレ用材料の買いすぎで、今度は金銭的に追い詰められます。部費を稼ぐためにヒーローショーのバイトをすることになりますが、張り切る凛那たちと裏腹に、ふさぎがちな吸血鬼・エヴァ。原因をなんとか聞き出し、間近に迫った「成魔の儀式」が不安だということを突き止めます。吸血鬼の癖に、血を見るのが怖いエヴァ。そんな姿を、大好きな父親に見せたくない。そのために落ち込んでいたのでした。
そんな彼女を助けようと、立ち上がるコスプレ部。あの手この手で、苦手意識をなくさせようとします。

いちご牛乳ならなんとか耐えられるということで、それに少しずつ食紅を入れて、赤色に近づけていくという方法。ホラー(スプラッタ)映画を見て、耐えようとする方法。もちろん、いずれも大失敗します。特にホラー映画は、普通の人にとっても、トラウマレベルの極悪なものだったようで...
今回、残念な少女が一人追加されています。こちらは「蛇」が怖いメデューサ。その彼女(というか使い魔)が原因で、後半はさらに混乱に拍車がかかります。

種族の根幹に関わる部分にトラウマをもった少女たち。その発想は面白いのですが、主人公がどうも勢いを殺してしまっていますね。闇雲に霊力が強い普通の高校生・琉聖が主人公となっているのですが、その能力の割に常識人すぎて、ブレーキがかかりすぎです。さらにラブコメ主人公として、鈍いのですが、その鈍さが尋常じゃない。そこまで男女の機微に弱かったら、もっとどうしようもない人になってしまうだろうけど、そうはならない。それでも彼の言動が原因で勢いがそがれているのは事実。もしかしたら、彼がいなくても、この話成立したんじゃないか? 一巻で期待していた部分は、残念ながら実現していないようですね。

★☆
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2014年06月25日

いずも荘はいつも十月 そのにっ!


著者:三門鉄狼
出版社:オーバーラップ文庫
いずも荘はいつも十月 そのにっ!

二巻だけど、最終巻。一般受けしなかったのか二巻で終了。いわゆる「打ち切り」ってやつですね。作者後書きに、ほぼはっきり書かれております。まあ、本編読めばかなり無理矢理物語を収束させていっているな、というのがありありとわかりますが。たぶん、2巻書き出し時点では、もう少し続けるつもりだったのが、1巻の販売状況をみて「打ち切り」ってなったのでしょうね。わざわざ新ヒロイン出しておきながら、途中から猫子ヒロインに戻ってしまったから...世界中の神様がおわす街を舞台にしているので、どうとでも続けられそうなんですが、結局ほぼ日本神話中心になってしまいましたね。

前半は、新登場のイワナガヒメとウズメがメインヒロイン。イワナガヒメは大山祇神の娘で、コノハナサクヤビメのお姉さん。妹のコノハナサクヤビメとともに天孫・ニニギノミコトの元に嫁ぎますが、醜くいという理由で送り返されてしまった神様。イワナガ=永遠を司る神様だったので、人間には「寿命」が出来てしまったというのが神話(古事記では少し違ったはず)この本でも、その神話を踏襲しています。もっとも、イワナガヒメが否定された理由は「○○をしていたから」だとか、そのときの心の傷が原因で、引きこもりの腐女子になっているとか、まあそのあたりは...
このイワナガヒメの引きこもりを、なんとかしようとウズメが頑張り、どこでそうなったのか、猫子とヤマラージャ(男だぞ)の4人でアイドルコンテストに出ることに。猫子は、神位の調整が出来なくなり、人間の姿が固定出来ないため、注目を浴びることで精神を鍛えるのが目的。ヤマラージャは、賞品のTVを手に入れるため、と目的はバラバラですが、うまくいくのでしょうか?

中盤は、コンテスト用の服を買いにいったり、ヤマラージャの男の娘ぶりに、明人が新たな趣味に目覚めそうになったりとドタバタが続きます。そんな中、イワナガヒメとウズメの間がどんどんギクシャクしてきて、ついに爆発! 青春物語なストーリー展開になりかけた時に、猫子の身にも危険が...

