2013年12月29日

ボクが乙女でひとり占め!(2)


著者:天草白
出版社:オーバーラップ文庫
ボクが乙女でひとり占め!(2)

うーん、地雷...これが今年最後の感想というのもなあ...

---Amazonあらすじ----
恥じらいながらスカートをスルリと降ろした真冬のお尻からは……尻尾がはえていた!
幽霊の次は妖怪ですか? なんですか九尾の狐って。
どれだけ人外に好かれているのか解らない神楽くんの今回の受難は、九尾の狐の里から家出してきた真冬と胡桃との三人でのうらやま同居生活!
もちろん胡桃の夢も鋭意続行中で、みんなでプールに行ったりピロートークがはじまっちゃったりってさすがにそれって男ばれしませんかね。
一方その頃九尾の狐の里では、戻ってこない真冬に業を煮やした母親が……。
今日も今日とてハーレムが加速していく!
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ということですが、もうはっきりいってストーリーもなにもあったものではありません。前巻感想でも、場当たり的なストーリー展開に疑問を書いていましたが、今回はさらに酷くなっています。エロコメとしても出来が悪いので、いつものように「レーベルが違えば」とも書けない。主人公が女装して女子校に通うことへの、理由付けが弱いので、どこまでいっても嘘っぽいストーリーになってしまっているんですよね。いくら「女の子みたい」な顔つきをしていても、毎日学校で一緒に過ごしていれば、おかしいと思うことは多々あるはず。「バレない」ということの理由付けが弱いんです。もっとなにかがほしい。

各キャラが暴走しているのだったら、そういう楽しみ方も出来たのでしょうが、動いていないんですよねえ。で、詰まったらとってつけたように「異能」が出てくる。真冬や胡桃も、うまく暴走させれば、楽しいおバカ小説になったのでしょうが、いかんせん空回り。この作者さんの、他作品はもう少し楽しめたような記憶もあるんだけどなあ。

タグ: 地雷
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2013年12月27日

詠う少女の創楽譜(7)


著者:雨野智晴
出版社:MF文庫
詠う少女の創楽譜(7)

最終巻となりました。結局最後まで、来威武時の音響への疑問は解けなかったなあ・・・複数の音楽が重なったら、単なる騒音ではなかろうか?

今回は、CSUとの最終決戦がメインテーマ。そのために、アメリカの宝石歌姫・リアーナとイギリスの宝石歌姫・クレアと親交を深めるために、デートをすることになったタケル。後半は、CSUとの最終決戦が描かれます。

リアーナは、登場シーンから高飛車でしたが、デートでもまんま。さらにアホな娘でした...特に舌があまりにも残念で、ラーメンのトッピングに濃厚プリン...そこにラー油...ああ、想像したくない...タケルは、そんなラーメンでも5杯完食して、好感度を上げております。天然たらしですね。もっとも、恋愛感情まではいかなったようで...
クレアは、おとなしめ。イギリスの食事が不味いってのが、ネタになっていましたね。行きたかったお店は、牛丼チェーン店。「名のあるシェフが調理している」と勘違いしていましたが、そこまでか? 普段はおとなしい彼女が、テンションが急上昇しておもしろい娘になっていました。クレアは、恋愛感情にも疎いようで(鋼鉄の処女ですから)すが、タケルの演奏は、下腹部を突き上げるような感覚だそうで...花穂と同じベクトルですね。

後半の決戦は、6対6のバトルロワイヤル方式。過去の権利で3勝すれば勝ちということで、クレアは引き分け狙い、花穂とシルヴィは負け前提でできるだけ粘る。その間に、3人が勝利を収めるという戦略。まあこれしかないでしょうね。

