2013年09月26日

女の子は優しくて可愛いものだと考えていた時期が俺にもありました


著者:二丸修一
出版社:電撃文庫
女の子は優しくて可愛いものだと考えていた時期が俺にもありました

日本に落ちてきた流星についていたと思われる、謎のウィルスによって男性の99%が死滅した世界が舞台。生き残った稀少な男性は、シェルターに隔離され、女性との物理的接触ができなくなった。そんな生活が4年続き...
主人公は、久我原湊。思春期男子として、当然女性にモテたいという欲求がありますが、状況がそれを許さない悲しい状態。ところが、ようやく抗ウィルス剤が完成したということで、シェルターから出られることに。さらに、男女共学の高校へ編入することが決定。女子率99%という学校。普通ならモテ組に入れない湊でも、可能性が高い! そんな希望をもって登校すると、そこには幼なじみの千湖と、義妹「だった」有栖がいた。二人ともすごく可愛くなっており、特に有栖には思わず...でも「妹なんだ」と必死で思い込もうとする湊。

4年の間に、異性間でなくても子孫は残せるようになった(どうやって?)けれども、男女の営みによって生まれた子供のほうが自然という考えが残っているとのこと。このあたり、ちょっと無理があるなあ。たった4年でしょ。しかも男性の99%が死滅するような事件から...まずは非発症の男性(生き残り)をシェルターに隔離するだけでも、かなりの時間がかかるような... ま、ラノベでそんな些細なこと気にしても仕方がないんでしょうが。

ラノベレーベルなので、難しいことやあんなことやこんなことはすっとばして、ラブコメとなっております。女の子たちに狙われる湊(男性は貴重なので、一生金銭的補助があり、夫婦になれば当然女性もその利益を享受できる)を異能を使って護り、自らへ向かせようとする有栖。それを阻止しようとする女の子たち。当初は、湊を「お兄ちゃん」として見ていた有栖も、元は血のつながらない兄妹。しかも有栖の母親の策略によって「戸籍上も赤の他人」という立場にされてしまい、湊を異性として意識するようになっていきます。

今のところ有栖ルートのラブコメ。それに少々きな臭い陰謀が出てきてという状況。湊の唯一の「男友達のような」友人も、エッジの効いた変態さんだし、コメディに振ってもらえると、楽しめる作品になりそうですね。

でも、この長いタイトルはやめて欲しい。
★★☆
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奈々原七瀬のソシャゲー講座


著者:天草白
出版社:一迅社文庫
奈々原七瀬のソシャゲー講座

ソーシャルゲームを道具にしたラブコメ。
主人公は、妙にくじ運のいい男子高校生・拓実。商店街のくじで旅行が当たるとか、雑誌やコンビニの懸賞でもレア商品があたるという運の持ち主。最近始めた「ストライクソーサリー(SS)」というソーシャルゲームでも、超レアカードを開始三日目に入手したり、イベントのたびにレアカードを入手。課金ユーザーをあざ笑うかのような引きの強さ。さらに、ヒロインに好意を持たれるのまで速い! なんかもう一目惚れ状態で次々落としていっていますよ? この人。

メインヒロインは、完璧美少女である奈々原七瀬。完璧であるが故、周囲の人を遠ざけてしまうオーラを放ち「奈々原ゾーン」と呼ばれている...そんな七瀬と仲良くなったのは、ソシャゲー。でもバス内で胸に突っ込むとか、ある意味最悪の出会いだったはずなのに、なぜか翌日には「七瀬」「拓実くん」と名前で呼び合うように...おかしいだろ。毎日一緒に下校したり、お昼休みにお弁当作ってきたり、屋上でお話したり...他の女の子と仲良くすると焼き餅焼いたり...はい、落ちました。

他のヒロインも、今回初めて出会った女の子ばかり。いずれも七瀬のソシャゲー仲間。まずは中二病の中学生美少女(そのままやな)である本条ユナ。ツンデレさんだけど、なぜか空回りしている可愛い子。もともと「すべて勝利が優先」という考えだったようだけど、拓実に楽しもうといわれ、少しずつ考えを変えていきます。その中で、拓実が異性として気になるように...ええ、落ちています。「笑っているほうが可愛い」っていう言葉が決めてかな?