このあたりからは、猫子がメインヒロインで、明人との関係を中心としたストーリーに方向転換されています。イワナガヒメとウズメの関係は、あっさりおいて行かれています。一応まとまってはいるのですが、神話の時代から引きずっている「神としての在り方」が、いともあっさり修正されているのは、どうかと。

前半のノリで、もう少し読みたかったですね。

★★☆
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2014年06月24日

グランクレスト・リプレイ ファルドリア戦狼記 狼たちの初陣


著者:田中天
出版社:富士見ドラゴンブック
グランクレスト・リプレイ ファルドリア戦狼記 狼たちの初陣

グランクレストの初心者向けリプレイ。王道設定のTRPGのリプレイということで、内容も王道となっています。F.E.A.R.で見せる斜め上に突き進むリプレイではなく、初期のTRPGのノリに近いですね。プレイヤーもSNE方式=匿名となっており、キャラに感情移入しやすい造りになっています。

主人公は、双剣の狼ことレグナム・ヴォーティガン。ファルドリア国の王子なんですが、第一話でいきなり敵国に王都を攻め落とされ、王である父を目の前で殺されます。その後のレグナムの成長がメインエピソード。二話で祖国を取り返し、三話で防衛する。殺すのが趣味のような敵も出てきますが、基本どのロードも、自らの信念に基づいて行動しており、王道な英雄譚になっています。

レグナムを支えるPCは
・幼なじみで彼を支える女騎士シス(ロード/アーチャー)
・軍師役の魔法師アン(メイジ/プロフェット)
・復讐に生きる邪紋使いアフラヴァーン(アーティスト/アンデッド)
の3名。それぞれがシブい役回りとなっています。

これから歴史を作っていく英雄達の物語。些細なことで、揺れていた決心が、まわりの助けにより、少しずつ強くなっていく様が描かれていきます。

無駄に壮大なリプレイも面白いですが、こういう王道ファンタジーもいいですね。しばらく楽しめそうなシリーズです。

★★★
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2014年06月23日

前略。ねこと天使と同居はじめました。


著者:緋月薙
出版社:HJ文庫
前略。ねこと天使と同居はじめました。

著者のデビュー作。いまさらながらに、読み始めてみました。甘々なラブコメですな。主人公とヒロインが、最初から好感度MAXという、甘くなるしかないだろうという作品です。ま、デビュー作ということもあり、ストーリーの進め方には若干難ありなところもあったのですが、甘さによってカバーされています。

主人公は高校教師の水上悟(大人が主人公って、ラノベでは珍しいよな)。彼が帰り道に道ばたに捨てられていた3匹の猫と15歳前後の少女を拾ったことで、物語が始まります。はい、アウトですからね。猫はともかく、少女を拾ってはいけない。それは違うジャンルの作品になります。

それはともかく、拾った少女と共同生活を始める悟。なぜそうなる? の部分が曖昧なんですよね。違うジャンル(しつこい)なら「ご都合主義」で終わらせてしまえばいいんですが、もう少し説明があってもよかったと思います。結論として「天界の差配」だったとしても... 彼女は、少しおかしく(捨てられている時点で「かなり」おかしいのですが)猫と会話出来るという特技?があったり、オタク関連知識が豊富なくせに、自分のことをほとんど覚えておらず、羞恥心もない模様。それでもなぜかほっておけない悟は彼女に澪という名前を与えます。

澪が天使(の卵)であることにより、悟の周りでは様々なトラブルが発生するようになるのですが、果たして彼らはうまく乗り切れるのでしょうか? というのがメインエピソードになっています。

エピソードは単純な構造となっており、だまし討ち的な展開もありません。それ故、盛り上がりにかけるところもありますね。すでに続編が出ておりますので、以降盛り上がっていくのだと期待しております。

この作品のいいところは、まるでエロゲのような設定「捨てられた少女を拾う」にもかかわらず、エロに頼っていないこと。出会い方はともかくとして、純粋に心の交流を主体に据えているところ。最近はラノベとジュブナイルポルノの境界線が曖昧になってきていますが、この作品は全年齢対応のラノベとして楽しめる作品になっています。次巻以降も楽しみにしましょう。

★★★☆
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2014年06月22日

風に舞う鎧姫(4)


著者:小山タケル
出版社:MF文庫
風に舞う鎧姫(4)

作者後書きを読んで。始めてこれが「最終巻」だということを知りました。それくらいまとまっていません。起承転結の転に入りかけたところで、無理矢理終わらせた(話としては、終わっていない)作品になってしまっています。残念です。

