2019年04月17日

可愛ければ変態でも好きになってくれますか?(6)


著者:花間燈
出版社:MF文庫
可愛ければ変態でも好きになってくれますか?(6)

書道部なのに、書道をほとんどしていないという至極当たり前な指摘を生徒会から突っ込まれた、主人公with変態娘たち。それだけなら、なんとかごまかす方法はあったのでしょうが、さらには部長(及び全員)による、部費の使い込み(バニーガール衣装代)が発覚してしまいます。部長以外の3名は、自らのお小遣い等で補填できたのですが、部長はすでに前借りが限界にきており、自ら稼ぐしかない状況。そのため、バイトをすることになるのですが、部長が働けるのか? さらにペナルティとして、慧輝は生徒会に人質として出されます。生徒会では、愛梨に冷たい視線を向けられ、彩乃からは執拗に匂いをかがれながらも、臨時役員として奔走します。なんせ生徒会も美少女揃い。彩乃はアレだけど、書道部娘のように変態は少ないかも。

今回は、ほぼ生徒会での出来事となっています。なんだかんだでスペック高めの慧輝。書道部娘たちの、いろんなアプローチにより、実は女の子扱い慣れてきています。生徒会は副会長の彩乃は、匂いフェチな変態娘だけど、愛梨は男嫌いということを除けば、普通の女の子、さらに新キャラ…書記の凜はちょっと羞恥心が足りないけど、元気な娘。と、実は居心地がいいのも事実。教育係となった彩乃との仲は、どんどん進んで、端から見れば「バカップル」の様相を呈してきます。もともと彩乃を危険視していた書道部娘たちは、あの手この手で慧輝奪還を試みますが、ことごとく失敗します。

今回も、彩乃さんによる「くんかくんか」だけでなく、瑞葉までがくんかくんか…さらにはとあるメンバーとの「目隠しプレイ」などなど、変態オンパレードとなっています。というか、瑞葉の変態度が巻数が増していくにつれ、酷くなっていますね。露出狂(ぱんつをすぐ脱ぐ)というだけでなく、匂いフェチという性癖まで露わにして…いくらムラムラしていても、それはヤバいよね。

なんだかおもしろさが増したようです。
★★★☆
posted by あにあむ at 15:51| Comment(0) | TrackBack(0) | MF文庫

JKでエロラノベ作家ですが何か?


著者:わかつきひかる
出版社:講談社ラノベ文庫
JKでエロラノベ作家ですが何か?

ジュブナイルポルノ(エロラノベ)で有名な、わかつきひかるさんの作品。エロラノベ業界の話となっており、内容的にはさほどエロは入っていません(まあ、エロ期待するなら、そちら用レーベルでいいしね)
主人公は、官能小説大手イタリア書院に勤める23歳契約社員・鈴木遼平。彼は上司命令により、鬼畜系ポルノ作家・美月トオルに萌え系学園ラブコメを依頼することになります。ところが、美月トオルの正体は、17歳の女子高生で萌え作品以前に、編集者を頑なに拒否します。成功報酬として正社員の座と特別ボーナスをちらつかされ、なんとか萌え小説を書かせようと奮闘します。美月の心を開くことは出来るのか?

鬼畜系ポルノ作家として、スマッシュヒットを出している女子高生作家に「萌え系ラブコメ」を書かせようというのがメインストーリー。しかしながら、美月は編集者にトラウマを持っているようで、言うことを聞いてくれません。遼平はあの手この手で、彼女の心を開こうとし、当然の帰結として、彼女の恋していきます。まあそりゃね。

多くの小説を書いておられる方なので、読みやすい文章になっています。一部編集者の行動が「それはないだろう」というもので、読者に怒りを共有させ、ストーリーに入り込ませようということなのでしょうが、常軌を逸した行動で、さすがにそれはないだろう、と逆にストーリーが不自然になっているのは残念ですね。前半の膠着した状態から、突然後半ストーリーが急速に展開していくのもちょっと…前半あまりに膠着していて、読むの諦めようとしました。後半は,展開も早くおもしろいですよ。

エロ成分としては、美月が書いたというポルノ小説が章ごとに挟み込まれていますが、少し浮いた存在になってしまっています。あとは美月に勉強を教えるシーンで、膣などの漢字書き取りや、この方が大好きな子宮頸管粘液だとかの淫猥な単語が、なんの前触れもなく出てきます。特に意味は持たされていないのですが…

レーベル名や出版社名は、仮名になっていない状態です。大丈夫なんでしょうか?

★★
posted by あにあむ at 15:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 講談社ラノベ文庫

2019年04月10日

それでも僕は、モブキャラが好き(2)


著者:氷高悠
出版社:講談社ラノベ文庫
それでも僕は、モブキャラが好き(2)

前巻で、モブキャラ・佐由梨とカップル成立したオタク・諒介。諒介は、他人に優しいという長所がありますが、それは短所にもなる…

佐由梨たちの入部により、廃部の危機を乗り越えた「すみマン」の平和な日々。永遠に続くかと思われた日々は、文化祭が近づいたある日に、幽霊部員状態だった、現団長である佐倉川真音先輩がふらりと姿を現したことで崩れ去ります。真音は、現役女子高生マンガ家として活躍しており、マンガに集中するため、すみマンから遠ざかっていました。彼女が幽霊部員になった経緯を理解している諒介は、真音の復帰を喜びますが、新しいメンバーである佐由梨たちにとっては、異分子であり、諒介に団長職を押しつけている「わがままな人」と認識されます。さらにいえば、彼女が諒介に好意を抱いていることを、感じ取って、余計に攻撃的な対応をとります。真音が再び現れた目的は何なのか? 諒介と佐由梨の関係はどうなっていくのか? 「今を大切にする」のか「未来を大切にするのか」という青春の悩みが描かれています。

真音の目的は、諒介に自分の作品を手伝って欲しいというもの。それだけならば、問題は起こらなかったのですが、彼女が諒介に突きつけたのは「プロ漫画家のレベルまで引き上げてあげるから、すみマンは辞めること」…つまり「いま」ではなく「未来」を取るようにということです。それに対し、他メンバーは各様の態度をとります。自分が「して欲しいこと」を相手に言えない、諒介と佐由梨…その関係性が崩れていきそうになります。前回は、ギャルとオタクの対立でしたが、今回は青春の悩みがメイン。優しさは時に人を傷つけるということですね。このような葛藤は青春時代の特権なのかもしれません。成人してからは、様々なしがらみによって、選択肢が狭まりますからね。青春時代(特に高校の頃)は、選択肢が無数にあり、それを選ぶことで、傷つき傷つけあいます。そんなピュアな姿が描かれており、好感が持てます。

★★★☆
posted by あにあむ at 15:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 講談社ラノベ文庫