2017年01月19日

最強の種族が人間だった件(2)


著者:柑橘ゆすら
出版社:ダッシュエックス文庫
最強の種族が人間だった件(2) 熊耳少女に迫られています

平凡なサラリーマン・雨森葉司が召還された先は、人間が最強の種族である「アーテルフィア」。そこでは、人間は物理的な力も強く、魔力も強大。さらに髪の毛や体液は「聖遺物」として、それを取り込むことによりパワーアップできる貴重なアイテム。さらにその世界では、人間は滅びたと思われており… その世界で最初に出会った美少女エルフ・リアとアジトで共同生活をするように。その地下には、人間によって作られたダンジョンがあり、その第一層は「温泉エリア」 守護ゴーレムを攻略し、温泉にも入り放題。さらに今回は第2層「グルメエリア」を攻略し、調味料やお菓子を作ってみたり、みんなで王都に遊びに行ったりまったり過ごしています。そんな中、謎めいた魔族が放った刺客が襲ってきます。果たして?

前巻では、葉司になびかなかった百合騎士も攻略し、ますます葉司のハーレムが増強されていきます。アジトでの生活は、朝起きると、まずはリアとキス。挨拶キスではなく、2分ほどのキス。普通ならそのまま…となりそうなもの。で夜は、一緒にお風呂。マットの上に横になり、リアに全身を洗ってもらう… うーむ、爛れた生活だ。リア曰く「一線は越えていない」ということですが、別の意味で超えてしまっているような気もします。しかもリアもそれを願っているようです。王都見学へ行った際、リアはとあるものを買いたいと葉司に頼みます。一緒に行ったお店はランジェリーショップ。そこで、いろいろな下着を葉司に選ばせて、葉司を誘惑。さらに大きなホテルなどでは、葉司が人間ということがばれてしまう可能性があると、いわゆるラブホへ。そこで服を脱ぎ、下着姿に…さすがに葉司も我慢ができなくなり、抱きついてしまいます。さらにリアは葉司の服を脱がし…というところで朝が。人間の体液には、魔力だけでなく誘淫効果もあり、キスでも2分が限界。体液の中でも精液は特にその効力が強いということで、リアは耐えられず昇天・失神ということらしく。…ということは、精液を飲むような行為まではあったんだ。

しかし、この世界が不思議なのは「貧乳こそ正義!」という美的センス。女性は、少しでも胸を小さく見せようとし、貧乳ほどモテるという世界。なら幼女ほどモテるのか?というと、そういう危ない世界ではないようで、葉司がランジェリーショップで、ライムへのお土産として子供ぱんつを購入する際、奇異な目で見られたということですから。

今回、葉司の敵となりそうな存在が現れました。でもバトルな展開にはなりそうもありません。これからも、まったりねっとりな日常が続いていくのでしょうね。そういや、サブタイトルに出てくる熊耳娘。あまり活躍していないなあ。

★★★★
posted by あにあむ at 13:30| Comment(0) | TrackBack(0) | ダッシュエックス文庫

魔導少女に転生した俺の双剣が有能すぎる


著者:岩波零
出版社:MF文庫
魔導少女に転生した俺の双剣が有能すぎる

一流の剣士を目指す勇翔は、突如道場に現れた謎の男に瞬殺されます。しかし死んだはずの勇翔が目を覚ますと、そこは異世界で、二本の愛刀も陽奈と月華という美少女として転生していた。しかも、図書館に! なぜ図書館かというと、転生した世界がどのようなところかを、主人公たちが理解する理由付けなんでしょうね。なぜ異世界の文字が理解できるのか、といった点や、そもそも刀が美少女に転生したことをなぜ勇翔は受け入れられるのか?といった部分はすべて闇に葬り去られています。さらに、異世界での目的「自分を殺した人間が、同じ世界にいるので探し出して、仕返しをする」ということも、この図書館の中であっさり決まります。陽奈と月華は、魔法(この世界では、本来杖(と魔石)がないと魔法が使えないのに、彼女たちは発動体がなくとも魔法が使えるので、魔導と勝手に名乗る)が使えるのに、勇翔はまったく使えない… まずは魔法を勉強しようと、この世界の学校に入学をはかることに…って、どこの誰かわからないのに入学を許可する学校があるのか? という当然の疑問もスルー。勇翔は、失われた魔法により陽奈と月華という人造人間を生み出した。その二人を維持するのに、巨大な魔法が必要なため、現在魔法が使えないという無理矢理な設定で、なぜか入学が認められます。もうここまで、適当な設定にするんだったら、いっそ入学後から物語がスタートしたほうが、わかりやすいかも。