今回は、主人公が女装しているシーンは少なく、そもそも女装する意味がない回になっています。響女家の招待により、南の島にバカンスにきた美化委員会。ということで、学園が舞台ではないので女装の意味がないんですね。それでも最初は「他の生徒も来ているから、カツラは必要」というやりとりがあったはずなんですが、最後まで意味なかったな。
美風の姉、乃風が登場しています。美風とは正反対の「社交派」のようですが、おかしな部分は「さすが姉」という感じです。 響女家の当主=理事長も。さすがハカネの祖母といった、どこかおかしな人。ハカネと主人公をひっつけようとするだけでなく、別にハーレム作ってもいいような感じで、まわりをけしかけていきます。その一つとして、お風呂で鉢合わせさせ、あわよくばそのまま、よしたかが全員に手を出すよう仕向けたり・・・美風のおかげで全員が鉢合わせすることはなかったのですが、事故で美風が頭を打ってしまい、性格が変わってしまうという事件が。そのことが、後々のストーリーに影響を与えます。

なんとか、よしたかとハカネをひっつけよう(物理的にも)する理事長の企みによって、ドタバタが続いていきますが、その中で幼なじみからも告白されることに。二人を選べない情けない姿を見かねた美風は「二人を悲しませるくらいなら、自分がよしたかを手に入れて、自分が悪者になる」という理由から決闘を申し入れます。果たしてどうなるのか?
今回は、美風が毒舌キャラでなくなっているので、普通のラブコメになっています。もっとも、完全に毒舌が封印されている訳ではなく「今日という今日は覚悟を決めてもらいます。……肛門の」「そのような粗チンでも、ちゃんと我慢してみせます」という台詞もありますが・・・

今回は、「ハイテンションスカートめくり系バトコメ」ではありませんね。ちょっと中途半端でした。そのため、てっきりクライマックスに向けての転換シーンだと思っていたのですけどねえ。

★★☆
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2014年06月17日

魔王と姫と叡智の書(2)


著者:霜野おつかい
出版社:GA文庫
魔王と姫と叡智の書(2)

外道なことが大嫌い。そんな魔王・ディーと「攫われてきた」はずのお姫様・アンジェのラブコメ第二弾。ディーは、非道なことが嫌いなため、配下が町娘を攫ってきても、なにもせず丁重に送り返すというヘタレ。そんなディーが、なぜかお姫様・アンジェには気を引かれ。ところが彼女には「陵辱系エロ同人作者」という裏の顔があり...

今回は、そんな二人に襲いかかる「有害図書規制」の嵐。エロが苦手なサキュバス美少女・クラリスにより、有害図書規制法案が提出されます。彼女曰く「姫が『うすい本』なんか描いちゃダメなのよ!!」 うん、正論ですね。でもそれを言うのが、サキュバスというのは、自己否定にならんか? さらにディーは、その法案を受け入れようとしますが、それはそれでどうなんだ? 現世に悪を植え付けるはずの魔王としては、逆に奨励してもおかしくないのでは? とまあ、この作品には、先入観をもって決めつけるとダメな種族がいっぱい出てきます。

クラリスは、アンジェの画力は認めており、彼女に「ラブコメ」を描いてもらいたいという野望があります。そのため、あの手この手でアンジェにラブコメのよさを教えようとするのですが、見事に空回り。というか、アンジェの思考回路が、あまりにもエロに直結しすぎです。もっとも、クラリスも途中からふざけていたような気もしますが。

クラリスの企みは滑りまくりますが、端からみていたら、ディーとアンジェは、身をもってイチャラブしているんですけどね。もう爆発してしまえ! というくらい。それに気がついていないのは、本人だけなのかなあ。

前巻でも出てきた、触手型魔物。今回も登場しております。しかも無駄に高いスペックとともに! このモンスター、レギュラーになっていくのでしょうね。

「有害図書規制」が、どのような結末を迎えるのか? またディーとアンジェの仲は進展するのか? この作品らしいエンディングとなっております。

そうそう、ディーはヘタレですが、魔王としての能力が低いという訳ではありません。充分に強い存在です。並の魔物だったら、瞬殺です。互角なのは、勇者くらい...そういや、今回勇者ほとんど出てこなかったな。まあ、別にいなくても話は問題なく展開しますが。

★★★
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2014年06月13日

落第騎士の英雄譚(4)


著者:海空りく
出版社:GA文庫
落第騎士の英雄譚(4)

