2013年07月25日

生徒会の祝日 碧陽学園生徒会黙示録(8)


著者:葵せきな
出版社:富士見ファンタジア文庫
生徒会の祝日 碧陽学園生徒会黙示録(8)

生徒会の一存シリーズ。ついに完結。生徒会〜新生徒会と続いたシリーズがついに完結です。最後は、短編集でした。雑誌収録短編+書き下ろし2編という構成。

・会長がもの申す!
 短い! 

・広める生徒会
 ある意味今回一番生徒会らしい話の進み方

・魔法少女くりむ☆ほいっぷ
 魔法少女になったくりむ。まったく違和感がないねえ。

・彼女達のキャンパスライフ
 くりむと知弦さんのキャンパスライフ...碧陽に負けず劣らず変な大学。
 講義テーマが変すぎる...なんにでも「イースト菌の働き」をつければいいって訳じゃないだろ。
 ま、二人とも楽しそうだからいいか。

・転校後の彼女たち
 椎名姉妹のお話。鬼神派・女神派という二つの派閥ができてしまい、その中心に祭り上げられた深夏と真冬が、仲良くするようがんばる話。この学校って、「マテリアルゴースト」の学校だよね?

・続生徒会の一存
 元生徒会役員によるオンライン会議。たとえ回線がおかしくなっても、普通なら「声が聞こえない」で済むはずなんだけど、そこは生徒会。知弦がCIAにハッキングをしかけた結果、特殊部隊が現れることになって... 知弦は単独で撃破するし、鍵の家に向かった特殊部隊は、麻に深夏が投げたスーパーボールによって壊滅するし...

・三年B組の十代
 巡のお話。杉崎との初々しいデート。暴走しそうになった巡をキスで黙らせる...
 お好きにどうぞ。

・邂逅する生徒会
 新旧生徒会がそろい踏みするお話。当然、一筋縄ではいかず、カオスという言葉が生やさしく感じるくらいの混乱が発生。鍵のことを好きな女の子があれだけ集まれば、そりゃね。
杉崎のとある言葉で、女の子たちは全員沈没...そのまま終われば、杉崎ハーレム完成!だったんですが、そこは杉崎。写真を撮るために現れためいくと、いい雰囲気に...それをみて「強敵は、役員じゃないんだ」とヒロイン勢から認定されたようです。


日常系といわれながら、どんどん非日常な世界へとひん曲がったシリーズでしたが(特に新生徒会) それなりに丸く収まったようです。

★★★☆
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2013年07月23日

チューするだけの簡単なお仕事です【支配者】(2)


著者:新木伸
出版社:一迅社文庫
チューするだけの簡単なお仕事です【支配者】(2)

なんせ、一迅社文庫。かなりきわどいエロコメになっています。
主人公は、光合成男子・五領大紀。大紀が異能を使うためには、しもべから力をチャージしてもらう必要があり、その方法は「ちゅー」 本当は「交合」のほうが効率がいいそうなんですが、それやってしまうと、ラノベじゃなくなるので「ちゅー」 R/L/Poという3人のしもべとチューをし続けた一巻。ラストでは、妹と幼なじみも巻き込んで、かなりエロいことになっていましたが...

今回は、メインヒロインをRに絞ったエピソードになっています。もちろん、他のヒロインズも登場(前回でてきた、女性総理大臣も再登場)していますが、ストーリーはRを中心に進んでいきます。単に「しもべ」として、大紀に服従するだけでなく、大紀を異性として見てしまうという女の子らしさも披露したりと、もうこれは「本懐を遂げる第一候補」かと思えてきます。Lは鳥頭だし、Poは幼女だし...

ところが今回なにげに本懐を遂げそうになったのは、、空気嫁ポジションに落ち着きつつある、幼なじみのゆかり。大紀の妹の協力もあり、裸エプロンにお風呂でのご奉仕(身体を使って、大紀を洗うなど)、かなり強力にプッシュしています。途中でRが乱入しなければ、もう完全に本懐を遂げていたというシーンもあったり...

