著者:直江ヒロト
出版社:富士見ファンタジア文庫
ヘヴンズ・ダイアリー001
世界(宇宙)から消えてしまった「愛の真理」を追い求める、堕天使、天使と「真理」を導くとされた少女の物語です。『夏海紗音と不思議な世界』の作者の作品なので、期待していたのですが......方向性を見失って、糸の切れたタコ状態です。
天使や堕天使を用いて万物創世記を描いているのですが、すべてが中途半端。まず主人公の天翔の行動基準が理解出来ない。まあストーリー的な問題があったのでしょうが、これほど理解出来ない主人公だと、感情移入が出来ず、途中で嫌になってきます。
設定的には、会話でおもしろさをふくらませることが出来そうなんですが、会話部分がダメダメで、すぐに戦闘シーンになってしまう。堕天使と天使の立場の違いや、真理を探し求めることへの執着度合いが描かれていないので、戦闘シーンが唐突に感じます。明らかにコメディ路線の作品なんだし「会話」で笑いをとるほうがいいのでは?
天翔の「ほえっ」という台詞も邪魔。少し前に流行った台詞で、萌え路線に行こうとしているのでしょうが、小説でこれやられても、うっとうしいだけ。会話劇になっていれば、まだマシなんでしょうが、上述のように会話が成り立っていないし...
タイトルの「001」を見ると、壮大な長編小説に仕立てる気なんでしょうか(^^; ま、なんでもありの世界観だから、続けることは出来るでしょうね。でも何も残らない。
期待が大きかっただけに、マイナス面しか出てきませんでした。
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