始めはもっと、ラブコメよりの作品だったんだけどなあ。いつの間にか「異能バトル」一直線な作品に変わっていました。正直、この手の作品は苦手なんだな。ファンタジーの魔法よりさらに非常識な戦い(ドラゴンボールもそう)は、読んでいてもさっぱりわからない。人外の戦いは「次はこうなるのではないか?」という予想が出来ないので、自分のなかで「そう来たか!」といった盛り上がりができないんです。

今回から全国編に話が進んでおります。星剣武祭への準備を進める一輝たち破軍学園の代表選手団。巨門学園との合同合宿も充実したものになりそうと思われたとき、破軍学園が突然襲撃を受けてしまいます。裏社会の伐刀者集団である「暁」と対決する破軍学園生徒会。その決戦で「彼」が裏切ります。 さらに一輝の前に「世界最強」の存在が立ちはだかり...

舞台は変われど、一輝の不幸は続いております。まだマシなのは、あのどうしようもない父親が出てこないことでしょうか? それでも、いろいろ怪しげな人物が跋扈していることには変わりないようです。さらにどうも、ここにきて一輝が主人公の座を滑り落ちかけている気がしてなりません。いや「強さ」という点では一輝なんでしょうが、それも学生レベルでの「強さ」 それ以上のとんでもない実力者がたくさんいるようですし、今回後半は珠雫が完全に主人公。

もう異能が振り切れてしまっており、どちらが勝つのだろう? という部分の興味がなくなってきました。どちらが勝ったとしても、絵空事...胴体を真っ二つに切られて、内臓ぶちまけて、即死じゃないとか、もうね...どこぞの世紀末よりタチが悪い。

異能バトルが好きな人には「王道」と見えるのでしょうか? 感想サイトでも評価は高いようです。私の趣味には合わないようで、惰性で読んでいる作品になってきました。もう次巻はいいかなあ。

タグ:異能 落第
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2014年06月11日

アイドル≒ヴァンパイア(2)


著者:上月司
出版社:電撃文庫
アイドル≒ヴァンパイア(2)

自らの力の元になる「人からの畏怖や尊敬の念」を得るため、日本に「アイドル」になるために来たフェリシア=スノウフィールド。彼女はヴァンパイアだった。

前巻でフェリシアの祖国との問題に決着がつき、いよいよアイドルを本格的に目指すことに。てっとり早く芸能界に入るため、元・伝説のアイドルである奏太の妹・璃梨華に紹介を頼もうとしますが、諸般の事情で無理(自らの復帰話になってしまう) そこで、代替案として、現役アイドルであり、奏太たちの幼なじみの飛嘉谷耶深に頼むことに...耶深は、奏太の許嫁(祖父が決めた)ということで、明らかに奏太への好意がMAX。それがりりかは面白くない。そんなラブコメ。

今回は、耶深の誘いによりアイドルの登竜門とも言える「FFF」というアイドルのスポーツ大会のようなものに参加することがメインエピソードとなっています。この「FFF」は、プールや人工砂浜のある施設で収録(ネット生中継)されるということで、水着回になっています。ヒロインズが3人水着で登場している割に、その面での盛り上がりがありません。奏太があまりにもお堅いということが要因なのか、シアのアイドルになろうという想いが真摯すぎるのか? なんとなくメインヒロインはエリィで、引き立て役がシアと耶深といった感じになっています。

実妹を巻き込んだラブコメは、あまり盛り上がらないのが定番ですから(リミッターになってしまいますからね)耶深の登場は物語を動かす重要なファクターになりそうです。実際ラストにかなり「意味深」な発言をラジオ番組でかましておりますし、ラブコメ部分にスポットが当たっていくのかも知れませんね。

アイドルが順列で決まるという考え方は、面白くない(今のAKBですね)ので、あまりやって欲しくないです。今回の「FFF」にしても多くの人が見ているといいながら、たかだか1万人超ですからねえ。そんな狭い「特殊」な母集団の順位なんて意味がないです。それ以外の部分で、勝負してもらいたいものです。

★★★
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ナイトウィザード The 2nd Edition リプレイ 幻影のチェックメイト


著者:田中信二/F.E.A.R.
出版社:ファミ通文庫
ナイトウィザード The 2nd Edition リプレイ 幻影のチェックメイト

魔王戦争編のフィナーレ。
PCの予想外な行動も要因となり、かなり複雑怪奇になってきた魔王戦争。それを強引に終了させているため、すっぽり抜けている部分もあります。自分たちでなんとかしろ! というF.E.A.Rの無茶ぶりなのかな?