基本、大紀は光合成男子です。なので、ヒロインズにあんなことや、こんなことをされても、とある部分が「おっき」する以上の行為には至っていません(発射直前まではいった) その割にヒロインズは、かなりエロいシーンが多いよな...とある部分が「濡れる」のは当たり前、触られ絶頂してしまうってのもあり。いいんだろうか? 一番の問題は妹だな。12歳のはずだけど、大紀とお風呂入って「前を洗う」と息子さん(おっき状態)を見てしまう。それだけでなく「性欲があり、自ら慰めないと寝ることができない」と発言するなど。

今回も大紀はある意味すごいですね。途中理性が飛んで、支配者モードになり、ヒロインズをイカせたりしているくせに、最後の一線はなんとか護っています(本当に寸止め)
光合成男子というのではなく、枯れた男子なのかもしれない。

ってこの作品、どこまで暴走していくのでしょうか? 少々心配になってきました。

★★★
posted by あにあむ at 16:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 一迅社文庫

バベルスターズ


著者:奈坂秋吾
出版社:電撃文庫
バベルスターズ

動物も知恵を持ち「アニマ」、人間が「ヒュマ」と呼ばれる世界。どちらもが知恵を持つから、恋愛もあるだろうし、子供もできる。ということで、両種族の間に生まれた獣人は「ミクス」と呼ばれ、差別(と羨望)の対象になっていた。

種族間の争い(わからないものは、排除する)により、ヒュマとミクスが共同生活を送ることは少なくなっており、主人公が通う「塔城共学」が世界最後の共学校。そんな学園に廃校のピンチが迫る...学園アニマルファンタジーだそうです。

主人公は、ヒュマでありながら秘密を抱えている・獅子山竜巳。ヒロインは、ハムスターのミクスである星野小葉夢。

猫耳や犬耳が、普通に存在する世界。そんな世界にも、種族間の対立による差別は存在している。その「不条理」に学生たちがどのように立ち向かっていくのか? を描いた作品。
人間が「理解できないもの」に対して畏怖し、恐怖するというのは、普通のこと。歴史上も、それがもとで悲劇が繰り返されてきました。また小説の世界でも、よく選ばれるテーマです。

この作品は、ラノベらしく「軽く」しようとして、人間と対比する種族を「獣人」にした。そのことは、悪くないと思います。ヒュマとミクスの対立も、うまく描けています。著者自身が感じられているように、コメディとシリアスのバランスが悪いため、おもしろさが減少してしまっているんです。特に、主人公である竜巳の言動に顕著に表れており、道化を演じるところと、シリアスなところのつながりがなく、ストーリーが切れてしまっています。抱えているものの大きさを隠すため、わざとおちゃらけキャラでいく(シティハンターなんかがそう)というのはいいんですが、内心が隠し切れていないので、単なる中二病みたいに見えてしまいます。

このバランスがうまくいったら、かなりおもしろい作品になったのに...

★★
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2013年07月22日

ナイトウィザード The 2nd Edition リプレイ たったひとつの冴えたやりかた


著者:田中天/F.E.A.R.
出版社:ファミ通文庫
ナイトウィザード The 2nd Edition リプレイ たったひとつの冴えたやりかた

魔王たちによる、ウィザードをポーンにして戦わせる「魔王戦争」 魔王にポーンとして目をつけられたウィザードは、他のポーンを殺すことによってしか、その呪いから逃れることができない。非情な戦いに巻き込まれ、友人を亡くした夜見トオル。魔王への復讐を誓い、情報を集め始める。そんな時、幼なじみに関する不吉な夢をみて、上京してきた旧友である十六夜慎太郎と再会する。ところが、慎太郎にはポーンに選ばれた印があった...魔王による、悲劇を止めることができるのか?