クレアとモニカの闘いは、矛と盾の闘い。攻撃と防御に特化したしたもの同士。ところが、防御側のクレアが追い詰められ、前日タケルが言った「攻撃に転じてみては」を実行。慣れていないクレアの攻撃と、慣れていないモニカの防御。どちらもぼろぼろのグダグダ...結果として引き分けに...この二人仲いいんでしょうね。モニカはクレアに恋愛指南(というか、実体験に基づいた性教育だな)をするようですし。

リアーナとアナスタシアは正攻法の闘い。メアリーと貂蝉は欺し合い。そして花穂・シルヴィは、詩乃・ナスターシャ。元々負け前提だったのだけれど、最後まで立っていられたら、タケルがなんでもすると約束したため、想像以上に奮闘。

メインは明日香とヒミコによる親子対決。奏士であるタケルの存在が、勝敗を分ける結果になりましたね。

で、ここで終了かと思いきや...なんですが、しょぼいわあ。

当初は、妹である明日香に大きく差を開けられていたタケル。ところが同時演奏という、今のところ彼以外にできないスキルがあるため、世界から宝石歌姫と同等、もしくはそれ以上の評価を受けています。そう、タケルを巡る女の子の争いはさらに激化しそうなんです。なんせ天然たらしですから...今回クレアにもフラグがたち(変なフラグですが)イギリス訪問を約束。花穂とシルヴィには「何でも」と約束。明日香とは週3回お風呂。なんだろう、ハーレムが充実しています。

今のところタケルの本命は、妹の明日香のようです。いいのか?禁断の世界に踏み入れているぞ? なんせ明日香とお風呂入るとき、身体の一部が反応しているようですし、それを明日香にも指摘されているし...レーベルが違ったら、もうね。

最初から最後まで、明日香がメインヒロインだったようですね。そのうち特権を使って、兄妹結婚しそうな勢いですな。

★★★
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2013年12月26日

今日からかけもち四天王!


著者:高遠豹介
出版社:電撃文庫
今日からかけもち四天王! ネトゲの彼女はボスでした

勇者軍と魔王軍のどちらかに属し、戦争するネットゲーム「勇魔戦争オンライン」。クラスのアイドル的存在である宇留野麻未がはまっていると公言したことで、クラスに広まっています。麻未は、ゲーム内で勇者軍のリーダー「勇者」となっており、大半は勇者軍で参加しています。
主人公・初島理央はパソコンの知識もまったくなく、パソコンも持っていなかったものの、麻未と仲良くなりたい一心で、夏休みにバイトをし、パソコンを購入。勇魔戦争にも参加。当然勇者軍としてキャラを作成したところ、職業「料理人」に。初心者であるが故、そのままプレイした際、いきなりPKに会います。その際、偶然麻未に助けられ...さらにその特殊な職業から、勇者を護る親衛隊一人として登用されることに。
そんな中、理央のクラスに幼なじみの早坂亜梨沙が転校してきます。久しぶりに再会した彼女も「勇魔戦争オンライン」をプレイしており、しかも魔王... さて理央はどうする?

と、ネトゲをテーマとした小説になっています。今までも、同テーマの小説は複数読んでいますが、たいてい途中からゲーム中心になって「人間」が描かれていない作品でした。しかしこの作品は、最後まで主役は「人間」 理央を中心としたラブコメとなっており、ヒロインたちが生き生きと描かれています。その道具としてネトゲが効果的に使われており、ゲームに思い入れのない人でも楽しめる作品になっています。

勇者と魔王。ゲーム内では最強の力を誇るものの、一度でも死ぬとそのキャラはロストしてしまうという設定。亜梨沙も麻未も、それぞれ勇者や魔王をプレイする理由がしっかりあって、そのどちらも聞いてしまった理央は、どう振る舞うのか? ゲーム内やクラスが一緒だから、好意的に接してくれていると理央は思っていますが、麻未はどうやら理央のことを「異性」として意識している様子。亜梨沙のほうは、親公認。なかなかいいポジションにいますねえ、理央は。

冷静に考えると、現在の理央は二股をかけており、結論を先延ばしにしている状態。でもあまり非道に見えない。たぶん、麻未の明るさや、理央のある意味自分の欲望に正直なところが、うまく生かされているのだと思います。

いまのところ、女の子としては亜梨沙がリードしているようですが、麻未の反撃はあるのか? 続きが楽しみですね。

★★★★
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2013年12月20日

強気な姫騎士さまのしつけ方


著者:マサト真希
出版社:一迅社文庫
強気な姫騎士さまのしつけ方

限りなく地雷に近かったな...