二部構成になっており、前半はイコ=スーの予言によりウィザードたちが振り回されることになります。どうも予言というよりは、周到に準備した結果としての出来事のようでもありますが、迷惑なことは変わりありません。

後半は、かなりすっ飛ばして最後の二人になった最終決戦。はるみの刻印の謎も明かされることになります。果たしてはるみは勝ち残ることが出来るのか?

今回もメタなネタが散りばめられています。リプレイ本の冊数も多くなってきたので、自らが演じた別キャラがシナリオにNPCとして登場することも多々あります。そのたびに、メタなギャグが挟み込まれることになります。今回は真魅と竜作ですかねえ。

魔王は相変わらずダメダメなベルさんが登場。なんだか、もうダメダメな姿しか想像できなくなってきましたね。

最終巻としては、少々盛り上がりに欠けた感があります。もう一冊あったほうが、面白くなったかも知れませんね。

★★☆
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2014年06月05日

桃音しおんのラノベ日記(3) 16歳の編集活動


著者:あさのハジメ
出版社:講談社ラノベ文庫
桃音しおんのラノベ日記(3) 16歳の編集活動

イラストレーターRUNこと、幼なじみ・なつめと共同制作した、椎名アユムの新刊発表日。初めての商業誌に不審な行動を取るなつめ。そこになつめの妹が現れます。彼女は、しおんのことを大好きで、しおんと仲がいいあゆむが許せない。そのためあゆむのことを変質者さんと呼ぶのですが...これって今のご時勢洒落になりませんね。前巻では、しおんが好きすぎて、ストーカーしたり、持ち物にはぁはぁしたりと常軌を逸した行動をとっていましたが、今回は少しマシになったのかな? そんな彼女が原因のアクシデントが本屋内で発生。あゆむが「風祭病=ロリコン」でないことを確認するため、まずは自分のスカートをぺらり。スパッツにあゆむが反応しなかったのが、悔しかったので、今度はなつめのスカートをめくろうとします。当然防ごうとするなつめですが、彼女は勢いあまって、なつめのスカートだけでなく、中身(ぱんつとパンスト)を引きずりおろしてしまいます。しかも、勢いでスカートもめくれてしまい、あゆむの目には「HAITENAI」あそこが...しかも「HAETENAI」ことまでわかってしまい...

そんな騒動の後、今度はしおんに誘拐されてしまうあゆむ。姉の桃香さんと喧嘩して、家出をしてきたようです。彼女は、あゆむを別荘に連れて行き一緒に過ごそうといい出します。なんだかなあ、いろいろアウトですね。しかも二人きりの生活で、しおんがジュースと間違ってお酒を飲んでしまい、デレまくり。必死で理性を保とうとするあゆむをあざ笑うかのように、迫るしおん。ま、お約束で直前で寝落ちするのですが... 難を逃れたあゆむは、しおんに毛布をかけ、自分のベッドへ...ここ、だめでしょ。女の子が酔いつぶれてソファで寝てしまったんだったら、せめてベッドまで運んであげないと。いくら夏でも風邪ひくぞ。 まあそれはさておき、朝起きたら、となりにしおんが寝ており..しかもなぜかなにも着ていない! 言い訳できない状況にオロオロするあゆむ。そこになぜかなつめが登場して...

というふうに今回は、かなりしおんが押してきています。あゆむも、彼女の心に気がつかないはずもなく、でも自分の心がわからず、うろたえるばかり。一度は告白したほど好きななつめと、自らに懐いてくれるしおん。二人の間でゆれ動くあゆむ。って、ラブコメというよりも、恋愛小説みたいになってきましたね。あまりラノベで重い恋愛は扱って欲しくないなあ。前回の感想でも書いたけど、この恋愛って選ばれなかったほうが受けるダメージが大きすぎます。今のままだと救いがないんですよね。

それはさておき、
本編内でRUNが挿絵を描く際「その時点で作者が最良と思える原稿を読み込んで、描きたい」 そうしないと、ストーリーと挿絵がずれてしまうと発言しています。それは考え方の一つだとフォローがありますが、私もこの考えに賛成。〆切など現実的な壁がありますが、やはり根幹のストーリーに合致した挿絵にして欲しいです。よくありますからねえ。ないシーンが挿絵になっていたり、そこにいない(いてはいけない)キャラが描かれていたり...

