2019年03月20日

異世界作家生活 女騎士さんと始めるものかきスローライフ


著者:森田季節
出版社:ダッシュエックス文庫
異世界作家生活 女騎士さんと始めるものかきスローライフ

中堅小説家・長谷部チカラが主人公。異世界との交流がある世界が舞台となっています。そんな異世界から来た女騎士シーナ・マスクリフに頼まれて、異世界で小説教室を開くことになります。「作家がほぼいない異世界なら楽勝で最強の作家になれる!」という低い志で…異世界の教室には、毒舌なドワーフの美少女・ミクニ、神話級のおっぱいを持つ貴族令嬢・ユサ、見た目ロリだけど137歳の魔道士・シヴァなど個性豊かな生徒がいました。彼女たちに、チカラはラノベの書き方を教えることができるのだろうか?

舞台は異世界となっていますが、生徒の種族がバラバラなことを除けば、あまり現世と変わりない世界のようです。実際授業シーンも中盤からは、異世界ということを忘れそうになります。現代日本のラノベやコミックもかなり読まれているようですし…

ストーリーは、あってないようなもので、チカラによるラノベ講習が続いています。ただその手法は押しつけではなく「あくまでも一つの事例」という形になっているので、How Toものにある押しつけがましさは少なくなっています。さらに、現世からチカラを追っかけてきた、売れっ子作家である堀松ひらや、生徒たち(特にミクニ)によるラブコメも楽しめそうです。

今回は導入部分ということもあり、大きな事件は起こっていません。これから、いろんなエピソードが描かれていくのだと思いますが、もう少し振り幅がないと面白くならないかな?

今回非常に残念だったのは、ラスト。ヒキといえば、それまでなのかもしれませんが、私は「Web連載分を一冊ボリュームで切っただけ」といった感を受けてしまいました。ってこんなこと書くと「批判者」と捉えられるかな? 

★★
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2019年03月19日

フリーライフ 異世界何でも屋奮闘記(5)


著者:気がつけば毛玉
出版社:スニーカー文庫
フリーライフ 異世界何でも屋奮闘記(5)

異世界スローライフ、第二部始動。ということなんですが、どんどんスローライフから、離れていっていますね。そろそろスローライフという看板下ろしたほうが…

イースィンド王国に突如として、混沌龍が襲来します。レベル250のレイドボスであり、王国の戦力では太刀打ち出来ない敵です。アルティはタカヒロに「一緒に戦ってくれ」と頼みますが、彼我の戦力差を理解しているタカヒロは、アルティに逃げろといいます。ユミエルにも逃げるよう伝えますが、彼女はどうしてもタカヒロと一緒にいると言います。説得できないと悟ったタカヒロは、彼女を眠らせ安全な場所に運びます。

王国の軍隊は、状態異常ブレス一発で壊滅。絶望感が漂う中、タカヒロは会心の一撃を龍の眉間にたたき込み、自分に注意を惹かせ、安全な場所まで逃げます。戦力差を痛感し憔悴したタカヒロに混沌龍は、目的がタカヒロだということを聞かされます。以前心臓をえぐられたことが原因のようで…自らが混沌龍に倒されることで、王国の人々が守られるならと覚悟を決めたタカヒロ。ドラゴンがタカヒロに飛びかかってきます。美少女になって…で、「子づくりしよう!」と熱烈に迫ってきます。心臓をえぐられたことにより、タカヒロをつがいとして認めたようで、「タカヒロが目的」の意味が違いました。

冒頭は、かなりシリアスな展開になっていました。前巻がシリアスな終わり方だったので、その流れが続くかと思ってがっかりしていたのですが、ゴスロリ美少女(混沌龍)・ルートゥーが出てきてから、ラブコメ一直線。フリーライフらしさが出てきました。日常系(ドラゴンが出てくる世界観でどこがやねんという話もある)は、やはりこういったゆるいエピソードでなくちゃ面白くありません。第二章に出てくるルートゥーの保護者たちもいい味だしています。特に青龍がいいですね。第三章に出てくるバルトロア帝国第三王女ドロテアも、なんかよくわらない存在です。彼女は、かつてバルトロアに侵入したタカヒロのことを知っているようで、その際恐怖のあまり失禁してしまったことが、トラウマになり、タカヒロを逆恨みしているようです。今回はありませんでしたが、今後また同じような目にあいそうなエピソードですね。

今回は、かなりゆるいエピソードに戻りつつあります。ただ端々にシリアスな伏線があるようで、少し心配。このままゆるいラブコメで進んで欲しいなあ。

★★★☆
posted by あにあむ at 10:05| Comment(0) | TrackBack(0) | スニーカー文庫

2019年03月11日

14歳とイラストレーター(6)


著者:むらさきゆきや
出版社:MF文庫
14歳とイラストレーター(6)

イラストレーターを目指したいという希望を持った乃ノ香は、実力者である京橋彩華(悠斗の姉)に指導を願いでます。「家族は賛成してくがれてる?友達に笑われない?才能ある?」 彩華は、美人で歌えて絵も描ける女子高校生・海老名水織を弟子として抱えていました。水織はその見た目とは異なり、かなり難儀な性格。物怖じしないといえば、よく聞こえますが、自分の前に立ちはだかるものには容赦しないところがあるようです。
真面目な乃ノ香は、彩華に言われたことを、忠実にこなしていき、イラストレーターへの第一歩を踏み出しました。

悠斗は、アニメ化企画が動き出し、人見知りマリィの要望で関係者との打合せに参加したり、膨大な仕事の依頼を受けたりと忙しくなっていきます。前巻までは、ナスが一歩リードしていた感があったメインヒロインレースも、マリィが酔い潰れたことで、少々変化が出てきます。潰れたマリィを彼女の自室まで運び、なぜか服を脱がせる手伝いまですることに…下着まで脱がせることになり、よく理性が持ったなという状況へ。乃ノ香は、生まれて初めてのコピー本をつくることになり、こちらも忙しくなり、悠斗との関係が少し薄れる時期が出来ます。これまでは「悠斗に尽くす」という立場を保っていた乃ノ香ですが、イラストレーターを目指すことになり、将来悠斗たちと、戦うことになるかもしれないと不穏な空気も流れ出しています。

悠斗を中心とした、人間関係。イラストレーターのいいところだけではなく、欲望丸出しの世界も描かれ出しています。今までは乃ノ香のピュアな視点があったのですが、それがなくなると厳しいですね。夢と希望を分けることを覚えず、利口ではないかもしれないけど、ピュアな世界でいて欲しいです。

今回のラブコメ担当は、マリィです。逆に乃ノ香は、それどころではないというか、新しい夢に向かって一直線といった感じですね。あ、そういやナスさんも、しっかり悠斗のラッキースケベに付き合っています。というか、本当悠斗はラッキースケベが増量中ですね。

★★★
posted by あにあむ at 10:16| Comment(0) | TrackBack(0) | MF文庫