GMが天さんということもあり、斜め上な破天荒を期待していたのですが、かなりオーソドックスな仕上がりになっていました(悪い訳ではない) というか、プレイヤーのほうが、さらに斜め上に行っていたとも言えるような。

夜見トオルは、久しぶりの出演。前作で魔王の残滓をその身に宿したことにより、ダークヒーロー+中二病なキャラに変わっていました。しかし、彼が最後にとった行動は、非情に格好のいい、まさに「ヒーロー」といえるもの。この選択が、リプレイを引き締めております。

そこに、見た目はハードボイルドながら、名前が「犬神千和々」もう狙ったとしかいいようのないもの。さらに斜め上にずれまくる行動。そうか、たんどーさんと天さんが組むと、たんどーさんが勝つんだ...

大畑さんは、例によって三下になる機会を逃さないし、すぐ死にたがる。これはもう「芸」ですね。

全体に、F.E.A.R.リプレイらしい、珠玉のプレイヤー勢揃いといった感のあるリプレイでした。

★★★
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2013年07月18日

森羅万象を統べる者(3) 閉じた小部屋 下


著者:水月紗鳥
出版社:MF文庫
森羅万象を統べる者(3) 閉じた小部屋 下

イチャラブコメの3巻目。サブタイトル通り、2巻エピソードの続きとなっています。
御園支部襲撃事件が解決し、事後処理に追われる日向たち。幼なじみであり、現恋人の鈴莉とのイチャイチャ生活も戻りつつあります。ということで、前半では「ほぼポルノ小説」というシーンが堂々と。ラノベの場合、登場人物の年齢が若いこともあり、いちゃらぶでも、寸止めになっていることが多いのですが、このバカップルの場合、行き着くところまでいっちゃっているのが明らか。さすがに直接描写はないですけど、妹でありこのバカップルと同居している皐月の「深夜にうるさい」という発言などなどで明確。作者曰く、これで「いちゃらぶシーンはかなりカット」ということなんだから、歯止めがなければ、完全にポルノなんですね。いっそ、別レーベルでポルノにしてしまうとか...

一触即発といった感のあった、皐月と詞香も打ち解けるようになり、表面上は平穏な日常が戻りつつありましたが、支部襲撃事件における「内通者」や目的がつかめないまま。さらに水面下では異戦雪原が再び行動を開始してきます。そんな折り、詞香の様子がおかしくなり...

異戦雪原と御園の異能バトルがメインエピソード。とはいえ、日向がどんどん「俺つえー」になってきて、バトルの盛り上がりが欠けるようになってきました。異能だけでなく、長としての能力も高すぎて、敵なしになりそう。もっとも中身は「鈴莉以外の幸せなんてどうでもいい」という外道ということなんですが、そうとも思えないな。鈴莉とは、ヤルことヤッているし、美少女率高いし、リア充の極み。ただ、黒スト好きで、実はロリもいける変態さんということは、間違いないようです。

前回、黒スト最高! という結論を出していましたが、今回は第二位狙いということで、皐月が「白ニーソか黒ニーソ どっち?」と臨んできます。白ニーソ代表の詞香も、なぜか乗り気で、行きがかり上「触ってもいいよ」ということに... どちらが好きかを判断するために、触る必要はないはずなんですが... と本筋から外れてしまいました。

まだ物語は続いていくようです。なんとなく、ヒロインが増えそうな感じもありますし、これからどうなっていくのでしょうね。

★★★☆
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2013年07月16日

冠絶の姫王と召喚騎士(3)


著者:宮沢周
出版社:富士見ファンタジア文庫
冠絶の姫王と召喚騎士(3)

前回後半で出てきた「嫌な奴」が本格参戦です。冠姫聖戦に、新たな姫・魔術王家のアヴィス・マギアが参戦してきます。彼女は2巻でも少し出てきていますが、召還戦士を立てず、自らが戦うスタイル。それはまあいいのですが「ルール? なにそれ?」といった感じで、さらに「きゃは。」という台詞をしゃべる、生理的に受け付けないタイプ。