お姉様キャラの波乃島蓮華。こちらも美少女。女子高に通っているため男子に興味津々。最初から拓実に好意的。高校の友人に拓実を彼氏と間違えられても、誤解を解こうとしないばかりか「私じゃ駄目?」と聞くなど、落ちているような。積極的な言動ですが、ゲームで勝利して思わず抱きついた時、突然照れるなど、実は純情なようです。他の二人に比べると一歩引いているようですが、隙あらば突撃するのかな?

ソシャゲーが道具になっていますが、各キャラ(特にヒロインズ)が魅力的であるため、ラブコメとして楽しむことができます。ソシャゲーに興味がなくても、充分楽しむことができる。エンターテインメントとして優れた作品の一つでした。

★★★★
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2013年09月20日

星刻の竜騎士


著者:瑞智士記
出版社:MF文庫
星刻の竜騎士

竜騎士はドラグナーと読むようです。竜と契約を交わした少年少女が通うアンサリヴァン騎竜学院の生徒であるアッシュ。彼は、契約の証である「星刻」を持ちながら、パートナーである竜がいまだ誕生していないため、肩身が狭い思いをしてます。しかしアッシュには、どんな竜にも乗れるという特技もあって...

そんな彼の身に宿っていた竜が、ようやく覚醒の時を迎えるところから物語りがスタート。目の前に現れたのは、なんと少女の姿をしていて... 「あんたがあたしを飼うんじゃないわ。あたしがあんたの飼い主なのよ!」 ってアッシュは女の子を乗りこなせるのか? ...なんかこの書き方はまずいですね。一応エロコメではなく、本格ファンタジーのはず...です。

アッシュにはいろいろ謎があるようで、竜を授けるマザードラゴンと出会った記憶が残っていないだとか、竜が覚醒する前に彼の夢の中に竜とそっくりの少女・ナヴィが現れていた、刻まれた星刻が普通より大きい、他人のパル(契約を交わした竜)にも乗ることができるなどなど...これらの謎が、物語のキーになっていくのでしょうね。

アッシュのパルとなる竜は、アッシュによって「エーコ」と名付けられます。なんだかんだいいながら、アッシュに好意を抱いているようで、アッシュが他の女の子と仲良くすると焼き餅をやいたりして。他ヒロインは、王女のシルヴィアや生徒会長のレベッカ、さらには敵側のアーニャが登場。彼女たちは、恋愛感情かどうかは別にして、アッシュに興味を抱いていることは事実。さてさてラブコメに発展するのか?

エーコが、ツンデレとして描かれていますが、さほどひどいものではなく、常識の範囲内なのも好印象。あまり極端だと引いてしまいますからね。少し残念だったのは、その名前。他の登場人物と比べ「エーコ」って名前は、どうもしっくりこない。急に現実に引き戻されるというか...それがなければもっとよかった。

★★★
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2013年09月19日

桃音しおんのラノベ日記


著者:あさのハジメ
出版社:講談社ラノベ文庫
桃音しおんのラノベ日記

高校生ながらラノベ作家としてデビューしたものの、三巻打ち切りとなり、次回作も出せずくすぶっている椎名歩が主人公。次回作プロットが企画会議を通らず、苦労していたある日、担当編集さんから呼び出しを受けます。この編集さんは見た目小学生な女性で、突然「おにいちゃん」と妹キャラで迫る難しい人。
で、編集さん曰く
「突然だが、きみは小学生に興味があるか?」

デビューシリーズが100万部を突破したラノベ作家・桃音しおんの執筆活動を手伝わされることになります。しおんは、年齢も性別も明かされていない覆面作家。そんな人を助けるのと、上の台詞はどうつながるのか?

担当さんに連れられていったホテルの一室には、お人形のように可憐な小学生の少女が一心不乱に執筆活動をしていた...全裸で... えーと...

