2017年04月28日

佐伯さんと、ひとつ屋根の下 I'll have Sherbet! (1)


著者:九曜
出版社:ファミ通文庫
佐伯さんと、ひとつ屋根の下 I'll have Sherbet! (1)

主人公・弓月恭嗣は、高校2年生から一人暮らしを始める予定でした。通学に2時間かかるということで、学校近くに引越。その引越の当日、予定の部屋についたらなんと不動産屋の手違いで、二重契約になっていた…もう一人はひとつ年下の佐伯貴理華という女の子。完全に不動産屋の手違いなので、なんとかしてもらう(新しい物件が見つかるまでの、ホテル滞在費を持ってもらうなど)のが普通だが、二人(主に佐伯さん)が出した結論は「一緒に暮らす」というもの。佐伯さんは海外経験があるということで、いわゆる「ルームシェア」をしようということなんですが、初対面の異性とその場で決めてしまうのは、どうなんだろう? なにか裏があるようですが…
同居生活が始まると、やたらと距離を縮めてきたがる彼女と、それに抵抗する主人公。お約束で学校も同じで…「常に冷静な弓月くんと、とびきりの美少女なのにちょっとHな佐伯さんが繰り広げる同棲&学園ラブ・コメディ」とのこと。

とりあえず、導入部で引いてしまいました。初対面の異性とあっさり同居をする神経がよくわかりません。さらに掃除洗濯炊事などの役割分担(大半が佐伯さん)を決めるなど、それは「同棲」といいますな状態。提案する佐伯さんも変ですが、それを受け入れる恭嗣も変。さらに恭嗣がずっと敬語で話しているのも違和感ありまくり。確かに、他人との距離感をつかみにくい時は敬語で話すほうが楽というのはわかるのですが、自分の妹や親友にまで敬語とか、なにか悪い冗談にしかみえません。

なんかそれぞれの絆がすごく絵空事に見えて、虚無感を感じてしまうのです。そのため全くコメディとして楽しめませんでした。まるで書き割りの世界で、佐伯さんだけが実像のような、ある意味悪夢をみているような感じさえ受けます。

読解力が落ちたのかなあ。主人公が冷静とは、とても思えない。冷帯というか、一部の感情を欠落させてしまった「狂気」を感じてしまいます。佐伯さんが女の子らしく、主人公に好意を寄せていくほど、主人公(やそのまわりの登場人物)の狂気を感じ取ってしまって… うん、もう2巻はいいや。
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posted by あにあむ at 10:39| Comment(0) | TrackBack(0) | ファミ通文庫

自重しない元勇者の強くて楽しいニューゲーム


著者:新木伸
出版社:ダッシュエックス文庫
自重しない元勇者の強くて楽しいニューゲーム

勇者として、異世界を救い現世に転生。その人生も事故であっさり終了。前々世で世界を救ったことから、転生ポイント(はんこ)はたくさんあるので、望みの転生が可能。そんな主人公が選んだのは、前々世の世界。転生した先には、前々世で勇者を助けてくれた、美女・モーリンがメイド姿で待っていてくれた…ってこの異世界には、たびたび現世から転生者が来るらしく、かなり現世(日本)の風習が入っているようです。

前回は、魔王を倒すという目標があり、女の子と遊ぶ暇もなかった。前世では社畜だったので、恋愛経験なし。なので今回は自重しないぞと、いきなりモーリンと朝チュン。夜は激しいそうです。

で、街中で奴隷の少女を見つけ、ダンジョンでお金を稼ぎお買い上げ。この時点では、特にどうこうという気持ちはなく、単純に「人助け」だったようですが(それだけではないはず)その娘は、そのまま主人公と同居。この主人公優しいのか、そうでないのか? 娘が臭い(風呂になど入れてもらえてないから)という理由で、行水させる…のならいいんですが、なんとデッキブラシで洗う…あんた、さすがにそれはないだろう。