良護のクラスに「転校生」として現れたアヴィスは、なぜかいきなり「きゃは。本当にいたんだ。わたしの白馬の王子様」と良護にへばりつきます。当然オリカは嫉妬に狂う訳ですが、普通のラブコメ展開にならないのがこの作品。アヴィスと一緒に新しい担任として現れたのは「わたしの名前は盾町諒子だ。今日から君たちの担任だ」...四年前に死んだはずの、姉・諒子。しかも彼女は、アヴィスの協力者として、良護の前に敵として立ちはだかることになります。彼女は四年前(諒子が死んだと思われた事件)で、アヴィスが幽閉されていた塔に流れ着き、そこで過ごしていたとのこと。アヴィスの母は、長期間幽閉されていることもあり、心が壊れ気味だったようで、さらにひどい状況だったアヴィスの教育も諒子がしていた模様。その中で、良護の話もしており、アヴィスの中で「白馬の王子様」という評価になったようです。

アヴィスのやり口は「勝てばすべてが正義」というもので、その話し方も含めて、好きになれないもの。そのため、バトルシーンではイライラさせられることが多かったです。このあたりは、「きゃは。」というキャラクターを受け入れられるかどうかで、大きく印象が異なるのかもしれません。実際、オリカとのラブコメエピソードでは、方向性はともかくとして、可愛いところも見せていますしね。

ラストバトルは、今までの中では一番盛り上がりがあります。良護とオリカの信頼関係や、とある事情から発生した新しい関係への移行。諒子の良護への想いなど、読み応えのある内容になっています。2巻まであった、バトル前のえろえろな部分がなくなっており、エロコメというジャンルから外れてきました。とはいえ、一部の方は平常運転のままであるのもこの作品の特徴なのかな。

★★
posted by あにあむ at 11:38| Comment(0) | TrackBack(0) | ファンタジア文庫

僕がお嬢さまのペットになった理由


著者:栗栖ティナ
出版社:一迅社文庫
僕がお嬢さまのペットになった理由

忠犬飼育学園ラブコメだそうです。
主人公は、松永大輔という高校生。幼なじみであり後輩の星ひよりによって、学園の才媛と名高い天城院・L・静流に引き合わされることで物語りがスタート。彼女は、飼育部の部長であり、容姿からすれば、彼女とお近づきになるため、飼育部は部員が多そうなものだけど、実際は静流とひよりの二人だけ。なぜなら、静流には「一般常識」が欠落しており、普通の飼育では満足しないという問題があったから。一般人なら思いつくだけで、実行できないことも、静流の資金をもってすれば可能。学校の飼育部で熊の飼育を実施しようとしたりするものだから、部員は全員逃げてしまった... そのため、生徒会からは廃部を勧告されており、ラストチャンスとして「部活動として、飼育日記を作成すること」を命じられている。

そんな飼育部に大輔が連れてこられた理由は、大輔を「ペット」として観察日記の対象にするため。静流から「私の目に狂いはない!大輔、この部にはお前が必要なのだ。だから、頼むっ」と言われ、内容も確かめずにOKをした大輔を待っていたのは、首輪...

なんせ静流は世間一般常識が欠落しているため、大輔は大変な目に巻き込まれていきます。でも静流は大輔にとって「憧れの君」 なかなかNOと言えない日々が続いていくうちに、静流の優しさや寂しさに気づいていきます。

ひよりは、幼なじみ枠として、ラブコメ上はかわいそうな位置にあるはずなんですが(大輔を好きなのは明白)、彼女も常識が欠落しているところがあり、静流とともに大輔を混乱させる要因を作ります。そりゃ「ペット」にされるとわかっていて、好きな人を差し出さないわな、普通。

仕掛けはおもしろいのですが、静流の世間知らずがひどすぎ、引いてしまうシーンが多々あります。そのため、純粋なラブコメとして楽しめないのが残念。せっかくひよりという狂言回しがいるんだから、もう少しラブコメを強調してもらえたら、もっと楽しめたかも。

★★☆
posted by あにあむ at 10:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 一迅社文庫