主人公は、フツメン高校生・高天征司の家に、突然公爵家の姫君・マリアンヌ・ド・ラ・トゥーレ・ドーバルニュが現れということでスタートする「ドタバタ主従ラブコメ」とのことですが、すべての面で中途半端な作品になっていましたね。

まず、マリアンヌが征司の家に来た理由がよくわからん。さらに妹のような存在であるという同居人・彩花の存在も中途半端。一応、征司を巡っての三角関係を描きたいから出したキャラなんだろうけど、まったく動いていない。

そもそも設定がむちゃくちゃすぎて、ついていけないというのが一番の問題なんだろうな。タイムスリップ、ファンタジーなお姫様、世間知らず、ツンデレ、敵が身内...いろんな要素を取り入れすぎて、どれもこれもまったくといっていいほど生きていない。さらに幼なじみ(というより妹)の特殊設定(過去)の入れ方も、前後の脈絡がまったくない。で、その設定は最後まで生かされないまま... 脇役の歴史研究同好会部長も、濃いキャラを演出しようとしてすべっているし...

結果として、まったく収拾がつかないまま物語が破綻してしまったという感じですね。地雷というほどではないですが、次作を読む気にはなれないです。

タグ:
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2013年12月19日

シノシノ


著者:麻宮楓
出版社:電撃文庫
シノシノ

主人公・篠宮忍には、生まれついてのトラブルメイカーである双子の妹・詩乃がいる。中学を卒業するまでの15年間、詩乃が原因となる様々なトラブルに付き合わされてきたが、またもやとんでもないトラブルに巻き込まれ...
双子を主人公とした、男女入れ替わり物語です。いわゆる「男の娘」ではなく、仕方なく女装しており、普通に女の子に恋をしています。もっとも、本当に「普通か?」と言うと、疑問も多いのですが。

忍は、ゲームが好きでインドアな性格。一方、詩乃はスポーツが好きでアウトドアな性格。対照的で、詩乃が一方的に忍に迷惑をかけているようで、実はかなり仲のいい兄妹です。忍を女装させるために、自分の部屋に自由に出入りしていいといい(自らは旅行中)、忍が下着を見て、アタフタしているタイミングで「自由に使っていいよ」とメールしたり...(使うの意味は「女の子の気持ちがわかるように下着も着ければいい」というものだったようですけど) あまり忍を異性として見ていないのか、それとも信頼しきっているのか。思春期の女の子って、たとえ家族であっても男に下着触られるの嫌というのが普通でしょうし、ましてやそれを穿くのを許すってのもないような。

詩乃が、インターネットで知り合った同い年の女の子・沢渡カレンに「詩乃のフリ」をして会って欲しいと頼まれたことで始まるトラブルがメインストーリー。カレンが旅行で、偶然詩乃の住んでいる街に来るということで、会う約束をしたのですが、その日は詩乃が卒業旅行(恋人とのお泊まり旅行)に行く予定だった...いまさら断るのも悪いということで、忍に女装させてカレンの相手をしてもらうことに。一日だけ切り抜けたらいいはずだったのですが、忍はカレンを見た瞬間、一目惚れをしてしまいます。カレンもシノシノ(女装した忍)と仲良くなろうと必死で...翌日、街を歩いていた忍は、前から歩いてきた女の子とぶつかり、押し倒してしまい大騒ぎ。ふと気がつくと、相手はカレンだった。思わず名前を呼んでしまう忍。なぜ名前を知っているのか不審に思うカレンに「シノシノの双子の兄」と打ち明けます。前日のおしとやかさとは異なる態度に不信感を持つこともなく、シノシノ攻略という大義名分で、カレンと仲良くなっていく忍。