その後主人公の財布を掏った、蜘蛛モンスターと人間の少女を追い詰め、なぜかお持ち帰り。こちらも前も後ろもデッキブラシでゴシゴシ。こちらは、ちょうどいい強さだったようですが…ハーフモンスターの子は、迫害されているようで、この少女の年頃まで生きているのが奇跡とか…重い話のはずなんですが、気がついたら、奴隷少女ともども朝ちゅん。二人とも「初めて」だったので、いろいろ大変だったようで。その後も、ことあるごとに朝ちゅんな主人公。もうなにがなんやら。

1巻だけでも、たぶんローティーンな蜘蛛少女から30歳以上と思われる人妻まで、バラエティ豊かな女性を次々と…転生した際の主人公は高校生程度の年齢ということで、もう一番元気な頃…

まあ下品といえば下品なお話なんですが、基本そういったシーン描写はありません。いきなり朝ちゅんに飛んでおります。そういや、4コマ漫画家でエロ4コマも書かれている方の作品が「あえぎ声なきエロ漫画」と評されていましたが、まさにそんな感じですね。もともと「なろう」作品ということなので、そちらの規定にひっかからないように書かれたのでしょうが、それが読みやすくしていますね。内容はありませんが、なにも考えずに読むことができる作品です。

★★
posted by あにあむ at 10:17| Comment(0) | TrackBack(0) | ダッシュエックス文庫

2017年04月25日

縫い上げ! 脱がして? 着せかえる!!


著者:うわみくるま
出版社:電撃文庫
縫い上げ! 脱がして? 着せかえる!! 彼女が高校デビューに失敗して引きこもりと化したので、俺が青春をコーディネートすることに。

またまた無茶苦茶長いタイトル。というか、もうタイトル読むだけですべてがわかってしまうレベルでした。
主人公・小野友永は、裁縫が得意で、女の子の服を縫い上げ、今来ている服を脱がして、着せ替えるのが大好きな高校生。ずっと妹・みちるを着せ替え人形としていたのだが、中学卒業を機に、みちるから「お兄ちゃん卒業宣言」をされてしまい、それがかなわなくなってしまったところから、物語がスタート。まあみちるも変で、家では今まで通り、かつお風呂は絶対一緒に入ると…もう価値観が… でもこの妹、このあとほとんど出番ないんですよね。最初のシーン、意味ないような。

友永は変質者でして、深夜のコンビニで出会った金髪ロリ幼女を羽交い締めにしてお持ち帰り。まあたまたま幼馴染みの凛堂鳴ということがわかりますが、これってもう犯罪ですよね。さらに彼女が来ていた、ボロボロのスウェットが気に入らず、みちるの服を使って着せ替え。それも目の前で、着替えさせ、服が汚いから下着も汚れているのでは? と顔をくっつけてガン見。さらには尻の臭いを嗅ぐなど、もうどこに出しても逮捕される人物です。そんな犯罪者にもかかわらず、学校では裁縫研究部に所属しており、一橋勇璃、犬ヶ咲こずえから好意を寄せられている模様。そこに鳴も含めた3人のハーレム状態。なんで犯罪者がそんないい目に合うんだ!

ストーリーは、高校デビューを失敗(金髪に染めて、クォーター設定をしようとして、暴発)し、ヒッキーになっていた鳴の青春を服を通してコーディネートしようというもの。最初から鳴の友永に対する好意はMax状態なので、ほぼいいなりで話が進んでいきます。そのため、問題はほぼ起こらず、着せ替えが延々続くことになります。

洋裁のスペシャリストが服によって、更生させるというストーリーですが、コミックでは普通にある設定で、目新しいものではありません。残念なのは、イラストがイメージの阻害要因になってしまったこと。3人のヒロイン+妹は、いろいろなタイプの美少女のようですが、そのあたりがイラストからはわかりませんでした。さらに学校を舞台とするのではなく、小野家が舞台になっている割に、両親の姿が見えない(鳴の両親も)のが違和感満載です。うーむ。会話劇は面白いので、もう少し会話ではない部分がしっかりしていたらよかったと思う作品です。

★☆
posted by あにあむ at 14:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 電撃文庫