2013年07月10日

Re:俺のケータイなんてかわいくない!(3)


著者:神尾丈治
出版社:一迅社文庫
Re:俺のケータイなんてかわいくない!(3)

携帯擬人化小説3巻。2巻発刊から1年4ヶ月後に発刊されたため、時代がガラケーからスマフォに変わっております。そのため、スマフォ幼女が登場。白い犬のスマフォみたいですね。

前巻で青山が告白(のようなもの)をしてから、進展があったような、なかったような九郎を巡るヒロインズですが、そこにまつりが正式参戦。さらにシロちゃん(スマフォ幼女)も紛れ込んでくるようで、混戦がさらにひどくなっています。

シロちゃんは、おなかがタッチスクリーンなようです。なので、ワンピースを元気よくまくし上げて、ぱんつ丸出しにしないと操作できない。着信シーンはなかったんですが、どのように受話するんでしょうね? ワンピースの裾から手をいれて、スワイプ?...ああ、使いにくそう。でも、画面のないスマフォって役に立つんだろうか? ゲームもできないな。

この作品では、擬人化娘たちが人間と同じメンタルをもった、思春期の女の子(一部前後にずれている人もいますが)として描かれています。血が通った存在なんですね。それが作品をおもしろくしているんですが、べるのの苦悩もそこに原因があるようで...

1巻から引っ張るネタとして「充電コネクタ」がどこにあるのか? は今回も健在。シロもバッテリー切れの時、太ももに充電器をハンカチで結んだということなんで、やっぱり? でも今回、シロがおもらしするんですよね。べるのは食事とらないし、当然トイレ関係も不要みたいだけど、シロは違うのかな?

原作(というか18禁Ver)では、携帯だけでなく冷蔵庫、ポット、人工衛星などが擬人化娘として登場していますが、こちらではあまり種類は増やさない予定とのこと。確かに、下手に増やすと、収拾がつかなくなりそうですもんね。

今回から、絵師さんが変わっています。絵師さんには詳しくないのですが、少々角張りすぎのような気がします。そのため無機質感が漂ってきています。物語の雰囲気からすると、もう少し丸っこい感じのほうがしっくりきますね。

★★★
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2013年07月09日

満月の人狼と半月の吸血姫


著者:真慈真雄
出版社:一迅社文庫
満月の人狼と半月の吸血姫

主人公は、普通...ではなく人狼な高校生・大槻良。人狼でも風邪はひくらしく、発熱して保健室で休んでいたところ、ふと目を覚ますと同じベッドに下着姿の女の子が。しかも彼女は吸血姫らしく...オカルティック学園ドタバタラブコメディというジャンルらしいです。

純血種の人狼である良とヴァンパイアハーフである霧生小夜。人外の存在である二人が織りなすラブコメは、シリアスやホラーはなく軽いノリで進んでいきます。なんせラスボスですら、○○なんですから...最近のトレンドである日常系のような、軽いノリのため、盛り上がらないまま終了してしまった感が強いですね。特にラストは、力尽きたのか、いい加減でしたし。日常系と捉えると普通なのかな?

小夜は若干ツンデレ気味に描かれていますが、対人スキルがないわけではなく、感情に乏しい訳でもない。少々頑固なところがある普通の女の子として描かれているので、親しみやすさはあります。もっともそれが「特徴がない」ことにつながっているのですが...
各キャラクタが動こうとするのを、作者が押さえつけているような感じがあり、そのため記憶に残りにくい作品になっているのでしょうね。会話のテンポは悪くないので、もう少しキャラクタを自由にしてあげれば、かなりおもしろい作品に化けるように思います。

今回は、人狼、ヴァンパイヤ、マーメイドが登場していますが、こういう人外の存在はまだまだいそうですからね。

★★☆
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2013年07月08日

ある日、神様がスマホにおわしまして(2)


著者:雨野智晴
出版社:GA文庫
ある日、神様がスマホにおわしまして(2)

最近読んだ別作品は「スマホの擬人化」。こちらは擬人化ではなく、スマホに住まわれる神様。ちょっとだけ違います。主人公は勇成。シスコンなだけの普通の男子高校生という設定があったように記憶していますが、どこからみても普通でありません。男性恐怖症の幼なじみ・紗南、美少女かつ品行方正な生徒会長・焰(でも中身は騒動好きという残念な人)、こちらも強烈なブラコン少女・菜々菜といったヒロインズの肌色成分もありますが、1巻に引き続き勇成の脱ぎっぷりが一番というのは、どういうことだ?

