2018年06月22日

異世界支配のスキルテイカー(8)


著者:柑橘ゆすら
出版社:講談社ラノベ文庫
異世界支配のスキルテイカー(8)

いつものように異世界ライフ(=ハーレム)を満喫していた悠斗は、家の中に侵入してきたアサシンの存在に気づきます。凄腕のアサシンのようですが、あっさり拘束したところ、かつてシルフィアの家で働いていたメイド・サクラが正体ということがわかりました。彼女は、シルフィアへの忠誠心から、悠斗を恨み生命を付け狙いにきたのでした。アサシンが男性だったら、あっさり殺した(もしくは二度と来ないように痛めつけた)でしょうが(実際、庭に忍びこんだ賊を殺していますからね)、サクラがおんなのこ(それも美少女)だったため、傷つけるのをためらいます。そのことが、悠斗を新たな戦いに巻き込んでいくことになります。

ヒロイン候補が一人増えました。ドSな元メイドであるサクラ。シルフィアへの忠誠心は強く、彼女が悠斗の奴隷になっている現状が許せず、悠斗にだまされていると思い込んでいます。かなりこじれているため、言葉で説明しても、絶対納得する状態ではないし、何度も襲われるのは面倒。かといって、痛めつけるのは嫌。そこで悠斗は、サクラも自宅に寝泊まりさせ、日常を見せることで解決しようとします。というか、あわよくばハーレム要員として追加しようとします。が、敵も然る者。そのドSを発揮して、逆に悠斗を攻めることに。もともとS属性の悠斗にとっては、攻められるのは初めての経験。なかなかうまく切り返せません…って、アサシンから色仕掛けのようになっとるがな。アサシンが使う色仕掛けって、そういう状況で判断力や反応を鈍らせ、殺すってのじゃなかったっけ?サクラの場合、実は悠斗だけが得しているようにしか見えません。

後半からは、シルフィアの故郷が舞台となり、スピカたちはお留守番となります。海辺の街で、新たな戦いに巻き込まれている悠斗ですが、戦闘のほうはどうとでもなりそうですね。何度もいいますが「普通の高校生」ではありません。最強の存在で、スキルテイカーの技能がなくても、十分体術だけで生き延びていけそうです。基礎体力もかなりのものですしね。さらに毎晩お楽しみする余力もあるわけですから、怖いもの知らずな主人公になっています。前巻でも思いましたが、悠斗が強すぎ、新しく手に入れるスキルも強力なものになってしまったため、初期の鉄板ネタ(手に入れたスキルで、女の子に性的な意味でいたずらする)もなくなっていますし、戦闘シーンも盛り上がりません。別に、主人公を窮地に陥れろというわけではありますが、もう少し盛り上がりがあったほうがいいですねえ。ページ数も少なめですし、一気に読めるというメリットはありますが、もう少し山場がないと、飽きてしまいそうです。

★★☆
posted by あにあむ at 09:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 講談社ラノベ文庫

2018年06月20日

お助けキャラに彼女がいるわけないじゃないですか


著者:はむばね
出版社:ファンタジア文庫
お助けキャラに彼女がいるわけないじゃないですか

主人公の平地、ヒロインの庄川さん、イケメン空知、美少女ギャル(腐女子)里崎の、勘違いだけで構成される物語。

悪の組織と戦う魔光少女・まほまほの正体は、庄川さんだった。まほまほの大ファンである平地は、偶然まほまほが、魔法を解いて庄川さんになるシーンを目撃してしまいます。そのときに使い魔(フェレット)が言った「魔光少女だということがバレたら、30歳まで恋愛ができない」というよくわかならない罰を防ぐために、彼女の秘密を守ろうと決意します。って、ここでもういろいろ勘違いが起こっているのですが…秘密を知られたことを知らない庄川さんと、その秘密を守ろうとする平川の勘違いラブコメ。

まず、各キャラがひねくれすぎています。主人公・平川の性格もひん曲がっているし、庄川さんも変。サブキャラ2名もおかしい。まともな性格をした登場人物がいないから、物語全体に「それはないだろう」という空気が漂っています。庄川さんの行動も、納得性がまったくありません。魔光少女であることを隠したいという割には、教室で変身しようとしたり、授業中に抜け出すいいわけとして「トイレ」ばかり利用したり…中学校でのあだ名が「尿川」ということですが、悪の組織と戦って、教室に戻ってくるまでの時間「小」という時間で済むのでしょうか?