まあ、普通のラブコメです。15歳になった異性の双子が、女装しただけで見分けがつかなくなるというのには違和感があったのですが、ちゃんとオチがついています。ストーリーもわかりやすいのですが、それ故単調に感じるというのも事実。どうやら詩乃は、かなりのブラコンみたいですし、それを絡めるともう少し記憶に残る小説になったのではないかなあ。

★★★
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2013年12月18日

白河氷翠のひめごと


著者:葉原鉄
出版社:一迅社文庫
白河氷翠のひめごと

そっか。作者さん、エロ小説書いてたな...なんのことやらの書き出しですが、この作品、少しずれたらジュブナイルポルノになりそうなんですよね。どうももともとエロ小説の設定を使われたようなので、さもありあんってところです。

妖怪や人外の存在が受け入れられるようになって数十年たった世界が舞台。主人公は、1円でなんでもやってくれる「1円コンビニ」こと紅城輝明。彼も炎熱(タルボット結晶)を操る存在ですがクラスでは凡庸な学生として認識されています。
輝明のいるクラスに雪女の白河氷翠が転校してきます。彼女は、クールかつ妖艶な雰囲気をまとっていますが、実は友達が欲しいドジっ娘。熱にさらされると、身体が火照ってとろとろになってしまう...輝明は、触れた相手にぬくもりを与える...ということは? てな設定になっています。

氷翠の本当の姿を知った輝明が、なんとかして彼女の夢を叶えようとがんばるのがメインストーリー。そこに、氷翠の力を狙う羅刹・ムガが現れ、さらに輝明を追いかけてきた、タルボットの中でも、特に強力な能力を持つ存在である「王君魔生(オーバーロード)」ムラサキも現れます。このムラサキも美少女のようでして、黄色い帽子と吊りスカートが似合いそうだそうです。

この世界では、雪女など妖怪や人外といわれる存在も、もともとは人間で「タルボット」と呼ばれる結晶を身体に宿すことで、異能が使えるという設定のようです。で、
・タルボット=自らは、異能が使える人間
・羅刹=人間より高次な存在と思っている人間(妖怪)
・王君魔生=上記より能力が高く、どちらにも属さない
という括りになっているようです。タルボットが「正規軍」で羅刹が「反乱軍」ですね? って違う? そうすっと「雪女」としての矜恃を護ろうとする氷翠は? ということになるのですが...

氷翠をクラスに溶け込ませることに、輝明の幼なじみの悠子も尽力します。クラスメイトからは「公認夫婦」として扱われているようですが、ラノベの特性として「当て馬」にされる可能性がありそう。がんばれ悠子。

氷翠が、あまりにも世間知らずなことと、実際の性格と真逆のキャラを演じようとしているがため、なかなかクラスに受け入れられないのですが、羅刹が出てきたことで、うまい具合に話が転がり出したという感じです。

輝明は、見た目茫洋としており、1円が好き(アルミは溶けやすいから)という不思議な嗜好をしていますが、実際はとてつもなく、能力が高いようです。過去に自らの能力をコントロールできなかったことがあるため、普段は平静を装っていますが、その実好戦的な性格のようです。強さは、王君魔生であるムラサキ(紫冥無紫霞無明童子)と過去に闘ったことがあり「今も生存している」ということが証明しています。それ故、ムラサキにも好かれている(輝明の血肉はおいしいらしい)ようですし、氷翠も完全に落ちています。幼なじみの悠子も含めて(一人、好意の意味が違うような気もしますが)ラブコメとしても、面白くなりそう。