2巻にして、水着回(海水浴)となっています。紗南・菜々菜・焰の水着シーンは当然。さらにククリの水着生着替えもあります。それを見ていた紗南が、勇成を矯正しようと、あわあわする訳ですが...
海水浴ということで、お約束の肝試しエピソードもあります。「そして誰もいなくなった」も当然。でもね、菜々菜が消える原因、もう少し他のものでもよかったんじゃないかな?女の子にとって、告白するより恥ずかしいことなんじゃなかろうか? 

今回は、新たなヒロインが追加されています。落神に憑かれた美少女・亜月。彼女は「関わった人に不幸が来る」という落神が憑いており、そのため人と付き合うことができないという境遇にいます。勇成はどのように、彼女を助けるのか?

落神に憑かれたヒロインを助けるというのが、メインテーマになっているため、エピソードが増えるたびに、ヒロインも増えていくというパターンになるんですね。勇成のハーレムがどんどん充実していくようです。いまのところ、焰先輩以外は、ちっぱいさんばかりだけれど、どの娘も勇成に対する好意度はMAXなんじゃないかな? 勇成はヒロインズにもれなくクリティカルパーツ(別名ぞうさん)を見られており、それも逆らっきーすけべとかではなく、変態さんな行為の結果なんですが、それでも嫌われない...どうなっているんでしょうか? 菜々菜にいたっては、風邪で動けない勇成がトイレ行きたいといった時「先っぽもつから、このペットボトルに」と言い出す始末。

ラストには、希々乃に関するエピソードもあります。こちらも落ちたような感じが...うん、爆発してください。

今回も間に入る4コママンガがいい味だしています。これもこの作品の楽しみの一つですね。
★★★★
posted by あにあむ at 15:27| Comment(0) | TrackBack(0) | GA文庫

2013年07月05日

冠絶の姫王と召喚騎士(2)


著者:宮沢周
出版社:富士見ファンタジア文庫
冠絶の姫王と召喚騎士(2)

最近よくある「召還してみたら、主従逆で契約してしまいました」なファンタジーベースのラブコメ。前巻では、本来主人になるべき、マルカイン家の姫・オリカと、本来騎士になるべき高校生・良護のエロコメといった感じでした。というのも、騎士の契約には「代償」が必要。それが「愛」と規定されていたため、良護を欲情させることが代償になると思い込み、ドタバタが発生していたのですが...少し無理がありましたね。

今回はエロ部分が少なくなり、ある意味真っ当なラブコメ+異能バトルになっております。相手は、オリカの幼なじみで同じく「冠姫聖戦」に参加しているお姫様。こちらは代償を「お金」としており、金があればなんでもできるという考え。この考えが怖いことは、古今東西のお約束です。このお話でもきっちりそういう展開になっています。

ラブコメとして、少しおもしろくなっているというのが今回の評価。ただラストで、かなりイラつくキャラが出てきたので、次巻以降にどうなるのか不安が残ります。いい人だけでは物語が盛り上がらないのも事実ですが、生理的に受け付けないほどの悪人はやめてほしいな。

さてどちらに転がっていくのでしょう?