過去にも何度かあった、ラノベ業界を舞台にした作品になっています。作品を紡ぎ出すことの難しさなども描かれますが、それよりも高校生と小学生の青春ラブコメが中心となっているので、読みやすい作品になっています。いや、小学生がいいのではなく(汗)、ラノベでラノベの出版について書かれても、面白くないでしょ。

しおんと歩がお互いに刺激を受け、強い仲間意識を持つようになっていく課程が軽いタッチで描かれます。もちろんサービスシーンも多々ありになっているのは、お約束。幼なじみポジションの少女が、当て馬になっているのも、お約束。

圧倒的な才能を前にした時に、普通の人が抱く負の感情。そういった面もうまく見せてくれるので、単なるロリコメになっていないんでしょうね。シリーズとして、まだ続くようですし、次回はさらに小学生ヒロインが投入され、夏休みが舞台らしい。そっちに行き過ぎないようにね。

少し気になった点、ヒロインしおんが、どこかで見たことある少女だということ。具体的にいうと『ゆうれいなんか見えない!』の依ちゃんを彷彿とさせます。あっちのほうが、年下なんですが、なんとなく雰囲気が似ているんですよね。これから先、オリジナリティあるキャラに育ってくれることを祈って。

★★★☆
posted by あにあむ at 16:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 講談社ラノベ文庫

2013年09月18日

アリアンロッド・サガ・リプレイ(11)世界終焉のメシア


著者:菊池たけし/F.E.A.R.
出版社:富士見ドラゴンブック
アリアンロッド・サガ・リプレイ(11)世界終焉のメシア

アリアンロッド・サガもあと一冊で終了(予定)。今回は、最終巻に向けて伏線の回収と、モチベーションアップに特化したシナリオになっています。

実兄ヒューバードとの宿命の対決に勝利したピアニィ。勝利直後、アルディオン大陸が世界から切り離されていく。フェリタニアの罠が発動した瞬間。それが前巻でした。今回は、その続き。時空の裂け目から迫る邪悪な軍団と闘っている最中、ピアニィたちは過去の世界へ召喚されてしまいます。そこにいたのは、悪に手を染めていないフェリタニアたち。そう、自らの先祖によって呼び出されることになります。
そちらの世界も壊滅の危機を迎えており、藁にもすがる思いでピアニィたちを召喚した模様。彼らに世界を護る手助けを頼まれたピアニィたちがとった行動は?

ピアニィが夢で見た、フェリタニアの姿と、現実のフェリタニア(歴史の影で暗躍していた諸悪の根源)の差がなぜ発生したのかが判明します。さらにナヴァールの名前の由来が判明したり、かなりタイムパラドクスが発生しそうな展開になっているのですが...

過去世界での闘いが主となっているためか、最終エピソードへの前振りを兼ねているためか、全体がミドルフェーズといった感じで、新鮮な驚きやど派手な戦闘シーンはあまりありません。しかしベテランゲーマーや、GMによって手堅くまとめられた感があります。

他シリーズ(主にデスマーチ)に無茶ぶりして王道を進むはずだったこのシリーズ。その別シリーズから無茶ぶり返しをされ、たまっていた伏線も回収されていっています。

次回最終巻では、どのようなゲストキャラが登場するのか? いっそすべてのシリーズのクロスオーバーを実現してもらえると、最高なのにな。

手堅くまとめられたシリーズもあと少し。ピアニィたちも見納めになりそうです。

★★★☆
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2013年09月13日

H+P(2)


著者:風見周
出版社:富士見ファンタジア文庫
H+P(2) ひめぱら

次世代につなぐお世継ぎを作るため「王仕さま」として異世界に召喚された神来恭太郎。お相手は、5人のお姫様たち。ツンデレ、巨乳、ロリなどいろんな属性の美少女たちと「公認」でお世継ぎを作ることができる...でも恭太郎はカタブツ。どんなに誘惑されても手を出さない。っていうか、手をだせないんじゃないかな? これは...

