2017年03月28日

俺が好きなのは妹だけど妹じゃない(2)


著者:恵比須清司
出版社:ファンタジア文庫
俺が好きなのは妹だけど妹じゃない(2)

何度もラノベ新人賞に応募しているものの、一次選考で落ちてばかりの氷見祐。ツンデレ妹が書いた「お兄ちゃん大好き!」なラノベが大ヒット。ただラノベ作家になることは、両親から許されるわけがないという理由で、祐が作者ということに。ラノベ作家を目指す兄が妹に負けた瞬間です…

前巻では、妹・涼花が「兄に厳しい妹」を演じているだけで、実は「お兄ちゃん大好き!」で、小説はそんな涼花がお兄ちゃんにして欲しいことを妄想して書いたものだったことが明かされています。今回は、祐の同級生でもあるラノベ作家の氷室舞から「本当に祐が永遠野誓なのか?」疑われてしまうことから物語が始まります。原因は祐が自分が書いた作品を推敲するため、学校に持っていったのを、舞が見つけた(鞄から勝手に取り出した)こと。当然涼花は「お兄ちゃんはどこまで迂闊なんですか…っ!」と怒るのですが、彼女の中でいろいろシミュレーションされたらしく「逆にチャンスなのでは…?」とうれしそうになり、「お兄ちゃんは、私とイチャイチャしてください!」と結論を出してくる。果たして?

今回は、舞にばれそうになったことを逆手にとって、涼花が祐とイチャイチャしようとするストーリーです。ショッピングモールでのお買い物では、お約束として下着選び。さらに海でもイチャイチャ。まあ王道な進め方になっています。ただ涼花の「お兄ちゃん大好き!」がどんどん病的になってきており、正直引いてしまうレベルです。ていうか、もうツンをどっかに忘れていますよ。この娘。もうデレしかないじゃないですか。これでなぜ祐は気がつかない? まあ祐にとって涼花は「妹」そんな気持ちを持ったらダメな相手というのが、染みついているからということなんでしょうが、それにしてもねえ。まあ前巻でもパンチラの考証ということで、祐にパンチラを見せていた涼花ですし、そのあたりは、平常運転の変態なのかもしれませんが…どうやら祐はテクニシャンなようで、舞にサンオイル塗ったら、舞は事後のような状態(Wピース先生談)に…涼花も似たような状態で…

それはさておき、今回永遠野誓の作品がアニメ化されるという話がでており、その妹(ヒロイン)候補の声優が登場したのですが、登場シーン以降まったく無視。なんだったんでしょうね? 次巻以降の伏線(涼花・舞の闘いに参戦)なのか、忘れ去られたのか…

★★
posted by あにあむ at 09:54| Comment(0) | TrackBack(0) | ファンタジア文庫

2017年03月27日

嫁エルフ。


著者:あさのハジメ
出版社:MF文庫
嫁エルフ。 〜前世と来世の幼なじみから同時にコクられた俺〜

異世界を救った功績を評価され、転生者見習いたちの教師をすることになったルミナが主人公。異世界での能力が封印され1/10になっているとはいえ、一般人からすれば脅威の力。それを知らずに喧嘩を売ってくる生徒を一なですると、生徒はボロボロ。それが原因で、ルミナが担当するのは、エルフの女神・ハイネと現世で死に別れた幼馴染み・千雨の二人のみ。ルールとして、ルミナは千雨を知っていることを明かすことはできない。果たして?