★★
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2013年07月04日

俺が主人公じゃなかった頃の話をする


著者:二階堂紘嗣
出版社:MF文庫
俺が主人公じゃなかった頃の話をする

「part1 一条ありすがメインヒロインな件」というサブタイトルがあるようですが、たいていのサイトでは省略されています。

主人公は、三柴直道。特に取り柄もないと信じ込んでいる高校生。半年前にとある事故に巻き込まれて入院していたらしいが、なぜか記憶がないというのが、普通と異なる点。その際、看病してくれたのが幼なじみの美少女・一条ありす。幼なじみポジションということで、付き合うという感覚が(少なくとも直道には)ないというのはお約束。それでも、毎日ありすが起こしてくれて、一緒に通学とある意味リア充な生活をしていたところ、なんと生まれて初めてラブレターをもらう! いそいそと指定の場所に行ったところ、学園一の美少女から迫られ...なぜか生命の危機に。そんな直道を助けたのは、魔術師・ありす。彼女は、直道のことを「無自覚な魔術師」で強大な力を持っているがために狙われたという。

とまあ、ここまでは普通のファンタジー+ラブコメといった感じでした。ところが、ここからがややこしい。半年前の事故の夢でうなされ、目が覚めると、そこにはいなかったはずの「妹」が、スクール水着で立っていた! まわりは直道に妹がいることを普通に受け入れており、直道だけが夢を見ているよう。さらに妹・スズは、直道が世界の滅亡を救う唯一の救世主と言う。スズがいる日常に少しずつ慣れてきた頃、スズが誰かと話をしているのを聞きつけて...そんな直道の前に、ありすが幼稚園児として現れ「夢の中に閉じ込められている」と言う... その夢から覚めると、今度は学校一の美少女・麻乃に
「許嫁」だと迫られ...

夢の中の夢、さらにその中での夢と多重構造になっており、3人のヒロインがいうことが、矛盾しまくっているという状況。全体の構成を見ると、ありすがメインヒロインという作りになっていますが、どれが現実なのかいまいちよくわからない。まさか、半年前の事故で直道はすでに死んでいるというオチはないだろうな...

少し悪酔いしそうな小説ではありますが、基本路線はラブコメのようです。


「俺は普通の男子高校生だ。彼女いない歴=年齢の童貞男子だ。悪いか!」
「そんなふうに思っているのはあなただけ」
「記憶のないうちに経験していたと言うのか!」

★★★
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Re:俺のケータイなんてかわいくない!(2)


著者:神尾丈治
出版社:一迅社文庫
Re:俺のケータイなんてかわいくない!(2)

携帯擬人化その2。元がエロゲーでもあり、著者自身が18禁レーベルからノベライズ版を出していることもあり、迷走気味だった1巻。18禁用設定をそのまま使っていたため、中途半端になっていました。

今回も、設定は変わっていない(あたりまえ)のですが、軸足をラブコメ+青春ドラマに移したことにより、すっきりとしたストーリーになっています。そんな中で「携帯電話」が美少女化したべるのの、アイデンテイィも明確に描かれるようになっており、物語に膨らみがでてきました。ようやく、一般レーベルとして、設定を生かせる道が見えてきたのかな?

今回は、海が舞台。車の免許をとった葵発案により、擬人化娘たちも一緒に一泊旅行へ。そこで巻き起こった騒動が描かれます。美少女たちに囲まれてうれしいシチュエーションのはずなんですが、べるのの焼き餅や、実は面倒くさいオンナだった青山さんの行動で九郎は苦労します。どんどんハーレム化してきていますが、九郎はまつりとべるの、どちらを向いているのでしょう?

前回もそうでしたが、1巻にエピソードを詰め込みすぎで、消化ができていない感がありますね。そのため、あらすじをまとめられない。いろいろあった割には、なんも進んでいないようで、まだ迷走中なのかなあ。すでに4巻まで出ている作品ですが、実際の発売日では次の3巻まで1年以上かかっています。絵師さんも変わるなど、迷走が続いているようです。作者さんの模索が続いているのかな?

あまりラブコメ一辺倒になると、擬人化という設定が意味をなさなくなってしまう。原作は「xxルート」という形で、ヒロインごとのストーリーがあるはずですが、小説もそんな形にするのかな?