一番の問題は、中盤以降、次々に一人称キャラが変わること。この方式のため「もしかしたらバレているのかな?」などといったスリルがまったくなく、勘違いも「もしかしたら」という裏読みができないので、見事なまでに内容が薄くなっています。

この作品、ファンタジア文庫の金賞受賞作品らしいです。え? これで? というのが正直な感想。投稿時は、このような章立てになっていなかったらしいので、改悪としか言えませんね。著者は「笑いのために必要」と後書きに書かれていますが、どこに笑いの要素があったのだろう?

結論 地雷です

タグ: 地雷
posted by あにあむ at 15:16| Comment(0) | TrackBack(0) | ファンタジア文庫

2018年06月19日

可愛ければ変態でも好きになってくれますか?(4)


著者:花間燈
出版社:MF文庫
可愛ければ変態でも好きになってくれますか?(4)

ついに判明した、ぱんつを忘れたシンデレラの正体!前巻でとんでもない変態な方法で、強引に確定させた慧輝。それは妹の瑞葉でした。改めて妹に告白を受ける慧輝。「実の妹というのは、いろいろNG」と断る慧輝ですが、瑞葉いわく「自分たちは、本当の兄妹ではない」 うん、読者は知っていました。んで当然慧輝も知っていると思っていたのですが、なぜか慧輝は覚えていなかったと…いや二人の誕生日考えたら、普通分かるだろう。4月と翌年3月とかならともかく… かなり無理がある設定になってしまっていますね。まあ書道部メンバー自体が不自然だから、これくらいいいのか。

妹がシンデレラ、しかも「血がつながっていない」ということで、一気に二人の中が近づくのかというとそうではありません。相変わらず書道部変態ヒロインズとも、つかず離れずの関係が続いています。そんな慧輝は、下級生の間で「二股男」とか「ヤリチン」とか呼ばれているようで、童貞な慧輝くんにとっては辛い状況。親友は、ロリ娘と普通の恋愛を楽しんでいるのに…ロリコンなのに…

さて今回も引き続き夏回となっています。ヒロインズそれぞれとの夏祭りデートや、書道部メンバー(今回から瑞葉も入部)との海辺の合宿。相変わらず慧輝は、ラッキースケベを連発しています。というか、ラッキースケベがないと、行動が完了しない呪いにかかったようです。その結果「ダーリンのバカ!」と電撃を喰らうわけでもなく、罰ゲームは端から見れば単なるご褒美。そろそろ逮捕されてもいいよ。書道部メンバー以外で変態ヒロインズに加入している彩乃さんも、しっかり登場。さらに生徒会の下級生も登場しています。今のところ「極度の男嫌い」ということしかわかっていませんが、どうやら変態性癖を持っていそうです。というか、このタイトルですから、とりあえず変態性癖でないとレギュラークラスにはなれませんしね。

とはいえ、ヒロインズは全方面変態ではないというのも、この作品の特徴。慧輝の前でしか、性癖みせていないんですよね。それくらい受け入れてあげるくらいの度量がないとね。どうせ慧輝が変態性癖の王者なんだから…

今回メインヒロインは、瑞葉です。彼女の性癖は「露出狂」 痴女しているって訳ではなく、たまにノーパンで外に出るのと、一人ストリップショーを慧輝の部屋でやっているくらい…軽度ではありますね。原因は小学5年の時、プール授業で下着を忘れたこと…まあよくある話なのかも。男の場合下着はかないと、チャックで地獄を見ることがありますけど、女の子なら大丈夫だろうし…

さて、シンデレラは判明したものの、まだ続くシリーズ。次はどんな変態が登場するのでしょうか? くれぐれも、シャレにならない変態が登場しないことを祈っております。

★★★☆
posted by あにあむ at 10:16| Comment(0) | TrackBack(0) | MF文庫