2012年05月18日

変態先輩と俺と彼女(1)


著者:山田有
出版社:富士見ファンタジア文庫
変態先輩と俺と彼女(1)

主人公 柊一と彼の幼なじみであるせしる、さらに詩緒里(ツンデレ?)というメンバーによる、ラブコメです。さらに別の女の子が引っかき回してという、テンプレートなラブコメ。...なんですが、タイトルと設定がダメダメ。最近のラノベタイトルは、どうしようもないものが多いのですが(編集者のレベルダウン?)、これは酷い。

せしる(変態)と、柊一の関係は、幼なじみ。せしるが一歳上という設定。にも関わらず、柊一はせしるを「先輩」と呼んでいます。まあいろいろ理由はあるのでしょうが、違和感がありますね。特にラブコメに振ろうとすると、先輩と幼なじみという設定が反発しあって、逆効果になっています。どっちかでいいんじゃない?

せしるの「変態」も、とってつけたようなもので、必然性もなく、いっそ振り切れてしまった感のある変態でもなく、中途半端。詩緒里も「完璧系美少女」と紹介した割には、弱い部分が多すぎる。完璧に見えるけど、弱いところを持っているというのではなく、単に穴だらけの人にしか見えない。

一番引っかかるのはせしるの才能。科学系の「天才」を描く時は、マッドな方向に振り切ってしまうか、比喩表現で奇才さを表すかにしておかないと、設定が死にます。この作品はまさにその典型例。

うーむ。タイトルに引きずられずに、ラブコメにシフトしたら面白い作品になりそうなんだけどなあ。

★☆
posted by あにあむ at 15:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 富士見ファンタジア文庫

ラッキーチャンス!(9)


著者:有沢まみず
出版社:電撃文庫
ラッキーチャンス!(9)

天草家後継者を巡るバトルが、前巻より続いております。が、はっきりいって飽きました。有沢まみずさんの特徴は「変態さん」なんですが、この頃「単なる変態」ばかりで、おもしろさがない。「いぬかみっ!」に出てきた変態さんは、それぞれ個性があったんですけどね。
キチが少しずつ成長して、異性を意識するようになったというのはいいんですが、どうもそれが生かし切れていないようで...沙代の気持ちを察することが出来ず、一度は開いた彼女の心を再び閉ざしてしまった雅人にオンナゴゴロをもう少し勉強しろと諭すあたりはいいなと思うのですが、その後が...

なんとなく思いつきでバトルを繰り広げているようで、小学生(低学年)が書く「ズドーン、バキューン」な作文のような感じがしてなりません。次巻で、ようやくこのバトルロワイヤルが終了するようなので、それ以降を楽しみにしたいと思います。

posted by あにあむ at 09:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 電撃文庫

2012年05月11日

神聖魔法は漆黒の漆原さん


著者:森田季節
出版社:MF文庫
神聖魔法は漆黒の漆原さん

全体にふわふわしたお話。定番のラブコメ+魔法ものです。
運が極端に悪い竹林大介が、ある日崖から転落するところから物語がスタート。いきなり主人公が死ぬのかと思いきや、目を覚ますと美少女の姿が。その美少女は幼なじみの眞如花。彼女は、不老不死の研究をしている魔女の一族であり、彷徨っていた大介の魂を、別の身体(ふらんけん君)に入れたという。元の身体に戻れるまで(崖から岩場に落ちたんだし、スプラッタな身体になっていそう...)この仮の身体を使って、眞如花が通う学園(魔女が多い)に一緒に通うことに...
途中からは、敵も現れ異能バトルもありますが、全体的には。眞如花、眞如花の幼なじみ(大介とは面識がない)、大介の妹による、ほんわかしたゆるいラブコメ。ヒロインの眞如花がふわふわしたお嬢様なんで、その雰囲気が作品全体に出ているといった感じ。途中大介が、女性の身体に入ることなる描写もありますが、ストーリーの流れの一つとして描かれているので、あざとさを感じさせません。

ふわふわとゆったり読むことができる、良作です。

★★★★
posted by あにあむ at 11:21| Comment(0) | TrackBack(0) | MF文庫