★★★
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2013年07月03日

スリーピング・ストレーガ(3)


著者:真野真央
出版社:MF文庫
スリーピング・ストレーガ(3)

最終巻。2巻感想で
『登場人物全員が怪しすぎて、普通のキャラがいない状況になってきました。こちらも最終的に丸く収めることができるのか疑問。少し風呂敷広げすぎたのじゃないかなあ。』
と書きましたが、予想外にうまくまとまった感があります。後半は...

リオへの恋心を認め、晴れてカップルとなった君色とリオですが、今回は最初から以前にも増して、イチャラブしております。まわりもそれを応援というか、出歯亀するというか...

とラブコメのほうは、問題ないのですが、メインストーリーがわかりにくいのが難点ですね。「昨日の敵は今日の友」な展開になっており、しかも登場人物が多いので、なにがなんだかよくわからない状況になっています。魔術師の世界における闘争というよりも、お互い大事な「家族」をどのような手段で守るかを争っているだけのような気もします。そういう意味で、1〜2巻で伏線が張られていたような、重いバトルはないまま終わってしまったような気がします。ま、イチャラブコメとしては秀逸な出来なので、それはそれでいいのかもしれませんね。

サービスシーンもあります。来巻フレアが率いる「大家族」で、温泉宿に宿泊〜。夕食時にいい話になった流れで、貸し切り露天風呂へ(なぜ?) 緊張しまくる君色ですが、魔力の渇枯で外見年齢5歳になった幼女・フレアに裸で抱きつかれてあたふた。この男、ヘタレの割に「据え膳食わぬは」なところがあります。一定以上積極的に迫られると流されてしまうというか... 

今回は、忘れ去られてしまうのかと思っていた幼なじみも活躍しています。とはいえ、すでに君色の大事な人は決まっているので、若干当て馬のような気がしないでもないですけどね。露天風呂にも入ることができず、外から眺めていただけのようですから...

★★★★
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2013年07月02日

ダブルクロス The 3rd Edition リプレイ・コスモス(1) 星のエトランゼ


著者:加納正顕/F.E.A.R.
出版社:富士見ドラゴンブック
ダブルクロス The 3rd Edition リプレイ・コスモス(1) 星のエトランゼ

ダブルクロスの新シリーズ。ダブルクロスは、その名の通り暗い話になることも多いのですが、今回は軽いノリなシリーズのようですね。なんかコスモスとか星のエトランゼって聞くと「アルシャード」な世界を想像してしまいますが...

今回の方向性は「新たなダブルクロスのスタンダード」を描くというもの...だったらしいのですが、どこがスタンダードやねんという出来。それともこれがスタンダードなのかな?

ヒロインは、今春そよぐ。女子高生キャラですが「邪毒系女子」という変なキャラ。ヒーロー枠は、海藤辰馬。男子高校生で、エースのはずが、プレイヤーが大畑さん。ということで、三下キャラになりかけています。ただベネットほどはじけていないので、中途半端かな? ここまでは「少し変」で済むPC。社長のキャラは、宇宙より来たレネゲイドビーイングであるフェイド。うん、心配になってきた。さらに「人外キャラのネタがつきた」という理由で、外見を他メンバーに外注するという暴挙に出ます。結果オコジョのマスコットという妙に可愛いんだかなんだかな外見に。最後の一人は、UGN神戸第三支部支部長。どうもUGNの支部長は変な人が多い(そういや、はにゃあな支部長がいたな)ようで、今回は外見はロボットなおねぇキャラ。なんというか、シリアスが似合わない組み合わせですね。

ストーリー自体は一本道で、素直なものになっています。このあたりがスタンダードなのかな? あまり伏線などがなく、どちらかというとキャラ紹介的なエピソードでした。これから先、少しずつ話が複雑になっていくのかな? 辰馬がどんなキャラになっていくのかが、おもしろくなるかどうかの鍵かもしれません。

読後感が悪くない、初期ダブルクロスのいい流れをついでいるリプレイですね。

★★★
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