入学後も、お約束のように物語は進みます。陽奈と月華は、元愛刀ということもあり、勇翔にべた惚れ。いつでもウェルカム状態だし、登場するヒロインたちも、ことごとくチョロイン。この世界では、服も魔力により作り出されており、相手の魔力を封じるフィールドを展開することにより、自らも全裸になるだか、なにその設定。

最近、人間がモノに転生する話が増えているので、モノが人間に転生するってのが、少し新鮮ではありますね。ラブコメ部分は面白いので「なぜ」というのを笑い飛ばせる人であれば、楽しめる作品です。「なぜそうなる」と少しでも考えてしまうと、そこから先がまったく面白くなくなりますね。そういやこの作者さん「ゴミ箱から失礼します」の方ですよね。不条理ギャグがお好きなんですね。

★★★☆
posted by あにあむ at 09:20| Comment(0) | TrackBack(0) | MF文庫

2017年01月14日

デスゲームから始めるMMOスローライフ


著者:草薙アキ
出版社:ファンタジア文庫
デスゲームから始めるMMOスローライフ 敵はいるけど、まず家作り

ログアウト不可、ゲームの死は現実の死という『デスゲーム』と化したMMORPG「サバイバルアーツ・オンライン」。その世界に取り残されたミナトが主人公。彼は、もともとゲームをまったりと楽しみたいということで、DIYというパッシブを選択していました。いろんなものを作り出せるけど、売り物になるほどではないという役に立つのかわかりにくいスキルで、もちろんデスゲームにはまったく不向きです。そのため攻略組からは「足手まといにしかならない」と拒絶され…普通ならボッチになりそうなのに、なぜか自称嫁・ココ、元最強の猫娘や死にたがりの妖精などが集まってきて、プチハーレム状態。彼らは、このデスゲームを乗り切ることができるのか?

ネット上の書評には、辛辣な意見がならんでいますね。一番多いのが「SAO」の二番煎じという意見かな? 私は元ネタ本を知らないので、その部分での違和感はまったくありませんでした。ただどうもこのVRMMORPGという考え方がなじまなくて、そちらの違和感のほうが強いですねえ。ゲームとはいえ、痛みや血臭が漂い、人や獣を切った感触が残る世界。現実世界の記憶や感性を残したまま、楽しむことなんて所詮無理なように思えます。少なくとも私には無理。

まあ、それはさておいて、作品のほうですが、ヒロインズが可愛いので、仮想世界ということを抜きにすれば(まあいわゆるファンタジーですね)、楽しむことができました。それだと設定の意味が皆無になってしまいますが…

ただ「白目をむく」という言葉が多用されているのは、気持ち悪いです。もともと「目を剥く」という慣用句から派生した言葉だと思うですが、どうもその使い方が。この作者が「白目をむく」でどういう心境を表したいのかが、わからない。最初は「白い目で見る」といった感じなのかな? と思っていたのですが、どうもそうではないらしい。ヒロインに抱きつかれて「白目をむ」いたら、それって気絶しているし… あまりにも多用されているので、なにか別の意味(MMRPG的な)があるのかと思ってしまいました。このあたりは、編集者さんが違和感感じないのかなあ。

それ以外は、続きが出たら読んでみようかなというものだったのですが、ラストで読む気が失せてしまいました。いや、最初から想定できましたよ。それ以外選択肢がないくらい。でも、1巻の終わりで明記することないのでは? 残念です。

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posted by あにあむ at 10:41| Comment(0) | TrackBack(0) | ファンタジア文庫