なぜか最初からハイネは、デレまくっています。「ハイネはあなたの嫁です!」と迫ってくるし、もうなんならいっそ身も心もすべて捧げます状態。一方、千雨は前世でいつも一緒にいてくれた幼馴染みであるおにいちゃん(=ルミネ)に会うのが夢。なんか哀しいですね。ところが、ルミナの優しさに触れて、千雨まで告白してきます。「わたし、このアホ女神だけには負けたくない!」 二人の間で始まるラブコメかと思いきや、なんとこの二人は同一人物らしい…このあたりから、ややこしくなってきます。転生する際のミスやトラブルにより、時空がおかしくなってしまったようです。さらに転生を扱っているのに、タイムパラドックスを表現しようとしたため、なにがなんやら…
ルミネ:現代社会で事故死⇒ファンタジー世界へ転生⇒中継点へ転生
ハイネ:ファンタジー世界で死亡⇒中継点で数百年眠る⇒中継点で目覚める
千雨 :現代社会で病死⇒中継点へ転生
なら問題ないのですが、千雨はハイネの前世だと…つまり千雨は現代社会で病死した後、数百年前のファンタジー世界にエルフ(ハイネ)として転生したことに…じゃあ、今いる千雨は?

ルミネの転生にも秘密があるので、時系列をまじめに考えるとよくわからなくなります。なので、この作品を楽しむ方法は「パラドックスなんて忘れて、同一人物によるラブコメ」と考えることです。ストーリー上「千雨がエルフとして転生しないとパラドックスが」とか書かれていますが、見なかったことにすべきです。

その前提でいうと、背中がむずかゆくなるラブコメとして楽しむことができます。

最近の転生は、ダイレクトに転生するのではなく、受付のような施設を経由するパターンが増えましたね。

★★★☆
posted by あにあむ at 11:41| Comment(0) | TrackBack(0) | MF文庫

2017年03月24日

縛りプレイ英雄記 奇跡の起きない聖女様


著者:語部マサユキ
出版社:スニーカー文庫
縛りプレイ英雄記 奇跡の起きない聖女様

主人公は、凶暴すぎる見た目以外は普通の高校生・仁王院陣。その見た目で苦労する日々を送っていましたが、ある日不幸な事故で死んでしまいます。気がつくと、そこは異世界。ひとまず小鬼に襲われていた美少女を助けたところ、それはシスターだったらしく、彼女はお礼に傷の治療をすると申し出ます。魔法の登場とファンタジー世界に感動する陣でしたが、彼女がとった行動は、傷を自らの下でなめようと…「いや、舐めるってのは医療行為として間違ってるから!」といいながらも、彼女の必死さにすべてを委ねる陣。さすがに、ズボン脱ぐのは拒絶したようですが… 彼女の名前はマリーベル。強力な光魔法(回復魔法)が使えた聖女。それが、あるときから突然治療魔法がまったく使えなくなり(彼女だけでなく、世界から治療魔法が消えた)、その原因を探るために巡礼中でした。

治療魔法に頼り切っていたこの世界では、医療技術は完全に廃れており、今までは助かった生命も簡単に消えてしまう状況。そのため、光魔法の修道士は、逆恨みされており…

最初は、陣の現代医学知識によって無双する物語になるのかと思っていたのですが、そうでもなく(まあ、彼は普通の高校生だし、知識としてもたかがしれていますしね)、回復魔法を使わず(使えない)聖女とともに冒険をしていくというお話でした。陣も、魔法(召還)が最初から使え、バールなどを召喚しております。この召喚術。そのときに便利な道具を召喚できるようなんですが、同時に前世でのトラウマも連れてくるようで、召喚のたびに陣はへこむことになります。

マリーベルが聖女らしくまっすぐで、陣の見た目に惑わされることもなく、彼の優しさを気に入るなど、前世では異性と普通に話をすることなど夢物語だった陣が、異世界で青春をしています。ただ、二人ともまじめすぎるので、二人だけだとなにも進展しそうにありませんが、サキュバスのユメ(陣の召喚獣1号)が、いい風に二人を導きそうです。サキュバスだけあって、人間の好意や快感が好物のようですし、この若い二人だったら、これからいろいろ経験していきそうですしね。

作品としては、このユメの存在が物語を広げています。当初は耳年増なロリッ娘として、登場しますが、後半は頼れるお姉さんに。ラブコメとして楽しめる作品ですね

★★★
posted by あにあむ at 16:46| Comment(0) | TrackBack(0) | スニーカー文庫