今回は、業を煮やした第三王女が、指南役ピコルに相談を持ちかけ、リゾート地のバカンスに出かけることになります。

海辺のリゾート。お約束のオイル塗り。なぜかエッチになるアトラクション。最後は、無人島で二人きり。お約束のオンパレードでラッキースケベなハプニングだらけ。というのはいいんですが、触手に絡まれるというのはいいんでしょうか? あまつさえ、あんなところや、こんなところにも入り込んでいるようなんですが。

お世継ぎ云々は別にして、恭太郎に惹かれていくお姫様たちが可愛いシリーズではあります。でも2巻まで読んだ感じでは、特に残るエピソードがなかったのが、残念。もう少しそういったエピソードがあるといいんですけどね。

★★
posted by あにあむ at 17:15| Comment(0) | TrackBack(0) | ファンタジア文庫

魔王なあの娘と村人A(6)〜彼女の普通とあの娘の特別


著者:ゆうきりん
出版社:電撃文庫
魔王なあの娘と村人A(6)〜彼女の普通とあの娘の特別

魔王・竜ヶ峯桜子と主人公・村人Aこと佐東はスーパーでカートに話しかけているメデューサ・石杷実鬼灯を見かけます。個性者は非個性者を認識できないことはあっても(犬や猫・電柱と同じで「そこにあること」は認識しているが、意識していない)物と人との区別がつかないというのは重度らしい。竜ヶ峯が気を遣って声をかけると、石杷実は竜ヶ峯のことを「普通」と言い捨てて去ってしまう。魔王の個性者なのに普通...竜ヶ峯はショックを受ける。そんな翌日、デッカー先生から「石杷実が個性者をやめたいと言い出したから、なんとかしてくれ」と頼まれることに...

という訳で、新たなヒロイン登場です。竜ヶ峯や勇者・光ヶ丘翼が佐東に向けているのは、単なる興味を通り越して、明らかに異性としての好意。そんな彼女たちが、さらに女の子が増えることを快く思わないのは当然。知っててか佐東にひっつく石杷実。とラブコメになっております。

そんな騒動とは別に、個性者と非個性者は大きく違うということが、クローズアップされてきています。高校を卒業するまでは、一緒に生活していますが、卒業すると個性者は養成所のようなところに送られ、その後テイル・ユニバースに行くことになるので、非個性者との接点はほとんどなくなります。そのため、二者はあまり交わらないようにしているのだとか...翼も幼い頃には「女の子としての夢」があったけど、あきらめさせられたと...でも心は縛れないから...もう完璧な告白ですな。竜ヶ峯も別れを意識しているようです。

果たして、この後個性者・非個性者というカップルは誕生するのか? するとしたら相手は誰なのか? それとも佐東が「村人A」という個性者になるのか? でも万が一そうなったとしても魔王や勇者とでは、現実世界以上に身分差があるんですよねえ。

個性者になったことがないので(当たり前だ)、どうも彼らの感覚が理解できません。そのため少しずつわかりにくくなってきているのかな?

あ、今回も魔王はちゃんと「人類滅亡計画」を発動します。で、勇者はそれを見抜きます。この二人、本当にいいコンビだなあ。
★★★☆
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2013年09月10日

落第騎士の英雄譚


著者:海空りく
出版社:GA文庫
落第騎士の英雄譚

英雄譚はキャバルリィと読むようです。魂を魔剣に変えて闘う「魔導騎士」が存在する世界。主人公は、魔導騎士を養成する学園に通う黒鉄一輝。魔法の才能がなく「F級騎士」と認定された落ちこぼれ。いや、剣士としての能力はすごいものがあるのに、この世界では伐刀者としての能力のみが認められる。彼はその能力が極端に少なく「10年に1人の落ちこぼれ」と呼ばれる。しかも出自は名家のようで、家族から(妹と曾祖父を除く)は「恥さらし」と「存在しないもの」として扱われるという辛い過去を持っています。

そんな一輝が、寮の自室に戻ると、そこには着替え中の美少女が...彼女は異国の皇女でもあり「A級騎士」のステラ。なぜか「敗者は一生服従」という決闘を臨まれることになり、その決闘に勝ってしまう。ステラは「なんでもいうことをきかせればいいじゃない!えっち!」と言いながらも、少しずつ一輝に惹かれていく。