続刊が出て欲しいですね。

★★★
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2013年12月13日

ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った? lv.2


著者:聴猫芝居
出版社:電撃文庫
ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った? lv.2

ネトゲ上で結婚し「俺の嫁」を手に入れた・英騎。その嫁・アコは、ネカマではなく、同級生の女の子。しかも可愛い。さらにネトゲパーティのオフ会に出たら、同年代の美少女ばかり...とリア充一直線。

なんですが、アコは極度の「コミュ障」 ネットとリアルの区別がつかない(ことがある)ヤンデレさん。オフ会メンバーも、大なり小なり、おかしな人ばかり...そんな英騎とアコを巡る第二弾...

この作品のキモは、アコのダメさなんだと思いますが、私が理解できる範疇を超えてしまっています。実際にそういう人がいるのかもしれませんが、なんていうんだろう。もう友人たちとして、どうこうできるレベルではなく、病んでいるようにしか見えません。実際は、よくある話なのかもしれませんが、ネットスラングの多用で、極端なまでの「閉域」感が漂い、他人が入る隙間がまったくなくなっています。主人公やヒロインだけでなく、登場人物すべてが、ウザイという...特定の趣味・嗜好の人たちが作るコミュニティは、それがどんなものであれ部外者が理解しがたい点が多々あるものですが、この現代通信電子遊戯部は、もう無理...

今回肌色成分をあげることで、一般受けを狙ったのかもしれませんが、それも逆効果なような...ネトゲで遊ばない世代(人間)にとっては、わかりにくい作品になってしまっています。一巻は、純粋にラブコメとして面白かったのですが、二巻は微妙。これ以上間口が狭くなるようならば、読むのをあきらめるしか、ないようです。

★☆
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2013年12月10日

アリアンロッド2E・リプレイ・シュヴァルツ(3) シェフィルと深紅の記憶


著者:菊池たけし/F.E.A.R.
出版社:富士見ドラゴンブック
アリアンロッド2E・リプレイ・シュヴァルツ(3) シェフィルと深紅の記憶

シュヴァルツも3巻目。ヴァイスと絡み合いながらストーリーが進行しているので、ところどころネタバレになってしまいます。時系列を明確にして、その通りに読まないといけないんですね...

シェフィルは、呪いを解除すべく「薔薇の武具」を探す旅の途中、刻印を持つ者が、少なくとも4人存在していることが露見。武具を集めても、全員が助かることはないと知ってしまう。自らだけが生き残ることを是としない彼女は、根本的な解決方法を探して、ゾハール教団の調査を行う。そこに隠されていたのは...

とあらすじを書くと、真面目なファンタジーのように見えますが、実際は大惨事の連続。真面目なはずのストーリーがコメディになっています。今回も、本来であればGMから情報を提供するだけのシーンだったはずが、PCたちの暴走により、PCがズタボロになる大惨事に。しかもちょっとした情報を提供するだけだったはずのNPCが妙に重要キャラになったり...

シェフィルたちの行動は、ゾハール教団にとっては、脅威そのものでしょうね。なんだか敵に同情したくなります。ついでにGMにも...なんでもないシーンが大惨事なり、その割に的確な読みで、複数シーンをスキップせざるおえなくなったり、GM泣かせなプレイヤーたち。正直、GMのスキルが高くないと、御しきれないでしょうね。まあこのシリーズの場合、GMスキルが高いというか、斜め上に突き抜けているので、さらに大惨事を招く結果になるのですが...

ダイス目も、どこまで行っても平均値な人。クリティカルとファンブルを行き来する、派手な人が混じり合い、さらに混沌をきわめて行きます。

後半は、まるで最終回のような盛り上がり方をするのですが、物語はまだ続くようですね。さて次はシュヴァルツとヴァイス、どちらを読めばいいのでしょう?