★★★
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2014年06月04日

グランクレスト・リプレイ ライブ・ファクトリー ニートな君主の竜退治


著者:重信康
出版社:富士見ドラゴンブック
グランクレスト・リプレイ ライブ・ファクトリー ニートな君主の竜退治

グランクレストは、始めて読むTRPGです。少し前の企画リプレイで出てきたので、どんなものかと読んでみることに... どうやらこちらも「ファンタジア文庫」Vs「MF文庫J」という構成になっているようで、これはMF文庫Jサイド。先にファンタジア文庫サイドのものが出ているようです。

プレイヤーは、平坂読、志瑞祐、さがら総、硯―の4人。ファンタジア文庫に対抗するということで、MF文庫の特性を生かし、PCは全員美少女。あれ? リプレイで全員女性って案外珍しいのかな?

ヒロインは、ニーナ。元々は志高いロードだったのに、あることがきっかけで、君主の証である「聖印なんていらない」と考えるようになった不思議な少女。「ニートなロード」で「ニード」。竜の脅威にさらされた国に立ち寄った時、目の前でその国の君主が倒され、聖印を託されることに...「ふぇぇぇえぇ、聖印がまた増えちゃったよー」 状況に流される主体性のない寛恕は、仲間達と竜退治をするハメになります。果たして彼女は成長できるのか?

それ以外のPCは、メイジなメイドのスティアリーフ。志が高かった時代のニーナに助けられたことがあり、彼女を尊敬しています。アーティストの傭兵・インク。異界から召喚した銃を扱う寡黙な美少女です。最後に変化が出来るアーティスト・プロテア。愛と放浪に生きる自由人とのことですが、専門知識:枕事を習得しており、両刀使い。可愛いものに目がなく、そのテクニックで天国へ... レーベル的に大丈夫でしょうか?

一応リプレイの形式をとっていますが、リプレイというよりは小説のプロットを共同で作り上げているような感じですね。リプレイとして評価すると、かなり低いものになりますが、小説として評価するとそこそこ面白いといったところです。これはファンタジア文庫サイドも読まないと、意味がわからなくなりそうですね。どうしたものか。

★★☆
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2014年06月02日

今日からかけもち四天王!(2)


著者:高遠豹介
出版社:電撃文庫
今日からかけもち四天王!(2) 〜勇者陥落と革命の日〜

あこがれのクラスメイトがネトゲやっていたので、なんとかお近づきになろうと、始めてみた主人公・理央。そのクラスメイトは、ゲーム内に一人しかいない勇者・マミ。ラノベのお約束で、麻未も理央が気になっていたようで、本来初心者では務められない、勇者軍の親衛隊に彼を抜擢します。その職業は「料理人」これが、思ったよりも、便利な職業だったため、まねをするひとが増殖中。
そのまま行けば、どこかでゴールイン!という話になるのですが、理央たちのクラスに、理央の幼なじみ・亜梨紗が転校してきます。高校生になっても理央のことを「りーくん」と呼ぶ彼女も、美少女。しかも理央への好意はMAX状態。さらに亜梨紗も同じゲームをしており、なんと勇者軍の敵である魔王・アリサとして君臨しています。どちらも助けたい理央は、2アカをとり、こちらでは暗殺者・ハイネとして、四天王に抜擢されることに...
今回は、勇者マミのことを快く思わない反乱軍によるPKが原因で、勇者軍に危機が訪れ、理央はどうする? という流れです。しかもリアルのほうでも「ネトゲなんてキモい」と言い切る美人・水沢秋乃が、麻未に突っかかります。それに巻き込まれた(自ら飛び込んだ)理央との確執は、なぜかクラス全体に波及し、体育祭で「理央のクラスが負けたら、理央が土下座して謝る」という流れに...理央以外にデメリットのないクラスメイトは、当然盛り上がります。

ネトゲがテーマとなっており、ネトゲ上でのシーンが多いのも事実ですが、それ以上にリアルでの、人間関係が深く描かれているので、比較的読みやすい作品になっています。主人公たちが、大切な話は直接会ってやりとりしているという点もわかりやすい要因でしょうね。最近のネトゲテーマの作品では、ほぼメールやチャットで意思疎通をしており、現実味がないんですが、こちらは血の通った人間どうしのドラマになっています。

ラブコメとして秀逸で、会話文のテンポもよく、一気に読み終わることが出来ました。

★★★☆v
posted by あにあむ at 14:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 電撃文庫