上層部の思惑(黒鉄家の差し金)で、クラスメイトからすら距離を置かれる不遇な一年を送り、留年までさせれた一輝。学園長が替わった今年。新しい学園長から認められることとなり、ようやく騎士を目指せるようになります。でもその条件は、騎士養成校の代表が集まる大会で優勝すること...無謀とも思える条件ですが、可能性がある以上と努力を続ける一輝。それをステラが支えるというストーリー。

他のヒロインズとして妹の珠雫が登場。彼女は、一輝を「兄」として慕っていたのですが、彼が家出してからまわりの家族が彼をどう扱っていたかを知り、家族や人間に失望。引きこもるかと思いきや、自分が他の家族の分まで愛情を注ごう=お兄さん 大好き! と暴走しております。なので登場時にいきなり一輝にキス(ディープ)をかますということをやらかしてくれます。完全に別の世界に行っているのかな? と思いきや、実際はいろいろ考えているいい娘のようです。が、今回後半はいいところなし。次回以降反撃があるのかな?

一輝の技は、相手の技をコピーすること。どちらかというと、精神世界での闘いになっていきそうですね。かなりの強敵もいるようですし、これから先も多難なんだろうな。あまりにも悲惨な一輝の過去。それをステラや珠雫たちが、明るい未来へ変えてくれたらいいですね。さらにラブコメ要素も増えてくれるともっといい。

★★★
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2013年09月06日

三千世界の魔王サマ


著者:青弘幸
出版社:MF文庫
三千世界の魔王サマ

最近MF文庫よく読んでいるなあ。ラブコメが多いからかな?

主人公は、三千世界の総べる大魔王・終焉の創手...という設定でブログ(と書かれていますが、章間の挿絵見るとwebサイトだな)を書いていた中二病・三道千秋。友人がいなくなる、妹にも嫌われるということで、中学時代で中二病とおさらばし、新しい高校生活を満喫しようとしているところからスタート。過去のメモや本、グッズを燃やすのはわかるけど、なぜノートPCを燃やすんだ? サーバから「完全抹消」なんてできないぞ。
中学時代を知られていない高校での生活は、順調と思われたのですが、入学3日目に現れた転校生がその生活をむちゃくちゃにします。非常に可愛い小動物のようなはわはわ美少女・ルリファーは、三道のことを、大魔王と呼び「弟子にしてください」と...なんとか彼女から距離を置こうとする三道ですが、彼女の行動力がそれを許さない。

まあありがちではあります。ルリファーが中二病ではなく、本当に魔王の娘ってのも、ありがちかも。ルリファーのまっすぐな気持ちに接しているうちに、彼女の想いに応えようとする三道なんですが、おかしいと思わないのかな?

全体を通して、各キャラの行動基準が曖昧なんですね。ルリファーは、人の話まったく聞かない奴で、イライラしますし、妹はなんのために出てきたのかよくわからん。ルリファーと絡めてラブコメしたいんだろうけど、きちんと表現できていない。級友たちも、中途半端。際だった敵役がいるわけでもなく、かといってルリファーたちを応援するでもなく..

もう少し話を練って欲しかった。

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小悪魔ティーリと救世主!?


著者:衣笠彰梧
出版社:MF文庫
小悪魔ティーリと救世主!?

不良少年(根は優しい)である聡一郎が、雨の日にひとりの少女を拾うことから物語がスタート。その少女はピンク色の髪にコスプレのような服を着て、倒れていた...それを少年(小学生)たちが囲んでおり...って浦島太郎か! というような導入。浦島太郎と違うのは、少年たちがどうやら少女に悪戯(性的な)をしようとしていたこと。

仕方なく家に連れて帰ったところ、その少女の背中には片方だけ黒い翼があり「悪魔」だと名乗る。さらに帰る場所がないと...仕方なく家に置くことにしたら、翌日には「天使」を自称する金髪美少女が現れ...