★★★☆
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あやかしちぇんじ!(1)


著者:栗栖ティナ
出版社:オーバーラップ文庫
あやかしちぇんじ!(1) 〜魔法少女は今日も魔法が使えない〜

魔法少女というより、人間ではない存在=妖魔などの物語。
主人公は、人間ながらとてつもない(魔王クラス)の霊力を秘めた霊感体質の琉聖。オカルト嫌いであるのに、なにかに惹かれるように「あやかし」たちが霊力を求めて集まる街に引っ越してきてしまった。

ある日、公園でコスプレ(?)している魔法少女と狼少女と出会います。彼女たちは、種族として致命的な欠点を抱えており、魔法少女は魔法を使えない、狼少女は変身できない...残念なあやかしたちでした。そんな彼女たちが、能力の向上を図るために作った「コスプレ同好会」。バイトをしながら日々努力を続けていたのですが、琉聖の霊力に惹かれ、彼を巻き込むことに成功します。

見た目は、美少女な二人。狼少女は肉食系で、子犬のように琉聖に甘えてきます。まあ普通の男子高校生には夢のような展開ですね。さらに、ちんまい美少女吸血鬼や、教育実習生なお姉さんも巻き込んで、ドタバタ騒動が続いていきます。

残念な少女たちなので、異能バトルは薄く、ラブコメに比重をおいた展開になっています。ツンデレさんが複数存在し、肉食系もありとバラエティにとんだヒロインズですが、うまくキャラ付けができておらず、ちょっと残念です。もう少しバランスがとれていたら、面白いシリーズになりそうなんですが、このままだと「ちょっとねえ」で終わってしまいそう。期待値を込めての星勘定です。

★★☆
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2013年12月04日

森羅万象を総べる者(4) 万物の使用者


著者:水月紗鳥
出版社:MF文庫
森羅万象を総べる者(4) 万物の使用者

劇甘異能バトル&ラブコメ、第四弾。今までの伏線が回収されております。さらに「本当の」主人公も明かされ!

日向は、ここ数ヶ月間に起きた一連の事件が、七年前の事件とつながっていると確信し、全国の異能者組織を使って、黒幕を追い詰めていく決心をします。ということで、今回はその黒幕との闘いがメインとなり、後半は異能バトルシーンが満載となっています。

幼なじみでもあり、日向の一番の理解者・鈴莉ですが、恋人としてもイチャイチャ度合いが増しております。人前でも平気でいちゃつくバカップルと成り果て、ラノベにしては珍しく寸止めではなく、ヤリまくっております。それはともかく、そのシーン(こちらは、ラノベなので寸止め)は必要なんでしょうか? そっちが書きたいのだったら18禁レーベルで、そういったシーンを書けばいいのでは? と思ってしまうくらい、力が入っております。その分、他シーンが軽くなっているのが残念ですね。

鈴莉と日向のバカップルに、皐月が突っ込みまくるという会話は、この作品のテンポを作っており、外せない要素ではあるのですが、やり過ぎで、手段が目的になってしまっているような...

今回は、今まで謎とされてきた「七年前」の事件についても詳細が語られています。今までは、その圧倒的な力で敵対組織と闘ってきた、由枝ですらボロボロにされてしまうほどの力を持った、黒幕。追い詰められたのは、黒幕なのか、御園なのか? 余裕がないと、喝破された日向を気遣う皐月に対して、日向と鈴莉がかけた「ありがとう」の意味は?