悪魔であるティーリの無邪気な行動が可愛い作品です。天使であるエリーゼは、どことなく腹黒なようで少し嫌かな。聡一郎は、幼い頃に母親が蒸発してしまうという過去を持っているが故、非常に殺伐とした生活を送っています。しかしながら、根っこの部分は非常に面倒見がよく優しい性格。第一印象から多くの人に避けられていますが(本人も敢えてそういう態度をとっている)、中には彼の良さに気づいているクラスメイト(美少女)もいたりして、ティーリ、エリーゼ+クラスメイトでのラブコメも面白くなっています。聡一郎が「大悪党」か「救世主」のどちらにもなれる可能性を持つという設定が、うまく生かされていますね。

残念なのは、中だるみがあったこと。それがなければもっと楽しめたのに。すでに続刊が出ていますので、しばらくしたら読んでみましょう。

★★☆
posted by あにあむ at 13:45| Comment(0) | TrackBack(0) | MF文庫

2013年09月05日

H+P(1)


著者:風見周
出版社:富士見ファンタジア文庫
H+P(1) ひめぱら

エロコメです。それ以上でもそれ以下でもありません。頭をからっぽにして読むべき本です。ストーリーがどうしたこうしたを考えてはいけません。感じましょう。

主人公は高校生・神来恭太郎。突然、異世界・トレクワーズ王国に召喚されてしまいます。そこは、魔法の力で諸外国の脅威から守られていたのですが、女王が病に倒れてしまい、未曾有の危機を迎えています。この危機を乗り切るためには、5人の娘のいずれかが、女王の位を継ぎ、強い魔力を持つ「お世継ぎ」を持つことが必要。そのため恭太郎が召喚されたということ(まあ要するに種馬ですな) お姫様たちは長女・ツンデレ、次女・おっとりだけどエロ、三女・タカピー、四女・ドジッ娘+自虐、末っ子・積極派幼女と様々な種類が取りそろえられ、みんな美少女と据え膳状態なんですが、恭太郎はカタブツ。そのためなかなか進まないため、いろいろな手法で...

ヒロインにいろんなタイプをそろえ、全方面対応という形になっていますが、それ故特徴がなくなっているもの事実。すでに完結しているシリーズでもあるし、続きどうしようかなあ?

★★
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2013年09月04日

アリアンロッド・サガ・リプレイ・メイビー レイウォールの嵐


著者:たのあきら/F.E.A.R.
出版社:富士見ドラゴンブック
アリアンロッド・サガ・リプレイ・メイビー レイウォールの嵐

舞台は、大崩壊により勢力図が一変したアルディオン大陸のバウエス公領。PCは、ifに登場したギルド・ドラゴンファイアー。ifの時は「もしも」ということで、サガ正史からは独立したものになっていましたが、今回はmaybe「たぶん」ということで、正史に組み込まれています。

ギルドマスターは、リディル。レイウォールのバウエストン領主。ベルフトの母系にあたり、ベルフトにより鍛え上げられた少女。でもプレイヤーが藤井忍さんなので、はにゃあで、どこか腹黒。
PCとしてなのに、今回・シーンなどメタな発言をするため「メタメタ軍師」と呼ばれるようになったグレイは社長。
いつでも竜に乗っているヴァーナのバヤン。大畑キャラなんで、当然三下化します。
ベルフトLove(違う)な狙撃兵・カルロスは斉藤さん。

シナリオでは、バウエストンで守護竜アイン・ソフを保護することになり、そこから派生した「妖魔・竜殺し」を巡る事件が描かれます。NPCとしてエイプリルや、ココローナ姉妹なども登場し、無茶ぶりに応えつつ、無茶ぶりをするという、いつものパターン。
たのさんらしく、シナリオ内にミニゲームが組み込まれています。さすがに飽きてきた、コロシアムでの闘技戦も、一工夫されており、新鮮味があります。

全体を通して、リディルの強さ・腹黒さ(笑)が際立ったリプレイになっていますね。さらに今回は「はにゃあ」成分がすごく多くなっています。アキナ・チコに続いて、お見合いネタもあったりして、楽しい作品に仕上がっています。一巻だけで終わるのもったいないなあ。

★★★★
posted by あにあむ at 16:36| Comment(0) | TrackBack(0) | ドラゴンブック