クライマックスに向けて、ストーリーは一気に進んでおります。変わらないのは、バカップルと突っ込み。もう少し甘さが減ったら、読みやすい作品になったでしょうね。

★★★
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花屋敷澄花の聖地巡礼(2)


著者:五十嵐雄策
出版社:電撃文庫
花屋敷澄花の聖地巡礼(2)

小学校時代のとある出来事が原因で、7年間の引きこもり生活を続けていた花屋敷澄花。そんな彼女の趣味は「アニメやマンガの聖地巡礼」引きこもりが故、ジオラマを作成してのバーチャル巡礼だったのですが、数少ない友人の夏奈から依頼された、主人公・行人のがんばりもあって、現実の聖地巡礼に出るようになり、さらに学校に通うようになったというのが、一巻。

この段階で、引きこもりでなくなってしまったのですが、クラスには溶け込めず、休み時間は隣のクラスの行人にべったり。澄花は美少女であるものの、ちんまいためクラスメイトからは、ロリコンと糾弾される行人。「本人が幸せなら、マイノリティの性癖に、口出ししないでおこう」など言われ放題。

そんな澄花を、なんとかクラスに馴染ませようと行人は、がんばるのですが、澄花の心は固く閉ざしたまま。クラスメイトも、そんな澄花との距離感をつかめず、ぎくしゃくした日々が続きます。

そんな中、聖地巡礼の一環として、秩父にお泊まり旅行へ行くことに。さすがに、二人きりだと問題あるため、メイドさんの見奈衣と夏奈も同行。初日は、いろいろいい雰囲気で終わったのですが、その夜から風向きが・・・

基本、いつもの甘々ラブコメとなっています。主人公に好意を寄せる女性は、美少女でかつお嬢様。主人公は、その好意に対して極端に鈍く、その割に恥ずかしいことを平気でいうといういつものパターン。そうなんでよね。「乃木坂春香」で築いたパターンを、そのまま踏襲しているだけという感じが否めなくなってきました。再生産を繰り返すうちに、少しずつ小さくなってきているような...そろそろ「あと一つ」が欲しいですね。

★★
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2013年12月02日

僕と彼女がいちゃいちゃいちゃいちゃ(3)


著者:風見周
出版社:MF文庫
僕と彼女がいちゃいちゃいちゃいちゃ(3)

幼なじみで、かつ恋人という愛火。そんな人がいるのに、「ラブラボ」で、獅童吹雪の病気(青春症候群=異性に触れたいというドキドキが極度に強い)を治すためと、ドキドキなシチュエーション=らぶらぶを実践する由吾。今回は、「合法少女☆氷雨せんせい」こと吹雪のひいお祖母ちゃん(見た目は中学生)が現れ、いちゃいちゃの度合いは過激になっていきます。氷雨ばあちゃんの時代にあったラブラボでは「どのような体位が気持ちいいか」というとんでもない研究もしていた模様...

そんな彼女の提案で、海辺での合宿が実施されるのですが、吹雪からは「私はね、沢渡くん。あたなが好き、らしいわ」と衝撃の告白を...さらに愛火からは「それじゃ、さよならね。由吾……」と別れを告げられ...

ラブコメらしいといえば、それまでなんですが、どうもね少々生臭くなりすぎてきて、軽く読める小説ではなくなってきています。今時の小説としては、おとなしいほうなんでしょうが、氷雨の存在が、ラブラボを「人助けをするための、疑似恋人ごっこ」という範疇を超えさせてしまっています。青春症候群の相手となった男性とは、高校卒業と同時に分かれなければならないという掟(会うことすら、一切禁止される)が重くのしかかってきて、それまでの「ごっこ」という軽い雰囲気がなくなっています。吹雪の耳年増な言動も、軽く読み流せるレベルを超えてきており...一方で、愛火とは、所構わずいちゃいちゃ(ディープキスやら、その先まで)進めておきながら...由吾が「いい人」ではなく、単なる女たらしに見えてきて...言葉やお遊びの範疇ではない「キス」、それ以上のことをするということは、一定以上の異性に対する好意が存在しているはずで、そこを無視して話を進めることはできないはず。

なんだか、コメディではなく修羅場と化してもおかしくない状況になってきています。このあたりで、一度原点に立ち返って、コメディとしてのスタンスを取り戻して欲しいものです。

★★
posted by あにあむ at 13:22| Comment(0) | TrackBack(0) | MF文庫